システムアーキテクトの転職動向や最新求人、未経験からの転職難易度も解説

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公開日:2025/12/07 / 最終更新日: 2025/12/07

システムアーキテクトは、DX推進や新規事業の基盤構築を担う重要なポジションとして、近年特に注目されています。クラウド・データ・AI・セキュリティの進化により、技術と経営をつなぐ戦略実行者としての役割が拡大。大手SIerや事業会社などで採用が進んでいます。

本記事では、システムアーキテクトの転職市場動向や最新求人情報に加え、未経験からの転職難易度についても、JAC Recruitment(以下、JAC)が詳しく解説します。

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システムアーキテクトの転職市場動向

システムアーキテクトの転職市場は、DX推進の加速とクラウド技術の進化を背景に、拡大しています。企業は既存システムの刷新や新規事業の立ち上げに際し、事業戦略と技術戦略を統合できるアーキテクチャの重要性を、ますます強く認識しています。特に、経営層と開発現場の双方をつなぎ、全体最適の視点からシステム設計を主導できる役割への期待が高まっています。

求人内容を見ると、アーキテクチャ設計を主導できる上流エンジニアの募集が増加傾向にあります。採用企業は、大手SIerやITコンサルティングファームに限らず、内製化を推進する事業会社にも広がっています。製造、通信、金融、エネルギーなど、多様な業界において採用が進んでおり、技術と事業の両面に対応できる方へのニーズが高まっています。こうした企業に共通する課題は、既存システムをクラウド基盤へ移行させながら、AI・IoT・ブロックチェーンなどの先端技術を活用して新たな価値を創出することです。そのため技術的知見に加え、全体最適の観点から意思決定を支援できるシステムアーキテクトが強く求められています。

技術トレンドの面では、マイクロサービスアーキテクチャやコンテナ技術、クラウドネイティブ開発の普及が進んでいます。これにともない、スケーラビリティ・セキュリティ・可用性といった非機能要件も含めて、堅牢なシステム設計力が重視されています。特定の開発言語やツールの知識だけでなく、分散システムやゼロトラスト設計など、システム全体を俯瞰して最適化できるスキルが評価される傾向です。

市場の今後を見据えると、システムアーキテクトの役割は、技術的な最適化にとどまらず、事業価値の最大化を支援する戦略的ポジションへ進化していくと捉えられます。新しい技術を既存の仕組みにどのように統合し、データをどう活用すれば業務効率や収益性が向上するかを描ける方こそ、今後ますます市場価値が高まるでしょう。企業の変革を支える“戦略的エンジニア”としてのシステムアーキテクトの需要は、今後も持続的に拡大していく見通しです。

システムアーキテクトが求められる主な転職先候補

システムアーキテクトは、あらゆる業界でDXの中核を担う存在として位置づけられています。技術と経営の両面に精通したこの職種は、企業の成長戦略を実現する専門職として期待されています。転職市場においては、大手SIer・ITコンサルティングファーム、DX・内製化を推進する事業会社、そしてメガベンチャーやスタートアップといった幅広い領域で、需要が拡大しています。ここでは主な3つの業種の特徴と、システムアーキテクトに求められる役割を整理します。

  • ●大手SIer・ITコンサルティングファーム
  • ●DX・内製化を推進する事業会社
  • ●メガベンチャー・スタートアップ

大手SIer・ITコンサルティングファーム

大手SIerやITコンサルティングファームにおいて、システムアーキテクトは、顧客企業の課題を抽出し、最適なシステム全体像を構築する役割を果たします。要件定義から設計、実装フェーズの品質管理まで、幅広く上流工程に関与することが一般的です。これらの企業では金融・製造・流通・公共など、多様な業界の大規模案件を扱うため、複数ベンダーを統括しながら全体最適を実現できる構想力と調整力が重視されます。

また、クラウドネイティブ開発やマイクロサービス化が進むなかで、技術基盤のモダナイゼーションを主導できる経験者の需要が顕著です。特に、グローバル案件やM&A後の統合プロジェクトでは、既存資産を生かしつつ新技術を組み合わせる統合設計が求められます。こうした背景から、複数のクラウド環境(AWS、Azure、GCPなど)に精通し、セキュリティ・可用性・スケーラビリティを考慮した設計をリードできる方は、即戦力として高い期待が寄せられています。大手ファームでは、社内に専門領域ごとに組織が設けられているため、技術特化・マネジメント特化のいずれのキャリアパスも描きやすい点が特徴です。

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DX・内製化を推進する事業会社

近年、事業会社が自社内にアーキテクト機能を取り込む「内製化」の動きが活発化しています。背景にあるのは、事業成長に直結するデジタル戦略を「自ら設計・運用したい」という企業の意図です。この領域におけるシステムアーキテクトの役割は、事業部門と開発部門をつなぎ、全社的なIT基盤を整備することです。

特に、製造業、通信、金融、エネルギーといった分野では、基幹システムのクラウド移行や、データ統合基盤の構築が進んでおり、アーキテクトが、戦略立案段階から参画するケースが増えています。こうした企業では、単に技術を導入するだけでなく、「どの技術が事業価値の最大化に寄与するのか」を見極められる思考力が重視されます。さらに、システム間の連携やセキュリティ設計といった非機能要件に精通し、全体最適化の観点から設計方針を定められる方が評価されやすい傾向です。

