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グローバルとローカルの強みを融合し、変化を楽しむ企業文化で医薬品開発の未来を切り拓くパレクセル・インターナショナル

パレクセル・インターナショナル株式会社

※このインタビューは2025年4月に実施しました。なお、所属部署名・ポジションタイトルは当時のものとなります。

荻村 正孝氏 村上 寛氏 野田 鉄兵氏

写真左から

パレクセル・インターナショナル株式会社 臨床開発部 シニアディレクター 谷 典生氏
パレクセル・インターナショナル株式会社 代表取締役 社長 三木 茂裕氏
パレクセル・インターナショナル株式会社 臨床開発部 統括部長 片岡 睦国氏

世界50カ国以上で24,000名を超える社員を擁する、世界有数のCRO(Contract Research Organization/医薬品開発業務受託機関)であるパレクセル・インターナショナル株式会社。国際共同治験の増加やデジタル技術の進化など、変化の激しい医薬品開発業界において、同社はどのように競争力を維持し、顧客からの信頼を得続けているのでしょうか。

今回は、パレクセル・インターナショナル株式会社 代表取締役の三木氏、臨床開発部 エグゼクティブディレクターの片岡氏、臨床開発部 シニアディレクターの谷氏に、同社の強みや今後の展望について伺いました。

変化を恐れないリーダーたちの前向き思考が組織を強くする

三木 茂裕氏

―― まずは皆さまのご経歴について教えてください。

三木氏:私は2003年にパレクセルに入社し、今年で22年目となります。銀行勤務を経て米国でMBAを取得し、帰国後に外資系医療機器メーカーでマーケティングに従事しました。その後ITベンチャーの立ち上げを経験後、パレクセルに営業支援スタッフとして入社しました。それ以降は営業を担当し、2020年6月より日本法人の代表取締役を務めております。

片岡氏:私は1992年に外資製薬企業でCRAとしてキャリアをスタートし、13年間勤めた後に別の外資製薬会社にて臨床開発部長として抗がん剤等の開発に従事しました。次に大手外資CROで10年間、FSPやFSOのオペレーションヘッドなどに就き、2022年11月にパレクセルへ入社しました。

谷氏:私は内資系製薬会社で市販後業務を担当後、外資系製薬会社で臨床開発分野に転向し、オペレーションリーダーやカントリーヘッドなどを経て、2016年にパレクセルへ入社しました。現在はFSP(Functional Service Provider)事業のシニアディレクターとして、チーム統括とサービス品質向上に取り組んでいます。

―― 貴社のミッションを教えてください。また、変化の激しい社会環境において、パレクセルではどのような対応策を取っているのでしょうか?

三木氏:当社のミッションは、患者さんやご家族に一日も早く新しい治療法を届けることです。このゴールを実現するために、3つの戦略的柱を掲げています。

1つ目の柱は「あらゆるステークホルダーにとって働きやすい環境をつくること」です。ステークホルダーには、製薬企業、医療従事者、患者さん、ご家族、さらには従業員とその家族も含まれ、360度の視点で捉えています。

2つ目の柱は「シナジーのあるサービス提供を目指すこと」です。当社の経験値やノウハウを融合させ、1+1を3にも4にもできるような組織を目指しています。

3つ目の柱は「常に患者さんを中心に置いた業務運営を行うこと」です。日々の業務を通じて、心を込めて患者さんのために行動する意識を、日本法人だけでなくグローバル全体で徹底しています。

2025年現在、社会や医療を取り巻く環境は、急速に変化し続けています。パレクセルでは社会情勢の変化をリスクではなく好機と捉え、「Be Bold(大胆に挑戦する)」の姿勢を企業文化の核に据えているのです。未知の課題に対しても臆せず挑み、迅速かつ柔軟に対応できる体制を整えています。

今後は変化に対応するだけでなく、それを楽しみ、自ら価値を生み出す力が大切です。新しい技術の導入や革新的な治験アプローチにも積極的に取り組んで失敗を恐れず挑戦を続けることで、社員一人ひとりが成長しながら活躍できる環境を提供しています。患者さん本位の視点を軸に、最適なソリューションを迅速に提供し続けることが私たちの強みです。

