
2021年版「MR白書」によると、「100~299名」「1000名以上」の企業で中途採用が増加しています。
実際、JAC Recruitment(以下、JAC)に寄せられているMR求人数も、ここ5年ほどでトップレベルの多さであり、近年の「MR不要論」に逆行する採用市況となっています。
一方、MR採用において重視されるポイントは、以前とは変わってきています。
変わりゆくメディカル業界における「MR」の転職市場動向について、JACのMR専任のコンサルタントが解説します。
目次/Index
医薬品業界に特化した専任コンサルタントが、あなたの転職をサポートします。
業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方、面接対策、企業傾向の情報収集など、
JACのコンサルタントにご相談ください。
転職を考えているMRが知っておくべき4つのこと
転職を検討しているMRの皆さまに、知っておいていただきたいポイントを4つに絞ってお伝えします。
1.MRの中途採用は増加している
MRの求人が増加している背景として、大きく2パターンが挙げられます。
一つは、MRを削減した企業がマンパワー不足を感じ、社内リソース不足から、再び増員に転じていること。もう一つは、新たなビジネス・領域の立ち上げなどでゼロから組織を作るに際し、事業拡大の為に、一定数のMRの必要性を感じていることです。
外資系メガファーマでは、疾患領域別で見ると、オンコロジー、中枢神経系、免疫系などのスペシャリティ領域や、患者さんの数が少なく治療法も確立されていない希少疾患領域でニーズが高まっており、大型新薬のローンチなどに向けて組織体制を強化。その動きに合わせ、CSOでもコントラクトMRのリソースを確保しようとする動きが活発です。
一方、ジェネリックメーカーや中堅メーカーからもMR求人が出てきています。
採用ポジションは、スタッフクラスを中心に、一部マネジャークラスもあります。
CSOからメーカーへの転職のケースもあります。メーカーによっては、「幅広い経験を積んでおり、新たな環境への適応力が高い」という期待から、コントラクトMR経験者を積極的に受け入れています。
タイミングによっては、プライマリー領域から、オンコロジー、中枢神経系、免疫系、希少疾患領域などのスペシャリティ領域へ移るチャンスもあります。
2.MR採用で評価されるポイントが変化している
時代の変化にともない、MRの採用選考で評価されるポイントも変わってきています。
数年前までは、専門領域の経験+大学病院担当の経験があれば、転職市場での価値が高いとされていました。
もちろん、現在も領域の経験は重視されますが、「営業手法」がより注目されるようになっています。
デジタルプロモーションの導入が進むなか、さまざまなチャネルを戦略的に使い分けながらドクターの興味を引き、採用に至るまでのクロージングをかけていく力が重視されているのです。
デジタルツールを効果的に取り入れ、戦略を立てて行動できるMRが、今後生き残っていけるといえるでしょう。
3.異業種に転職すると待遇ダウンの可能性が高く、「出戻り」も難しい
MRの将来性に不安を感じ、異業種へキャリアチェンジした事例も、ここ数年で多数見られました。
ところが、半年ほどで再びMRへの再就職を望む方も少なくありません。
MRの年収水準は高く、手当・福利厚生・休日なども充実しています。そうした待遇面と仕事内容にギャップを感じ、戻ってこられるのです。
しかし、MRの採用市場が再度活発化するなか、現役のMRも転職活動に動いています。異業種に転職し、MRとしてブランクが空いた方は、最新のデジタルツールを経験していないという点においても不利となり、MRへの再就職に苦戦される傾向があります。
MRのキャリアの展望に対する不安だけで異業種を目指すのは、MRニーズが高まっている現状では適切な選択肢とはいえないでしょう。
転職マーケットの状況を把握し、自身の経験・今後目指したいことを整理したうえで、MRとしてキャリアを積むか異業種にチャレンジするかを検討することをおすすめします。
4.MRの需要がなくなることはない
現在は、オンコロジー・バイオなどの領域が活発ですが、この先は再生医療のニーズも高まるでしょう。
