CROの転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説 

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公開日:2025/05/19 / 最終更新日: 2025/06/16

直近10年間で、売上高が約1000億円以上増加し、今度もその成長が見込まれているCRO業界。高い社会貢献性と専門家として成長できる土壌、フレックスや在宅制度を積極的にとりいれた柔軟な働き方など、他の業種と一線を画す魅力や特徴のある業種でもあります。臨床開発に関わる仕事を希望する方の中には、CROへの転職を考えている方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、CROの求人の動向やCROに転職した人の事例などを含め、CROの転職をわかりやすくご説明します。

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CROの転職動向


2024年のCROの求人数は、2023年と同程度の水準で推移しており、引き続き高いニーズを維持しています。募集職種を見ると、臨床開発モニター(CRA)の求人数が大多数を占めており、これはプロジェクト受注の増加に伴う増員が要因と推測されます。 以下では具体的に募集されている職種について解説します。

CROで募集されている職種

臨床開発モニター(CRA):治験の進行状況を監視し、データの正確性と完全性を確保する役割。施設選定、契約手続き、モニタリング、症例報告書の回収・点検などの業務を担当します。

臨床開発リーダー:CRAチームをまとめ、プロジェクトの進行を管理します。治験の計画書に基づき、モニタリング計画書の作成や進捗管理を行います。

臨床開発プロジェクトリーダー:プロジェクト全体の管理を担当し、治験の進行を監督します。リソースの調整や費用管理、進捗確認などを行い、グローバルなプロジェクトにも対応します。

GVP(製造販売後の安全性情報管理):製造販売後の医薬品の安全性情報を収集し、対策を講じる役割です。医療機関との契約手続きや進捗管理、データマネジメント業務も含まれます。

メディカルデータマネジメント:臨床試験データの収集・管理を行い、データの正確性を確保。データベース設計やシステムバリデーション、データクリーニングなどの業務を担当します。

メディカルライター:医薬品に関する情報を執筆し、治験報告書や論文の作成を行います。プロジェクトリーダーとしての経験や英語力が求められる場合もあります。

CROで求められるスキル・経験、マインドについて


CROで求められる傾向にあるスキルや経験、マインドなどについてご紹介します。

医療に関わる資格や臨床開発現場での就業経験

CROでの採用においては、看護師や薬剤師、臨床検査技師といった医療に関わる資格を保有している方や、CRAとしての経験、製薬企業やSMOでの就業経験など、臨床開発現場に関わった経験をもつ方が優遇される傾向にあります。

語学力

国際共同プロジェクトも増加しているため、読み書きを中心とした英語のスキルを求める求人も増加傾向にあります。必須とはしていない求人もあるものの、英語の能力があれば、国際プロジェクトにも携われる可能性が高くなり、採用の可能性も高くなるでしょう。

丁寧に仕事を進める計画性と論理的志向

CROは新薬の開発に関わる企業であり、安全性に大きく関わるデータを取り扱います。そのため、臨床試験の状況をしっかり把握し、計画的にプロジェクトを進行させる能力が必要です。また、データを的確に整理・解析する論理的思考力も求められます。

コミュニケーション能力

CROでは、臨床試験を実施する医療機関の医師や看護師、治験コーディネーターなど、関係者とコミュニケーションを図る機会が多くあります。臨床試験を計画どおりに進めるためには関わる人たちと密に連携を取り、情報共有を進めることが重要であり、そのためには円滑な意思の疎通を可能にするコミュニケーション能力が欠かせません。

CROの想定年収は700万円前後


JACがサポートしてきた事例を見ると、CROの平均的な年収は700万円前後になるといえます。臨床開発モニターとして就業する方の場合、600万円代で転職が決定している事例が多いものの、700万円や800万円代で転職されている方も多く、経験を積むほど年収も高くなる傾向にあります。

また、臨床開発リーダーや臨床開発プロジェクトマネージャーの職に就く方は、さらに年収が高くなっており、ほとんどの人は800万円以上の年収となっています。また、中には1,800万円を超える高年収で転職されたケースもあります。さらに、経営に関わるポジションへ転職された方は、年収4,000万円 以上で転職を決定されています。

