「金融業界(銀行・証券など)のリテール営業として働いているが今の経験を生かして転職したい…」という方もいるのではないでしょうか。
本記事では、リテール営業経験者の主な転職先や評価されやすい経験をJAC Recruitmentが解説いたします。
目次/Index
リテール営業からの転職を検討する理由
本章では、リテール営業からの転職を検討する次の3つの理由について解説します。
● 厳しいノルマへのプレッシャーや成果給比率の高さによる収入の不安定さ
● 長時間労働や頻繁な転勤
● 縮小傾向にある従来型の店舗営業にともなう将来的な不安
厳しいノルマへのプレッシャーや成果給比率の高さによる収入の不安定さ
リテール営業から転職を検討する要因として、営業ノルマに対するプレッシャーや成果に基づく不安定な収入構造が挙げられます。
金融リテール営業の現場では、収益目標、新規顧客獲得件数、特定商品の販売目標など、多岐にわたる厳しいノルマが課せられることが一般的です。人によっては、やりがいやモチベーションを高める要因になる一方で、強いプレッシャーを感じ、精神的な負担となる人も少なくありません。
また、営業成績が上がらない時期が続くと自己肯定感が低下し、リテール営業を続けることに疑問を感じられてしまうこともあります。加えて、多くの金融機関では、成果に応じて報酬が変動する給与体系を導入しており、成果によって月々の収入が大きく変動することは珍しくありません。
ときには、一時的な市場環境や地域特性、担当顧客の構成・動向など、個人の努力だけではコントロールしきれない外部要因によって収入が不安定になることもあります。
こうした状況下で、「安定収入を確保したい」「生活設計を立てやすい職種へ転じたい」「プレッシャーやノルマの少ない職種にキャリアチェンジしたい」などの志向が強まり、リテール営業からの転職に至る場合があります。
長時間労働や頻繁な転勤
業務時間の長さや地域を問わない転勤制度への不満もリテール営業職の転職動機になることがあります。特に地方支店を多く抱える大手金融機関では、本人の希望にかかわらず転勤をともなう異動があるケースも少なくありません。加えて、営業成績を維持・向上させるため、就業時間後も顧客対応や社内処理に追われ、「長時間労働」が慢性化しやすいケースも見られます。
特に結婚、育児、介護などライフステージが大きく変化するタイミングでは、よりライフワークバランスを図れる環境や勤務地の安定性を求めて転職に至る人も少なくありません。働き方改革の波に呼応し、これまでの経験をベースにしながらも、より持続可能なキャリアを模索する動きは今後も広がると予想されます。
縮小傾向にある従来型の店舗営業にともなう将来的な不安
近年、インターネットバンキングやオンライン証券の普及、さらにはAIを活用した資産運用アドバイスサービスの登場など、金融業界を取り巻く環境はDX化の推進によって大きく変化しています。
このような業界変化にともない、多くの金融機関では、従来型の対面営業を主とする店舗の統廃合を進めており、リテール営業担当者の役割そのものも見直されつつあります。顧客との対面での関係構築という強みが、デジタル化の波によって相対的にその価値を問われる状況で、自身のキャリアの将来性に対して漠然とした不安を感じる方も少なくありません。
このような構造的な変化を背景に、自身の専門性やスキルを異なる形で生かせる新たなフィールドを求め、転職という選択肢を取ることもあります。
リテール営業経験者の主な転職先
ここでは、リテール営業経験者の主な転職先例として挙げられる、次の6つの業界・業種について解説します。
● 法人営業(ホールセール)
● 経営コンサルタント
● M&Aアドバイザリー
● 投資銀行部門(IBD)
● Fintech業界のベンチャー企業
● 他業界(不動産・保険・ITなど)のtoC向け営業
法人営業(ホールセール)
個人顧客を対象とするリテール営業から、事業会社を対象とする法人営業(ホールセール)へのキャリアチェンジは、金融業界内におけるステップアップとして一般的な選択肢の一つです。
リテール営業で培った顧客ニーズを把握する力や最適な商品を提案する力は、企業の財務課題や経営課題を解決する法人営業においても同様に求められます。
特に、リテール営業で富裕層のオーナー経営者を担当していた経験があれば、折衝経験や経営に関する基礎知識を法人営業の業務に直接生かせるため、法人営業へとスムーズなキャリアチェンジを実現できると考えられます。
企業の成長をダイレクトに支援できる点にやりがいや魅力を感じる方にとって、有望なキャリアパスになる可能性が期待できます。
経営コンサルタント
リテール営業から経営コンサルタントに転職するケースもあります。特にリテール営業で培った顧客の課題を深く理解し解決策を提示する能力は、経営コンサルタントの業務と親和性が高いことから、採用選考でも高く評価されます。
