グラフィックデザイナーの転職動向、未経験からの難易度を解説

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公開日:2025/09/20 / 最終更新日: 2025/09/22

グラフィックデザイナーの転職市場は、デジタル化を背景に需要が高まっていますが、単なる制作スキルだけでなく、Webやデジタルマーケティングの知識が求められるようになっています。未経験からの転職は容易ではありませんが、質の高いポートフォリオと計画的なスキル習得によって十分に挑戦可能です。

本記事では、グラフィックデザイナーの最新転職市場動向から、未経験者が転職を成功させるためのポイントまで、JAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

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グラフィックデザイナーの転職市場動向


グラフィックデザイナー市場は、デジタル化の波によって大きな転換期を迎えています。印刷物中心だった従来の需要は縮小傾向にある一方で、Webサイトやスマートフォン向けといった電子媒体でのデザイン需要が飛躍的に拡大しています。特にSNS向けグラフィックをはじめとするデジタルマーケティング分野では、目を引くクリエイティブを生み出せるデザイナーへのニーズが年々高まっています。

一方で、ブランディングデザインやパッケージデザインの分野は依然として高い需要を維持しています。企業がブランド戦略の一環として製品パッケージや販促物のデザインを重視するためです。近年はSDGsやサステナビリティへの関心の高まりから、環境に配慮したパッケージデザインへのニーズも増加傾向です。

また、データビジュアライゼーション、モーショングラフィックス、AR・VRデザインといった新興領域でのデザイナー需要も高まると見られます。これらの分野では、従来の平面デザイン技術に加え、新たなツールや表現手法の習得が求められます。技術革新に適応し、柔軟な発想で活躍できるデザイナーには大きなチャンスがあると言えるでしょう。

グラフィックデザイナーが求められる主な転職先候補


グラフィックデザイナーが活躍できる転職先は多岐にわたります。主な候補の業種・業界は次のとおりです。

  • ● 広告代理店・制作プロダクション
  • ● 事業会社のデザイン部門・広報部門
  • ● Web・IT業界
  • ● ゲーム・エンターテインメント業界
  • ● 出版・印刷メディア業界

広告代理店・制作プロダクション

広告代理店やクリエイティブ制作プロダクションは、グラフィックデザイナーにとって代表的な活躍の場です。テレビCMから雑誌広告、ポスターやデジタルバナーに至るまで各種媒体の広告ビジュアルを企画・デザインします。

コピーライターやプランナー、写真家などとチームを組み、複数のクライアント案件を同時に進める中で、斬新で訴求力のあるアイデアを形にする発想力と実行力が求められます。

広告代理店は納期も短く競争も激しい反面、大規模キャンペーンのキービジュアル開発などクリエイティブの最前線で経験を積むことができる業種です。
また制作プロダクションでは、グラフィックデザイナーがアートディレクターの指示のもとで実制作を担うケースも多く、技術力とともに柔軟な表現対応力が養われます。広告業界では常に新しい表現手法やトレンドに触れる機会が豊富なため、自らのクリエイティビティの幅を広げられる点も魅力です。

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事業会社のデザイン部門・広報部門

メーカーなど事業会社の社内デザイン部門や広報部門も、グラフィックデザイナーの主要な転職先です。
いわゆる「インハウスデザイナー」として自社ブランドの各種制作物を一手に担います。

製品パッケージやカタログ、チラシ、ポスター、名刺、社内報からWebサイトの画像素材に至るまで、多岐にわたるデザイン業務に携わることが多いです。広告代理店のように外部クライアント対応はありませんが、代わりに社内のマーケティング担当者や商品企画担当者と密接にコミュニケーションを図り、製品コンセプトや広報戦略を視覚的に表現する必要があります。

企業によっては、新製品のブランドロゴ開発や店舗デザイン監修などを任されるケースもあり、企業のブランディング戦略の中核を担うポジションです。
インハウスのデザイナーは、内製でのデザイン制作を重視する企業にとって欠かせない存在です。ブランドの統一感を維持しながら、迅速かつ柔軟に企画・実行できることが求められます。

