写真左から
- 株式会社カタリス エグゼクティブディレクター Justin Prescott氏
- 株式会社カタリス シニアコンサルタント Qingyang Li氏
アメリカ出身。2009年に来日し、青森県の小中学校でのALT(外国語指導助手)、東京の観光企業の営業、北海道・ニセコのホテル支配人を経て、シンガポールプライベートエクイティで働きながらMBAを取得。2016年より企業価値評価 (M&Aバリュエーション) ファームでファイナンスやM&Aのバリュエーションの知見を身に付けた後、EY Strategy & Consulting の戦略チーム(EY-Parthenon)および PwCにて、組織改革、グローバル事業改革PMO、新規事業立案・実行、企業価値評価、Separation、AI導入・活用施策などの幅広いテーマに従事。2025年、カタリスに入社。
中国出身。12歳時に来日し、インターナショナルスクール、アメリカへの交換留学など、グローバルな環境で過ごす。大学では建築デザインを専攻したが、グローバルビジネスに携わるチャンスを求め、新卒でアクセンチュアに入社。大規模なグローバル案件を手がけ、海外への出張・駐在も経験。2025年、カタリスに入社。
外資系戦略コンサルティングファーム出身者が率いる株式会社カタリス。社名に冠した「触媒(カタリスト)」として、クライアントの変革を加速させ、非連続な成長を実現する原動力となることをミッションとしています。
現在、カタリスはグローバル案件を拡大中。その取り組みを中心的に担うのがエグゼクティブディレクターのJustin Prescott(呼称:ジャスティン)氏、シニアコンサルタントのQingyang Li(呼称:クロエ)氏です。
大手コンサルティングファームから転職したお二人に、カタリスを選んだ理由や、現在~今後の取り組み、役割・働き方などを伺いました。
転職の決め手は「人」。「やりたいことができる」「楽しく働ける」と確信
―― お二方とも、大手コンサルティングファームのご出身と伺いました。転職の経緯、カタリスを選んだ理由をお聞かせください。
Justin 氏:前々職の同僚がカタリスに転職していて、「来ないか」と声をかけられましたが、当初、転職は考えていませんでした。EY-ParthenonからPwCに転職して日が浅かったので。それにBIG4なら安定感があり、仕事を進めるうえでのメリットも多いので、独立系コンサルティングファームで働くつもりもなかったのです。
ただ、自分にとって非常にやりたいと思える案件に巡り合えず、違う道も考え始めていて。試しに話を聞いてみると、カタリスのミッション・ビジョン・バリューに響くものがありました。その後、Co-CEO(共同最高経営責任者)の田仲さん、阿部さんと食事に行って対話し、これから何をやりたいのかを理解すると、自分のキャリアが生かせると感じたのです。加えて、お二人の人柄がとても良く、「全社員がこういう人柄なら、ぜひ入りたい」と思うようになりました。BBQパーティーに参加してほかのメンバーとも話すと、風通しが良くて働きやすそうな風土だと確信し、入社を決めました。
Qingyang 氏:私は転職活動の過程でカタリスに出合いました。前職のアクセンチュアでは大規模なグローバルプロジェクトに携わる機会があり、環境には恵まれていたと思います。ただ、大規模ファームではありがちだと思いますが、上の方針と自分がやりたいことにギャップが生じ、ジレンマを感じる場面が増えていたのです。「さらに目の前のお客さまに寄り添いたい」「自分の仕事が本当にお客さまの役に立っている実感を得たい」という思いが強くなっていき、転職活動をはじめました。
さまざまな規模のファーム、30社ほどに応募して面接を受けていき、何社かで内定も得ました。他ファームも魅力的だったのですが、その中でカタリスを選んだのは、お会いした一人ひとりの表情が、他社とは違うと感じたからです。
それまで、同僚たちの厳しい表情や疲れた表情を目にするのが常でしたから、カタリスのメンバーたちの笑顔で生き生きしている様子が新鮮でした。オンライン面接の画面越しではあるものの、高い熱量が伝わってきて、「楽しそうだな」って。
独立系コンサルティングファームへの転職には、正直不安も少しありました。でも、あらためて転職先を選ぶ軸を見つめ直したら、「コンサルファームは人が一番大事」という結論に至ったのです。Co-CEOのお二人と一緒に食事に行って、さらにそれを確信。「人の魅力」が決め手となり、入社を決意しました。
―― お二方とも田仲さん・阿部さんの人柄に魅力を感じているのですね。面談時、あるいは入社後に印象に残っている言葉やエピソードなどはありますか?