また、厳しい環境で成果を創出してきたリテール営業のタフネスさは、コンサルタントに欠かせない資質であり、コンサルティングファームに転職してもその粘り強さや精神的な強さが活躍の基盤になります。
よりマクロな視点で企業の成長に貢献したいと考える方にとって、挑戦しがいのあるフィールドです。
>>経営コンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説
M&Aアドバイザリー
企業の合併・買収(M&A)に関する一連のプロセスを支援するM&Aアドバイザリー業務も、リテール営業経験者が目指せるキャリアの一つです。特に、リテール営業時代に中小企業のオーナー経営者と深い関係を築いてきた経験があれば、M&Aの初期段階におけるソーシング(案件発掘)や、オーナーとの信頼関係構築において大きな強みとなります。
さらに、高い営業目標達成で培われたバイタリティと複雑な利害関係を調整する交渉力も、M&Aアドバイザーとして成功するために不可欠なスキルです。
成果がダイレクトに報酬に反映されることも多いため、成果が報酬に直結する環境で自身の能力を試したいと考える方にとって魅力的な選択肢になり得るでしょう。
>>未経験からのM&A業界への転職は可能?業種別の転職動向やM&Aの全体像を解説
投資銀行部門(IBD)
投資銀行部門(IBD)は、金融業界のなかでも特に高い専門性が求められる分野であり、企業の資金調達やM&Aに関する専門的なアドバイスを提供する役割を担います。
リテール営業から直接投資銀行部門への転職は、ハードルの高さがともないますが、法人営業を経験した後に社内公募や選抜を経てキャリアチェンジできる場合があります。また、ジュニアポジションから投資銀行部門のキャリアを築けるケースもあります。
リテール営業で培った営業力と金融市場に関する知識は、投資銀行部門で活躍するための基盤になります。金融のプロフェッショナルとしてキャリアの頂点を目指したい方にとって、挑戦する価値のある領域です。
>>投資銀行への転職は未経験でも可能?転職市場動向や最新求人を解説
Fintech業界のベンチャー企業
従来の金融サービスにテクノロジーを融合させ、革新的なサービスを生み出すFintech業界のベンチャー企業も、リテール営業経験者にとって新たな活躍の場となり得ます。リテール営業で学んだ金融知識は、Fintech業界のベンチャー企業で担うあらゆる業務に直接生かすことができるため、入社直後からの活躍が期待できます。
また、金融業界は、法規制の改定が頻繁に行われることから、その都度制度・法規対応を意識した姿勢・対応が求められます。その点、リテール営業経験者は制度・法規対応に即座に対応できる現場感覚を身に付けているため、市場変化が激しいFintech領域でも即座に順応できると考えられます。
>>「フィンテック(FinTech)」業界の転職で求められるスキル、平均年収は?
他業界(不動産・保険・ITなど)のtoC向け営業
リテール営業で培った個人顧客向けの営業スキルは、ほかの業界においても高い汎用性を持ちます。例えば、高額な商品を扱う不動産業界の営業、顧客のライフプランに深く関わる生命保険業界の営業、あるいは近年需要が拡大しているSaaSなどのITサービスの営業、toC(個人向け)の営業職であれば、これまでの経験をダイレクトに生かせるでしょう。
金融業界で培った高いコンプライアンス意識や無形商材を扱ってきた提案力は、採用選考でも多くの企業で高く評価される要素です。
リテール営業からの転職で強みとなる経験・スキル
下記4つは、リテール営業経験者が転職市場で多くの企業から評価される、代表的な強みです。
● 顧客ニーズの把握と提案力
● 金融知識と高度なソリューション提案経験
● 目標達成へのコミットメント
● 顧客信頼構築力
ここでは、なぜ上記4つの強みが転職の際に評価されるのかを解説します。
顧客ニーズの把握と提案力
リテール営業で培われる顧客のニーズを正確に把握し、最適提案を行う能力は、他業界への転職でも評価の対象になると考えられます。
リテール営業には、顧客一人ひとりの家族構成、収入、ライフプラン、そして将来に対する考え方など、パーソナルな情報を深くヒアリングし、その背景にある潜在的なニーズを的確に把握する能力が求められます。そして、個々のニーズに対して自社が持つ多様な金融商品を組み合わせ、最適なソリューションとして提案するプロセスは、まさに課題解決そのものです。
「顧客ニーズを深く引き出し、本質的な課題を特定する力」と「具体的な解決策として提示する提案力」は、コンサルティング、企画、マーケティングなど、あらゆる職種で求められる基礎的なスキルであり、転職市場でも高く評価される資質です。
転職活動では、新しい職場でもリテール営業で培った顧客ニーズの把握と提案力を生かせる旨を、納得感のあるストーリーで語れるように準備しておくことが大切です。
金融知識と高度なソリューション提案経験
