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建設業界は10年以内に引退するであろうと見込まれる60歳以上の建設業就業者が82.8万人と、全体の25.2%の高齢者を占めているため、慢性的な人手不足、後継者不足に見舞われており、転職には優位な業界です。
またCOVID‑19の拡大や近年の災害などで、建設業界も少なからず打撃を受けていますが、建設業はなくならない業種の1つであり、求人も堅調です。
こういった背景から、即戦力となる施工管理経験者のへの転職の門戸は広く開かれています。専門施工職での施工管理経験があれば、待遇改善や環境改善につながる転職も見込めます。
JAC Recruitmentの建設業界専門チームは、建設業界出身のコンサルタントで構成されており、どこよりも深く、最新の情報を転職ご希望者様にお伝えしております。今回は、建設業界における施工管理職の転職事情について解説します。
施工管理職の最新転職事情
大前提として、年齢問わず、1級施工管理技士保有者は採用率が高いです。また経験や資格が重視される分、業界外からの転職はハードルが高い職種です。
30代~40代の転職事情
20代~30代前半の方々は転職後に1級施工管理技士を取得するケースもありますが、30代~40代のハイクラス求人においては当資格の保有が条件となることもあり、現在保有していない方もキャリアアップのためには取得が必須となります。
ミドルアッパー層と言われる50代~60代
役職定年となり年収が下がったため転職し、転職後は再度役付となって年収が上がるというケースもあります。
労働環境や会社の色はさまざまです。求人が豊富な職種のため、ご自身に合う企業が見つかれば、労働環境の改善や収入アップも期待できます。転職活動前に、ご自身がどのような工事経験、資格、職歴であるか明確にしておくとスムーズです。
施工管理職の年収相場
人手不足による売り手市場のため、年収相場は高騰しています。 施工管理全体の年収相場は500〜1000万ですが、条件の合う企業に出合えれば、非上場の中小企業でも年収700〜900万円、大手企業であれば年収1000万円以上を目指せる職種です。待遇が改善される一例としては、大手ゼネコンの一次下請企業や、建設業内の専門工事会社から元請けである企業への転職事例があります。
海外勤務の求人の場合
年収は1000〜1500万円を望めます。ただし、通常のスキルに加え、語学が堪能であることが必須です。また、海外の現場では国内の現場とは異なったプロジェクト全体をマネージメントスキルが必要になるでしょう。
年収アップのために押さえておきたいこと
同じ人材でも、企業により年収で100万円ほど差が出ることがあります。転職後の待遇は、主に施工管理実績と資格で測られますので、転職活動時にはどのような施工管理実績や資格があるか明確に説明できるようにします。
適正な待遇での転職を実現するため、ご自身の経験を企業に正確に伝え、マッチする職場を選ぶことがとても重要です。
施工管理職の将来性
冒頭でお伝えした通り、施工管理職の求人は豊富な状況で、就業人口の減少が想定されるため、現在以上に市場価値が上がる職種だと考えられます。
建設業界の近年の動向として、土木分野割合は大きく変化ありませんが建築分野においては公共案件割合が減り、民間案件が増えて、工事自体が多様化しています。景気や災害によるブレはあっても業界自体は比較的堅調で、インフラや他業種に関連する建設業は仕事がなくなることはありません。 一方、長く続いてきた業界なだけに、昔から変わらない働き方を強いられる職種というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし、建設業界にも時代の波が押し寄せています。
DX導入
特に企業規模が大きくなるほど、DX化によるアプリを使用した業務の効率化や、リモートワークの導入などが進み、多様な働き方が増えています。アナログからデジタルへと業務の遂行方法が変化していくのは、一時的には困難を強いられるかもしれませんが、ロングスパンで見ると重要、かつご自身の業務が効率化されることになります。デジタル化、DX化に、前向きに意識を持つことが大切です。
働き方改革や社内制度の緩和
労働環境は改善の傾向が見られます。資格手当や住宅補助だけでなく産休・育休などを含めた福利厚生が安定している企業が多いので、男性はもちろん女性も働きやすいという側面もあります。現在、女性の就業人口は多くありませんが、今後は時代の変化と共に増加することが予想されます。
