40代最後となる49歳はキャリアの分岐点ともなる年齢です。49歳での転職に対して、「遅いのでは」「無理なのでは」と、あきらめる気持ちを抱いている方もいるかもしれません。しかし、49歳でも転職のチャンスは十分にあります。
本記事では、ハイクラス・ミドルクラスの転職支援に定評のあるJAC Recruitment(以下、JAC)が独自データをもとに、49歳の転職の現状や成功事例について解説します。
49歳で転職は厳しい?
JACが転職をサポートした実績データをもとに、まずは以下の2つの観点から、49歳の転職について解説します。
- 49歳でも転職する方は十分存在する
- 13.4%が49歳で初転職
49歳でも転職する方は十分存在する
厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査の概況」には、年齢階級ごとの転職入職率が示されています。49歳が属する45歳~49歳における転職入職率は女性10.7%、男性6.0%となっており、49歳でも転職をする方は一定数存在することがわかります。

また、JACを利用して転職された40代の割合を見ると、49歳は40代全体の8.4%を占めています。40代前半に比べると、40代後半では徐々に転職した人の割合は減るものの、それほど大きな変化は見られないことがわかります。
【JACを利用して転職された40代の割合】
| 年齢 | 割合 |
|---|---|
| 40歳 | 11.6% |
| 41歳 | 11.0% |
| 42歳 | 10.3% |
| 43歳 | 10.3% |
| 44歳 | 9.8% |
| 45歳 | 10.6% |
| 46歳 | 9.5% |
| 47歳 | 9.3% |
| 48歳 | 9.1% |
| 49歳 | 8.4% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
また、JACを利用して転職された49歳の方の性別を見ると、男性が81.8%、女性が18.0%と大きな差が生じています。
【JACを利用して転職された49歳男女比率】
| 性別 | 割合 |
|---|---|
| 男性 | 81.8% |
| 女性 | 18.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
13.4%が49歳で初転職
JACを利用して転職をされた方のうち、49歳で初めて転職をされた方の割合は13.4%です。8割以上の方はすでに転職を経験されており、初めて転職される方は少数派であることがわかります。
長く一社に勤めた経験は、粘り強く成果を出してきた証拠であり、安定した勤務への期待を高めます。一方で、転職経験がある方は、多様な環境で成果を出してきた適応力の高さが評価につながるケースもあります。そのため、転職経験の有無そのものが、転職の成否を決定づけるわけではありません。ただし、極端に転職回数が多い場合などは、明確な転職理由がない限り、安定性への不安から敬遠される可能性もある点に注意が必要です。
【JACを利用して転職された49歳の転職回数歴割合】
| 転職回数 | 割合 |
|---|---|
| 0回目 | 13.4% |
| 1回目 | 20.0% |
| 2回目 | 15.0% |
| 3回目 | 16.0% |
| 4回目 | 14.5% |
| 5回目 | 7.2% |
| 6回目 | 5.4% |
| 7回目 | 2.4% |
| 8回目 | 2.4% |
| 9回目 | 0.2% |
| 10回目 | 0.2% |
| 11回目 | 0.6% |
| 12回目 | 0.1% |
| 13回目 | 0.1% |
| 15回目 | 0.1% |
| 不明 | 2.3% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
49歳における転職活動の実態
JACの実績データをもとに、49歳の転職活動の実態を3つのポイントに沿って解説します。
- 49歳の転職後平均年収
- 49歳の転職で年収アップした方の割合
- 49歳で管理職以上へ転職した方の割合
49歳の転職後の平均想定年収は967.3万円
JACを介して転職をされた49歳の方の転職後の平均年収は967.3万円です。また、転職後の年収帯別の割合については、以下の表のようになっています。
【49歳転職後の年収帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 400万未満 | 0.5% |
| 400万~499万 | 2.8% |
| 500万~599万 | 7.2% |
| 600万~699万 | 11.8% |
| 700万~799万 | 13.4% |
| 800万~899万 | 13.8% |
| 900万~999万 | 11.9% |
| 1,000万~1,099万 | 11.3% |
| 1,100万~1,199万 | 6.8% |
| 1,200万~1,299万 | 7.2% |
| 1,300万~1,399万 | 4.2% |
| 1,400万~1,499万 | 1.3% |