リテール営業担当者は、預金、保険、事業承継、相続など、幅広い金融商品・サービスに関する専門知識を常にアップデートし続ける必要があります。単一の商品を販売するのではなく、顧客の複雑な資産状況やニーズに対して、専門的な知識をもとに複数の商品を組み合わせて包括的な金融ソリューションを提案してきた経験は、業界問わず高く評価されるでしょう。
特に、富裕層やオーナー経営者を担当し、資産運用だけでなく、事業承継や不動産活用など複合的な課題に対応してきた経験は、法人営業やプライベートバンカー、M&Aアドバイザリーなど、より高度な専門職へのキャリアチェンジにおいて強みとなります。
目標達成へのコミットメント
金融リテール営業には、厳しい営業目標が課せられ、その達成に向けて日々高いプレッシャーの中で業務を遂行することが求められます。
このような環境で成果を出し続けてきた経験は、目標達成に向けた強いコミットメント力、逆境に負けない精神的なタフネスさ、そして自らを律し計画的に行動を管理する自己管理能力の証明となり、業界・職種問わず、安定して成果を創出できることの証左となります。特に急成長を遂げているさなかの企業や営業力が重視される職種に応募する際は、高く評価されるでしょう。
なお、転職活動では具体的な数字成果を示しつつ、「その数字を達成するためにどのような工夫をしたのか」「困難をどう乗り越えたのか」を具体的に語れるように準備しておくことが大切です。
顧客信頼構築力
金融商品は、顧客の人生を左右する意思決定に関わることもあるため、営業担当者には何よりもまず「信頼」が求められます。リテール営業担当者は、誠実な対応、迅速な情報提供、そして顧客の利益を第一に考える姿勢を貫くことで、長期的な信頼関係を構築していきます。
この経験を通じて培われた、人として信頼される力や顧客と強固な信頼関係を築く能力は、転職先でも社内外のステークホルダーとのパイプ構築や案件推進において重宝すると考えられます。
特に、高額な商材を扱う営業職や長期的な関係構築が求められるコンサルティング、あるいは顧客の成功にコミットするカスタマーサクセスなどの職種で高く評価されるでしょう。
【年代別】リテール営業からの転職事情
ここでは、リテール営業からの転職事情を年代別に解説します。
20代でリテール営業からの転職事情
20代のリテール営業経験者は、業界や金融商品に関する基礎知識やポテンシャルが評価の対象になります。
数年間とはいえ、リテール営業で培った基礎的なビジネススキルや目標達成に向けたバイタリティ、そして金融に関する基礎知識は、他業界でも評価されやすく、異業種・異職種へのキャリアチェンジの際にも、ほかの転職希望者と差別化を図れる要素になることがあります。
企業も20代の応募者に対しては、特定の専門性や経験よりも新しい知識を素早く吸収する学習意欲や未知の領域に果敢に挑戦する姿勢を期待します。そのため、面接では「過去にどう学び、成果につなげたか」を具体的に示し、成長意欲を訴求することを意識しましょう。
30代でリテール営業からの転職事情
30代になると、トップクラスの営業成績やチームリーダーとして成果を上げた経験など、具体的な成功体験や成果が厳しく問われます。
転職先としては、リテール営業で培ったスキルや知識を直接生かせる職種が中心となり、金融業界内であれば、より専門性の高い法人営業や投資銀行部門、他業界であれば、不動産や保険など親和性の高い分野の営業職などが現実的な選択肢となります。未経験職種への挑戦も不可能ではありませんが、20代に比べてハードルは格段に高まります。
これまでの経験をどのように応用し、即戦力として貢献できるのかを、納得感のあるストーリーで語ることが求められます。そのため、転職支援のプロである転職エージェントの力を借りるなど、戦略的に転職活動を進めることを意識しましょう。
40代でリテール営業からの転職事情
40代のリテール営業経験者に対して、企業はマネジメント経験や高度な専門性を求めるようになります。採用選考では、長年の経験によって培われた商品分野における深い知見、あるいは支店長代理や支店長として組織を率い業績を向上させた実績などが評価の対象になります。
マネジメント経験者であれば、同業他社の管理職ポジションやベンチャー企業の営業責任者、営業部門の幹部候補、営業企画責任者などが選択肢に挙がります。一方、専門性を追求してきた方であれば、コンサルタントや特定分野におけるアドバイザーなどのキャリアが視野に入ります。
年齢相応の役割期待が強く求められる年代であることから、自身の強みや経験を生かせるポジションに絞り込むことが大切です。
50代でリテール営業からの転職事情
50代のリテール営業として転職を検討する場合、企業は成果の再現性を重視します。そのため、転職活動では、前職で残した成果を応募先企業でも再現できる旨を訴求できるよう、自身の強みと企業の課題を絡めた志望動機・自己アピールを考えておくことが必須となります。
