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【2024年】機械設計職の転職エージェントが解説する転職市場動向

近年、機械設計者の需要が高まっており、その背景としては大きく「自動化・省人化関連」と「半導体装置関連」の2点が挙げられます。
製造業における「機械設計(メカ設計)」は業務範囲や設計物の規模、内容が業種や企業によりそれぞれ異なっており、かつ幅広いものです。いずれにおいても、機械設計の業務は概ね「設計図面を描きながら、部品や装置をまとめあげる業務」全般を示すことが多いです。
今回は、そもそも具体的な定義が難しい「機械設計」という業務における経験の評価のされ方や、機械設計者の需要が高まっている転職市場について解説します。

機械設計とは


一口に「機械設計者」を名乗っていても、設計業務内容は下記のように多岐にわたります。

● 開発上流においてExcel等で要件定義や仕様決定のみ担当する
● 機械部品設計から制御設計まで対応する
● 機械部品設計だけ行い、制御は担当しない
● 筐体(ハコもの、ケース)とそれに付随する部品などの設計が中心

設計物の規模感としては、大型発電プラント設備から自動車、産業ロボット、家電、雑貨とさまざまです。また、自社で同じ製品を担当している人たちの中でも、複数のユニットで構成される製品であれば、担当ユニットごとで設計業務の内容が大きく異なることもあります。

転職市場における機械設計職の考え方

すでに多くの機械設計職の方は理解しているとは思いますが、企業規模や職場によって業務内容は異なるので、改めてここで転職市場における同職の業務内容をまとめます。

● 「設計図面を描きながら、部品や装置をまとめあげると」いう業務を遂行するにあたり、開発フェーズごとの設計レビュー実施、コスト計算、技術資料作成、試作評価の実施やレポーティング、生産手順検討や出荷準備など、付帯業務が多岐にわたります。
● 機械設計者自身のスキルによって、そのうちどこまで任されるかも変わります。
● 部署での肩書が上位になるにつれて、そういった現場業務に加えて、マネジメント業務が徐々に増えていきます。

高まる自動化・省人化のニーズ


大前提として製造業全体では、さらなる生産性向上やコストダウンがより求められる中で、自動化・省人化への取り組みが加速しています。そこでは例えば、自動搬送設備の設計経験などが歓迎されます。また現在、半導体関連の事業が好調な企業が多いことから、特に大型半導体製造装置設計の経験者のニーズが高まっています。

自動搬送設備設計に関していえば、機械と電機、制御を組み合わせるメカトロニクス領域の経験や知見が評価されて、実際に求人企業からもニーズとしてよく挙がってきます。半導体製造装置設計についても、搬送や作業の自動化が進んでいるため、同様なスキルが重宝されることになります。

また、設計全体ではIoTやデータ活用などへの取り組みが出てきています。それを背景として、機械設計者も「ソフトウェア開発やネットワークの知識まで必要なのか?」と尋ねられれば、求人企業も「あるに越したことはない」といった評価です。無理をして自分自身の手の内を広げる必要は特段なく、それよりも機構や電機、制御の知識を役立てて専門性を発揮していく方が現実的でしょう。

デジタル化の加速で複雑化する設計業務


前述のように、ただでさえ多忙になりがちな機械設計者たちが担当する製品は、インターネット普及を背景に日々複雑化し、技術的な難易度もどんどん高まっています。しかも依然として、短納期とコストダウンが求められます。そのような中、業務を少しでも効率化し、さらに品質も高めていかなければなりません。

それを背景として、機械設計の実作業は20年以上前からデジタル化しており、今では2D CAD、もしくは3D CADを用いる人たちが業界全体としては多数派です。さらに試作や実験の回数を削減するため、CAEによるシミュレーションを活用することも増えています。その一方で、昔ながらの紙や帳票ベースのアナログな業務が多く残る現場も、いまだ多く存在します。

今や、どの職種のどのような企業においても、機械設計の職場では、業務のデジタル化や自動化への取り組みは、非常に重要な課題となっています。

求められる人物像やスキル


このような背景から、機械設計の転職では、特に「現場で実際に、どれくらいの範囲の業務に、自分自身が対応していたか」ということが評価ポイントとなります。

どこまで手を動かして設計をしていたのか

企業によっては、機械設計の業務の大半を外注したり、一部の作業を非正規の社員に任せたりといったことがよくあるため、機械設計の多岐にわたる業務で、果たして自分自身がどこまで手を動かして設計業務を遂行していたのかという具体性が非常に問われます。それは、機械設計系のプロジェクトマネジメントで、部下に作業指示を出す立場の求人であっても、結局、自分自身の機械製図や実験・評価などの実作業経験がどの程度あるのかが評価されることになります。

