―― PwCアドバイザリーのカルチャー・風土の魅力をどのように感じていらっしゃいますか。
佐藤氏:私がディレクターとして入社した当初は、「自分がパフォーマンスを発揮して売り上げを立て、会社に貢献できればよいのだろう」と考えていました。しかし、パートナーたちから繰り返し伝えられたのは、個人の業績よりもむしろDeals全体、さらにはPwC Japanグループ全体にどれだけ貢献できたかが重要であるということでした。社内では「xLoS(Cross Line of Service)」と呼んでいますが、グループ内の小さな組織の壁を越えて協力するためのリーダーシップを発揮することが求められたのです。
これは自分がパートナーになって年月を重ねる中で、本当に大切な価値観だと実感しています。それは一朝一夕に築けるものではなく、長年にわたって育んできたものだと思います。
先日、象徴的な出来事がありました。年に一度、Dealsのパートナーが集まるイベントがあるのですが、そこで新たにパートナーになった人から「パートナーの皆さんは大変仲がいいのですね」といわれたのです。おそらくもっとギスギスしたイメージを持っていて、実際の雰囲気とのギャップに驚いて出た言葉なのでしょう。
市場にはまだ大きな成長余地があります。社内で競争するよりも、力を合わせて顧客への提供価値を高めていくことが重要だと考えています。組織全体として「同じ船に乗っている」という感覚を共有しているのは、私たちらしい特徴かもしれません。
こうした風土は、評価制度にも反映されています。「他部門・他チームと協力しながら成果を生み出せたかどうか」が重要な評価指標となっています。
―― 堀本さんにお尋ねします。シニアマネージャーのお立場でも「xLoS」を実践されているのでしょうか。
堀本氏:そうですね。シニアマネージャーの評価指標としても、他部門・他チームとどれだけコラボレーションができているかが重視されます。クライアントへの提案の場面では、ご相談いただいた内容だけでなく、ほかの専門チームが提供できるサービスも併せて提案することが当たり前になっています。「この課題には別のチームの知見も役立つのではないか」と声を掛け合い、複数のチームと一緒に提案へ伺うことも日常的です。
その結果、CF部門だけ受注できないケースもありますが、「時間を割いたのに無駄だった」とは思いませんね。別の形でクライアントをご支援できるのであれば、それは組織として価値を提供できたという考え方が根付いています。
思えば、メガバンク時代には組織内のパワーバランスなど、案件そのもの以外に気を回さなければならないことが多くありました。その点、今は「いかにクライアントに貢献できるか」に集中できています。
田坂氏:前職との雰囲気の違いは、私も実感しています。外資系投資銀行では「パフォーマンスを上げなければ」というプレッシャーに常にさらされ、ピリピリした雰囲気があることは皆さんも想像できるかと思います。当時と比較すると、皆が協力し合う風土に身を置くことで、私のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)は格段に高まったと感じます。
PwCアドバイザリーは従業員の健康やサステナブルな働き方を重視している会社なので、ワークライフバランスも大きく改善されました。
―― 「土日に働くこともあまりない」という噂を耳にしています。働きやすい環境も、風土の魅力の一つのようですね。
佐藤氏:基本的に土日に稼働することはありません。案件が終盤を迎えているタイミングなどでは、土日の対応が必要になることもありますが、サイニングやクロージングを迎えた後は、しっかりと休暇を取れます。
その点でいえば、女性も長く活躍しやすい環境です。リモートワークなどもフレキシブルに運用していて、例えば保育園への送り迎えのために仕事を中抜けし、仕事が残っていれば夜の時間にカバーしているメンバーもいます。シニアマネージャーが産休を複数回取得している事例もあります。
―― 「ワークライフバランス」と「クオリティの担保」の両立のため、工夫していることはありますか?
田坂氏:近年は「効率化」という言葉を聞く機会が増えました。AIの活用や、一部業務の海外へのアウトソーシングなど、さまざまな取り組みが進んでいます。これまでと同等、あるいはそれ以上のクオリティを維持しながら、より短時間で効率的に回していくことを意識しています。
労働時間のルールの範囲内で最大限の成果を出すことを目指す。そのための業務設計や優先順位付けを考えることが重要であり、働き方そのものに対する意識改革が進んでいると感じます。
佐藤氏:対策として教育にも力を入れています。新卒採用を拡充しているという背景もあり、ナレッジマネジメントを整備しています。いかに効率的に質を保ちながら成長できるかを常に考えています。
―― CFチームで活躍できるのは、どのような方でしょうか。「未来の同僚」に向けて、メッセージをお願いします。
堀本氏:「多様な案件がある」「専門性を高められる」「柔軟な働き方ができる」という恵まれた環境があります。その中で自分が追い求めるものを見据え、クライアントへの貢献に責任を持って向き合える方が活躍できると思います。
田坂氏:スキルももちろん重要ですが、それ以上に「チームでのコラボレーション」を考えて動ける方を歓迎します。また、エグゼキューションとオリジネーションのハイブリッドタイプの働き方をするため、人が好きで、クライアントの課題解決に役立ちたいという精神があり、それを楽しめる方と一緒に働きたいです。
佐藤氏:仲間と協力してビジネスを拡大していくことにやりがいを感じる方に来ていただきたいですね。私は40代でPwCアドバイザリーに転職しましたが、30代前半の自分に「早くPwCアドバイザリーに転職した方がいい」と教えたい。10年早ければ、さらに幅広い経験ができたと思いますから。
当社はサステナブルに働ける環境があります。特に外資系にいる方など、先々のキャリアに危機感を抱いている方も見受けられますが、そうした心配をするよりも、クライアントとビジネスを考えることに時間を使いながら成長する道を選んではいかがでしょうか。CF部門では、 M&A案件に一貫して携わる 経験を通じて専門性を高めながら、チームで価値創出に向き合う仲間を求めています。同じ志を持つ方とともに、さらなる成長に挑戦していけることを楽しみにしています。