物流コンサルタントの転職動向や最新求人、未経験からの転職難易度も解説

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公開日:2025/12/03 / 最終更新日: 2025/12/09

企業の物流戦略を支え、サプライチェーン全体を最適化する物流コンサルタントの需要が高まっています。輸配送ネットワークの再構築や倉庫自動化、サステナブル物流の導入など、複雑化する課題に対応するため、戦略立案から実行支援まで担う専門職が求められています。経営課題の解決に直結する重要ポジションとして、その価値が高まっています。

本記事では、物流コンサルタントの転職市場動向や最新求人情報に加え、未経験からの転職難易度についても、JAC Recruitment(以下、JAC)が詳しく解説します。

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物流コンサルタントの転職市場動向

物流コンサルタントの転職市場は、2024年問題を背景に構造変化が進んでいます。背景には、2024年4月から施行されたトラックドライバーの時間外労働の上限規制、いわゆる「2024年問題」による業界構造の変化があります。輸送能力の低下が避けられないなかで、企業は輸配送ネットワークの再構築やオペレーション効率化、DXによる生産性向上といった課題に直面しています。こうした環境変化を受け、物流全体を俯瞰し課題解決をリードできる、物流コンサルタントの需要が高まっています。

需要の中心は、メーカー、商社、物流事業者、ECプラットフォーマーなど、サプライチェーン全体を管理する企業です。特に自社の物流を戦略資産として再定義しようとする事業会社からのニーズが増えています。求められるのは、単なるコスト削減の提案ではなく、事業継続性と競争力強化を両立させる戦略的視点をもつ方です。例えば、BCP(事業継続計画)策定、在庫配置の最適化、調達先の複線化など、経営課題の解決に直結する提案ができるコンサルタントが高く評価されています。

さらに、地政学リスクやパンデミック、自然災害の多発などによって、グローバルサプライチェーンの脆弱性が顕在化しました。これを契機に、多くの企業が「レジリエントなサプライチェーン」構築を経営の最重要テーマと位置づけています。リスクマネジメントとデジタル活用の両面から課題を整理し、実行可能な戦略を提示できる専門家へのニーズがいっそう高まっています。

また、Eコマース市場の拡大も市場構造を変化させています。小口配送の増加により、ラストワンマイルの効率化が急務となっています。そのため、倉庫の自動化・省人化(WMSやマテハンの導入)、AIによる配送ルート最適化、ドローンや自動運転などの新技術を活用した配送モデルの設計が求められているのです。こうしたプロジェクトを牽引できる物流コンサルタントは、特に需要が高くなっています。

今後の市場では、AIによる需要予測の精度向上や、IoTセンサーを活用したリアルタイムの可視化、さらにロボティクスによる倉庫の自動化が進むことで、「スマートロジスティクス」が企業の競争力を左右する時代が到来します。同時に、モーダルシフトや共同輸配送、EVトラックの導入、環境に配慮した梱包など、「グリーンロジスティクス」の推進も加速しています。こうした背景から、ESG経営の視点で物流戦略を設計できる方の価値は、今後ますます高まるでしょう。

物流コンサルタントは、単なる業務改善にとどまらず、企業成長を支える戦略的な役割を担います。今後は、構想策定から現場実装まで一貫して推進できるスペシャリストへの需要がさらに高まる見込みです。

物流コンサルタントが求められる主な転職先候補

物流コンサルタントの活躍領域は広範であり、転職先としては戦略コンサルティングファームから事業会社の物流企画部門、さらには3PL事業者まで多岐にわたります。企業が求めるのは、サプライチェーン全体を俯瞰しながら経営戦略に結びつける力です。ここでは、4つの代表的な転職先ごとに求められる役割と特徴を整理します。

  • ●戦略・総合系コンサルティングファーム
  • ●物流・SCM特化型ブティックファーム
  • ●メーカー・小売・商社などの物流企画・SCM改革部門
  • ●物流企業(3PL事業者・フォワーダー)

戦略・総合系コンサルティングファーム

戦略・総合系コンサルティングファームでは、物流・サプライチェーンを経営戦略の一部として、再構築するプロジェクトが増加しています。クライアントは、グローバル展開を進める製造業やリテール企業が中心で、目的はコスト最適化のみならず、レジリエンスやサステナビリティを含む全体最適の実現です。