CROにはCRAやDM、PMS、CRCなど、さまざまな職種があり、職種ごとに年収は変わってきますが、一般的にはCROに勤務する場合の平均的な年収は600万円前後だといわれています。ほかの業界の平均年収に比べると、高額な収入を得られると考えられるでしょう。また、日系企業に比べると外資系CROの方が年収は高くなる傾向にあります。

経験や実績によって年収は変わってくるものの、年代ごとのCROの年収の目安は次のようになります。

年代平均年収
20代400万円~550万円
30代500万円~700万円
40代700万円~1,000万円

CROの最新求人情報


JACでは、多数のCRO求人を取り扱っています。JACが取り扱うCRO求人の一部をご紹介します。

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年4月最新)

JACでは、このほかにも多数のCRO求人を保有しています。しかしながら、ここでは大多数の求人はご紹介することができません。なぜなら、JACが取り扱う求人の約7割は求人企業の意向で企業名や業務内容、募集条件などを公に紹介しない非公開求人だからです。

非公開求人は、JACのご登録者様だけにご紹介が可能です。JACには、製薬業界やCRO業界に詳しいコンサルタントが在籍しています。業界の詳しい知識をもつコンサルタントが転職希望者の不安や希望に寄り添いながら、1人ひとりの適性やキャリアプランに応じた適切な求人をご紹介します。CROへの転職をご検討の際には、ぜひJACにご登録ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

CROへの転職に生かせる資格


次のような資格を保有している場合、CROへの転職に有利に働く可能性があります。

薬剤師

CROで活躍する人には、医療系の資格を保持している人が多く、その中でも薬剤師の資格を保有する人が最も多くなっています。薬剤師資格を取得するためには、薬学部や薬科大学の卒業と薬剤師国家試験の合格が必要です。薬剤師国家試験を受験するためには6年制の大学で学ぶ必要があるため、資格取得のハードルは非常に高いといえるでしょう。

>>薬剤師国家試験

看護師

看護師もCROで生かすことができる資格です。看護師資格を取得するためには、大学や短期大学、看護師養成所などで3年または4年の教育を受け、看護師国家試験に合格する必要があります。薬剤師同様、進学が必要になるため、取得までにはハードルが高い資格だといえます。

>>看護師国家試験

CRA認定

一般社団法人日本CRO協会が実施する認定試験です。CRAに必要な臨床研究や臨床試験に関わるGCPをはじめとした法規制、ルール、倫理、医学的基礎知識があることを証明する試験となります。試験の合格率は85%と比較的高い水準となっています。

CRA認定の有効期間は2年間であり、資格を更新するためには更新試験を受験する必要があります。

>>日本CRO協会CRA認定制度

JSCTR認定GCPエキスパート、GCPパスポート、がん臨床研究専門職認定、モニタリング担当者、スタディマネジャー、臨床データマネジャー

一般社団法人日本臨床試験学会による認定制度です。GCPパスポートとGCPエキスパートは、臨床研究に関する倫理指針とGCPを十分に理解していることの証明となる資格です。GCPエキスパートは、指導にあたれるほどの十分な知識を保有している人を対象とした認定試験であり、より難易度が高くなっています。

また、そのほかにもCROに必要な職種の認定試験が行われています。

>>一般社団法人日本臨床試験学会認定制度

治験実務英語検定

一般社団法人CRO協会が実施する試験です。医薬品開発に必要な英語スキルを測定するもので、Basic、Advanced、Professionalの3つのコースがあります。外資系企業に勤める場合だけでなく、医薬品開発現場では国際共同治験の実施機会が増えているため、英語の能力が求められる可能性は高くなります。Basicコース、Advanceコースでは、問題の一部がCRA用途CRC用に分かれており、より実務で役立つ英語の力が問われる問題構成となっています。

>>治験実務英語検定

CROのキャリアパス


CROのキャリアパスとしては次のような方向性が考えられます。

特定領域のスペシャリストを目指す

臨床開発の対象となる領域は、多岐に渡ります。そのため、経験を積み、専門性を高めることで、その分野のスペシャリストを目指すことも可能です。論理的思考で物事を深く考える方や1つのことを追究したい方などは、スペシャリストが向いています。

