デベロッパーから転職したい方へ|主な転職先や評価されやすい経験を解説

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  2. 転職マーケット×不動産業界

公開日:2025/10/01 / 最終更新日: 2025/10/01

デベロッパーとして培った企画力や推進力を軸に、異業種で新たな価値創出に挑む動きが広がっています。
JAC Recruitment(以下、JAC)の実績によると、不動産開発の枠を越えて、IT・金融・コンサルティングなど多様な分野で転職事例が増えており、企業は部門横断の調整力や技術理解、DX推進の実績を重視している傾向に。
専門性にとどまらず、事業成長に貢献できる役割を担える方への期待が、転職市場でも高まっています。

本記事では、デベロッパー出身者の主な転職先や、企業が注目する経験・スキルを、JACの不動産専門コンサルタントが解説いたします。

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デベロッパー出身者の主な転職先

デベロッパー出身者の典型的な転職先は、以下のとおりです。

・不動産ファンド・アセットマネジメント会社
・コンサルティングファーム(不動産・都市再生)
・事業会社(経営企画・事業開発)
・建設会社・設計事務所
・金融機関(不動産金融)

ここから、それぞれについて解説します。

不動産ファンド・アセットマネジメント会社

デベロッパーで培った「不動産開発経験」や「投資分析力」が活かせる分野です。不動産ファンドの運用やアセットマネジメント業界では、資産価値の向上、投資案件の組成・運用、物件の取得や売却などの業務で高い需要があります。

アクイジション(物件取得担当):
新規不動産の取得や投資案件の選定を担当します。開発プロジェクトでの用地選定や評価経験が、適切な投資判断に活かされます。

・AM・PM:
不動産の運用管理や収支改善を担い、長期的な資産価値の最大化を図ります。開発現場での実務感覚やプロジェクト全体を統括した経験が、大きな強みとなります。

コンサルティングファーム(不動産・都市再生)

都市再開発やプロジェクト推進スキルを活かせる分野です。民間・公共問わず、都市開発や再生案件、PPP/PFIプロジェクトなどで、戦略立案~実行推進まで幅広く活躍できます。

都市開発コンサル:
行政や民間企業と連携し、都市再生のための計画策定や課題解決を担います。エリアマネジメントや街づくりの知見が評価されます。

・PMO・PPP/PFI支援:
プロジェクト全体を管理統括し、多様なステークホルダーを巻き込む調整役です。大規模開発を進めてきたマネジメント力が求められます。

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事業会社(経営企画・事業開発)

事業企画や新規事業立ち上げなど、経営企画職や事業開発職への転職も多い傾向です。不動産に限らず製造・流通・IT系企業で、戦略立案やM&A推進などで活躍の幅が広がっています。

・経営企画:
企業の中長期戦略や新規事業計画を立案・推進します。マーケット分析・リスクマネジメント経験が事業の成長に貢献します。

・事業開発/M&A:
新たなプロジェクト創出や企業同士の統合推進を担当。不動産案件だけでなく、異業界での事業展開サポートにも活かされています。

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建設会社・設計事務所

デベロッパーとしての発注側・管理者経験をもとに建築・施工分野に転職する事例です。ゼネコンやサブコン、設計事務所などで、現場の品質・進捗・コスト管理など幅広い業務を担います。

・現場監督・施工管理:
工事現場の工程や品質、コストの管理を担当。デベロッパーでのプロジェクト全体の統括経験が、現場において大きな強みとなります。

・設計・開発企画:
都市開発や大規模再開発での知見を活かし、設計業務や開発案件の初期企画に関わります。

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金融機関(不動産金融・融資部門)

プロジェクトファイナンスや不動産担保融資など、金融分野も主要な転職先です。信託銀行・メガバンクの不動産投資部門や不動産関連ファンドなどで、投資判断や案件管理のスキルが高く評価されます。

・不動産投資審査:
開発・投資案件のリスク評価や審査業務を担当。不動産開発での現場感・収支管理の経験が審査の説得力を高めます。

・アセットファイナンス:
プロジェクトファイナンスなど大型案件の組成・管理に従事。不動産価値の分析力や資金調達における交渉力が活かされています。

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デベロッパーからの転職で評価される経験・スキル

転職時に、デベロッパー出身者が評価される経験・スキルは以下のとおりです。

・不動産開発・アクイジションの経験

・不動産金融・証券化に関する知識

・プロジェクトマネジメント能力

・宅地建物取引士などの不動産関連資格

・語学力(英語・中国語)

