20代ハイクラス転職の実情|転職市場や年収傾向を解説

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公開日:2025/05/16 / 最終更新日: 2025/05/26

ハイクラス転職に強いJAC Recruitment(以下、JAC)では、多くの20代の方が転職に成功しています。今回はJACの2024年転職成功者データをもとに、20代ハイクラス層の転職実績や、転職の実情・転職活動のポイントなどを解説します。

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20代はポテンシャル採用が期待できる年代であり、ほかの年代と比較して転職しやすいといわれています。
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用して転職した方の実績をもとに、20代の転職傾向を解説します。

JACの年代別転職者割合(2024年)によると、転職成功者のおよそ14%が20代です。
30代や40代と比較して、割合は低いものの、将来のキャリア形成に向けて早期から転職に踏み切る方が一定数いることがわかります。

JACを利用して2024年に転職した20代の転職後年収のボリュームゾーンは450〜650万円でした。
20代は、ポテンシャルが評価されて採用に至ることがあるため、なかには未経験の業界や業種に転職した方もいます。
転職直後は年収が下がるケースもありますが、キャリアプランを明確にしたうえで転職に臨めば、30代・40代とキャリアを重ねるごとに年収を高めていくこともできるでしょう。

2024年にJACを利用して転職をした20代のうち、約72.3 %が初めての転職でした。さらに、2回目の転職が約21.7 %、3回目の転職が約5%と続きます。

以下の表は職種のなかで年収アップした方の割合を示しています。
20代のハイクラス転職先として選ばれる職種には、営業や技術系などが挙げられます。
また、秘書・アシスタント・事務・顧客対応やコンサルティング・アドバイザリー、クリエイティブ(広告・デザイン・放送関連)などの職種は、転職によって年収アップする割合が高い傾向がみられました。

順位
職種 年収アップした方の割合(%)
1 営業 70%
2 技術系 75%
3 IT 82%
4 メディカル・バイオ 67%
5 コンサルティング・アドバイザリー 83%
6 マーケティング・商品開発 68%
7 経営・事業企画 66%
8 経理・財務 76%
9 金融 71%
10 購買・物流・生産管理 71%
11 建築系 64%
12 人事・労務 60%
13 WEB・アプリ・ゲーム 65%
14 秘書・アシスタント・事務・顧客対応 86%
15 クリエイティブ(広告・デザイン・放送関連) 83%

※当社実績(2024年1月~2024年12月)より

以下の表は業種のなかで年収アップした方の割合を示しています。
20代のハイクラス転職先として選ばれる業種には、EMCやメディカル・バイオなどが挙げられます。
また、IT・通信やコンサルティング・シンクタンク・事務所などの業種は、転職によって年収アップする割合が高い傾向がみられました。

順位
業種 年収アップした方の割合(%)
1 EMC 74%
2 メディカル・バイオ 76%
3 IT・通信 78%
4 コンサルティング・シンクタンク・事務所 77%
5 金融 71%
6 消費財 73%
7 建設・不動産 56%
8 WEB 67%
9 商社 75%
10 流通 73%
11 マスコミ 72%
12 サービス 50%
13 医療・介護・福祉 0%

※当社実績(2024年1月~2024年12月)より


本章では、20代のハイクラス転職の実情について、次の4つの観点から解説します。

• 20代前半/第二新卒でのハイクラス転職は難しく、業界や職種の制約がある
• 20代後半のハイクラス転職は、専門性やマネジメント経験により市場価値が高まりやすい
• 専門性と経験がセットで求められる30代とは明確に異なり、ポテンシャルや柔軟性が重視されやすい
• 未経験職種にキャリアチェンジするなら、20代のうちがおすすめ

20代前半や第二新卒と呼ばれる層におけるハイクラス転職は、一般的に難度が高く、業界や職種に制約があります。多くのハイクラス求人は、一定以上の職務経験や専門知識、実績が求められますが、キャリアの浅い20代は、業務経験やスキルセットが不足していることが多く、応募要件に満たないことも多々あります。

一方、コンサルティング業界や金融業界などの一部の業界、急成長中のスタートアップ企業などでは、一般的にハイクラスと呼ばれるポジションでもポテンシャルを重視した採用が行われることもあります。しかしながら、高学歴者や年齢相応以上の経験・スキルを持つ応募者は優遇される傾向にあるため、ハイクラス転職を容易に実現することは難しいといえるでしょう。