単体のモノ売りからコト売りへ。全体を見ながら俯瞰して遂行を

市場ニーズが複雑になってきていることから、メーカーも部品単体のモノ売りから、部品やサービスを組み合わせるコト売りにシフトしているのが現状です。機械設計者も、システムとして全体を俯瞰して見渡して設計検討ができることも求められます。

転職を有利に進めるために、まとめておきたいスキルと実績


繰り返しになりますが、そもそも「機械設計」と一口に言っても、職種の定義や実際の業務内容がさまざまです。つまりそれは、求人企業が求める具体的なスキルが、非常にバラエティに富むということであるとも言えます。例えば、自分自身がいた業界だけで求人ニーズがあるとは限らず、異分野や異業種のニーズが拓ける場合も大いにあり得ます。
そのため、ご自身のスキルと実績は、ご自身が思っている以上に細かく洗い出し、まとめておく必要があります。

ソフトウェアのスキルと実績

機械設計者の転職では、現場での実業務の経験を具体的に問われることから、「どのようなソフトウェアを使って設計業務をしていたか」を、面談や経歴書でアピールすることをお勧めしています。設計実務が、CADやCAEなど、メインで使用する設計ソフトウェアに依存することが多いため、機械設計系の求人の現場では必須の確認事項ともいえます。

例えば

「3D CADの『XXX』を長年使用し、自動設備の3Dモデリングや製図をしてきた」「CFDソフトウェアの『XXX』で空調シミュレーションをしていた」

「『XXX』を使用して、生産設備の機構シミュレーションをしていた」

というふうに、極力具体的に挙げていくことで、求人企業の担当が人材のスキル像をイメージしやすくなります。

また現職の現場で、転職志望する分野・業種でよく使われているソフトウェアを使って業務をする機会や、その導入推進プロジェクトにかかわる機会などが得られそうであれば、積極的にチャレンジしておき、職務経歴書でのアピールにつなげるといったことも有効でしょう。

具体的な業務内容やプロジェクト

機械設計者が転職を考えるにあたっては、「機械設計をしていた」とただ漠然と伝えるのではなく、「どういう製品の開発で、どのような業務範囲で、どういう実業務を遂行していたか」と具体的に求人企業に対して伝えて、理解してもらう必要があります。そうすることで、求人企業が、自分らが求めるポジションに必要なスキルを、その人がきちんと備えているかを、明確にイメージすることができます。

転職の前に、転職コンサルタントにご相談を


応募先の求人要件と自分のスキルが合致しているかを判断するには、自分自身の業務経験を客観的に整理して評価する「スキルの棚卸し」を的確に行わなければなりません。また、自分自身に機械設計という業務について思い込みや囚われがあったり、よく見えない強みやニーズがあったりするものです。第三者のプロである転職コンサルタントとの対話から、そういうことがよく見えてくることがよくあります。

また、企業様と転職ご希望者様の間に入って、「この方のこのスキルは、御社が求めるポジションのこういう業務で役立つのでは」と通訳のような役割をするのも、 転職コンサルタントの重要な務めです。企業や現場により定義がさまざまである機械設計の求人においては、 転職コンサルタントの力量が発揮されるところでもあります。

企業様のニーズを熟知したJAC Recruitmentの 転職コンサルタントを、ぜひ頼っていただきたいです。

この記事を監修した転職コンサルタント

八木

八木

エンタープライズディビジョン マネージャー


大学卒業後、大手総合化学メーカーでの工場財務・経理職を経て、デジタルマーケティング支援関連企業での企画・サービス設計に従事。
JAC Recruitmentに入社後は、一貫して機械・電気・プラント等を中心とした大手日系製造業領域を専任で担当。企業への人材を通じた事業・採用課題解決ならびにご転職希望者へのキャリアコンサルティングに従事。


機械設計職 転職アドバイスQ&A


機械設計職の転職成功事例


転職活動をされるにあたり、最も大切なことはご自身の経歴の棚卸しです。特に機械設計者が転職を考えるにあたっては、「機械設計をしていた」とただ漠然と伝えるのではなく、「どういう製品の開発で、どのような業務範囲で、どういう実業務を遂行していたか」と具体的に伝え、理解してもらう必要があります。
では、どのようなプロセスで、新たなチャレンジに成功できるのかーーJACの事例をご紹介します。

経験を活かした新たなチャレンジに成功

機械設計職の職務経歴書の書き方


書類選考を行う採用担当者が知りたいのは、何を(製品領域)、どの程度(担当範囲)、どのように(ポジション、技術レベル)担当しているのかということです。それを通して、応募者がどんな専門知識を持っているのかを書類の時点で判断しています。したがって、職務経歴書を作成する際には、上記のポイントを確実に押さえておく必要があります。
ぜひ、下記よりサンプルをダウンロードし、ご自身の職務経歴書を書いてみてください。

機械設計職 転職に関するQ&A

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