アプリケーションエンジニアの転職事情|平均年収や求められるスキル経験などを解説

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公開日:2025/05/09 / 最終更新日: 2025/06/17

アプリケーションエンジニアは、製造業などにおいて、自社製品やサービスの技術的なサポートをする職種です。技術的な知識やノウハウを生かし、顧客と開発チームとの橋渡しをするアプリケーションエンジニアは、大きなやりがいを感じられる仕事です。そのため、技術職に就いている方の中にはアプリケーションエンジニアを目指す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、技術系のアプリケーションエンジニアの転職事情について、JAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

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アプリケーションエンジニアの転職動向


JACが取り扱うアプリケーションエンジニアの求人数を見ると、2024年は前年比で約1.3倍に伸長しています。シェア拡大にともなう態勢強化を目的とした求人が増加傾向にあり、特に機械・装置、電気・電機、自動車業界における募集が顕著で外資系企業の求人も少なくありません。

以下では、特に増加傾向にある業種と職種について解説します。

機械・装置、電気・電機、自動車業界

技術革新やグローバルプロジェクトが切り離せない業種ゆえに、これに対応するエンジニアが求められています。具体的な職務内容は、装置の納入業務や納入後のサービス、顧客への技術サポート、展示会での製品・技術説明、アプリケーション共同研究開発、学会・研究会での発表などが含まれます。

  • 自動車業界転職情報

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グローバルなコミュニケーションと技術サポートが不可欠な業界では、技術サポートやプロジェクトマネジメントの求人が増加傾向にあります。

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半導体市場の拡大にともない、関連技術の需要が増加している業種。特に新規装置におけるプロセス開発や新素材・新プロセスに関する応用技術の開発、顧客の技術的な課題を解決し、製品の改良や新規開発を行うための技術サポートが重要視されています。

以上のように技術の発展にともない、製品やサービスに付加された機能は高度化し、クオリティが高まったものの、操作方法が複雑になっているケースは少なくありません。そのため、より自社の製品やサービスの魅力を伝えるアプリケーションエンジニアが果たす役割は非常に大きなものとなっているのです。

  • 半導体業界の転職市場動向をハイクラス転職に強いJACが解説

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アプリケーションエンジニアに求められるスキルや経験は、対象とする製品やサービスの分野によって変わってきます。しかしながら、JACが取り扱うアプリケーションエンジニアの求人を見ると、次のようなスキルや経験、マインドをもつ方を募集する企業が多いようです。

業界に関連する技術的知識

アプリケーションエンジニアは技術的なサポートをする仕事であり、取り扱う製品やサービスに関する専門的な知識は必要不可欠です。従って、自動車業界であれば、自動車業界に必要な技術的知識、半導体メーカーであれば半導体に関する技術的な知識、ソフトウェア業界であればソフトウェアに関する知識が求められます。

アプリケーションエンジニアでの求人では、コミュニケーション能力を求めるものが多くなっています。顧客に技術的なサポートをするうえでは、顧客の悩みを理解し、適切な説明によって問題を解決する能力が必要不可欠です。また、より良い製品やサービスの提供のため、トラブル時の状況や顧客の要望などを開発部門に伝えることもアプリケーションエンジニアに求められる役割です。そのため、社内において円滑に情報を伝えるという点でもコミュニケーション能力は欠かせません。

半導体メーカーや自動車業界などでは、グローバル展開を進める企業も多く、英語力を求める企業も多くなっています。海外のグループ会社や取引先などとWeb会議などを行う場合もあり、英語による技術的なやりとりが可能な方を求めるケースも少なくありません。

アプリケーションエンジニアの職務経歴書の書き方はこちら


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アプリケーションエンジニアの平均年収は818万円


JACが転職をサポートしたアプリケーションエンジニアの方々の平均年収は、818万円です。年収1,000万円以上で転職を決定された方も多く、高年収が期待できる職種だといえるでしょう。

