前臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の転職事情|難易度や成功のポイントとは

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前臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の採用ニーズが高まっています。中堅~大手日系メーカーより、組織拡大にともなう増員や欠員補充などの目的で、常に新たな求人が出てきています。特にプロジェクトマネジメントを経験してきた方にとっては、有利な転職がかないやすい環境です。
ここでは、変わりゆくメディカル業界における非臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の転職市場動向について、JAC Recruitment (以下、JAC)のコンサルタントが解説します。企業の採用担当だけではなく、現場担当の方などと密に情報を取り合い、企業と密なコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントだからこそわかる情報をお届けいたします。


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JACのコンサルタントにご相談ください。


前臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の転職事情


まず、非臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の求人数は豊富です。
近年、モダリティが大きく変化しており、従来の低分子医薬品に代わり、細胞医薬品、遺伝子治療薬、核酸医薬品、再生医療等製品などに注力する企業が増えていることが背景の一つです。新しいモダリティの創薬研究の活発化にともない、組織拡大を図る中堅~大手日系メーカーでのニーズが高まっており、また人材の流動化が進むなか、欠員補充目的の求人も増えています。
経験を生かし、より社風が合う企業、成長性がある企業に転職できるチャンスが広がっているといえるでしょう。

採用を行っている中堅~大手企業においては、非臨床研究の中でも担当職種が細分化されています。「毒性」であれば毒性の経験、「薬物動態」であれば薬物動態の経験と、企業が求めているニーズとマッチすればスムーズに転職できる可能性があります。特に大手企業では、よりいっそう専門性を求めるケースも多く、毒性の中でも遺伝毒性の専門家、生殖毒性の専門家など、さらに専門性を高める転職ができる可能性があります。


しかしながら、その一方で、時と場合や、欠員・増員募集によっても、企業側のニーズは異なります。さらに、年齢や転職時期によっても、その時々で求められる方・専門性は異なってきます。そのため、この専門性があるから、転職成功するとは一概に言えません。ご自身の市場価値が今どれくらいなのか、を改めて確認するという意味でも、ぜひ一度JACにご相談ください。
企業側のニーズと、転職希望者様のキャリアプランを伺いながら、転職希望者様にとって一番良いキャリアをJACは一緒に探していきます。

プロジェクトマネジメントができる方を求める

アウトソーシングの活用が多い領域であるため、メーカーの正社員採用においては、派遣スタッフをとりまとめ、プロジェクトを推進できる人材が求められています。
段階的に試験を進めていくにあたり、次のフェーズの部門へ主体的に働きかけていく、組織を横断して連携できる力が重視されます。
社内外のさまざまな立場の人と折衝を行うため、コミュニケーション力が重要視されます。

前臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の転職で採用担当者にアピールすべきポイント


非臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)領域の採用選考では、どのようなポイントが見られているのでしょうか。
評価される経験・スキルとしては、次の項目が挙げられます。

プロジェクトをリードした経験

先に述べたとおり、アウトソーシングの活用が主流となってきているため、委託企業と連携・協業する力が求められています。他部門との交渉・調整力も評価のポイントとなります。
その力を証明するために、これまでに主体的にプロジェクトをリードした経験を伝えましょう。
職務経歴書には、担当したプロジェクト名だけを並べるのではなく、次のような項目を記載してください。

●プロジェクトの規模

●プロジェクトメンバーの構成(自社社員/派遣社員など)

●企画・立案や立ち上げの経験

●委託企業との折衝の経験

●他部門との交渉・調整の経験

●スケジュール管理の経験

●戦略・立案のご経験

●薬事申請に係るCTDなどの作成経験

そして、プロジェクトを推進するにあたってのご自身の役割や主体的にアクションを行い工夫したポイントなどを整理し、面接で具体的なエピソードを語れるようにしておきましょう。

in vitro/in vivoに加え、in silicoやインフォマティクスの経験

従来より一般的である動物実験は、倫理観を求められるようになっていることから、手法が変わりつつあります。
倫理面での問題解決に加え、コスト削減効果もある手法として、計算科学によってコンピューターの中で薬を創る手法の「in silico」が増えています。
「in vitro」「in vivo」の実験がなくなるわけではないため、これらの経験は引き続き必要とされますが、コンピューターによる数値計算やシミュレーション、データ解析やデータ活用が行える人材のニーズが高くなってきています。

前臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)のスムーズな転職のために実践したい3つのこと


非臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態領域)への転職を成功させるためには、どのように活動すればいいのでしょうか。次のポイントを意識してみてください。

経験内容・経験の量・成果の整理

これまでの経験を振り返り、「手技」「疾患領域」「モダリティ」などの観点でどのような経験を積んできたかを整理し、言語化しておきましょう。
採用担当者に、経験の「量」と「成果」をわかりやすく伝え、「何が、どのくらいできるのか」というイメージを描いてもらえるように準備しておくことが大切です。

特に、先ほど挙げた「プロジェクトをリードした経験」については、具体的なストーリーを語れるようにしておくことをおすすめします。

勤務地にこだわりすぎない

研究所や実験施設がある地域は限定されています。転職する場合、転居をともなう可能性があります。
自身の経験を活かした転職を実現するためには、勤務地条件に対して柔軟であるほうが、選択肢が広がります。

転職エージェントの情報・サービスを活用する

非臨床研究のチームリーダー・マネジャー候補の採用に関しては、公開されている求人も多数あります。
一方、プロジェクト全体のマネジメントができる人材や部門責任者のポジションなどは、オープンになっていないケースが多いものです。

求人が非公開であるだけでなく、そもそも「ニーズはあるが求人として出していない」ことも多々あります。
JACでは、転職ご希望者様の経験・スキルを拝見したうえで、「この経歴であれば、この企業のニーズにマッチするのではないか」と想定し、その企業に採用を検討いただくよう提案することが可能です。 可能性を最大限広げるために、そのようなエージェントサービスもご活用ください。


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前臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の求人を見逃さないことから


非臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)などの領域の転職は活況といえますが、ご自身の経験・志向性・希望条件にぴったりマッチする求人が常にあるとは限りません。条件に合う求人が出てくるまで待たなくてはならないこともあります。早ければ2~3カ月で転職が決まることもありますが、半年ほどかかるケースも多数見られます。
「非公開求人」も多く保有する転職エージェントとつながりを保っておき、希望する求人が出たらタイムリーに情報入手できるようにしておくことをお勧めします。

JACでは、中長期スパンでの転職の計画にも、じっくりと伴走いたします。
私たちは非臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)領域に専門特化したチームを設けており、専門コンサルタントは、この領域の分析手法・手技・専門用語などを理解しています。転職ご希望者様の経験内容を拝見すれば、その価値を正しく理解できるため、マッチするポジションのご提案が可能です。
求人企業側とも密にコミュニケーションをとっており、内部事情や今回の採用ポジションのミッションなども細かくご説明することができます。

専門領域で研究を長く続けてこられた方は、他の職種や業界を考える機会が少なく、視野が狭くなる場合があります。そのような中、第3者として、JACが介在してアドバイスをさせていただくことで、ご自身では気づけなかった新たなキャリアの可能性が開けたり、研究内容によっては、非臨床研究から別の職種への転職をされたりと、転職の幅が広がったという転職者様もいらっしゃいます。

ご自身の経験・志向によりマッチする企業に出会うためにも、JACのサポートサービスをご活用ください。

前臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の転職関連情報


転職に役立つ、前臨床研究(薬効薬理・毒性・薬物動態)の転職成功事例や職務経歴書の書き方・よくある質問も合わせてご確認ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment 編集部

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。





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