Justin 氏:印象的なのは日常的に非常に前向きな発言がよく発せられることです。私がアイデアを思いつき、「田仲さん、こうやってみませんか」とか「このようなことをやってみたいのですが、どうでしょう」と投げかけると、どのような内容に対しても「いいですね、やってみましょう!」と返ってくることが多いです。
BIG4時代は、新しい取り組みをしようとすると、マネジャーであればディレクターに相談し、さらにパートナーにお伺いを立てて……という手続きが必要でした。一方、カタリスでは自由度が高く、決断が早い。田仲さんや阿部さんは、ある程度の説得力があるアイデアであれば、何でも「やってみましょう」というスタンスです。
入社前のインタビューでも、自分が入社したらどのようなクライアントにどのようなサービスを提供できるかを壁打ちし、アイデアを出すと「これもいいんじゃない」「これもいいね」と、とてもポジティブに受け止めてくれました。入社後もそのスタンスは一貫していますね。
Qingyang 氏:「ポジティブさ」「スピード」は、私も実感しています。しかも、私たちが思いつきで出したアイデアであっても、実効性と価値をスピーディーに考え、最短距離で意思決定を下しています。決して拙速な「何でもアリ」ではなく、質とスピードを両輪で追及していると思います。
お二人とはテーブルをはさんで向かい側に座っているので、いつでも気軽に話しかけられます。代表とメンバー一人ひとりの距離が非常に近く、やりたいことをストレートに代表に伝えられるのは、大手ファームにいたころには考えられなかったことです。
独立系への転職に対する不安を「ワクワク感」が上回った
―― 当初、独立系コンサルティングファームへの転職は考えていなかった、不安もあった、とのことでした。その不安はどのように払拭されたのでしょうか。また、入社の前と後で、イメージにギャップはありましたか。
Justin 氏:私は、実をいうとネガティブ思考です。そうは見えないと思いますが、マイナスに考えることも多く、独立系への転職は正直ハードルが高いと感じていました。
カタリスへの転職を検討するに際しては、まずワーストケースを想定しました。もし会社が潰れたらどうなるのか。その場合は就職活動をして、これまでのキャリアやコネクションを活用し、別の仕事をすることになります。それがワーストケース。ただ、それほど大したことではないと思いました。
一方、ベストケースを考えると、とてもワクワクしました。前職ではあまり感じることがなかったワクワクです。カタリスで自分がやりたい案件に向き合い、ニコニコ笑いながら、信頼できる仲間と一緒に仕事をする。そして、課題を抱えている日本企業や、困っている海外ファンドの力になれること、そして会社を成長させるチャンスなど、さまざまな可能性が思い浮かびました。
すると、「むしろ今入らない方がリスクなのではないか」と思うようになったのです。もう40歳近くですし、今やってみなければ、それ自体が人生のリスクだと。実際に入社して4カ月が経ちましたが、ワーストケースは実現しないだろうと思えますし、今、とても幸せです。「入って良かった」と言い切れますね。
Qingyang 氏:私は、独立系に移ることで、クライアントがどのような企業になるのかという不安がありました。企業規模もプロジェクトの規模も小さくなるのではないか、と。
実際に入ってみると、「これほどすごい企業と組んでいるのだ」と驚きました。有名企業や、トップシェアの製品を扱う企業、先進的な取り組みで業界をリードしている企業などがお客さまなのです。
さらに良い意味でギャップを感じたのは、お客さまとの関係性です。温かいお客さまが多く、いつもオープンでフラットなやりとりができています。一体感をもち、チームとして進められている感覚があります。
前職時代は、「業者」として扱われているように感じることも多く、厳しく詰められる場面もよくありました。カタリスではお客さまとの距離が近く、温かい言葉をかけていただけることに、本当にびっくりしました。おそらく、カタリス自身が風通し良く温かい会社だからこそ、一緒に仕事をしているクライアントもそのような会社が多いのだと思います。これまでコンサルに抱いていたイメージとはかけ離れた、ストレスの少ない環境で仕事ができています。
グローバル案件を拡大へ。日本企業と世界をつなぐ
―― 取り組まれている案件についてお聞かせください。
Justin 氏:カタリスが支援するのは、AI戦略・実装、M&A、新規事業立案・実行、中期経営計画・事業計画策定、企業価値向上、人的資本経営(コルチゾールマネジメント®)など、幅広い分野にわたります。カタリスの各メンバーは、強みとするファンクション+インダストリーを組み合わせてサービスを提供しています。私の場合は、食品業界や自動車業界などを得意としています。
私とクロエが担当しているグローバル案件では、大きく2つの軸があります。一つは、承継問題を抱える日本の中小企業と海外の投資家をつなぐこと。インバウンド投資が増えていますが、海外の投資家、特にミッドサイズのファンドにとって日本市場は不透明な部分が多くあります。私はさまざまな国のファンドに知人がいるので、日本への投資意欲が高まっている今、市場調査やデューデリジェンスを提供したいと考えています。
もう一つは、日本企業の海外展開に関する課題解決。日本企業の中に蓄えられたまま生かせていないキャッシュを使い、海外へ市場を広げるための支援です。アイディエーションから市場調査、M&Aの可能性の検討、プレデューデリジェンス、デューデリジェンスまで、フルサービスで提供します。すでに検討が進んでいるM&A案件もあります。
海外市場を開拓したくても、「どのような国なのかまるで分からない」という企業は多い。私とクロエは海外のさまざまな国に住んだり旅したりした経験があり、友人も大勢います。それらのコネクションも生かして支援します。