JACがサポートした事例の中でも、40代で年収約1,600万円や、20代で1,000万円を超える年収で決定しているケースもあるため、年齢ではなく、実力が高く評価される職種だといえます。加えて、中級・上級以上の英語スキルを保有されている方は、高額な年収で転職を決定される傾向にあり、平均年収も915.2万円と全体平均より高めです。以上のことからアプリケーションエンジニアの転職において英語スキルは、年収を決める大きな要因の1つになっていると考えられます。

アプリケーションエンジニア職の世代別の平均年収は次のとおりです。

役職平均年収
メンバークラス778.1万円
管理職968.1万円
平均年収
日系企業787.5万円
外資系企業838.3万円


JACでは、多数のアプリケーションエンジニアの求人を取り扱っています。その中から抜粋し、ご紹介します。

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年4月最新)

JACでは、上にご紹介したもの以外にも多数のアプリケーションエンジニアの求人を扱っています。しかし、当社が取り扱う求人の約7割は非公開求人であり、Webサイト上で詳細をお伝えすることはできません。非公開求人とは、当社にご登録いただいた方のみにご紹介が可能な求人です。

JACにはアプリケーションエンジニアに詳しいコンサルタントが多数在籍しています。転職にあたっての希望や不安などを詳しくお伺いしながら理想のキャリアを実現する求人の紹介が可能です。アプリケーションエンジニアへの転職をお考えの際には、ぜひJACにご相談ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

アプリケーションエンジニアへの転職で有利となる資格


アプリケーションエンジニアの仕事に就くにあたって、必須の資格があるわけではありません。しかし、以下の資格を保有していると転職時にスキルを証明でき、転職活動で有利に働く可能性があります。

独立行政法人情報処理推進機構が実施する資格試験です。合格者は、ITを活用したサービスや製品のシステム設計やアプリケーション開発に必要な知識・技術を保有することの証明となる国家資格を取得できます。ソフトウェアの導入サポートやトラブルサポートなどに携わる場合には、ソフトウェアに関する知識が必要です。ソフトウェアに関わるアプリケーションエンジニアを目指す場合には、取得しておくと転職時に有利に働く可能性があります。

プロジェクトマネージャーのポジションを目指す場合には、プロジェクトマネージャーとして必要な知識を保有していることの証明となるPMP資格の取得がおすすめです。PMP資格は、アメリカに本部のあるPMI(プロジェクトマネジメント協会)が主催する国際資格です。IT業界だけでなく、幅広い業界のプロジェクトをマネジメントする際に必要となるスキルを証明でます。プロジェクトマネージャーを志望する場合には取得を検討するとよいでしょう。

アプリケーションエンジニアの仕事では、英語力を問われるケースが非常に多く、英語力を証明するためにはTOEICのスコアを取得しておくとよいでしょう。TOEICは世界中で実施されている試験であり、テスト結果はスコアで示されるため、英語能力のレベルを示す際に役立ちます。

アプリケーションエンジニアのキャリアパス


アプリケーションエンジニアのキャリアパスとしては、次のような方向性が考えられます。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを率いるポジションとして、目標達成に向け、スケジュールを立案したうえで必要なメンバーを集め、チームを牽引する役割を担います。マネジメントに関心がある方やメンバーの育成に強い関心を持っている方などは、プロジェクトマネージャーを目指すとよいでしょう。

アプリケーションエンジニアとして、自社製品やサービス、関連する技術についての知識や技術を高め、自分の手によって困難な課題も解決したいという方もいらっしゃるでしょう。技術者としてのスキルアップに関心が強い方は、スペシャリストを目指すというキャリアパスがあります。

プロジェクトマネージャーは、組織全体の成果を高めるために、組織をマネジメントする役割を担います。一方、スペシャリストは、自身のパフォーマンスを高めることに関心の強い方におすすめのキャリアパスです。