| 1,500万以上 | 8.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
年収「800万~899万」で転職された方が最も多く、割合は13.8%でした。次いで、わずかな差で「700万~799万」が続いています。一方で、38.7%の人が年収1,000万円超で転職を決定されていることがわかります。
49歳の転職で年収アップした方の割合は50.8%、平均で127.0万円アップ
JACを介して転職された49歳の方のうち、年収アップを実現した方の割合は約半数の50.8%です。また、年収アップの平均額は127.0万円となっています。49歳の転職では、保有スキルの見極めと、応募先企業が求めるスキルとの一致が、年収アップに大きく影響すると考えられます。
以下の表は、年収アップに成功された方の年収の上昇額をまとめたものです。年収アップ額は50万円未満が最も多いものの、100万円以上年収がアップした方が45.2%を占めています。一方で、大幅な年収アップは少数ですが、300万円以上アップした方は7.5%おり、転職によってスキルや経験に見合う評価を受けたケースもあると考えられます。
【49歳転職後の年収アップ帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 50万未満 | 32.3% |
| 50万~99万 | 23.9% |
| 100万~149万 | 17.8% |
| 150万~199万 | 8.0% |
| 200万~249万 | 8.0% |
| 250万~299万 | 2.5% |
| 300万~349万 | 2.7% |
| 350万~399万 | 1.6% |
| 400万~449万 | 0.5% |
| 450万~499万 | 0.5% |
| 500万以上 | 2.3% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
49歳で管理職以上へ転職した方の割合は59.0%
JACを介して転職された49歳の方のうち、管理職以上のポジションに就任された方の割合は59.0%です。約6割の人が管理職に転職をしており、49歳の転職においては管理職経験の有無が成功を分ける一つのポイントになるといえます。また、部長以上や本部長以上のポジションに就いた方も17.3%います。
【49歳転職後の役職別割合】
| 役職 | 割合 |
|---|---|
| 本部長以上 | 3.7% |
| 部長以上 | 13.6% |
| 課長以上 | 41.6% |
| 課長未満 | 41.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
49歳の転職で意識すべきポイント
49歳が転職で成功を掴むために意識すべき3つのポイントについて解説します。
- 応募企業のニーズに合わせた強みの主張
- 変化に対する順応性とチャレンジ精神のアピール
- プレイヤーとしての価値と組織レベルの貢献力の示唆
応募企業のニーズに合わせた強みの主張
多くの企業では、ミドルエイジの転職希望者に対し、即戦力としての専門性やマネジメント能力を求めています。一方で、企業ごとに49歳に期待する役割は異なります。
転職活動においては、キャリアの棚卸を行い自身の強みを整理したうえで、応募企業の事業内容や募集背景を理解し、「その企業の課題に対し、自分の強みをどう生かせるか」を具体的に示すことが重要です。
変化に対する順応性とチャレンジ精神のアピール
豊富な経験に裏打ちされた課題解決力は、企業にとって大きな魅力です。しかし、成功経験を積み重ねたからこそ得られた成功の方程式は、転職において強みとなると同時に採用後の懸念を引き起こす可能性があります。なぜなら、成功パターンを確立しているがために過去のやり方にこだわり、市場の変化に対応できないのではないかという危惧が生じるからです。
そのため面接では、これまでの実績に加えて、新たな知識や技術を主体的に学び続けている姿勢を示すことが重要です。併せて、社会・市場環境の変化を捉え、自身の考えをアップデートしてきた具体例も伝えましょう。
40代最後の年だからこそ、守りに入るのではなく、新たな環境に前向きに挑戦する姿勢を明確に伝えると、経験を豊富にもちながらも変化を楽しみ、常に前進する人物であるという印象をアピールできるようになります。
プレイヤーとしての価値と組織レベルの貢献力の提示
JACを介して転職された方の結果を見てもわかるように、多くの企業では49歳に対し、実務スキルに加え、組織を成長させるマネジメントスキルを求めています。マネジメントの実績は、組織の成長を支える人を採用するうえでの重要な指標です。
しかし、新たな環境では、当初から重要なポジションを任せるのではなく、入社後の実力や組織文化への適合性を見極めてから、管理職に登用するケースが少なくありません。そのため、転職時にはマネジメント実績とプレイヤーとしての実績の両方をバランスよく提示することが重要になります。また、指示・監督をするだけでなく、自ら現場に入り、転職先企業を取り巻く環境や事業の現状を肌で感じたいという意欲を伝えることも必要でしょう。