Web・IT業界

Webサービス企業やIT企業でも、グラフィックデザイナーのスキルを活かせる場面が数多く存在します。
デジタルプロダクトのUIデザインやWebサイトのビジュアル設計、アプリ内のグラフィック制作など、オンライン領域における設計・制作が中心業務です。
具体的な業務としては、ユーザーが使いやすく魅力を感じるアプリ画面のデザインや、サービス紹介サイトのレイアウト設計、SNS広告制作などが挙げられます。

Web・IT業界ではFigmaやSketchといった最新デザインツールを用いてエンジニアやUXデザイナーと協働する機会も多く、グラフィックデザイナーにもデジタル技術への理解が不可欠です。
また、スタートアップ企業では一人のデザイナーがWebデザインからマーケティング用資料作成まで幅広く担当することもあり、マルチスキルなグラフィックデザイナーが重宝されます。

ゲーム・エンターテインメント業界

ゲーム会社やエンターテインメント企業でも、グラフィックデザイナーの専門性が求められます。ゲーム業界ではゲーム内グラフィックやUIデザインを担当する「ゲームグラフィックデザイナー」としての活躍が代表的です。

キャラクターやアイテムの2Dデザイン、ゲーム画面のレイアウト、メニュー画面やアイコンなどのUI要素設計、さらにはプロモーション用キービジュアルの制作まで、多岐にわたるクリエイティブ業務を担当することも多いです。

近年はモバイルゲームやオンラインゲームの普及により、プレイヤーの没入感を高める洗練されたビジュアルや、分かりやすく魅力的なUIデザインがゲームの成功に直結するため、優秀なデザイナーへの需要が高まっています。

また、エンターテインメント業界全般では、映画・音楽・イベント会社などでポスターやパンフレット、ジャケットデザインを手掛けたり、ファン向けのグッズの設計を行ったりする役割もあります。
いずれのケースでも、エンタメ独自の世界観やストーリーを視覚化し、人々の心を動かすデザインを創出できる力が必要になります。

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出版・印刷メディア業界

出版社や印刷会社、新聞社などの出版・印刷メディア業界も、以前から続くグラフィックデザイナーの活躍フィールドです。
雑誌のレイアウトデザイン、書籍の装丁や挿絵、新聞やカタログの紙面レイアウトなど、紙媒体を中心としたデザイン業務が主体です。
これらの業界ではタイポグラフィや組版の知識、印刷工程への深い理解が求められ、特にInDesignを用いた高度なDTPスキルが重視されます。

近年は電子書籍やデジタル雑誌への移行も進んでいますが、紙媒体ならではの質感やレイアウトの巧みさが必要とされる場面は、依然として多く、読者にとって見やすく洗練されたレイアウトを作る技量は貴重です。

また印刷会社のデザイン部門では、クライアント企業から受注したチラシやパンフレットのデザイン制作を行うケースもあり、顧客の要望を形にするサービス精神と提案力も求められます。

出版・印刷メディア業界は市場規模が縮小傾向にあるものの、専門性の高い優良コンテンツや高品質な印刷物に対する需要は根強く、そこで活きるグラフィックデザインの役割も安定して需要があります。

グラフィックデザイナーの最新転職・求人情報


直近の求人市場において、グラフィックデザイナー向けの求人は一定数存在するものの、Webデザイナーの求人と比較すると少ないのが現状です。
これはデジタルシフトにともない紙媒体中心の仕事が減少した影響が一つです。
またグラフィックデザイナーにはWebデザイン領域との境界が曖昧になりつつある現状もあり、クロスオーバーなスキルが要求されるポジションが増えていることも要因です。

実際、最新の求人票では「Adobe Illustrator/Photoshop必須、Figma経験歓迎」といった具体的なツールスキルが明記されるケースが増えています。Adobe系ソフトとモダンなデザインツールの両方に精通していることが、ほぼ前提条件になりつつあります。IllustratorやPhotoshopで培ったグラフィック制作能力に加えて、FigmaなどによるUIデザインやプロトタイピングの経験がある方は、企業から高く評価され、より幅広い求人に応募できる傾向です。