20代後半になると、特定の分野で専門性を深めたり、小規模ながらもマネジメント経験を積んだりする人も増えるでしょう。転職市場で評価されやすい経験や専門性は、ハイクラス転職市場においても注目されやすく、より多くの選択肢を持てるようになります。

特に早期にリーダー経験を積んだ場合、将来的な成長への期待も込めてハイクラス求人でも採用に至る可能性が期待できます。
また、コンサルタントやITエンジニアなどスキルや経験を重視する業界では、高度な専門知識や経験を有していれば、採用選考で優遇されることもあるでしょう。

30代のハイクラス転職では、即戦力となる高度な専門性と豊富な経験がセットで求められることが多いのに対し、20代のハイクラス転職では、実績よりも将来的な成長の可能性や新しい環境への適応力など、ポテンシャルや柔軟性が重視されることも珍しくありません。

企業は、20代に対して、既存の枠にとらわれない新しい発想や変化への柔軟な対応力を期待しています。
20代でのハイクラス転職を成功させるには、自身の成長意欲や学習能力など、20代ならではの強みや魅力をアピールすることも意識しましょう。

未経験職種へのキャリアチェンジを検討しているのであれば、20代のうちに転職することを推奨します。なぜなら、年齢が上がるにつれて、企業は即戦力となる経験者を求めるようになり、未経験分野への転職が難しくなるからです。

特に20代前半は、ポテンシャルを重視した採用を実施する企業が比較的多く、新しい分野への挑戦に対する企業の許容度も高い傾向がみられます。また、20代後半であっても、自身の強みや経験を生かせる業界・職種であれば、十分にキャリアチェンジできる可能性があります。


本章では、JACが提供する転職支援サービスを利用し、20代ハイクラス転職を成功させた方の事例を紹介します。

各事例の「詳細を見る」をクリックすると、該当の事例紹介に遷移します。

年代 性別 業種 職種 収入 詳細ページ
20代
後半
男性 日系メーカー企業→外資系大手CRO企業 学術職(※DM経験あり)→DM(データマネジメント) 500万円
→650万円
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20代
後半
女性 内資系SMO企業→外資系大手CRO企業 CRC(役職なし)→CRA(役職なし) 450万円
→500万円
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20代
後半
男性 社員数 数百人の不動産関連会社→社員数 数万人の大手金融会社 経理→経理 800 万円
→950 万円
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20代
後半
男性 IT専門商社→大手保険会社 人事スタッフ→HRIS 600万円
→920万円
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20代
後半
男性 監査法人→FAS 監査業務担当→M&Aアドバイザリー(FA業務) 800万円
→950万円
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20代
後半
男性 監査法人系コンサルティングファーム→大手日系PEファンド コンサルタント→投資担当 900万円
→900万円+キャリー
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20代
後半
男性 大手機器メーカー→大手素材メーカー 営業→営業 500万円
→620万円
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20代
後半
男性 大手飲料メーカー→大手広告代理店 営業→デジタル アカウントプランナー 550万円
→550万円
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20代
後半
男性 日系中堅製薬→日系大手製薬 前臨床→前臨床 520万円
→550万円
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20代
後半
男性 不動産→銀行 施工管理→不動産ソリューション提案技術職 非公開
→非公開
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本章では、20代でハイクラス転職を希望する際に意識したい、次の3つのポイントを解説します。

• キャリア形成や思考性を整理する前に、やたらと選考に応募しない
• フレームワークを活用しながら自身のキャリアに向きあう
• 一つの転職エージェントに固執せず、複数並行で利用する

20代でハイクラス転職を目指す際は、自身のキャリア形成や将来の方向性を十分に整理しないまま、興味を持った企業に手当たり次第に応募してしまう行為は避けましょう。
なぜなら、ハイクラス転職は、単なる年収アップの手段ではなく、その後のキャリアパスを大きく左右する重要な決断だからです。自身の強みや弱み、本当にやりたいこと、そして将来どのようなキャリアを築きたいのかを深く理解せずに転職活動を進めてしまうと、入社後にミスマッチを感じ、早期の離職につながる恐れがあります。また、自己分析やキャリア形成の整理が十分ではない場合、採用選考において自身の魅力や強みを適切にアピールできず、不採用が続くことにもなりかねません。

まずは、自己分析を徹底的に行い、キャリア目標を明確にしましょう。そのうえで自身の理想とするキャリアパスを実現できるような企業やポジションに絞り込むことを意識してみてください。