業務や労働環境は時代によって変化しているにもかかわらず、外部には伝わりづらいものです。実は、企業側も昔からのイメージを払拭できないという課題を抱えているようです。
転職活動の際には、求人概要だけでなく、企業の内部事情を知る転職コンサルタントに話を聞くことも重要です。中長期的な視点でのアドバイスも受けられます。
施工管理職のキャリアパス
施工管理職は、基本的に経験を重視されるため、工事請負金額とマネージメント規模が大きくなるほどキャリアが上がります。キャリアをしっかりと築いて行けば、転職が難しいと思われる50代になっても、大手企業から中小企業のマネジメントポジションへ、また中小企業から大手企業で採用されるというケースもあります。
転職時、ビジネスの川上である発注者側(メーカーなど)への転職を希望される方もいらっしゃいますが、当社はお勧めしない場合があります。主には下記2点の理由です。
- 発注者側が求める部分と、ご自身の施工管理のキャリアが必ずしもマッチせず、転職後、培ってきた力を発揮できない、また市場価値を下げてしまう可能性があるため。
- 一度施工管理職から離れてしまうと、最先端技術に触れていないので過去の経験での対応となる為、自身のキャリア優位性が止まってしまうため。
施工管理の主な4つの仕事内容
施工管理の仕事内容において、主な4つの業務内容を詳しくご紹介します。
1.工程管理
工程管理とは、作業の進行管理や人員・必要な重機の手配などを管理する仕事内容です。工期や納期を守るための業務とされています。たとえば、工程管理が上手くいかなければ、遅れにつながってしまうことから、予定通りに作業が進んでいるかチェックします。
2.安全管理
安全管理とは、現場作業員の安全を守るために、設備や環境を整備する仕事内容です。たとえば、リスクがある現場で安全性を高められるよう、手すりや消化設備の設置、安全点検などあらゆるものが業務に含まれています。
3.品質管理
品質管理とは、建設材料の寸法・品質が仕様書を満たすものかを確認し、経済的に建設することが仕事内容です。対象となる項目を試験し、高品質を担保するための管理も担います。
また、完成時の強度や密度が当初の規定を満たしているかを確認することも品質管理業務の範囲です。
4.原価管理
原価管理とは、建設現場の人件費・材料費の原価を計算し、予算内で完成させることが仕事内容です。
常に経費を把握・管理することによって、予算との差があるのかについて確認します。もしも、差異が発生した場合は状況分析を行い、計画や工程の改善を図り、利益を確保することが原価管理に求められる業務です。
施工管理でキャリアアップを望める7つの資格
施工管理でキャリアアップを望むために役立つ資格について、複数ピックアップしてご紹介します。自分が携わる業務に近いものを取得すると、転職市場で高評価を得られる可能性が高まります。
・建築施工管理技士:建築工事の施工計画・施工図の作成から工程管理、品質管理までを行う技術を証明する資格
・建設機械施工技士:建設機械を用いる建設現場で施工管理する技術を証明する資格
・土木施工管理技士:橋や道路、トンネルなどの土木工事で施工管理の技術を証明する資格
・管工事施工管理技士:空調設備やガス配管、ダクト工事など、管工事の施工管理者になれる資格
・電気工事施工管理技士:変電設備や照明や配線などの電気設備工事で施工管理を行う国家資格
・電気通信工事施工管理技士:電気通信工事の現場において、施工管理ができる資格
・造園施工管理技士:道路緑化工事や庭園、遊園地などの造園工事の施工管理に携われる資格
施工管理への転職のポイントとJACを活用すべき理由
忙しい日々の時間の合間を縫って転職を成功させるには、プロの転職コンサルタントを活用すべきです。転職のポイントと合わせて、その理由をご紹介します。
丁寧な応募書類作成で、8割以上が書類審査を通過
工事の際にさまざまな必要書類を整えるのと同様、どの業界での転職活動でも応募書類が必要です。また、施工管理職は経験が重視される職種のため、その内容や記載方法がとても重要です。多忙であってもまずは書類作成の時間を取り、工事経歴や資格を詳しく丁寧に記入しましょう。
応募書類は明確な実績を示す事が必要です。「書類審査の通過が難しく、何十社も提出しなければならないと他社から聞いた」という方が散見されますが、当社の実績では資格と経験がある方であれば8割以上が書類審査を通過しております。