以下に、JAC Recruitmentが取り扱うグラフィックデザイナー関連の求人情報の一部を紹介します。

アイリスオーヤマ株式会社:グラフィックデザイナー(パッケージ・販促物)制作、進行管理

社名非公開企業:【急成長中のガジェットメーカー】グラフィックデザイナー

総合広告代理店:【ビジネス×デザイン】グラフィックデザイナー

株式会社TJMデザイン:建築工具トップブランドのグラフィックデザイナー ★Mgr候補、平均残業15h / 月でWLB◎

株式会社ドラフト:【アカウントプランナー】グラフィックデザイン/広告案件の進行

株式会社本田技術研究所:UI/UXデザイン領域 グラフィックデザイナー

株式会社クリーチャーズ:※ポケモンカードゲームのアートディレクター(グラフィックデザイン)※【世界的ヒットコンテンツ 『ポケットモンスター』シリーズを手掛けております!】

上記は公開求人の一例であり、実際には非公開求人も多数存在します。JACでは企業戦略上公にできない非公開求人を豊富に取り扱っています。より多くの選択肢を知りたい方は、転職コンサルタントに相談されることをお勧めします。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

※掲載の求人は募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年8月最新)

未経験からグラフィックデザイナーに転職できるのか


未経験からグラフィックデザイナーへの転職は容易ではありません。デザイン職は実力主義の色合いが強く、作品ポートフォリオで示される実績やスキルが何よりの評価材料となる世界です。

そのため、未経験者が経験者と肩を並べて採用選考を勝ち抜くには、他の転職希望者と差別化できる確かな作品やスキルを用意する必要があります。
実際、求人市場においてグラフィックデザイナーの求人数自体がWebデザイナー等に比べ少なく、狭き門であることから、企業側も即戦力となる方を求める傾向が強いのが現状です。

しかし近年では、厚生労働省や経済産業省が主導する社会人のリスキリング支援制度が充実しつつあり、デザイン未経験者向けの講座やオンライン学習環境が整備されてきました。専門スクールや職業訓練を通じてDTPやWebデザインの基礎を学び、国の教育訓練給付金制度等を活用して比較的低コストでスキル習得に挑戦できるケースも増えています。
こうした追い風により、異業種・未経験からグラフィックデザイナー職に挑戦するハードルは徐々に下がりつつあります。

ただし、競争環境が厳しいことに変わりはなく、未経験からの転職には、相応の努力と工夫が求められます。たんにデザインソフトの基本操作を習得するだけでなく、自主制作による作品を充実させて質の高いポートフォリオを準備することは不可欠です。

例えば、架空の広告ポスターや自主制作のロゴデザインなど、実際の仕事を想定した作品を数多く手掛けておけば、未経験であっても自分のデザインセンスと技術力をアピールできます。
また、未経験だからこそ他分野での経験や強みをデザインに活かす視点も重要です。未経験からグラフィックデザイナーへの転職は、平坦な道ではありませんが、計画的なスキル習得と周到な準備次第で十分に挑戦可能な道といえるでしょう。

グラフィックデザイナーへの転職で求められる経験・スキル・マインド・資格


グラフィックデザイナーへの転職で主に求められるのは、次のような経験やスキルです。

  • ● 3~5年以上のグラフィックデザイン実務経験・プロジェクトリード経験
  • ● Adobe・Web/UI系ツール活用スキル・マルチメディア対応力
  • ● デザイン対象分野への好奇心や粘り強く・積極的に意思疎通を行う姿勢
  • ● 色彩検定・DTPエキスパート・Adobe認定プロフェッショナルなど

3~5年以上のグラフィックデザイン実務経験・プロジェクトリード経験

即戦力を求める企業では、3~5年以上のデザイン実務経験が応募条件として示されることが一般的です。
広告物や販促物のデザインを一通り経験し、企画段階から入稿までプロジェクトを完遂した実績がある方は、高い信頼を得られます。