―― 今後はどのような展開を描いているのでしょうか。
Justin 氏:3年程度の中期スパンでは、他国で私たちと規模、ミッション・ビジョン・バリュー、価値観が近い戦略コンサルファームを探して、ネットワークを広げたいですね。私たちのサイズでは、大規模な案件を扱うにはリソースが足りません。また、海外にオフィスがないので、例えば「イギリスのこの工場を視察する」となった場合、現地に赴くのに時間とコストがかかります。
そこで他国のファームとの連携を強化したいと思います。CEOを見習い、スピード感をもって進めていきますが、私とクロエの二人だけでは難しい。だから、一緒に取り組む仲間を求めています。
さらに将来の話でいえば、カタリスをグローバルで展開するという夢があります。
―― コンサルタントには「海外に住みたい」という方も多くいらっしゃいます。カタリスでは、それが叶う可能性があるのでしょうか。
Justin 氏:先々には可能性があります。海外でのオフィス設立も考えられますし、海外の買収先へ出向してもらいたいケースも出てくるので、チャンスは必ずあると思います。
私自身、また違う国に住んでみたいです。結婚していますが、これから子どもが生まれたら、子どもに幅広い経験をさせたい。例えば数年間イギリスに住んでみるなど、必ず実現したいです。そういった夢も、カタリスは応援してくれる会社だと思います。
一人ひとりの個性や考え方が尊重され、生かされる風土
―― クロエさんはシニアコンサルタント(SC)、ジャスティンさんはエグゼクティブディレクター(ED)ですが、それぞれの役割・働き方をお聞かせください。
Qingyang 氏:SCは、基本的には一つのプロジェクトに配属されます。余裕があれば、ほかの案件をサポートすることもありますが、一つのプロジェクトにコアメンバーとして取り組みます。
クライアントとの日常的なコミュニケーション、スライド作成、全体的なストーリーのドラフトや分析などは、基本的にSCが担います。上司との距離はとても近く、常に意見を求めながらブラッシュアップしていきます。
このプロセスでも前職とカタリスの違いを実感します。前職では、上司にアポイントを取って相談項目をリスト化するといった手順を踏んでいました。「本当にできるのか」「これではダメじゃないか」といったネガティブな指摘も多かった。今は、いわゆる「詰められる」といったことはなく、「こういう考え方もありますよね」「こういうのはどうですか」と気付かせるような形で助言をいただいています。成長しやすい環境だと思いますね。
Justin 氏:「ワーストケース」ではなく「ベストケース」で考えますね。そして、カタリスの風土として、一人ひとりの意見を非常に大切にする。私はEDだからといって一方的に指示するのではなく、クロエと相談しながら決めていく。クライアントにベストのソリューションを提供するために、皆の意見を組み合わせるのが私たちのスタイルです。
Qingyang 氏:大学の研究室のような感覚ですね。先輩から指導は受けるけれど、一つの研究テーマに対してより良い成果を追求していくイメージです。
Justin 氏:EDの場合、BIG4と近い部分もあり、KPIはセールスです。多くの時間は提案活動やお客さまのニーズ・課題の理解に使うほか、複数案件を担当してデリバリーを統括します。メンバーと目指すアウトプットを共有し、タスクやスケジュールを整理しながら、最適な進め方を考えるのです。
加えて、ジュニアメンバーのケア・評価、採用チームやマーケティングチームといったさまざまなタスクフォースでリーダーシップをとるなど、社内業務も多数あります。特にジュニアメンバーを守ることが大切。カタリスには「コルチゾールマネジメント®」という独自のマネジメントコンセプトがあります。これは、脳内ホルモンのバランスを最適化し、パフォーマンスと幸福度を最大化するものです。この手法も活用しながらマネジメントすることを重視しています。
―― これからどのような人と一緒に働きたいですか。応募・入社を検討している方へのメッセージをお願いします。
Qingyang 氏:現在のカタリスで、外国籍はジャスティンさんと私だけですが、ほかにも海外で働いたり住んだりした経験をもつメンバーが多いのです。言語や文化を問わず、さまざまな方に来ていただきたいです。多様な文化や商習慣になじみがあり、それに対してリスペクトをもってお客さまに接する方、オープンマインドでコミュニケーションをとれる方は早期に活躍できるのではないでしょうか。
Justin 氏:そのとおりですね。他国のビジネスの流れを理解していて、クロスカルチャーのコミュニケーションができる方を歓迎します。ご自身のバックグラウンドを生かし、私たちがもっていない視点を提供してくれることに期待します。これからより広くグローバルに展開していくにあたり、アイデアを出していただきたいです。
Qingyang 氏:指示を受けて手を動かすのではなく、自分が「これをやりたい」という思いをもって入ってくれる方であれば、一緒に楽しく働けるのかな、と思います。
Justin 氏:笑っていてほしいですよね。入社を検討する方々は、「この人たちを本当に信じていいのか」という不安が大きいのではないでしょうか。私もそうでした。けれど、対話を重ねることで不安が消えていったのです。
私の経験では、入社後、面談時にいわれたことが全てそのとおりでした。嘘が一つもなかった。ミッション・ビジョン・バリューも、風通しの良い風土も、ワークライフバランスも、全て聞いていたとおりです。まずは対話するところから始めましょう。
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