物流コンサルタントは、輸配送ネットワーク再編や在庫最適化、BCP策定、ESG対応など、企業の競争力強化に直結するプロジェクトを推進します。経営層との議論を通じて意思決定を支援するため、ロジスティクスに加え、ファイナンスやリスクマネジメントの知識も不可欠です。

この領域では、経営コンサルタントとしての論理的思考力に加え、現場実装までを見据えた実務感覚がある方が高く評価されます。特に、製造業や商社における物流企画やサプライチェーン構築の経験者は、実践的な知見を武器に即戦力として採用されるケースが増えています。

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物流・SCM特化型ブティックファーム

物流・SCM特化型ブティックファームは、現場改善に強みをもち、データ分析やシミュレーションを活用した最適化提案を得意とします。総合系ファームに比べ、オペレーション領域への理解が深く、より実務に即した提案を行える点が特徴です。

物流コンサルタントは、クライアントの物流センターや輸配送網の現状を詳細に分析し、コスト削減・リードタイム短縮・在庫圧縮など、定量的な成果を生み出すことが求められます。業務は、WMS導入、マテハン機器のレイアウト設計、倉庫自動化プロジェクトの推進、AIによる需要予測モデル構築など、技術要素をともなうケースも多く見られます。

中堅製造業や小売、3PL事業者が主要クライアントであり、「現場に入り込み、改善を最後までやり遂げる姿勢」が評価されます。戦略構想よりも成果の創出を重視するため、実務推進に強い方に適しています。

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メーカー・小売・商社などの物流企画・SCM改革部門

事業会社の物流企画・SCM改革部門では「自社の物流を競争優位の源泉に変える」ことがミッションです。外部コンサルティングに依存せず、自社内で改善サイクルを回す「内製化」の動きが加速しており、物流コンサルタント経験者の採用が進んでいます。

ここでの業務は、サプライチェーンの設計・再構築、調達や在庫の最適化、輸配送ネットワークの見直し、需要予測精度の向上など、多岐にわたります。特にグローバル展開を行うメーカーでは、地域ごとの拠点配置や輸送モードの最適化を担い、サステナビリティとコスト効率の両立を目指すケースが増えています。

一方、小売や商社ではEC拡大への対応が重要課題となっており、ラストワンマイル配送や倉庫自動化、AIを活用した需要連動型物流など、新たなモデル構築が進行中です。社内外のステークホルダーを横断的に調整しながら、経営判断を支える分析力と実行推進力が求められます。

  • メーカー転職情報

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物流企業(3PL事業者・フォワーダー)

物流企業への転職では、クライアント企業の課題解決を担う「提案型物流コンサルティング」の役割が中心です。従来の輸送・倉庫業務に加え、顧客企業の物流戦略そのものを設計・実行する動きが広がっています。

3PL事業者では、受託型からソリューション提供型への転換が進んでおり、物流コンサルタントは事業開発や営業企画に近い立ち位置で活躍します。例えば、複数拠点の最適化設計、共同配送やモーダルシフトの推進、環境配慮型物流の導入支援などが主なミッションです。フォワーダーでは、国際物流の知見を生かし、輸出入手続きや関税戦略、地政学リスクへの対応を含むグローバルSCM戦略を提案するケースもあります。

この分野では、顧客業界の知識とデータ分析力が評価されます。「経営課題を解くソリューションビジネス」として物流を捉えられる方が求められており、今後も高い専門性をもつプロフェッショナルの需要は拡大していくでしょう。

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物流コンサルタントの最新転職・求人情報

物流コンサルタントの求人動向を見ると、募集内容や求められるスキル、記載されるキーワードからトレンドが読み取れます。特に、「物流×DX」「SCM改革」「2024年問題」といったキーワードを含む求人が一定数掲載されており、業界が直面する構造的課題を背景に、物流コンサルタントへの期待が高まっていることがわかります。さらに、戦略系コンサルティングファームの求人では「物流×SCM領域のIT・DX推進」といった記載も見られます。

 

また業務内容を見ると、WMS(倉庫管理システム)導入、マテハン機器レイアウト、AIやデータ分析による配送ルート最適化といったテクノロジー活用の記載が目立ちます。企業は「持続可能な物流体制」や「生産性向上」の観点から、従来のオペレーション改善を超えた変革を志向しており、この求人動向はその姿勢を反映しています。求人には「物流プロセスデザイン・輸配送ネットワーク改善」などの記述が散見されます。 