また、チームリーダーや主要デザイナーとしてプロジェクトをリードした経験も重視されます。求人でも「グラフィックデザイン実務3年以上」「アートディレクションまたはマネジメント経験なお可」といった要件が見られます。これは限られた納期や要求水準の中で的確にアウトプットを出せる力量を測るための指標となっています。

経験に裏打ちされた引き出しの多さやトラブル対応力は、作品のクオリティに直結するため、自走してプロジェクトを回せる方は高く評価される傾向です。

Adobe・Web/UI系ツール活用スキル・マルチメディア対応力

グラフィックデザイナーにとってAdobe Creative Cloud系ソフトのスキルは必須です。IllustratorやPhotoshopはいうまでもなく、InDesignによるDTP組版まで扱えることで紙媒体からデジタル媒体まで網羅的に対応可能です。

さらに近年では、FigmaやSketch、Adobe XDなどのWeb/UIデザイン系の最新ツールへの対応力も求められるようになりました。
先にも一部述べましたが、求人票では、「Illustrator/Photoshop必須、加えてFigma経験があるとなお〇〇」といった記載が増えており、静止画だけでなくUI設計やプロトタイプ制作まで視野に入れる企業が多いことが分かります。
また、動画編集ソフトやモーショングラフィックスのスキルがあると、動画広告やアニメーションコンテンツにも対応できるため重宝される傾向です。

印刷物からWeb、動画までマルチメディアに跨るデザイン対応力がある方は、多種多様な企業ニーズにフィットしやすく、業界の変化に柔軟に対応できる点で市場価値が高まります。

デザイン対象分野への好奇心や粘り強く・積極的に意思疎通を行う姿勢

優れたグラフィックデザイナーに共通するのは、デザインの対象分野への強い好奇心と、妥協せずクオリティを追求する姿勢です。自動車パンフレットを担当するなら自動車業界、食品パッケージを手掛けるなら食品業界といった具合に、対象領域への理解がデザインの質を高めます。

また、デザインの仕事はクライアントや他部門とのコミュニケーション抜きには進みません。自分の提案を相手に納得してもらう説得力、要望を的確にヒアリングする力、修正要望に粘り強く応える姿勢などが不可欠です。

求人要件でも「コミュニケーション力のある方」と明記されることが多く、これはデザインを通じて相手の課題を解決する協働者としての姿勢を評価するものといえます。
よって、デザインへの情熱とともに積極的な意思疎通能力や協調性のある方が、転職市場で評価される傾向にあります。

色彩検定・DTPエキスパート・Adobe認定プロフェッショナルなど

デザイン職には、必須の国家資格こそありませんが、自身のスキルを客観的に証明するうえで資格の取得はプラスになります。
例えば、色彩の知識を体系的に身につけられる「色彩検定」や「カラーコーディネーター検定」は、配色設計のセンスと理論を備えている証明になります。
また、印刷物制作の専門知識を問う「DTPエキスパート認証」は、DTPオペレーションや印刷工程理解に精通していることを示す資格です。
それ以外にも、Adobe社のソフト利用スキルを認定する「Adobe認定プロフェッショナル(旧Adobe認定エキスパート)」も、IllustratorやPhotoshop等の実務スキルを裏付けるものとして有効です。
これらの資格は必ずしも応募要件ではありませんが、履歴書や職務経歴書に記載すれば専門性のアピールにつながります。

資格取得の過程で得た知識は実務に活きるだけではなく、学習意欲や向上心の証明にもなるため、競争の激しい転職市場で差別化につながるはずです。

グラフィックデザイナーへ転職した場合の年収相場


グラフィックデザイナーの年収は、経験やスキル、担当業務によって大きく変動します。一般的な初期〜中堅層の目安は300万〜500万円程度で、経験を積むことで着実に上昇します。

JACが支援した転職事例では、30代前半で600万円台、40代では600万〜1,000万円台に到達する例も多く見られます。特に、アートディレクターやクリエイティブマネージャーといった上位職種では、1,000万円以上の提示も珍しくありません。これは、専門性の深さやマネジメント経験の有無が大きく反映されるためです。

