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業界の常識を覆す挑戦者たち――永賢組の47×50億 2000億チャレンジ

株式会社永賢組

※このインタビューは2025年6月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
林 大輔氏 永草 孝憲氏 椿 あかね氏 岩本 光博氏

写真左から

株式会社DESIGN LINKS 代表取締役 林 大輔氏
株式会社永賢組 代表取締役社長 永草 孝憲氏
株式会社永賢組 取締役 椿 あかね氏
株式会社永賢組 常務取締役 岩本 光博氏

建設業界に革新の風を吹かせる企業があります。愛知県春日井市に本社を構える永賢組です。
全国47都道府県それぞれに事業拠点を展開するという構想を掲げ、従来の業界の常識や慣習を打破しながら、全国展開を目指しています。

同社では実力主義を徹底し、入社後に年収が300%以上アップする社員も珍しくありません。風通しの良い組織で社員の自己実現を支援し、建設業界の地位向上と社会課題解決に取り組みます。人気アーティストを起用したテレビCMの展開など、建設×エンタメという新たな取り組みで建設業界のイメージ変革にも挑戦しています。今回は代表取締役の永草孝憲氏をはじめ、各事業部門のキーパーソンに、転職の経緯から会社の魅力、今後のビジョンまで語っていただきました。

同業他社からのスカウトで人生が変わった

―― 椿様の永賢組入社の経緯と、現在の取り組みについて教えてください。

椿氏:もともとは春日井市内の同業他社で営業部長をしていました。そこに永草社長からオファーをいただいたのです。当時から社長は「多数のユニットを作って100億円企業にしたい」という構想をもっていて、その話に魅力を感じました。

建設業界は旧態依然とした部分が残っていて、女性として苦労することも多かったのですが、永草社長にはそういった偏見がまったくありませんでした。また、「もしユニットでやるなら、営業だけでなく工事部隊も一緒に移籍したい」と相談したら、「丸ごと来ていいですよ」と快諾いただき、その柔軟さに魅力を感じました。

入社後の最も大きな変化は、すべての判断を任せてもらえるようになったことです。会社員人生が長いと、どうしても確認を取りたくなるものですが、それがゼロになりました。自分で決めなければいけない責任の重さを感じる一方で、その自由度の高さが面白く、わくわくする毎日です。

現在は保護猫オフィスの立ち上げにも取り組んでいます。入社して1年ほど経ったころ、勉強会で個人の目標について話す機会があり、「リタイア後に保護猫活動をしたい」と話したところ、永草社長が覚えていてくださり、会社のブランディングを検討する際に「前倒しで実現しましょう」ということになりました。
現在はオフィス機能と保護猫活動が共存する事業所の立ち上げを目指している真っ最中ですが、猫の殺処分をなくし、地域の人たちが気軽に集まれるコミュニティスペースにしたいと考えています。

経営者育成で100億円企業へ

――岩本様の転職の経緯と、現在担当されている開発事業について教えてください。

岩本氏:以前は静岡の140社ほどのグループ企業で、各社の立て直しやグループへの統合といった役割を担っていました。その後、顧客企業から会社の立て直しを依頼され、転職後に永草社長からオファーをいただきました。

入社当初の永賢組は厳しい状況でした。財務内容も大変で、まずはキャッシュフローを改善するため、土木分野で確実に収益を上げる仕事の仕方をはじめました。その後、建築分野も強化し、段階的に新しい部門を立ち上げていきました。
現在はデベロッパーのような開発事業を手がけています。土木や建築を効率よく受注できる仕組みを作るためにはじめたもので、現在は関東と関西への展開を進めています。目標は単体で100億円。関東で20億円、関西で20億円、東海エリアで20億円のチームを作ることを目指しています。

私の部門は「経営者を育てるための学校」という位置づけにしています。3年間で一人前の経営者になることを明確に伝えており、最初は私が事業を作り上げて稼いだ収益で彼らには経営を学んでもらい、その結果として数字がついてくるという考え方です。現在5つのチームがあり、それぞれが将来的には50億円規模を目指しています。

設計の枠を超えた街づくりへ

林 大輔氏

――林様は永賢組の子会社デザインリンクスの代表取締役を務めています。設立の経緯と、取り組まれている事業について教えてください。

林氏:私は設計の仕事を25年ほどやってきて、5年前に永草社長と出会いました。当時は私の先輩が永賢組にいて、「チームを作るから来ないか」と誘われたのがきっかけです。

最初は新規事業部門のような位置づけで、永草社長に「何をしたらいいですか」と聞いたら、「好きなことをやってください」といわれたのを覚えています。その後、さまざまなセミナーに参加したり、ほかの経営者の方とお話したりする中で、自分が本当にやりたいことが明確になり、DESIGN LINKSという会社の設立に至りました。