このように、求人市場では量的な増加に加えて「質」の転換が起きており、物流コンサルタントに求められる役割が「現場改善」から「戦略立案+実行支援+テクノロジー導入」へとシフトしています。転職を検討する方にとっては、この流れを踏まえ自身の経験・スキルを物流変革/DX/SCM視点で整理しておくことが有効です。

ここからは、物流コンサルタントの最新求人・転職情報を紹介します。

なお、本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACが取り扱う求人の大半は、非公開となっています。そのため、非公開求人も含め物流コンサルタントに関する求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。
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未経験から物流コンサルタントへの転職は難しいのか

物流コンサルタントは、サプライチェーンの課題解決を担う高度な専門職です。そのため、未経験からの転職の難易度は高めです。実際の採用現場では、業務プロセスの可視化やコスト分析、最適化シミュレーションなど、定量的なアプローチを前提とする案件が多く、一定の専門知識と実務経験が求められます。

ただし、未経験者はまったく採用されないというわけではありません。20代後半から30代前半の若手層であれば、ポテンシャル重視の採用枠が存在します。特に、論理的思考力・課題解決力・ドキュメンテーション力など、コンサルタントとしての基礎能力が高いと判断されれば、異業界出身でもチャンスがあります。実際、メーカーや商社の企画職、総合職出身者など、業務改善や数値分析に携わってきた方が物流領域にキャリアを広げるケースも見られます。

また、物流コンサルタント職は、他職種との親和性が高い点も特徴です。例えば、物流倉庫や拠点運営の管理経験がある方、物流戦略をともなうEC運営経験者、あるいは物流システム導入に関わったITコンサルタントやSEなどは、業界への理解と実務感覚を兼ね備えているといえるため、未経験でも比較的スムーズに移行できる傾向があります。特に、WMS(倉庫管理システム)や輸配送システムの導入プロジェクトに携わった経験は、高く評価されます。

総じて、物流コンサルタントへの転職では「業界未経験」であることよりも、「ロジスティクスに関する理解」と「構造的に物事を捉えられる力」が重要です。自らの経験をどのようにサプライチェーンの課題解決に結びつけられるかを明確に示すことができれば、未経験からでも十分に挑戦可能なキャリアといえるでしょう。

物流コンサルタントへの転職で求められる経験・スキル・マインド・資格

物流コンサルタントは、経営戦略と現場実行の間を橋渡しする存在です。サプライチェーン全体を最適化する役割を担うため、実務経験・思考力・専門資格のいずれも高いレベルで求められます。ここでは、転職市場で評価される主要な4つの観点を整理して解説します。

  • ●SCM/ロジスティクス関連プロジェクト経験
  • ●論理的思考力とデータ分析能力
  • ●知的好奇心と物流現場へのリスペクト
  • ●SAP認定コンサルタント・ロジスティクス経営士/管理士など

SCM/ロジスティクス関連プロジェクト経験

物流コンサルタントとして最も重視されるのが、サプライチェーン・ロジスティクス領域に関する実務・プロジェクト経験です。具体的には、輸配送ネットワーク再編、倉庫レイアウト設計、在庫最適化、WMS導入、共同配送・モーダルシフト推進といった案件への関与が該当します。

この経験が求められる理由は、物流領域が理論だけでは解決できない“現場知”を必要とするためです。輸送コストやリードタイムの短縮など、数値化された成果を出すには、現場オペレーション・システム設計・マネジメントの三層を理解する必要があります。実際に製造業・小売・物流事業者などでサプライチェーン再構築や業務改善に携わった方は、即戦力として採用されるケースが多く見られます。

特に昨今は、「2024年問題」への対応やESG経営の推進を背景に、持続可能な物流体制の構築支援経験者が重宝されています。こうした実践的な経験を有する方は、戦略ファームから事業会社まで幅広く評価されます。

論理的思考力とデータ分析能力

物流コンサルタントは、膨大な定量データをもとに仮説を立て、施策を導き出す職種です。そのため、論理的思考力とデータ分析能力は必須の基礎スキルになります。具体的には、需要予測データ、在庫回転率、輸送コスト構造などを数値的に分析し、ボトルネックを特定したうえで改善策を提示することが求められます。

こうしたスキルが重要視される背景には、物流DXの進展があります。AIやIoTの導入が進むなかで、データを正しく読み解き、経営判断につなげられるコンサルタントの価値が高まっているのです。そのため、ExcelやPower BIなどの可視化ツール、あるいは、Pythonを用いた簡易的なデータ処理スキルをもつ方は、選考で優位に立つ傾向が見られます。