応募先候補としては、営業本部のシニアマネージャーや顧問的な立場、育成部門の責任者などが考えられますが、求人は限定的です。また、雇用形態によっては、現職よりも年収が下がる懸念もあります。
万が一、収入が減少したとしても納得感のある転職になるよう、転職における優先順位を再定義しておくことが大切です。また、リタイア時期を見据えた短期的な就業を求められるケースも多々あります。そのため、転職しないことや業務委託のような雇用も視野に入れ、広く検討する姿勢を持ちましょう。
リテール営業からの転職を成功させるためのポイント
本章では、リテール営業からの転職を成功させるために意識したい、次の3つのポイントについて解説します。
● 営業実績数値だけでなく経緯や工夫の言語化もセットで行う
● 転職先の選択肢が多いため、優先すべき転職軸をあらかじめ明確にしておく
● 転職先企業でのキャリアパスだけでなく、先も見据えたキャリアプランを立てておく
>>選考に通りやすい「転職活動の軸」の考え方や伝え方
>>キャリアプランとは?考え方や年代別・職種別の書き方を解説
営業実績数値だけでなく経緯や工夫の言語化もセットで行う
リテール営業から転職する際は、リテール営業時代の実績を数値で示すことだけに終始せず、成果創出に至るまでの工夫や過程を言語化するよう努めましょう。単なる結果の羅列だけでは、採用担当者は、その成果が市場環境などの外的要因によるものか、応募者自身の能力によるものか判断できず、再現性があるスキルとして評価することができません。
具体的には、「目標達成率120%」という実績に対して、「担当エリアの顧客特性を分析し、潜在ニーズが高いと仮説を立てた〇〇層にターゲットを絞り、独自のセミナーを企画・実施した結果、新規顧客を〇〇件獲得し、目標達成につながった」といったように、自身の課題設定、仮説構築、アクション、そして結果という一連のストーリーを語れるように準備することが重要です。
施策と結果が結びつくストーリーを伝えることで、採用担当者に対して再現性のある能力を持ち合わせていることを印象付けられます。
転職先の選択肢が多いため、優先すべき転職軸をあらかじめ明確にしておく
リテール営業からの転職を検討するにあたっては、優先すべき転職軸をあらかじめ明確にしておくことが大切です。リテール営業で培ったスキルは汎用性が高く、金融業界内はもちろん、他業界でも高く評価されます。多様な選択肢がある反面、明確な判断基準を持たないまま転職活動を進めてしまうと、目先の条件や漠然としたイメージに流され、本当に自分に合ったキャリアを見失う恐れがあります。
だからこそ、転職活動を始める前に、自分にとって決して譲れない条件とできれば実現したい条件を明確にし、転職の軸を定めておくことが不可欠です。明確な軸を持つことで、無数の求人情報の中から自分に合った企業を効率的に絞り込めるようになり、面接でも一貫性のある志望動機を語れるようになります。
転職軸を定める際は、「年収」「勤務地」「ワークライフバランス」などの条件面だけでなく、「どのようなスキルを習得したいか」「どのような仕事にやりがいを感じるか」「5年後、10年後にどのような自分になっていたいか」など、キャリア観を持つことも大切です。自己分析を通じて転職軸が明確になれば、転職活動でも迷う局面が少なくなり、目先の条件に捉われない判断ができるようになります。
転職先企業でのキャリアパスだけでなく、先も見据えたキャリアプランを立てておく
転職活動時には、転職後の役割やキャリアパスを考えるだけに終始せず、中長期的な視点でその先も見据えたキャリアプランを考えておくことが望まれます。
例えば「営業経験を生かし3年後にはチームリーダーとして売り上げ管理や後進育成に携わり、5年後には事業開発にも関与したい」というように、ステップと目的が整合しているキャリアプランを掲げることを意識しましょう。今回の転職を、自身のキャリアの一場面として捉えることで、目先の条件に惑わされることなく、より本質的で将来性のある選択が可能になるでしょう。
リテール営業からの転職事例
ここでは、JACが提供する転職支援を利用し、リテール営業から別の業界・業種に転職した事例を紹介します。
証券会社のリテール営業から法人営業へ転職した事例
Aさん(男性/30代)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 銀行系証券 | リテール営業 | 1,150万円 |
| 転職後 | 銀行系証券 | 法人営業 | 1,150万円 |
Aさんは、証券会社でリテール営業として約7年間のキャリアを積まれていました。グループ会社の銀行に出向し、個人向けの資産運用プランを提案する営業を担当されるなど、営業として高い実績をおもちで、社内表彰の経験もありました。しかし、ある時期から業務がルーティン化し、成長実感が得られなくなったことから、法人営業へのキャリアチェンジを希望されるようになりました。