ここから、それぞれの内容を確認しておきましょう。

不動産開発・アクイジションの経験

デベロッパーで培った不動産開発やアクイジションの経験は、他社でも高く評価されます。また、土地の仕入れから企画立案、事業収支の作成、テナント誘致、竣工までの一連の流れを理解していることは、再開発や大型プロジェクトに欠かせないスキルです。特に、投資判断や収益性の分析を自ら行った経験は、ファンドや不動産金融業界でも即戦力としてみなされます。

不動産金融・証券化に関する知識

不動産証券化やリートに関する知識や実務経験は、金融機関やAM会社への転職で重視されます。ファイナンススキームを理解し、資金調達や証券化スキームを組成できる能力は、事業規模の拡大を目指す企業で高く評価されます。また、金融機関出身者と協力しながらプロジェクトを推進した経験がある方は、クロスボーダー案件や投資法人運営の分野でも活躍が期待できます。

プロジェクトマネジメント能力

大規模開発案件を推進するなかで培われたプロジェクトマネジメント能力は、多様な関係者を調整するうえで不可欠です。行政対応、設計事務所やゼネコンとの折衝、コスト・スケジュール管理などを一貫して担える力は、開発部門だけでなく経営企画や新規事業でも高く評価されます。特に、マルチタスクを効率的に進める力やリスクマネジメントの能力は、異業界でも大きな強みとしてアピールできます。

宅地建物取引士などの不動産関連資格

宅地建物取引士の資格は、不動産関連の求人で「必須条件」とされることが多く、信頼性の証ともなります。また、一級建築士や不動産鑑定士、不動産証券化マスターといった資格も歓迎される傾向にあります。法律・会計・金融の知識を補完し、より専門性の高い業務を担当するうえで強力な裏付けとなります。

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語学力(英語・中国語)

近年、不動産投資はグローバル化が進み、海外投資家や外資系ファンドとのやりとりも増加しています。そのため、英語や中国語を活用した交渉力は転職市場で大きな強みとなるでしょう。契約書のレビューやIR資料の作成、海外案件の調整など、語学力があることで職務の幅が広がり、外資系企業や国内大手デベロッパーの国際部門でも採用されやすくなります。

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【年代別】デベロッパーからの転職事情

デベロッパー出身者が転職を考える際、年代ごとにキャリアの選択肢や求められる役割、評価されるスキルが大きく異なります。ここでは20代から50代までの主な転職傾向や特徴を解説します。

20代デベロッパーからの転職事情

20代は「ポテンシャル採用」が主流で、柔軟な吸収力や成長性が高く評価されます。職種未経験でも挑戦しやすく、IT・金融・コンサル・事業会社など異業界への転職例も豊富です。特に第二新卒層では、早期に多様な経験を積みたい志向が強く、企画職や営業職、データ分析職などへの転身も目立ちます。

歓迎されるスキル
Python・SQLなどの分析系言語、UX/UIの基礎知識、コミュニケーション力、学習意欲

30代デベロッパーからの転職事情

30代は即戦力としての実績や専門性が重視される年代です。プロジェクトマネジメントや収益管理の経験を活かし、他デベロッパーやAM会社、コンサルティングファーム、事業会社の不動産戦略部門などへの転職が多く見られます。マネージャー候補としての採用も増え、キャリアの幅を広げる挑戦が可能です。

歓迎されるスキル
PM経験(PMP・Scrumなど)、業界知識、交渉力、チームマネジメント力

40代デベロッパーからの転職事情

40代では、マネジメント経験や組織運営力、専門分野での実績が重要視されます。大規模プロジェクトのリード経験や部門長・役員クラスへの転職も視野に入ります。コンサルティングや営業責任者、アドバイザリー業務などでも即戦力として活躍する例が多く、信頼性の高さが最大の武器となります。

歓迎されるスキル
業界ネットワーク、経営視点、後進育成力、アドバイザリー経験

50代デベロッパーからの転職事情

50代での転職は求人数自体が減少するため難易度が上がりますが、マネジメント経験や業界人脈、問題解決力がある場合は管理職やプロジェクト責任者、顧問・アドバイザーとして高く評価されます。リファラル(紹介)やこれまで築いたネットワークを活かした転職が成功の鍵です。短期決戦型・非公開求人の利用も多いのが特徴といえるでしょう。

デベロッパーからの転職を成功させるためのポイント

デベロッパー出身者が転職を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

・プロジェクト推進の実績を「実行力」としてアピール  

・現場対応・交渉力を「多様な協働力」に昇華

・業界知識を「課題解決力」として発信  

・未来を見据えたキャリアストーリー

・転職エージェントの活用

各ポイントについて解説します。

プロジェクト推進の実績を「実行力」としてアピール  

開発案件で培ったスケジュール管理やトラブル対応力は、他業界でも評価される「推進力」としてアピールできます。複数部門・外部パートナーのとりまとめ経験は、マルチタスク遂行力やファシリテーション能力として具体的に語ることで、幅広い業種に通用する即戦力としての強みを示せます。