20代は、まだ自身のキャリアを理解できていないケースも多いため、フレームワークを活用し、キャリアの方向性を定めるのも有効です。
例えば、「VSOP」というフレームワークでは、20代は「Vitality/Variation」の時期とされ、多様な経験を積むことが推奨されています。この時期にさまざまな経験を積むことで、自身の得意なことや興味のある分野を見極め、将来の専門性(Specialty)につなげられるといわれています。
また、「Will Can Must」というフレームワークを活用すれば、自身の「やりたいこと(Will)」、「できること(Can)」、そして転職先で「やるべきこと(Must)」が明確になり、より具体的なキャリアプランを描けるようになります。

転職に踏み切る前に、各フレームワークを活用しながら、自身の経験やスキル、価値観を整理してみましょう。

一つの転職エージェントに限定せず、複数のサービスを同時利用することも、20代でハイクラス転職を目指すうえで意識したいポイントです。
その理由として、各転職エージェントはそれぞれ独自のネットワークや非公開求人を持っており、複数の転職エージェントを利用することで、自分に最適な求人を見つけやすくなるからです。また、複数の転職エージェントから客観的な意見やアドバイスを得ることで、自身の市場価値やキャリアプランに対する理解を深めることもできるでしょう。


下記は、20代がハイクラス転職を目指すにあたって、意識したい転職エージェントの賢い活用法です。

• キャリアプラン相談で市場価値やそもそも転職すべきかを確認する
• キャリアコンサルティングを受け、自己理解を促進する
• キャリアやスキルの棚卸しをともに行い、「真の強み」を発見する
• 非公開求人の紹介を積極的に受け検討する
• 職務経歴書・履歴書の添削を受け、書類選考通過率を高める
• 実行可能なキャリアパスを描き、志望企業への転職確度を高める

本章では、上記6つの活用法について、なぜ20代のハイクラス転職の際に意識するべきなのか解説します。

転職エージェントとの最初のコンタクトでは、まずキャリアプランについてじっくりと相談し、自身の市場価値やそもそも転職するべきかについて、転職支援のプロから客観的な意見を求めることが賢明です。

20代はキャリア形成の初期段階であり、最適なキャリア選択を行うには、専門家の客観的な視点が欠かせないからです。また、転職支援に長けたプロからアドバイスを得ることで、現職に残るという選択肢も含めて、より納得のいく決断ができます。
さらに、自身のスキルや経験がハイクラス転職市場でどの程度評価されるのか、客観的な評価を受けることで現実的な転職戦略を立てられるようにもなるでしょう。

>>キャリア面談とは。転職活動とは異なるのか

転職エージェントによるキャリアコンサルティングを受け、自己理解を深めることも大切です。特に20代は経験の幅が狭く、自分の強みや志向性を正確に把握できていないケースも珍しくありません。
転職支援のプロからの質問やアドバイスを通じて、自分の特性や適性を再確認できたり、新たな自分の強みを発見できたりすることもあるでしょう。

また、どの業界や職種で力を発揮できるのかも明確になるため、転職活動の軸も定まるでしょう。

>>キャリアコンサルティングでは、どのようなことを行うのか?内容やメリットを徹底解説

転職活動では、転職エージェントとともにキャリアやスキルの棚卸しを行い、客観的に自分の価値を再評価してみましょう。
20代の場合、自分の強みを正しく認識できていないケースもあります。自分では当たり前だと思っている経験やスキルでも、なかにはハイクラス転職市場で高く評価される「真の強み」が隠れているかもしれません。

転職エージェントは、職務経歴や実績などのヒアリングを通じて、強みを明確にする手助けをしてくれます。自分では気づかなかった潜在的な能力やアピールポイントを発見できると、選択肢の幅も広がるでしょう。

>>転職活動のやり方|キャリアやスキルの棚卸し

転職活動では、非公開の求人も紹介してもらえるサービスに登録するなどして、非公開求人の紹介を受けられる導線の確保に努めましょう。
ハイクラスに該当するポジションは、非公開で採用が行われることも多々あります。そのため、非公開求人の紹介を受けられるサービスの利用は、ハイクラス転職を成功させるうえで必須といえます。

非公開求人は、公開求人と比較して好条件を提示している求人や将来のキャリアアップにつながる求人が大半を占めます。転職エージェントと信頼関係を築き、積極的に情報提供を依頼することで、20代でもハイクラス転職に成功できる可能性を高められるでしょう。