49歳という年齢を考えると、管理職のポジションにこだわりすぎないことも重要です。まずは現場で成果を出し、その後に組織レベルでの貢献も視野に入れているという柔軟な姿勢を示すと、評価につながりやすくなります。
49歳での未経験・異業種への転職成功事例
本章では、JACを介して転職を成功させた49歳の事例を3つご紹介します。
49歳でIT系プロジェクトマネージャーから未経験の戦略コンサルタントへ転身
Mさん(49歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 大手銀行 | IT系プロジェクトマネージャー | 2,000万円 |
| 転職後 | コンサルティングファーム | 戦略コンサルタント | 2,200万円 |
Mさんは、大学卒業後、大手銀行において法人営業やトレーディング業務を経験した後、IT部門におけるプロジェクトマネージャーとして、社内のDX推進に尽力されてきた方です。トレーディングの知識とITに関する知識を融合させた高い業務理解力を生かし、大型プロジェクトを成功させてきた実績をおもちです。
50歳を目前に、新しい環境で自身の実力を試したいとの意欲が強くなり、転職を決意されたというMさんに、JACではコンサルティング会社のコンサルタント業務をご提案しました。多くの企業がDX推進を課題に掲げる中、Mさんの経験は、戦略コンサルタントとして存分に発揮できるのではと考えたためです。大手企業の経営課題解決を目指すコンサルティング部門の募集で、これまでとはまた違ったやりがいを感じられる点にMさんも魅力を感じたとのこと。
面談では、Mさんの大規模プロジェクトを率いたマネジメント能力、コンサルタントに不可欠な戦略的思考が高い評価につながり、未経験でありながら200万円アップの条件で採用が決定しています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
49歳で食品メーカーから電気機器メーカーへ異業種転職
Uさん(49歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 食品メーカー | 品質管理・品質保証 | 800万円 |
| 転職後 | 電気機器メーカー | 品質保証マネージャー | 850万円 |
Uさんは、顧客のニーズに基づき、製品の仕様設計や生産方法の検討、製造工場の決定、販売方法の提案などに携わってきた方です。製造から販売までを一貫して担当した経験があります。商品開発経験を生かし、食品メーカーで品質管理・品質保証の業務を担当されてきましたが、造詣の深い家電製品を扱う企業で腰を据えて働きたいとの希望が強くなり、転職を決意。
JACでは、Uさんの意向を尊重し、電気機器メーカーの品質保証マネージャーの業務をご提案。中国工場とのやり取りが発生するため、中国語スキルが求められており、中国への勤務経験もあるUさんのスキルと経験を最大限に発揮できるのではと考えたためです。
面接時には、BtoC商材の品質保証経験と中国での勤務経験が高い評価につながり、見事採用が決定しています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
49歳で信託銀行から大手商社への転職で年収900万円アップを実現
Eさん(49歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 信託銀行 | 内部監査リーダー | 1,400万円 |
| 転職後 | 大手総合商社 | 情報セキュリティ監査リーダー | 2,300万円 |
Eさんは、大手監査法人のアドバイザリー部門においてSOXの導入やITコントロール、セキュリティマネジメントに伴うアドバイザリー業務やシステム監査などに従事された経験をもつ方です。マネージャーとして組織の成長にやりがいも感じていたものの、これまでの経験を活かし、さらにステップアップしたいとの思いから転職を決意。
JACでは、大手総合商社の情報セキュリティ監査のリーダー職をご提案しました。情報セキュリティ監査の実務統括者の募集であり、Eさんの監査に関する豊富な経験と専門的な知識、マネジメントの経験を生かせるのではと判断したためです。
Eさんは金融機関のシステム開発業務に携わった経験もあるためITの技術的な知識も保有されており、SE経験者ならではの視点が高い評価につながりました。他部門との調整が必要になる内部監査の職において求められる高いコミュニケーションスキルと、実直で誠実な人柄も採用のポイントとなり、900万円もの年収アップの条件で採用が決定しています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
49歳でハイクラス転職を成功させたい方はぜひJACへご相談を
50歳を目前にした49歳の転職では、自身の専門性や強みと応募企業のニーズを合致させることが成功の可否を握る重要なポイントとなります。これまでに培ってきた経験やノウハウをピンポイントで発揮できる環境を見極めれば、転職市場における自身の価値を最大化することが可能ですが、そのためには綿密な企業研究が欠かせません。
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