現場対応・交渉力を「多様な協働力」に昇華

地権者や行政、協力会社との現場調整、交渉経験は、上流の調整役やプロジェクトマネージャー職で活きるスキルです。単なる折衝力だけでなく、問題解決のために多様な意見をまとめ上げ、合意形成を実現したエピソードを経歴書でアピールしましょう。

業界知識を「課題解決力」として発信

開発プロセスで培った不動産や建築・法務分野の知識は、用語や工程名だけでなく、どのように実務や事業成長に寄与したかをストーリーで伝えることが転職成功の鍵です。専門職以外への転職でも、業界知識を応用し課題発見・改善提案ができる姿勢を強調すると説得力が増します。

未来を見据えたキャリアストーリー

転職理由や志望動機は、「より規模の大きい事業で活躍したい」「成長企業の新規事業に挑戦したい」「自身の経験を活かして、複数業界にまたがる新たな事業価値を創出したい」など、現職経験を肯定しつつも前向きな成長意欲を丁寧に説明するストーリー構築が不可欠です。過去のキャリアを土台にしながら一貫性のある未来を描きましょう。

転職エージェントの活用

転職エージェントを活用することで、希望職種や自身の強みに合わせた求人検索だけでなく、面接対策・書類添削・条件交渉といった幅広いサポートが受けられます。特に、デベロッパー経験者向けの非公開求人や企業との相性の精度が高まるため、キャリア実現の強力なパートナーとして活用しましょう。

デベロッパーからの転職事例

ここからは、JACを活用してデベロッパーから転職した事例をご紹介します。

Fさん(男性/30代前半)

業種職種年収
転職前デベロッパー住宅営業800万円
転職後デベロッパー総合職1,300万円

Fさんは大学卒業後、大手不動産関連会社に入社し、住宅販売や企画業務からキャリアをスタートしました。その後は、開発案件の推進や投資用物件の運用・売却など幅広い業務を経験し、用地取得から事業化、運営管理まで一連のプロセスに携わってきました。直近では海外拠点でのプロジェクトに参画し、現地企業との調整や投資案件の検討など、国際的な経験も積んでいます。

周囲との協調性に優れ、若手ながら責任あるポジションを任されるなど、高い評価を得てきたFさん。今後は、より幅広い事業領域をもつ総合デベロッパーでキャリアを広げ、日本国内を拠点に長期的な成長を目指したいと考えています。JACのコンサルタントは、これまで培った開発・企画・営業の経験を活かしつつ、ゼネラリストとして成長できる総合職ポジションを提案。国内外の幅広い事業領域に携わり、将来的にはマネジメントも担うことが期待されています。

実際、デベロッパー出身者はどのような業種/職種に転職している?

ここからは、デベロッパー出身者が転職先として選んだ業種・職種のトップ10をご紹介します。

【デベロッパー出身者が転職先として選んだ業種トップ10】

業種は「建設・不動産」が全体の約6割を占め、同業界への転職が圧倒的に多い点が特徴です。次いで「金融」が約14%と高く、不動産ファイナンスや投資関連へのニーズが強いことがうかがえます。そのほか「EMC」「メディカル・バイオ」「Web」など、専門知識やスキルを生かせる業種が並び、デベロッパー出身者の経験が多様なフィールドに転用されていることが分かります。

順位業種割合(%)
1建設・不動産64.1
2金融14.4
3EMC5.2
4メディカル・バイオ4.6
5Web2.6
6流通2.6
7サービス2.0
8IT・通信2.0
9コンサルティング・シンクタンク・事務所2.0
10商社0.7
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【デベロッパー出身者が転職先として選んだ職種トップ10】

職種は「建築系」「経営・事業企画」「営業」が上位3位を占め、全体の約7割を占有しています。現場での建築・開発スキル、事業全体を推進する企画力、顧客基盤を拡大する営業力など、デベロッパー経験が多角的に評価されています。さらに「金融」「経理・財務」といった管理部門も一定数を占め、財務知識や投資関連スキルが生かされる傾向が見られます。全体として、専門職からマネジメント職まで幅広く活躍できる点が強みです。

順位職種割合(%)
1建築系25.5
2経営・事業企画22.9
3営業20.3
4金融9.2
5経理・財務6.5
6IT3.9
7人事・労務2.6
8技術系2.6
9法務・知財1.3
10マーケティング・商品開発1.3

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

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