資格のアピールの方法
施工管理技士に加え、業務に関わる民間の専門資格なども、履歴書や職務経歴書に細かく記載しましょう。ご自身が不要と感じていても、それを判断するのは企業側ですので、すべてご記入ください。
また、ただ資格を記載するだけでなく、その資格を活用した業務やプロジェクトなどの実例や実務経験を添えると、いっそう説得力が増します。
これは、履歴書や職務経歴書のみならず、面接でも話せるように準備しておくと良いでしょう。
JACを活用すべき理由
前述の通り、JAC Recruitmentの建設業界専門チームは建設業界出身者で構成されており、転職ご希望者と同じ目線でのコンサルティングが可能です。実際に、経歴・経験を共有する上で、「他の転職エージェントでは、分かってもらえなかった専門的な話ができてよかった」との声もあります。
JACのコンサルタントは人事部のみならず、部門や経営層ともやり取りをしており、応募企業のニーズに合わせた書類作成、転職活動を的確にサポートいたします。目の前の転職だけでなく、中長期的なキャリアプランや業界動向も熟慮した上で、プロとして的確にコンサルティングいたします。
ぜひご登録のうえ、建設業界専門チームの転職コンサルタントとの面談で、ご希望を詳しくお聞かせください。
施工管理(建築系)の転職 転職成功事例
施工管理(建築系)の転職 転職アドバイスQ&A
- 転職するのに、有利な時期はありますか?
- 転職活動には、どのくらいの期間を見ておくべきでしょうか?
- 会社の業績不振により、君はまだ若いからと、会社をリストラされました。転職活動ではマイナスイメージになりますか?
- 40代でも転職できるのか不安
- 50代でも転職できるのか不安
- 転職回数が多いことは、不利なのでしょうか?
- 今の会社を辞めてから転職活動をする場合、現職ではないということが不利に働きますか?
- 年収アップの転職をするためのコツを教えてください。
- 希望年収は現年収からアップさせたいですが、可能でしょうか。
- 外資系企業に応募する時、気をつけるポイントはありますか?
- 海外に長期間滞在していて日本国籍を持っていません。日本国籍がなくても日本で就職できますか?
- 未経験職種にチェレンジしようとしています。転職を成功させるには何が必要ですか?
- 未経験入社の場合、給与は、求人広告や企業のウェブサイトに提示されている最低給与額からのスタートになりますか?
- 未経験で応募する場合、書類の書き方にポイントはありますか?
- 一貫性のない転職をしてきた場合、書類上どのようにアピールすればよいのでしょうか?
- 資格は転職に有利になりますか?
- 複数の職種を企業が募集している場合、同一企業に複数職種応募することは可能ですか?
- 前回、内定を辞退した会社に、再応募することは可能ですか?
施工管理(建築系)の転職 職務経歴書の書き方
施工管理(建築系)コンサルタント紹介
施工管理(建築系)の求人情報
- 職種名で求人検索
- こだわり条件で求人検索
転職サポート サービスの流れ
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Step 1ご登録
まずはご登録ください。弊社コンサルタントから、ご連絡いたします。
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Step 2面談・求人紹介
業界・職種に特化したコンサルタントが、複数人であなたをサポート。
最適な求人・キャリアプランをご提案いたします。 -
Step 3応募・面接
ご提案求人の中から、ご興味いただいた企業へ、あなたをご推薦します。
レジュメ添削、面接対策、スケジュール調整は、コンサルタントにお任せください。
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Step 4内定・入社
条件交渉や入社日の調整などをお手伝いいたします。
ご要望によって、円満退社に向けたアドバイス等も行っております。 -
Step 5アフターフォロー
ご入社後も、キャリアについてご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。
人生を共に歩むパートナーとして、あなたのキャリアをサポートし続けます。