アプリケーションエンジニアは、高度な技術知識はもちろん、顧客との良好な関係性を築くコミュニケーション能力も求められる難易度の高い職種です。そのためさまざまな分野においてアプリケーションエンジニアのニーズは高まっています。アプリケーションエンジニアへの転職を成功させるためのポイントをご紹介します。

アプリケーションエンジニアの求人を見ると、機械工学についての知識があれば、同じ業界での実務経験を問わず、応募が可能なものもあります。そのため、新たな分野に挑戦したいという方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、同じ業界での実務経験をもつ人がいた場合、企業としては即戦力として期待できる経験者を採用する傾向にあります。従って、新たな分野でチャレンジしたいという気持ちが強い場合には、経験のある分野への転職に比べ、難易度が高くなることを認識しておかなければなりません。

転職の目的をどこに設定するかによって、企業選びの基準は変わります。転職によって年収アップやマネジメントにも関わるポジションなどを目指したい場合などは、経験を生かせる分野の求人に応募した方がよいでしょう。反対に、スキルアップのために新たな分野への転職を目指す場合などは、業務内容を重視して企業を選ぶことをおすすめします。

JACが取り扱うアプリケーションエンジニアの求人では、外資系企業における募集が非常に多くなっています。外資系企業の場合、本国や日本以外の地域のエンジニアとやり取りをするケースや英語で行われるミーティングへの参加が必要になる場合があります。そのため、エンジニアとしての知識に加え、英語力を求める求人が非常に増えています。

英語の実務経験がある場合には、読み書きが中心であったのか、英語でのコミュニケーションを図っていたのか、具体的に英語の活用経験を説明するとよいでしょう。また、英語の実務経験がない場合にはTOEICのスコアなどを示し、ある程度の英語の知識があること、また英語を習得する意欲があることを面接時に伝えると、採用確率を高められる可能性があります。

アプリケーションエンジニアの転職事例


JACが転職をサポートした事例の中から、40代前半の男性のケースをご紹介します。

Kさん(男性/40代後半)

業種職種年収
転職前産業用機械部品メーカーアプリケーションエンジニア700万円
転職後自動車部品メーカーアプリケーションエンジニア1,100万円

Kさんは、自動車やバイクの商品開発や商品性評価試験、実証業務などに携わった後、産業用機械の部品を製造する外資系企業において、アプリケーションエンジニアとして勤務された経験をもつ方です。アプリケーションエンジニアとしてチームをまとめるプロジェクトマネージャーも経験されています。また、技術力を生かし、技術営業の業務にも対応されるなど、幅広い業務に携わっていらっしゃいました。

業務内容には満足されていたものの、自動車への思いが強く、50代を前に自分の関心の強い分野に携わりたいとの気持ちが大きくなり、転職を決意されました。

当社では、アプリケーションエンジニアとして技術営業にまで関わったKさんの経験を生かせる仕事として、自動車部品メーカーのアプリケーションエンジニアの職をご紹介しました。面接では、自動車の商品開発に関わった経験があったことに加え、アプリケーションエンジニアとして磨いた高いコミュニケーション能力も高く評価され、すぐに内定が決定しました。前職よりも400万円も高い年収提示がなされ、Kさんのスキルや経歴が大きく評価されたことが分かります。Kさんも、念願だった自動車関係の仕事であり、これまでの経験を存分に生かせる業務であることから入社を快諾し、現在は、受注部門のアプリケーションエンジニアとしてご活躍されています。


アプリケーションエンジニアは、技術面のスキルとコミュニケーション能力の両方が求められる難易度の高い仕事です。しかしながら、顧客と開発部門を結びつける重要な役割を担っており、大きなやりがいを得られる仕事だといえます。

JACでは、アプリケーションエンジニア職に詳しいコンサルタントが在籍しており、転職を希望される方の希望や適性などに合わせ、1人ひとりに最適な求人をご紹介しています。また、キャリアに悩む場合にも業界の状況などを踏まえ、適切なアドバイスを行うことも可能です。

アプリケーションエンジニア職への転職をお考えの際には、ぜひJACにご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。