また単なる数値処理にとどまらず、「なぜ指標が改善しないのか」「どの要素が全体最適を妨げているのか」といった因果関係を構造的に考えられる力が問われます。論理的思考を軸に、仮説構築から提言までを自ら組み立てられる方こそ、真の物流コンサルタントといえるでしょう。

知的好奇心と物流現場へのリスペクト

物流コンサルタントにとって欠かせないのが、知的好奇心と現場へのリスペクトです。物流の最前線には、日々の運行管理や倉庫オペレーションといった地道なプロセスがあります。こうした現場を理解せずに理論だけで改善を語ると、実行段階で現場との乖離を招きかねません。

優れたコンサルタントは現場の声を尊重しつつ、経営的視点で課題を再定義します。例えば、倉庫スタッフの動線改善やピッキング作業の標準化など、現場業務を細部まで理解しながら、ITシステムや設備投資といった上位施策へ落とし込む姿勢が重要です。

また物流は、製造・小売・ECなど、あらゆる産業の“血流”にあたる領域であり、扱うテーマが広範におよびます。新技術・新モデルへの好奇心が強く、学びを止めない方ほど、業界の変化に対応し続けることができます。知見を吸収しながら現場と経営を橋渡しする姿勢が、物流コンサルタントとしての成長を支えます。

SAP認定コンサルタント・ロジスティクス経営士/管理士など

物流コンサルタントとしての専門性を証明するうえで、資格は一定の有効性をもちます。特に評価されやすいのが、SAP認定コンサルタント(SCM・ロジスティクス領域)、ロジスティクス経営士/管理士、そして中小企業診断士など、業務構築・改善に直結する資格群です。

これらの資格は、体系的な思考プロセスを身につけていることを示す指標となります。SAP資格をもつ方は、ERP・WMS・TMSといった基幹システムへの理解が深く、ITを軸にした改革案件に強みを発揮できます。一方、ロジスティクス経営士/管理士は、サプライチェーン設計・在庫最適化・輸送効率化といった領域での、理論構築に優れた方として評価されます。

また、資格取得の過程で得られるネットワークや最新動向へのアクセスは、実務面での付加価値にもつながります。資格はあくまで入口に過ぎませんが、専門性と継続的学習意欲を示すうえで、転職活動において有効な後押しとなるでしょう。

参照:SAP 認定資格

参照:ロジスティクス経営士/管理士

物流コンサルタントへの転職事例

グローバルネットワークを生かして国際物流を担う物流コンサルタントへ転職した事例をご紹介します。

Iさん(30代後半/男性)

業種職種年収
転職前総合物流業法人営業750万円
転職後総合物流業物流コンサルタント700万円

総合物流企業で営業職として活躍していたIさんは、国内外の倉庫運営や新規顧客開拓を通じて、物流の現場と営業の双方を経験してきました。現職では、倉庫管理の改善やチームマネジメントに加え、海外駐在を通じてアセアン地域での輸送ルート開発や現地法人倉庫への新規顧客誘致など、グローバルな事業推進にも携わっていました。

これまでの実務で培った現場力と海外経験をもとに、より戦略的な立場から企業の国際物流を支援したいという思いが強まり、Iさんは転職を決意。JACのコンサルタントは、Iさんがもつ営業力と国際物流の知見、そして現場改善の実績を高く評価し、総合物流企業における「国際物流コンサルタント」ポジションを提案しました。同社は、海上輸送を中心にグローバルなサプライチェーンを支え、物流プロジェクトやプラント輸送など多様な案件を扱う企業です。

結果、Iさんの現地の実務を理解したうえで、経営層に向けて改善策を提示できる点が高く評価され、入社直後から複数の国際案件に携わることとなりました。現在Iさんは、これまでの法人営業の経験を基盤に、顧客企業の輸送課題を分析し、ネットワーク最適化や新規ルート構築を提案する役割を担っています。

今回の転職は、倉庫・輸送・営業の実務経験を生かし、国際物流戦略という上流領域へとキャリアを進めた好例といえます。JACのコンサルタントは、Iさんのキャリアの核心にある「現場理解×海外経験」を的確に見極め、専門性を生かせるポジションへと結びつけました。

※事実をもとにしていますが、個人が特定されないよう一部内容を変更しています。

物流コンサルタントへ転職後のキャリアパス

物流コンサルタントとしてのキャリアは、経験を積むことでコンサルティングファーム内での昇進、事業会社のSCM部門への転身、あるいは物流DXを推進するIT企業へのキャリアシフトなど、選択肢が広がります。ここでは、3つの代表的なキャリアパスについて解説しましょう。