マネジメントのポジションを目指す

業務の経験を積み、チームをまとめるリーダーのポジションを経験した後は、マネジメントのポジションに就き、組織を率いることができます。責任者として事業の発展にもより貢献できるようになるでしょう。

人材育成に関心のある方や全体を統括していきたいという希望のある方に適しています。

ほかの職種にチャレンジする

CRO内にはさまざまな職種があります。これまでの業務で得た知識や経験を生かし、ほかの職種にチャレンジすることも可能です。新しいことを学びたいという意欲の強い方、幅広い知識や技能を身に付けたいという方は、社内でジョブチェンジを図ってもよいでしょう。

CROの転職を成功させる5つのポイント


CROへの転職を成功させるためには、次のポイントを押さえておくようにしましょう。

技術的専門知識を強調する

CRO業界での業務において重要なスキル、解析、不具合判定、JavaScript、正規表現などの技術的専門知識を持っていることをアピールしてください。問題解決能力が高まり、業務の効率化や品質向上に貢献できます。

グローバル試験の経験をもつ

グローバル試験の経験は、CRO業界で非常に評価されます。特にオンコロジー領域や中枢神経領域などの専門知識を持っていると、さらに有利。いずれもグローバル環境での業務経験を強調し、国際的なプロジェクトに対応できる能力です。

プロジェクトマネジメントスキルをアピールする

プロジェクトマネジメントの経験は、CRO業界での転職において重要なポイントです。特に、治験の進捗管理やリソース調整、費用管理などの経験があると、即戦力として評価されることも。プロジェクトの成功事例や具体的な成果を具体的に示すようにしましょう。

コミュニケーション能力を強調する

CRO業界では、医師やクライアントとのコミュニケーションが欠かせません。相手に合わせたコミュニケーション能力や、傾聴姿勢に優れていることをアピールしましょう。特に、医師との信頼関係を築く能力は高く評価されます。

CROの転職事例 


JACがCROへの転職をサポートした事例をご紹介します。

これまでの経験を生かし年収200万円アップ

Rさん(女性/40代前半)

業種職種年収
転職前外資系CRO臨床開発モニター600万円
転職後外資系CRO臨床開発モニター800万円

Rさんは、外資系のCROで臨床開発モニターを長年経験されてきた方です。グローバルスタディを中心にさまざまな領域に関わってこられましたが、今後のキャリア形成を考え、内勤を中心とした仕事と後進の育成に携われる職を希望され、JACにご相談をいただきました。

当社からは、将来的にCRAのマネジメントや育成に携わる業務の転職希望者として外資系のCRO求人をご紹介しました。

応募先からは、RさんのCRAとしての豊富な経験と高いコミュニケーション能力が高く評価され、年収も200万円アップという高条件で、ぜひ、採用したいとの返答をいただきました。

また、フレックスタイム制や在宅勤務制度など、ライフスタイルに応じた柔軟な働き方を採用しており、女性の管理職比率なども高いことから、働きやすい環境が魅力となり、Rさんも入社を決意されました。現在は、マネージャー候補として、意欲的に業務に取り組んでいらっしゃいます。

日系から外資系CROに転職、年収250万円アップに成功

業種職種年収
転職前日系CROCRA510万円
転職後外資系CROCRA760万円

Iさん(男性/30代前半)は転職した元同僚が年収アップを実現していたことをきっかけに、自分も可能性を探りたいと転職を決意。JACのコンサルタントからは「これまでの経験を生かせる」かつ「グローバル試験の経験が積める」選択肢として外資系CROを提案。最終的にメンバークラスではなくシニアクラスのポジションで、年収250万円アップのオファーを獲得しました。

CROへの転職なら、JAC Recruitmentへ


CROは、医薬品の開発に関わる重要な役割をもつ機関です。CROは人の命や健康に関わる社会的貢献度の高い業種であり、そのような環境での仕事には大きなやりがいを感じられるでしょう。

JACでは、CRO業界や医薬品業界に特化したコンサルタントが在籍しており、臨床開発モニターやデータマネジメントをはじめとし、CROへの転職をサポートしてきた実績が豊富にあります。CROへの転職をご希望の場合には、業界に詳しいコンサルタントが手厚いサポートを提供するJACにお任せください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。