社内で法人営業への異動希望を出されたものの、実現の可能性が低く、転職活動を決意。複数の転職エージェントに登録する中で、JACにもご相談いただきました。ご登録時点では「リテール営業以外の仕事に挑戦したい」という意欲はあるものの、具体的な方向性は定まっていない状況でした。ベンチャー企業など異業界も視野に入れて検討されましたが、年収面での懸念があり、最終的には金融業界内での転職に絞り込むことに。
JACでは、金融業界を細分化した専任コンサルタントが、業界動向やキャリアパス、年収相場、候補者様のご経験が活かせるポジションなどを丁寧にご説明。
並行して職務経歴書のブラッシュアップも実施しました。当初は時系列で経歴を並べた内容でしたが、営業としての成果や強みにフォーカスした構成へと改善。ご自身の強みが端的に伝わる内容となったことで、選考もスムーズに進み、念願だった法人営業ポジションで内定を獲得されました。
現在は、大手日系グローバル証券会社で法人営業として活躍されており、営業としてのやりがいと成長を実感されているとのご報告をいただいています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
>>【証券会社の転職成功事例】リテール営業から、法人営業へキャリアチェンジ
証券会社のリテール営業からM&Aアドバイザリーへ転職した事例
Bさん(男性/33歳)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 証券会社 | リテール | 920万円 |
| 転職後 | M&Aアドバイザリー会社 | M&Aアドバイザリー | 580万円 |
Bさんは、証券会社で個人顧客向けに株式などの金融商品を提案する営業職に従事されていました。株式は利益が不確定な商材であることから、「本当にお客さまに価値を提供できているのか」という疑問を抱くことが多く、次第に「給料のためだけに働いているような感覚」に悩まされるようになり、転職を考えるようになったとのことでした。
JACに相談されたきっかけは、情報収集の中で当社のYouTube公式チャンネルの動画をご覧になり、興味を持っていただいたことでした。コンサルタントとの面談を通じて、ご自身の希望や将来的なキャリアパスについて深く対話を重ねる中で、M&A業界に関心を持つように。特に、後継者不足という社会的課題への貢献や、ベンチャー企業のEXIT戦略としてのM&Aの可能性、そして業界の成長性に強く惹かれたとのことです。
転職活動では、M&A仲介やアドバイザリー企業を中心に7社ほど応募されましたが、業界未経験ということもあり、選考には苦戦されました。年齢的にもキャリアチェンジのラストチャンスと捉え、JACでは模擬面接や書類添削を繰り返し実施し、面接での改善点や伝え方について都度フィードバックを行いました。その結果、ご本人の思いや意欲が企業側にも伝わるようになり、無事に内定を獲得されました。
転職後半年が経過した現在では、年収が大幅に下がったにもかかわらず、「M&A業界に飛び込んで本当によかった」と心から感じられているとのご報告をいただいています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
>> M&A業界の転職成功事例|未経験からの転職活動、年収を下げても挑戦したい
リテール営業から同業界の営業職へ転職した事例(40代前半/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 金融 | 金融リテール営業 | 750万円 |
| 転職後 | 金融 | 営業 | 900万円 |
Oさんは、法人営業と個人向けリテール営業の双方で豊富な経験を持ち、長年にわたり金融業界の第一線でキャリアを積み重ねてきました。店頭での融資や資産運用提案に始まり、相続や不動産に関するコンサルティングも経験するなど、実務と専門性の両面で高い成果を挙げてきた実績を持ちます。
転職を考え始めた背景には、より高い専門性と収益貢献が見込める領域で自身の市場価値を再定義したいという思いがありました。年収アップの実現も視野に入れつつ、自身のスキルがダイレクトに評価される環境を求めて転職活動を開始したと語ります。
JACのコンサルタントは、Oさんのこれまでの実績に加え、相続・資産承継領域に対する強い関心と理解に注目し、遺言信託や遺産整理などの相続関連業務をフロントとして担えるポジションを提案しました。企業も、金融リテール営業の現場感覚とコンサルティング視点を併せ持つビジネスパーソンを求めており、Oさんの経歴と高いコミュニケーション能力を高く評価しました。
結果として、今回の転職でOさんは、希望年収の実現と専門性の深化の両立を実現できました。リテール営業で培った信頼構築力と提案力、金融知見が次なるキャリアで再び生かされた好例です。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
実際、リテール営業経験者はどのような業種/職種に転職している?