  • ●コンサルティングファーム内で昇進
  • ●事業会社のSCM・ロジスティクス部門へ転職
  • ●ITベンダー・物流DX企業への転職

コンサルティングファーム内で昇進

コンサルティングファームにおける典型的なキャリアパスは、アナリストからコンサルタント、マネージャー、パートナーへと段階的に昇進していくモデルです。物流コンサルタントとしての実績を重ねることで、クライアントの経営層を直接支援する立場へと成長していきます。

昇進過程では、戦略構築力やファシリテーション力に加え、プロジェクト全体を俯瞰してリスクをマネジメントする力が求められます。特に、サプライチェーン改革やグローバルSCM再設計のような長期案件を主導できる方は、シニアマネージャー層への昇格が早い傾向です。また、ESG・サステナビリティ対応やグリーンロジスティクスなど、新領域への専門性を磨くことで、パートナークラスとして独自の専門ドメインを確立することも可能になります。

このキャリアを志向する方には、プロジェクト管理だけでなく、後進の育成やアカウントマネジメントを含む総合的なマネジメントスキルの獲得が鍵となります。

事業会社のSCM・ロジスティクス部門へ転職

物流コンサルタントとして培った分析力・課題抽出力・改善推進力は、事業会社においても即戦力として高く評価されます。多くのコンサルタントが、メーカー・小売・商社などのSCM部門やロジスティクス企画部門に転身し、社内改革の実行者として活躍しています。

このキャリアでの役割は、コンサルティングで培った構造的思考やプロジェクト推進力を生かしながら、自社の物流ネットワーク再構築や倉庫最適化、調達戦略の高度化といった実務の主導です。特に、外部委託先との協業やグローバル調達体制の再設計など、現場に密着した改革を推進できる方が重宝されます。

また、コンサルティングファーム出身者が、経営企画・SCM戦略部門の責任者としてキャリアアップする事例も多く見られます。企業側に移ることで自社の中長期戦略に深く関与し、意思決定に直接影響を与える立場を得られる点も魅力です。短期的な成果だけでなく事業全体の持続的成長に貢献したい方に、適したキャリアパスといえるでしょう。

ITベンダー・物流DX企業への転職

近年、物流領域ではテクノロジー活用が急速に進み、WMS(倉庫管理システム)・TMS(輸配送管理システム)・AI需要予測・IoTトラッキングなどを提供する、ITベンダーや物流DX企業が台頭しています。物流コンサルタントは、こうした企業において「システムと現場をつなぐ橋渡し役」として高く評価されています。

このキャリアでは、コンサルタントとして培った業務理解と構造的思考を生かし、プロダクトの要件定義や導入支援、顧客課題のヒアリングを担当します。特に、物流オペレーションの実務知識を備えたうえで、技術の仕組みやメリットをわかりやすく説明し、課題解決に結びつけられる方が重宝されます。将来的には、プロダクトマネージャーやソリューションアーキテクトとして、サービス開発や事業戦略に携わる道も開かれています。

この分野では、AI・データ分析・クラウドなどの新技術に対する理解が競争力につながります。そのため、物流コンサルタントとしての経験に加え、テクノロジーへの関心と継続的な学習意欲を備えた方にとって、ITベンダーや物流DX企業への転職は、次世代ロジスティクスの最前線でキャリアを築ける有望な選択肢となるでしょう。

物流コンサルタントへの転職なら、JAC Recruitment

物流コンサルタントは、企業の競争力強化に直結する役割です。転職活動では、業界課題や企業戦略を理解し、自身の経験をどう生かせるかを明確にすることが重要です。

JACには、製造・商社・小売・コンサルティングファームなど、物流・SCM領域に精通したコンサルタントが多数在籍しています。コンサルタントは、企業ごとの組織構造やプロジェクト特性を理解し、転職希望者の強みを整理したうえで、最適なポジションをご提案します。さらに、DX推進やSCM改革など、企業変革を担う上流案件や非公開のマネジメントポジションも豊富に取り扱っており、キャリアの方向性に応じた選択肢の提示も可能です。

JACは、物流コンサルタントとして専門性を磨きたい方、あるいは事業会社・IT企業など新たなステージでキャリアを展開したい方のパートナーとしてご支援します。業界の動向を理解し、次の成長機会を見据えた転職を実現するために、ぜひJACへご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

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当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。