永賢組の一部門ではなく子会社としてスタートしたのは、建物の設計だけでなく事業そのものから関わりたいと思っていたからです。建物を作る前の段階で、事業の在り方から提案したいと考えていました。最初は子育て支援施設を中心に手がけ、現在は3年目で3件ほど竣工しました。地域の人たちが子育てで孤独や孤立を感じないような、地域のハブとなる施設を目指しています。

私の生まれ育った地域は少子高齢化が進み、3割が空き家、3割が独居老人、残りの3割がその予備軍という状況です。小学校が統廃合で閉校になった際、PFI※で何か提案してほしいという話があり、永草社長に相談したところ、二つ返事で「やりましょう」と言っていただけました。50歳になって初めて、自分の人生を自分の足で歩いているという実感を得ています。

※PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)・・・公共施設等の設計、建設、維持管理および運営に、民間の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図るという考え方

8年で劇的に変化した組織 風通しの良い実力主義の文化

――永賢組の組織文化について、詳しく教えてください。

岩本氏:8年前に私が入社した当時と現在では、組織が劇的に変化しています。当時は「おはようございます」と言っても、誰も目を合わせてくれず、外部から来た人を受け入れない雰囲気がありました。仕事を取ってきても「そんなもの、うちの仕事ではない」「春日井市以外の仕事なんて受けてはいけない」といった反応で、非常に保守的な考え方が根強くありました。

椿氏:私が入社したときも同じような状況でしたね。完全にアウェーな環境でした。でも今では、これほどチームワークが取れた状態になるなんて、当時は予想できませんでした。

岩本氏:会社を変化、成長させるということは、人も変化、成長するということです。最初は外から来た人が少数派でしたが、その人たちの割合が増えてくると、今度は従来の考え方の人たちが少数派になります。対立するのではなく、何となく居心地が悪くなって自然に退職されるケースもありました。今では創業、二代目からの社員もそれぞれの地域、範囲で活躍しており、調和のとれた企業となってきました。

椿氏:現在の特徴は、とにかく困るくらい風通しが良いことです。年齢に関係なく、みんなが自分の意見を言い、ディスカッションします。ただし、嘘をつかない、悪いことをしない、素直に人の話を聞くといった基本的な価値観は全員に共通しています。

実力に応じた評価と成長機会 永賢組が求める人材像

――どのような方と一緒に働きたいか、求める人材像について教えてください。

岩本氏:私たちは非常にシンプルに、どのような方が必要かを明確にしています。嘘をつかない、ずるいことは絶対しない、仕事を楽しむ、家族を大切にする、そしてチャレンジャー精神をもっているということです。私たちが手がけているデベロッパー的な事業は、従来の建設業界にはなかった新しい取り組みです。つまり、この分野での経験者はほとんど存在しません。皆が未経験からのスタートなので、既存の経験よりも、新しいことに挑戦する意欲や学習能力を重視しています。

椿氏:前向きな人であれば、みんなウェルカムだと思います。年齢に関係なく誰もが意見を言い合える環境なので、自分の考えをしっかりもっていて、それを表現できる方に向いています。また、チームで協力しながら成果を上げていくことにやりがいを感じられる方であれば、きっとうちの環境を気に入っていただけると思います。
私たちは一人ひとりの個性や強みを活かしながら、お互いに刺激し合える関係を大切にしています。だからこそ、素直で前向きな姿勢をもった方と一緒に働きたいですね。

――社員の成長や評価について具体的に教えてください。

椿氏:当社は信賞必罰がはっきりしています。努力が正当に評価されないということはありません。それは社内に限った話ではなく、社外にも関係しています。私の前職から取引のある協力会社の責任者も、「仕事を切らさないためにどうすべきか」と、待ちの姿勢ではなく能動的に取り組む姿勢が強くなりました。社内のチームだけでなく、社外にもう一つ大きいチームができたような感覚です。

岩本氏:グループ内での独立はありますが、完全に外に出る方は少ないですね。収入面でも一定の水準を保っていますし、何よりもリスクを負わずに経営者としての経験を積める環境が整っています。総務、財務、経理といったバックアップ機能も充実していて、資金面でのリスクもありません。成長スピードを考えると、独立するよりもグループにいる方が圧倒的に有利なのです。

林氏:同じ志をもったポジティブな方を募集しています。確かに業務量は多く、集中して取り組む必要がありますが、好きな人と好きなことに取り組んでいるので充実感があります。好きではない仕事を合わない人と行うのとはまったく違います。

――入社後の働き方や裁量について教えてください。

椿氏:私たちは部門を超えた連携も活発で、何か新しいアイデアがあれば積極的に提案できる環境があります。保護猫オフィスの件も、勉強会で個人的な話をしただけだったのに、永草社長がそれを覚えていてくださって事業化につながりました。個人の思いや夢を会社として応援してくれる文化があるのです。