―― AIやテクノロジーの活用についても教えてください。

三木氏当社はAIやテクノロジーの活用にも積極的に取り組んでおり、2023年にはAIプラットフォーム企業とも提携し、リスクベースドモニタリングなどへのAI活用を推進しています。業務効率化が進む一方で「モニターの仕事がなくなるのでは?」という声もありますが、私たちはそのようには考えていません。むしろ付加価値を生む業務へシフトし、AIとの共存を図っていく方針です。

グローバル×ローカルの連携力が生む包括的なサポート体制

片岡 睦国氏

―― 他社と比べたパレクセルの特徴について教えてください。

片岡氏:パレクセルの強みは、効率性と柔軟性を両立させた業務運営にあります。これまで日本のモニタリングにおいては内勤・外勤が明確に分かれていましたが、当社ではグローバルのアプローチを導入し、内勤部隊がサイトフェイシング(施設対応)を一部担当できる体制を構築しました。これにより、スタートアップ(治験開始準備)の多くのプロセスを内勤側で完結できるようになり、CRA(Clinical Research Associate、臨床開発モニター)はオンサイト業務に集中できる環境が整いました。結果として、業務効率とモニタリングの質が大幅に向上しています。

また、日本が抱える「ドラッグロス(海外で承認された新薬が日本で開発されない)」という課題にも積極的に取り組んでいます。PMDA(医薬品医療機器総合機構)の治験エコシステム事業と連携してスタートアップからモニタリングまで一貫した支援を提供し、治験全体のスピードと質を向上させています。私たちは過去の成功体験に固執せず、「Be Bold(大胆に挑戦する)」という姿勢で新たな改善策を追求しています。

谷氏:もう一つの大きな強みは、グローバルネットワークを活用した支援力です。当社にはFDA(米国食品医薬品局)出身のコンサルタントが複数在籍し、国内の中小製薬企業が海外市場へ進出する際、申請戦略から規制対応まで包括的にサポートできる体制を整えています。
特に言語や文化の壁を超えたコミュニケーションが得意で、日本と海外の間に立ってスムーズな連携を図る役割も担っています。グローバルリソースを最大限に活用し、日本発のイノベーションを世界に届ける支援ができる点は、パレクセルならではの強みです

―― 日本法人としてのカルチャーについてはいかがですか?

三木氏:パレクセル日本法人のカルチャーは、多様性の尊重を基盤としています。「インクルージョン(受容)」「フェアネス(公平)」「リスペクト(尊重)」の価値観を徹底しており、部門間の壁を越えて協力し合う文化が根付いています。困っているプロジェクトには他部門が自然に支援に入り、誰もが意見を言いやすい風通しの良い組織風土が特徴です。多様な視点を受け入れる柔軟さが、組織の強さにつながっています。

片岡氏パレクセルでは、部門や国境を越えたコラボレーションが日常的に行われています。特にAPAC(アジア太平洋地域)では国を超えた支え合いが強く、課題が発生した際には他国チームが即座にサポートを提供します。こうした横連携により、迅速で質の高い対応が可能です。また、シニアマネジメント層が常に同じ方向を向き、一体感を持った運営がなされているため、決断もスピーディーです。クライアントからも信頼を得てリピートビジネスにつながっています。

谷氏:パレクセルは外資系CROでありながら、縦割りにとらわれない柔軟な組織文化があります。新たなプロジェクトや市場ニーズに合わせ、迅速に専門チームを編成し、メンバーを国際的に配置することも可能です。これは創業者がスイスで培ったヨーロピアンな意思決定スタイルに由来し、多様な意見を尊重しつつもスピーディーな判断を重視しています。この文化が個々の成長と組織の競争力を支えています。

コスト高のレッテルを払拭。ドラッグロス解消へのパレクセルの挑戦

―― 現在抱えている課題や今後の展望について教えてください。

三木氏:日本の治験は「高コスト・過剰品質」と受け取られることが多いです。この誤解を正すために、海外向けに日本の治験環境を紹介するウェビナーなどを積極的に実施しています。今後はドラッグラグ・ドラッグロス解消にさらに貢献するためにも、CROとしての中立的な立場を生かして、製薬企業や医療機関、規制当局などをつなぐ「橋渡し役」としての役割を果たしたいと考えています。

