【2022年】弱電回路設計職に強い転職エージェントによる転職市場動向

弱電というカテゴリーには、パソコンやスマートフォン、IoT機器など、商用電源かそれ以下の電圧の電池で動く製品が含まれています。JAC Recruitmentでは、民生品や業務用電気製品を扱う家電メーカー、電子機器メーカーから広く自動車産業、宇宙航空産業まで、多種多様の電気系電子系エンジニアに関する求人をお預かりしています。

この記事では、2022年に向けた弱電回路設計関連の転職市場動向について、キャリアコンサルタントが解説します。

※弱電回路について:一般的に「電気回路/電子回路」という呼び方をしますが、それぞれ扱う電気の種類は目的に応じてさまざまです。ここでは商用電源以下の電圧を扱う職種を「弱電」、それ以上の高電圧を扱う職種を「強電」と呼びます。


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弱電回路設計者が扱う製品とは


弱電回路設計の具体的なイメージですが、例えばパソコンのケースの中には緑色の基板が入っていると思います。あの基板の上にはたくさんの電子部品が載っていますが、コンピューターを使う電子回路、制御回路などを設計するのが弱電回路設計という職種になります。取り扱う回路のタイプによって、アナログとデジタルという区分がありますが、一般的に電気回路設計者と呼ばれる方々が設計されています。

弱電回路設計業務の流れとしては、製品仕様、回路仕様の取りまとめから基本設計、詳細設計までを含み、もし外注に出している場合は外注管理なども担当することになります。弱電回路の多くは電子制御や通信といった用途で、パソコン以外にもデジタルカメラや家電製品といった身の回りの電化製品、また多くの電子制御ユニットを搭載している自動車などで使われています。

アナログかデジタルか――IoT化によって再注目されるアナログ技術


電子回路は、扱う信号の種類によって、連続した電圧信号を扱う「アナログ回路」と、コンピューターの普及によって増加したゼロイチ(0/1)の信号を扱う「デジタル回路」に分けられます。以前はアナログ回路の設計者が多かったのですが、電子化、デジタル化という時代の流れと共にデジタル回路設計が主流になっています。ただ、アナログ技術者の人数が少なくなって、希少価値が出てきたこともあり、再びアナログ技術者の求人が増えてきているようです。

DX化、IoT対応の拡大によって、センサーを使ってデータを取得することが増えています。音や振動など人が五感で感じるような事象をデータに変えるセンシング技術にはアナログ回路の知識が必要となりますが、スマートデバイスやIoTデバイスが普及するにつれて、アナログ回路が組める技術者が求められようになったという背景もあります。

全体としてはデジタル回路を取り扱う求人が多く、アナログ回路も増えてきているという傾向だと言えるでしょう。加えて、IoT化に伴って、デバイスの電源回りやバッテリー周り、通信周りで、電気電子系エンジニアへのニーズが増えています。

どのようなエンジニアが求められているのか


製造業からの求人内容を紐解くと、自分で手を動かして回路設計ができるエンジニアを求めるケースが多いようです。自分で設計するのではなく、プロジェクトマネジメントなどの取りまとめを行う機能、人材は各社ともすでに充足していると思われる一方で、実際に手を動かしてモノを作れる人がいないという声をよく聞きます。全体としては、年齢が上がっていっても自分で回路設計できるエンジニアに対するニーズがあるという印象です。

先ほどアナログ回路設計者の求人がまた増えてきているとお話ししましたが、今ではIoTデバイスのようにアナログ回路とデジタル回路、通信回路を混載した製品が増えているので、自身の対応の幅を広げられれば、それだけ求人としては多くなると思います。


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高収益化のためにシステム開発を手掛ける部品メーカー


自動車産業では、完成車メーカーへ直接部品を納めるTier1(ティアワン)と呼ばれる部品メーカーの下にTier2、Tier3といった部品メーカーがあります。Tier2以下はこれまで機械部品単体での納品が大半でしたが、ニーズの多角化に伴って、また利益を改善していくためにモジュール化を進めたり、システムとして開発・納品したりする会社も増えてきました。こうした状況に対応するため、Tier2でも電子回路を組み込んだり、ソフトウェアを組み込んだりという、システム開発に伴うニーズが増えてきます。

傾向としては自動車業界でも、通信関連のデバイスを作っていたり、電源回りを作っていたりする会社でのニーズが高いです。完成車メーカーでは、これまでシステム開発は取りまとめというポジションが多く、Tier1のように自身で回路設計をするようなところは少なかったのですが、コネクテッド関連で需要が増えてきています。コネクテッド関連だと、通信関係のエンジニアが中心です。EV関連開発も、強電バッテリー自体はバッテリーメーカーから買ってくるのですが、その制御周りは自分たちでやらなければならないので、内製化に伴うポジションの募集も見られます。

弱電回路設計者は慢性的に不足している


需要と供給のバランスですが、圧倒的に技術者のほうが少なくて求人が多いという状況は変わりません。モノの電子化に伴って、これまで機械でできていたところに、電気回路を組み込んでソフトウェアを載せて通信できるようにしてIoT化する。この流れの中で、これまで機械部分以外はやっていなかった会社でも内製化で人を採用するようになるなど、幅広くニーズは増えている状況にあります。

全体感としては、ずっと人手不足という状況は変わっていないと言えます。自動車業界では、完成車メーカーのニーズに紐づいて、部品メーカーのニーズが高まっており、各社がモジュール化で利益を高めようという動きがあります。家電メーカーでは、民生品、白物と言われる領域では微増という印象です。

弱電回路設計の転職に関して注意すべき点とは


電気系エンジニアは、機械系に比べて異業種へ転職しやすいという面があります。もちろん電源回りの経験なのか通信周りの経験なのか、といった違いはありますが、類似した機能であれば製品が変わっても十分通用するでしょう。

現職では自身で回路設計をしている方が、設計職としてより上流で、とりまとめをしている側に行きたいと希望される方が多いようです。流れとしても一般的で難易度もそれほど高くはないですが、あまり若いうちに上流にシフトするのが必ずしもベターとは言えません。

例えば30代半ばの方々の例を挙げますと、大手でも十分採用される可能性はありますが、回路が組めない、手が動かせないという方は、可能性が低い傾向にあります。弱電回路のエンジニアとしては、しっかりと組み込み開発ができる方が求められています。

転職時のキャリアとして、開発ツールとしてどんなものを使っているのか、どれだけ使えるのかという点もしっかり評価されることがあるので、アピールポイントとしてしっかり書くべきでしょう。また、ハードウェアとソフトウェアの両方と絡むことが多いので、そのあたりの知識があるのであれば書くほうがよいでしょう。

例えば電子回路をやっています、C++を使って制御も実装できますという方であれば、ニーズが非常に高いです。デバイスにAIを組み込んだエッジAI製品を扱うメーカーも増えていますが、AI自体は知らずとも、ある程度はソフトウェアに関する知識を身につけておくと、転職時には大きなプラスになるでしょう。


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