下記は、JACの登録者でリテール営業を経験した方の転職先業種・職種トップ10を表にしたものです。
リテール営業からの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【リテール営業経験者が転職先として選んだ業種トップ10】
過去にリテール営業を経験した方が転職先として選んだ業種では、金融(53%)がトップとなり、次いでEMC(13%)、コンサルティング・シンクタンク・事務所(10%)が続きます。
リテール営業で培った金融知識を生かせる業種を選ぶ傾向が見て取れます。
| 業種 | 割合(%) |
|---|---|
| 1.金融 | 53% |
| 2.EMC | 13% |
| 3.コンサルティング・シンクタンク・事務所 | 10% |
| 4.IT・通信 | 6% |
| 5.サービス | 4% |
| 6.建設・不動産 | 4% |
| 7.メディカル・バイオ | 3% |
| 8.商社 | 3% |
| 9.消費財 | 2% |
| 10.流通 | 2% |
| その他 | 1% |
※当社実績(2023年1月~2025年6月)より
【リテール営業経験者が転職先として選んだ職種トップ10】
過去にリテール営業を経験した方が転職先として選んだ職種としては、営業(51%)がトップとなり、全体の半数を占めました。次いで金融(18%)、経営・事業企画(10%)が続く結果となりました。
再びリテール営業を選んだ方は全体の1割弱おり、多くの方がリテール営業での経験を生かせる職種を選択しています。
| 職種 | 割合(%) |
|---|---|
| 1.営業 | 51% |
| 2.金融 | 18% |
| 3.経営・事業企画 | 10% |
| 4.経理・財務 | 7% |
| 5.コンサルティング・アドバイザリー | 2% |
| 6.人事・労務 | 2% |
| 7.内部統制・監査 | 2% |
| 8.IT | 2% |
| 9.購買・物流・生産管理 | 2% |
| 10.WEB・アプリ・ゲーム | 1% |
| その他 | 3% |
※当社実績(2023年1月~2025年6月)より
リテール営業からの転職なら、JAC Recruitmentへ
リテール営業からの転職を考える際は、目先の転職成功だけに注力するのではなく、その先のキャリア展望も見据えた視野を持つことが欠かせません。特に金融業界出身者は専門性が高い分、業界内に閉じたキャリアを歩みがちです。しかし、実際には法人営業、FinTech、コンサルティング、管理系職種など、幅広い選択肢が存在します。多様な可能性から自身の望む転職を実現するには、リテール営業で培われる能力や強みに対して深い理解を持つ転職エージェントの活用が不可欠です。
その点、JACでは、一人のコンサルタントが、企業と転職希望者の双方を担当するコンサルタント型の支援を提供しているため、企業の事業戦略や求める人物像を熟知しています。求人票だけでは知り得ない情報の提供や応募先企業の選考傾向を掴んだ有益なアドバイスが期待できます。
また、JAC が取り扱う求人は、一般的な転職サイトでは公開されていない経営層に近いポジションや事業の中核を担う専門職など、ハイクラス求人が大半を占めています。リテール営業からのステップアップとして、法人営業、M&Aアドバイザリー、経営企画、あるいは他業界の管理職など、より専門性が高く、責任あるポジションに挑戦できる機会が得られることもあるでしょう。
リテール営業から新たなキャリアを築きたいと考える方は、ぜひJACにご相談ください。