CAR-T(カーティー)療法、コンパニオン診断をともなうがん種横断適応の薬剤、ナチュラルキラー細胞治療薬など、新しい領域の市場も2030年頃まで拡大していくと見込まれています。
さらに先には、「予防」「未病」といったテーマへの展開も予測されます。
旬な領域は時代に応じて変わっていっても、MRの役割がなくなることはないと考えられます。
実際、デジタルプロモーションの導入が進むなかでもMRの必要性が再認識されたことが、現在の求人増加につながっています。
今後MRとしてのキャリアを構築していくために、今どのような経験・スキルを身に付けるべきかを考えてみてください。
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転職を成功させる上でMRがすべき4つのポイント
MRの皆さんが転職成功率を高めるために、意識していただきたい4つのポイントをお伝えします。
1.業界再編や今後注目される領域の動きを注視しておく
自社や自社周辺だけでなく、業界全体の動きにアンテナを張っておいてください。
今はまだ「MRのニーズは先細り」と考えている方も多いようですが、これまでお伝えしたとおり、採用は活発化しています。そして、求人企業のラインナップや求める要件はその時々で変化しています。
転職市場の温度感、領域や活動手法のトレンドなどの変化をキャッチし、自社と自身の立ち位置を把握することをおすすめします。
2.市場で求められている専門性を高める
ここでいう「専門性」とは、担当領域だけに限りません。専門領域における「動き方」を意識してみてください。
たとえば糖尿病領域担当だったとしても、症例をベースに、患者ごとに薬剤の特性を生かした治療提案をすることも可能です。症例を追い、アプローチを工夫した経験は、転職において評価の対象になり得ます。主体的に行動を起こすことが重要といえます。
3.より高度な営業活動ができるようにしていく
デジタルツールも含めた「マルチチャネル」での活動経験を積んでおくことで、今後のキャリアの選択肢が広がるでしょう。
社内のリソースを把握し、現場に表れている数値を分析し、自身で戦略を立ててPDCAサイクルやOODAループなどを回していく。それを自立してできるようになれば、採用選考でのアピール材料となり得ます。
4.キャリアのために英語力を磨く
MRの日常業務で英語を使用する場面は少ないといえます。しかし、MRの次のキャリアとして、マーケティングや本社ポジションを目指す場合、外資系企業では英語力が必須となります。
日頃の業務を英語で話せるレベルの英語力を磨いておくことで、社内でのキャリアチェンジのチャンスをつかみやすくなります。
MR転職を行うなら、MRに専門特化したJACがおすすめ
JACでは、MRに専門特化したチームを設けています。この体制は、数ある転職エージェントのなかでも稀有といえます。
専門コンサルタントは、職種についての深い知識を持ち、企業側ともMRの皆さんとも密にコミュニケーションをとっているため、マーケットの最新トレンドを常に把握しています。
コロナ禍で訪問規制がかかっている医療機関も多い中、MRの方々は以前と比べて情報収集がしづらくなっています。
しかし、その間にも業界のトレンドは変化を続け、MRに求められる要件も変わっています。そのため、転職相談に限らず、業界の最新情報を得る目的でも、JACを活用してください。「MRの今後の展望についてディスカッションをしたい」といったアプローチも歓迎します。
JACでは、転職を無理におすすめすることはありません。私たちは、「5年後・10年後に今を振り返ったとき、『最適な選択だった』と思える」ことを大切にしています。そのため、「今すぐには転職せず、現職でもうしばらく経験を積んだ方がいい」といったご提案をすることもあります。
そして、転職を選択される場合、求人各社の採用背景や求める人物像を踏まえたマッチングが可能です。
この職種の転職サポート実績も豊富ですので、過去の転職事例をベースにしたアドバイスも行います。 まずは、MRに専門特化したJACのチームのコンサルタントにご相談を。
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