営業職の年収ガイド｜平均年収・年代別・役職別・成功事例を解説

営業職は企業の売上を担う重要なポジションで、業界や商材、営業スタイルによって年収に幅があります。特に医療機器、ITソリューション、製造業、外資系企業などでは、専門性や成果に応じて高年収が期待できる傾向があります。

本記事では、JAC Recruitment（以下、JAC）の転職支援実績をもとに、営業職の平均年収や年代別・役職別・企業タイプ別の年収傾向をわかりやすく解説。さらに、年収アップを実現した転職成功事例や、最新の求人情報もあわせてご紹介します。

営業年収の平均は809.2万円、年代別年収も解説

JACの実績によると、営業職の決定年収の平均は約809.2万円、想定年収ベースでは約787万円となっています。年収のボリュームゾーンは600万～950万円で、特に30代後半から40代にかけて上昇傾向が見られます。

年収に影響を与える要素としては、業界特化型の専門知識、英語を中心とした語学力、マネジメント経験が挙げられます。特にIT・通信、医療機器、製造業（半導体含む）、金融などの業界では高年収事例が多く、海外営業や法人向けソリューション営業では年収1,000万円を超えるケースが多くみられます。

また、営業職の役割は従来の対面営業にとどまらず、ソリューション提案、プロジェクト推進、ステークホルダーとの調整など、業務内容の多様化・高度化が進んでいます。企業の採用背景には、新規事業の立ち上げやグローバル展開といった成長戦略が色濃く反映されており、営業職に求められるスキルや経験も、より専門的かつ戦略的なものへと変化しています。

役職別年収

役職	平均年収
メンバー（課長未満）	735.9万円
管理職（課長以上）	972.5万円

管理職層では、営業戦略の立案やチームマネジメント、経営層との折衝などの業務が加わるため、年収水準が大きく上昇します。

領域別年収（日系／外資）

企業タイプ	平均年収
日系企業	712.5万円
外資系企業	929.0万円

外資系企業では、成果に応じた報酬体系やインセンティブ制度が整備されており、営業職でも高年収を目指せる環境が整っています。

業種別年収（抜粋）

業種	平均年収
EMC	764.9万円
IT・通信	962.4万円
Web	728.9万円
コンサルティング・シンクタンク・事務所	739.4万円
サービス	681.7万円
マスコミ	689.2万円
メディカル・バイオ	845.3万円
金融	824.0万円
商社	702.4万円
流通	710.3万円

職種別年収（抜粋）

業種	平均年収
IT営業	959.7万円
アカウントエグゼクティブae(営業)・アカウントプランナー	969.4万円
インサイドセールス	672.6万円
エリアマネージャー・スーパーバイザー	978.0万円
フィールドセールス	763.6万円
リテール営業	663.3万円
医療機器営業	723.4万円
営業管理職	1050.6万円
海外営業	779.8万円
技術営業	748.6万円
金融リテール営業	728.8万円
金融事業法人営業	850.8万円
代理店営業	781.9万円
法人営業	702.9万円
用地仕入れ	649.1万円

営業職の最新求人情報

JACでは多くの営業職の求人情報を取り扱っています。ここではその一部をご紹介します。

●樹脂成形：営業本部管理職ポジション

●非公開：営業／技術営業

●非公開：営業職（管理職候補）

● 株式会社パソナ日本総務部：【東京/品川】法人営業（XR事業）

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営業年収で年収アップを目指すには？

営業職で年収アップを目指すには、企業が求めるスキルや人物像を理解することが重要です。ここでは、企業が求めている人物像やスキル、経験について解説します。

業界特化型の専門知識（医療、IT、製造、金融など）

営業職で年収アップを狙うには、業界特化型の専門知識が不可欠です。医療業界では診療予約システムやデジタルサイネージなどの提案力、IT業界ではクラウドやDX関連の知識が評価されます。製造業では技術営業としての経験、金融業界ではIT化推進やプロダクト提案力が求められ、専門性が高いほど高年収ポジションへの道が開かれます。

語学力や海外営業経験（外資系企業やグローバル展開企業で評価）

外資系企業やグローバル展開企業では、語学力と海外営業経験が年収アップに直結します。英語でのプレゼンや交渉、海外拠点との連携などが求められ、ASEANや中東などのプロジェクト経験は高く評価されます。特に海外営業職では、現地政府やパートナー企業との折衝力が重要視されます。