業種別では、広告代理店やゲーム業界、デザインコンサルティング会社など、クリエイティブ色の強い業界ほど年収が高くなる傾向にあります。一方で、事業会社のインハウスデザイナーはやや控えめな水準となることが多いですが、管理職になれば相応の報酬を得られます。

近年は、グラフィックとWebの両領域のスキルを兼ね備えた**「ハイブリッド型」のデザイナー**が特に高く評価されており、横断的なスキルを持つことで年収レンジが広がる傾向にあります。

グラフィックデザイナーの転職事例


JACが提供する転職支援サービスを利用し、転職を成功させたグラフィックデザイナーの転職事例を紹介します。

ゲーム制作会社のエンヴァイロメントアーティストへグラフィックデザイナーが転職した事例

Fさん(50代前半/男性)

業種職種年収
転職前ゲーム系ベンチャー企業アートディレクター1,500万円
転職後ゲーム制作会社エンヴァイロメントアーティスト1,500万円

Fさんは、有名人気タイトルをはじめとした大型IPで長年にわたり背景デザインを担当し、その後はプレイングマネージャーとして技術選定やチームビルディングを牽引してきました。
さらに、研究開発部門では新技術の検証やVRの表現技術に従事するなど、デザインと技術の両面で強みを培ってきた方。
しかし、ベンチャー環境特有の資金面での不安定さを懸念し、より安定した財務基盤のある企業で、開発に専念できる環境を求め転職を決意されました。

JACのコンサルタントは、Fさんの長年の実績に裏打ちされた技術力と研究開発への探究心を高く評価し、グローバルに高い評価を受けるゲーム制作会社を紹介。
結果として、財務基盤が安定し、なおかつ新たな創造環境に挑戦できる企業での就業を実現しました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

産業機器メーカーの3DCGデザイナーへグラフィックデザイナーが転職した事例

Lさん(40代後半/男性)

業種職種年収
転職前エンタメ・IT企業3DCGデザイナー650万円
転職後産業機器メーカー3DCGデザイナー1,100万円

Lさんは、映像業界とゲーム業界で合計20年にわたり3DCGデザイナーとしてキャリアを積み、AAAタイトルの制作や外注管理にも従事してきました。
しかし、現職では組織再編の影響で担当領域が限定され、より成長の機会を求めてキャリアアップを考え始めました。

JACのコンサルタントは、Lさんの幅広いCG制作スキルとマネジメント経験に着目し、製造DXを推進する産業機器メーカーの新設部門を提案。結果として、従来のゲーム制作に加え、新しい領域での挑戦と年収アップを同時に実現しました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

オンラインゲーム制作会社のシニアUIデザイナーへグラフィックデザイナーが転職した事例

Bさん(40代前半/男性)

業種職種年収
転職前スマホ向けゲーム制作会社リードUIデザイナー900万円
転職後オンラインゲーム制作会社シニアUIデザイナー1,050万円

Bさんは、精密機器メーカーでのプロダクトデザインからキャリアをスタートし、以降は複数のゲーム会社でUI/UXやグラフィックデザインに従事。リードデザイナーとしてディレクション業務にも携わってきました。
それまでゲーム制作におけるユーザー体験を重視し、多職種との連携を得意とする点が評価されてきました。
しかし、現職では役割が限定的となり、より大規模なプロジェクトでスキルを発揮できる環境を求めて転職を決断。

JACのコンサルタントは、Bさんのマネジメント経験とUI/UXへの強いこだわりを生かせるポジションとして、グローバル展開を進める大手オンラインゲーム企業を提案しました。
結果として、裁量の大きな環境で新たな挑戦と年収アップを同時に実現できました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

グラフィックデザイナーへ転職後のキャリアパス


グラフィックデザイナーへ転職後のキャリアパスとしては、大きく3つに分かれます。それぞれのキャリアパスについて、どのような道があるのかを解説します。

  • ● アートディレクターやクリエイティブディレクターへの昇格
  • ● サービスデザイナーやクリエイティブコンサルタントへの転向
  • ● デザインマネージャー職に就く