片岡氏:今後の大きな課題の一つは、オンコロジー領域に対応できるCRAの育成が挙げられます。オンコロジー領域は試験の難易度が高く、CRAの専門性がより問われるため、質の高いスタッフの確保と育成が必須です。当社ではトレーニング強化に加え、英語力を含むグローバル対応力の底上げも図っています。さらに、治験初期の重要なプロセスを担うSSU(Study Start-Up)部門の機能強化も進め、全体最適なオペレーション体制の構築を目指しています。

谷氏:私の課題認識としては、顧客の多様なニーズに応じた柔軟なサービス提供をさらに強化することです。従来のFSP(Functional Service Provider)モデルに加え、ハイブリッドモデルやエコシステム型の治験運営も積極的に提案し、パレクセルが主体となって最適なソリューションを提供できる体制を構築しています。また、ベンダーとの連携を通じた包括的な支援も強化し、プロセスの可視化や標準作業手順(SOP)の徹底に取り組んでいます。今後はスピード、コスト、クオリティのすべてを高次元で両立できる治験運営を目指していきたいと考えています

―― これまでの取り組みで、特に今後に向けた成長につながる成果について教えてください。

三木氏:当社が特に強みを発揮できた成功事例の一つに、内資系中小企業の海外進出支援があります。海外での治験経験がなかった企業に対して、FDA(米国食品医薬品局)出身の専門家ネットワークや海外拠点と連携するとともに、グローバルで24,000名、50か国にまたがるスケールメリットを生かし、全面的なサポートを提供しました。現地規制への対応、申請戦略の立案、スケジュール管理まで当社が主導し、複数の案件で継続受注を実現しています。

また、大手グローバルファーマとの契約も拡大しており、ガバナンス体制の整備や密な連携を通じて、確かな信頼関係を築いてきました。特に、各プロジェクトにおいて迅速かつ高品質なサービスを提供し、製薬企業とのパートナーシップを重視した取り組みが評価されています。これにより、継続的な受注や新規プロジェクトの獲得にもつながっており、今後の成長に向けた大きな成果となっています。

「変化を前向きに楽しめる」文化が根付いている

―― 最後に、貴社へ入社を検討されている転職希望者の方へのメッセージをお願いします。

三木氏:当社は外資系企業でありながら風通しが良く、部門を越えた連携や助け合いが自然に根付いています。また、多様性を受容する価値観も深く浸透しており、社会に貢献する実感を得ながら変化を前向きに楽しめる文化です。特に患者さん中心の「ペイシェントファースト」の姿勢は全ての業務の基盤であり、それをビジネスにつなげることで、より多くの患者さんに新しい治療法を届けることを目指しています。中途入社の方もスムーズに馴染めるようにチーム全体でサポートする体制を整えているので、さまざまなバックグラウンドをもつ仲間と協力し、ペイシェントエンゲージメントを通じて社会に貢献したい方をお待ちしています

片岡氏当社は社歴や役職に関係なく意見を出しやすく、常により良い方法を探求する文化が特徴です。臨床試験は技術革新や規制の変化により日々進化していますが、当社ではそれをリスクではなくチャンスと捉えています。新たな課題にも柔軟に対応し、自ら考え行動できる方には大きな成長の場になるでしょう。リモートワークやハイブリッド勤務も一般的で、ライフステージに応じたキャリア支援制度も充実しています。変化を前向きに捉え、自己成長を目指したい方をお待ちしています。

谷氏当社は意欲と努力次第で、早期にリーダーやマネジメントへの道が開ける環境です。昇格に向けた支援は直属の上司にとどまらず、部署を超えた協力体制が根付いています。さまざまな部門の責任者からアドバイスを受けられる仕組みがあり、実際に「1年以内にリーダーになりたい」という目標を掲げた社員が計画的に成果を積み重ね、1年でリーダー昇進を果たしました。マネジメント層も自身が多くの関係者から支援を受けた経験をもとに、部下にも幅広いつながりと成長機会を提供しています。挑戦したい方を心から歓迎しています。

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