>>非公開求人とは?企業が非公開にする理由や応募するメリットを解説

職務経歴書・履歴書の添削を受け、書類選考通過率を高めることも、転職エージェントを効果的に活用するポイントの一つです。
20代でハイクラス転職を目指す場合、限られた経験をいかにして効果的にアピールするかが採否を左右します。その点、転職エージェントは、企業の採用担当者が重視するポイントを熟知しているため、添削を受けることで書類選考の通過率を大幅に向上させられるでしょう。

添削を受ける際は、まず自分なりに応募書類を作成し、転職エージェントの担当者に添削を依頼しましょう。添削を繰り返し依頼し、内容をブラッシュアップさせることで、より精度の高い応募書類に仕上げられるでしょう。

>>あなたの職務経歴書・履歴書を無料添削

転職エージェントは転職希望者の志望業界における最新の動向や採用傾向に精通しており、現実的なキャリアパスを描く手助けをしてくれます。
特に20代は経験が浅いため、自分だけではキャリアの道筋を明確にし難い場合があります。その点、転職エージェントは、業界動向や企業の内部事情に精通しているため、どのような企業がキャリア目標の達成に適しているのか、入社後どのような経験を積むことでさらなるステップアップにつながるのかなど、長期的な視点でアドバイスを提供してくれるでしょう。

転職エージェントの助言を受けながら志望企業に対して戦略的にアプローチすることで、転職の成功確度を高められるでしょう。

>>キャリアパスとは?注目されている背景や作成手順を解説


本章では、20代がハイクラス転職で転職エージェントを選定する際に意識するべき、次の3つのポイントについて解説します。

• 評判・口コミが良いか
• 企業形態・企業規模などさまざまな選択肢があるか
• 担当コンサルタント(転職エージェント)が、業界・職種や応募先企業にも詳しいか

転職エージェントを選ぶ際は、実際にサービスを利用した方の評判や口コミを確認しましょう。利用者の体験談や評価を確認することで、担当者の対応やサポート内容、求人の質などを知ることができ、信頼できる転職エージェントを見極めやすくなります。

特に20代でハイクラス転職を目指す場合は、実際に20代でハイクラス転職を成功させた方の評判や口コミを中心にチェックすることを推奨します。評判の良い転職エージェントは、転職成功だけではなく、その後のキャリアプランについても真剣に考え、適切な支援やサポートを提供してくれるでしょう。

>>JAC Recruitmentをご利用された方々の評判・口コミ

20代は、自身のキャリアの方向性を模索している段階であることも多いため、多様な選択肢を提供してくれる転職エージェントを選びましょう。転職エージェントによって取り扱う求人が異なるため、複数の転職エージェントに登録し、各社が取り扱う求人の質や数を比較してみましょう。

多様な業界や規模の企業とのネットワークを持つ転職エージェントであれば、潜在的な可能性を広げ、思いもよらないキャリアパスを発見するきっかけを与えてくれるかもしれません。

>>JAC Career

転職エージェントを選ぶ際は、担当するコンサルタントの専門性や業界理解の深さもチェックしておきましょう。
業界や職種に精通したコンサルタントは、最新の市場動向や企業の内部事情を踏まえたうえで、最適なアドバイスや求人情報を提供してくれる可能性が期待できます。また、応募先企業に詳しいコンサルタントであれば、企業が求める人物像や選考のポイントなどを詳細に教えてくれるため、効果的な選考対策を講じることができたり、ミスマッチが生じそうな企業への応募を避けられたりするでしょう。

コンサルタントの業界の精通度を確かめるには、利用者の口コミや評判を確認する、初回面談などでコンサルタントの専門性や経験について質問するなどの方法があります。万が一、担当コンサルタントの業界知見や職種理解が乏しいと感じられた場合は、担当者の交替を依頼することを検討しましょう。

>>JACの特徴・強みとは?


20代でハイクラス転職を志すなら、ぜひJACをご利用ください。
限られた経験のなかで、最適なキャリアを選択するには、専門性の高いサポートが不可欠です。

その点JACは、ハイクラス転職において豊富な実績を持ちます。
20代は初めて転職活動に臨む方も少なくありませんが、JACには、業界や職種、企業の内情に精通したコンサルタントが在籍しており、精度の高い情報提供に努めております。転職活動を進めるにあたって、重要な局面で確かな判断ができる情報を得られるため、ミスマッチやキャリアの遠回りになる選択を避けることができるでしょう。

さらに、JACでは自己分析のサポートから書類添削、面接対策まで、転職活動にまつわるさまざまな支援を提供しています。20代の皆さまがハイクラス転職の実現を目指せる環境を用意しているため、転職活動に不安を感じる方やハイクラス転職に意欲を示す方はぜひ利用をご検討ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。