岩本氏:私の部門では、各チームに大きな裁量を与えています。3年間で経営者として一人前になってもらうことを最初から明確に伝えていて、そのための環境を整えています。失敗も含めて自分で意思決定し、その結果から学んでもらうことを重視しています。

林氏:永草社長から「好きなことをやってください」といわれたときは戸惑いましたが、50歳になって初めて、自分の人生を自分の足で歩いているという実感を得ています。これまでの会社員生活では与えられた仕事をこなすのが当たり前でしたが、ここでは自分で事業を作り上げていく楽しさがあります。

建設業界の革新を目指して 47都道府県展開への挑戦

永草孝憲氏

――永草社長が描く今後のビジョンと、建設業界への思いを詳しく聞かせてください。

永草氏:愛知県での300億円規模の事業成長を筆頭に、その他の46都道府県でそれぞれに50億円規模の事業展開をしたいと考えています。これは単なる規模拡大ではなく、建設業界全体の地位向上と、各地域の社会課題解決を目指しています。

――具体的にはどのような展開をお考えですか?

永草氏:各地域で影響力を持ち、地域にとって必要な会社になることを目指しています。例えば、後継者不足に苦しむ企業が増えているという問題があります。これは建設業に限った話ではありません。そういった企業を引き継いで、その地域にとって必要な企業として再生し、地域に根ざした事業を継続していく。これも重要な社会貢献だと思っています。

地域の社会課題は本当に多様です。青森と沖縄ではまったく違うでしょうし、町単位でも異なります。少子高齢化、空き家問題、雇用創出、地域活性化など、それぞれの地域が抱える課題を解決していきたい。私たちのような会社が全国各地に根を張って、それぞれの地域で社会課題解決に取り組めば、一つのユニットは50億円規模の事業になり、その地域で必要とされる存在になります。そうして、日本全体が変わっていくという状態にしたいですね。

椿が中心に進めている保護猫オフィスも、単なるオフィスではなく地域コミュニティの拠点として機能させたいと思っています。林が取り組む地元の少子高齢化問題も同様です。事業を通じて地域の人たちが元気になり、地域全体が活性化していく――そういう循環を作りたいですね。

社員の自己実現を支援する経営哲学

――社員の自己実現を重視される理由について教えてください。

永草氏:創業者である祖父、先代の父親が困った人がいれば土木や建築に関係なく手を差し伸べる人でした。自分のお金に関係なく、結構食事もさせるし、働く場も作るし、寄付もする。そういう姿を見て育ったので、それが当たり前だと思っています。
ただし、単に優しいだけでは何も解決できません。一定の経営力と規模感、影響力がないと真の解決はできません。だからこそ、会社として規模を大きくしていきたいと思っています。

そういった面でも、社員の自己実現こそが、社長である私のミッションでもあります。弊社では“新しいこと、デカデカと。“というコーポレートメッセージを掲げております。中途採用においては、前職では実現できなかったことに挑戦したい人に来ていただきたいですね。企業の規模に関係なく、さまざまな事情からやりたいことができなかった経験をもつ方であれば、当社にエントリーしていただきたいと思います。そして、入社後には仕事を通じて、人生の自己実現を図ってほしいと思っています。

当社では年齢に関係なく実力で評価する制度を徹底しています。能力が同じであれば定年後でも給料を下げることはありませんし、その人の価値が高ければ年齢に関係なく給料は上がります。70歳でも90歳でも、実力がある人には相応の評価をします。

――意思決定や権限について、どのような考えをお持ちですか?

永草氏:なるべく自由にしたいと思っています。なるべく自分たちで決めて、成功も失敗も自分たちの責任で経験してもらう。失敗しないと、人間的な深みも経営的な実力も身につきません。失敗こそが一番重要な学びです。
ある程度の権限を皆さんにもち続けてもらいながら、実践を通じて成長する。大きな失敗にならないように私がバックアップをしながらも、各事業部が自走して成長してほしいと考えています。
最終的には、私が不在でも意思決定できる人たちが社内に多数いるような状態を作りたい。そうすれば、何が起きても永賢組は止まることなく、自走していけるわけです。

――最後に、転職を検討している方へメッセージをお願いします。

永草氏:自分の夢を実現したい、前の会社ではできなかった挑戦をしたいという方を歓迎します。失敗も含めて自分で意思決定し、責任をもって行動できる環境があります。

私たちは建設業界だけにとどまらず、社会全体の常識を変えていきたいと考えています。建設業は本来、地域経済を支え、人々の生活を豊かにする重要な役割を担っています。しかし、古い慣習や固定観念に縛られて、その可能性を十分に発揮できていない現状があります。
私たちと一緒に、建設業界が再び尊敬される職業となり、若い優秀な人材が集まる魅力的な業界に変革していきませんか。一人ひとりの挑戦が、業界全体、そして日本の未来を変える力になると信じています。

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