マネジメント経験（営業戦略立案、KPI管理）

営業戦略の立案やKPI管理などのマネジメント経験は、年収アップにつながる可能性があります。営業部門の拡大や新規事業の立ち上げに関わるポジションでは、マネージャーや事業責任者としての役割が期待され、成果に応じて報酬も上昇。実力が正当に評価される環境では、20代後半でマネージャー昇格、30代で年収1,200万円超の事例もあります。

新規開拓力と提案力

新規開拓力と提案力は、営業職における年収アップの鍵です。代理店との関係構築や新規顧客への提案営業、販路の拡大などを通じて成果を上げることで、業績給やインセンティブが加算されます。特に提案型営業では、顧客ニーズに沿ったバランス提案が評価される仕組みが整っており、成果次第で短期間での昇格・昇給が可能です。

業界知識や顧客理解力

業界構造への深い理解と顧客ニーズの把握力は、営業職での年収アップに大きく影響します。顧客の課題に対して的確なソリューションを提案できる営業は、信頼を得やすく、長期的な関係構築にもつながります。特にBtoB領域では、経営層との折衝やアカウント戦略の立案が求められ、成果に応じた報酬制度により高年収に近づける傾向にあります。

営業職の年収アップした転職成功事例

ITツール営業からグローバルITインフラ企業の戦略営業へ

Cさん（男性／30代後半）

	業種	職種	年収
転職前	IT企業	法人営業	1,100万円
転職後	IT企業	戦略アカウント営業	1,720万円

Cさんは、保険業界での法人営業を経て、外資系IT企業にて金融機関向けのクラウドソリューション営業に従事。特にVDR（バーチャルデータルーム）などのITツールを活用した提案力に強みをもち、英語を活かしたグローバル対応も経験してきました。将来的なマネジメント経験の獲得と、より広い業務領域への挑戦を希望し、転職を決意。

JACのコンサルタントとの面談では、これまでの営業実績や語学力、業界理解を整理し、強みを明確化しました。企業の成長戦略に深く関わるポジションとして、グローバルITインフラ企業の戦略アカウント営業職をご提案しました。選考では、金融業界への深い理解と、複数のステークホルダーを巻き込む提案力が高く評価され、年収は1,100万円から1,720万円へと大幅にアップ。

今後は、マネージャーとしてのキャリア形成や、より戦略的な営業活動への関与を視野に入れています。

外資系製薬会社の営業所長からバイオ医薬品企業の営業管理職へ

Fさん（男性／40代前半）

	業種	職種	年収
転職前	製薬メーカー	営業所長	1,300万円
転職後	バイオ医薬品企業	営業管理職	2,100万円

Fさんは、新卒から外資系製薬会社にてMRとしてキャリアをスタートし、営業所長として7名の部下をマネジメントするなど、着実にキャリアを積み上げてきました。大学病院を含む大規模医療機関との関係構築に強みをもち、現場での提案力と育成力の両面で高い評価を得ていました。

一方で、マネージャーとしての役割がコーチング中心となる中、「自分ならこう動くのに」といった現場感とのギャップに課題を感じ、より戦略的かつ広範な業務に携わりたいという思いから転職を検討。JACのコンサルタントとの面談では、これまでの営業実績やマネジメント経験、KOLとの関係構築力を丁寧に言語化し、バイオ医薬品企業の営業管理職ポジションをご提案しました。

新たな職場では、営業戦略の立案からチームビルディング、アライアンス企業との連携までを担うポジションに就任。従来の営業活動に加え、組織立ち上げや市場拡大戦略にも関与することで、戦略的な業務に取り組んでいます。

営業職の転職ならJAC

JACでは、営業職に精通した専任コンサルタントが、あなたの専門性やキャリア志向を的確に捉え、将来につながるポジションをご提案します。業界構造への深い理解と非公開求人の豊富な選択肢を背景に、営業力やマネジメント経験が正当に評価される環境へと導くことで、年収面でも納得感のあるオファーを実現。短期的な条件だけでなく、中長期的なキャリアの可能性まで見据えた転職支援を行っています。