アートディレクターやクリエイティブディレクターへの昇格

グラフィックデザイナーとして実績を積んだ先には、アートディレクター(AD)やクリエイティブディレクター(CD)への昇格という王道のキャリアパスがあります。

ADはチームリーダーとして広告や制作物全体のビジュアル方向性を決定し、コンセプトメイキングから撮影ディレクションに至るまで広範な責任を担います。
CDは複数プロジェクトを横断して会社全体のクリエイティブ戦略を統括する役割を担い、マーケティングや経営視点も必要とされるポジションです。
デザイナーとして培った経験と審美眼を基盤に、より大きな裁量と報酬を得られる道といえるでしょう。
昇格を目指すためには、デザインスキルだけではなくディレクションやプロジェクトマネジメントのスキルが必要になります。

サービスデザイナーやクリエイティブコンサルタントへの転向

グラフィックデザイナーは、デザイン領域の枠を超えてサービスデザイナーやクリエイティブコンサルタントへ転向する道も注目されています。サービスデザイナーはユーザー体験全体を設計し、単なるビジュアル表現に留まらずサービスの仕組みや顧客体験改善にまで踏み込む役割です。

クリエイティブコンサルタントは、企業のブランド戦略や商品開発にデザイン的視点で助言する仕事であり、論理的思考力とクリエイティブな発想力の両方を発揮します。

いずれもデザイナー出身者が新しい活躍の場を広げる選択肢として有効であり、UXデザインやデザイン思考の知識がキャリアチェンジの鍵になります。
デザインだけにとどまらず、サービス提供やブランディングの幅広い視点が求められるといえるでしょう。

デザインマネージャー職に就く

企業内でデザインマネージャーやクリエイティブ部門のマネージャー職に就くのも、グラフィックデザイナーの現実的なキャリアパスです。

デザインマネージャーはチームを統括し、進行管理や人材育成、リソース配分を担います。デザインの専門性を保ちながら管理職として組織を牽引する役割を果たす。マーケティング部門や開発部門との橋渡し役がメインです。

管理職ポジションの求人が増加する傾向にある中で、デザインマネジメントの経験は、キャリアの安定と発展のための大きな足掛かりになります。マネジメントスキルが必須になるので、デザイン力だけではなくビジネスパーソンとしての資質も問われる道です。

グラフィックデザイナーへの転職なら、JAC Recruitment


クリエイティブ職はアートとビジネスの両面に専門性が求められる独特な領域です。JACではクリエイティブ業界と企業人事双方に精通したコンサルタントが在籍しており、豊富な支援実績と独自のネットワークを強みに最適なキャリア選択をサポートしています。

特に、広告・デザイン業界や事業会社のデザイン部門ごとの求人動向や企業文化にまで深く精通しているため、たんなる求人紹介にとどまらず応募書類やポートフォリオ作成、面接対策に至るまで具体的かつ実践的なサポートが可能です。志向やスタイルを丁寧にヒアリングし、異業種転身や長期的キャリアアップまで幅広い選択肢を提案します。

また、JACでは一般には公開されていない非公開求人を多数保有しているため、グローバルブランドのクリエイティブマネージャーや有名ゲーム企業のアートディレクターなど、表には出ないポジションにアクセス可能です。こうした求人に出会える機会を得られるのはJACならではの強みです。

JACのコンサルタントは転職希望者に複数回の面談を行い、経験や作品の棚卸しからキャリアプランの明確化までを伴走します。業界特有の用語や制作プロセスにも通じているため、条件交渉や応募先との調整も一貫して支援。異業界からの挑戦でも安心して進められる環境が整っています。
グラフィックデザイナーとして新たな一歩を踏み出したい方は、ぜひ一度JACにご相談ください。

  • Webサービス/ゲーム業界の転職ならJAC Recruitment

    JAC Recruitmentでは、ゲームディレクター、プロデューサー、エンジニアといった幅広い職種への実績もあります。当社のコンサルティングは、1人のコンサルタントがご登録者と企業の両方と直接取引する「コンサルタント型… 続きを読む Webサービス/ゲーム業界の転職ならJAC Recruitment

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。