JACが把握する転職市場の動向としても、事業会社においてアーキテクト職を新設する動きが広がりを見せています。従来のベンダー依存から脱却し、自社主導での開発体制を構築する流れが、各業界で着実に定着しつつあるのです。こうした環境では、エンジニアバックグラウンドに加え、経営視点も備える方が強く求められています。

  • DX推進で求められる人材と企業の課題

    「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を経営課題に掲げる企業が、年を追うごとに増加しています。日本では2018年頃から大企業を中心にDXへの対応が始まりました。環境変化も相まって、さまざまな業界でDXを活用したビジ… 続きを読む DX推進で求められる人材と企業の課題

メガベンチャー・スタートアップ

メガベンチャーやスタートアップでは、システムアーキテクトの役割がよりダイナミックかつ実践的です。急速な事業成長と高い開発スピードを両立させるため、設計から実装までを手がける“ハンズオン型アーキテクト”が求められます。特に、プロダクトの成長段階に応じて、技術スタックやアーキテクチャを柔軟に再設計し、スケールに耐えうる構造を整備することが、主要なミッションです。

こうした企業では、既存の技術にとらわれず、新しいクラウドサービスやオープンソース技術を積極的に採用できる発想力が重視されます。開発組織そのものを設計する観点も求められ、エンジニア採用方針やCI/CDパイプライン構築など、技術基盤の運営にも関与します。またメガベンチャーでは、グローバル展開を前提としたスケーラブルな設計が不可欠であり、セキュリティや可用性に対する高い感度も必要です。

スタートアップにおいては、経営者やプロダクト責任者と直接連携し、事業戦略を技術設計に落とし込む力が評価されます。特定分野の専門知識よりも、技術選定からアーキテクチャ構築、チーム育成まで一貫して推進できる総合的な構想力が問われます。技術を通じて事業を推進できる方にとって、最も裁量が大きく、成長機会に恵まれたフィールドといえるでしょう。

  • メガべンチャー転職のポイントや主な企業を解説

    本記事では、メガベンチャーの代表企業一覧やメガベンチャーに転職する際のポイントなどを、JAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。 業界のプロがあなたにあった転職支援を行います 今現在、 経験を活かし… 続きを読む メガべンチャー転職のポイントや主な企業を解説

システムアーキテクトの最新転職・求人情報

システムアーキテクトの求人は、DXやクラウド活用を軸にあらゆる業界で活発化しています。特に、クラウドネイティブアーキテクチャやマイクロサービスアーキテクチャの導入を進める企業が増加しており、変化に強くスケーラビリティの高いシステムを構築できる方への需要が顕著です。これは、従来のシステムからの脱却を図り、事業の拡張性や俊敏性を高めたい企業ニーズの高まりを反映しています。

求人内容を見ると、アーキテクチャ設計の中でも、特にクラウド基盤設計、API連携、マイクロサービス分解を主導できる経験者を求める傾向が強くなっています。また、データの利活用やAI活用の広がりにともない、「データ基盤構築」「MLOps」「セキュリティアーキテクチャ」といった専門領域に特化したポジションも増加しています。これらの求人では、システム全体の整合性を保ちながら、事業価値を最大化できる構想力が重視されます。

全体として、クラウド、データ、AIなどの技術を理解し、経営視点を備えた方への評価が高まっています。特定技術への深い知見に加え、全体を俯瞰して最適解を導く力を備えたシステムアーキテクトは、今後も高く評価されていく見通しです。

ここからは、システムアーキテクトの最新の求人・転職情報をご紹介します。

本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACが取り扱う求人の多くは非公開となっています。そのため、非公開求人も含めてシステムアーキテクトに関する求人の紹介を希望される方は、JACにご登録ください。
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>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

本田技研工業株式会社:システムアーキテクト 『多彩なメンバー』で創る車とヒトを繋ぐコネクテッドプラットフォーム開発

オリックス株式会社:システムアーキテクト(アーキテクチャーチーム)

大手インフラ事業者:【総合職(技術コンサルor事務)】BtoB向け新規サービス開発のシステムアーキテクト

パナソニックITS株式会社:システムアーキテクト

株式会社NTTデータ先端技術:DTI2402_システムアーキテクト~より一層成長したい方歓迎~

非公開:DX:システムアーキテクト

ULSコンサルティング株式会社:データ基盤の高度化を支援するシステムアーキテクト

【関西本社】大手グローバルゲームメーカー:システムアーキテクト【大手グローバルゲームメーカー】

日系大手カード会社:【DXテックグループ】システムアーキテクト

※掲載求人の中には、募集が終了している場合がございます。あらかじめご了承ください。(2025年12月現在)

未経験からシステムアーキテクトへの転職は難しいのか

システムアーキテクトは、開発全体の構造を設計し、最適な技術構成を判断する高度専門職です。そのため、未経験者が転職を目指すには、難易度が高い職種といえます。また、単にプログラミングスキルやシステム運用経験があるだけでも、不十分といえるでしょう。なぜなら、要件定義から運用までの全工程を理解し、事業戦略を技術で形にする視点が必要だからです。

ただし、完全な未経験者は、システムアーキテクトを目指せないというわけではありません。「アーキテクチャ設計の基礎を理解した職種」からのステップアップであれば、十分に可能です。具体的には、システム基盤構築に携わってきたインフラエンジニアや、開発チームをリードしてきたアプリケーションエンジニア、テックリード、あるいは業務要件を整理して上流工程を支援してきたITコンサルタントなどは、アーキテクトに近い視点をもっているといえます。これらの経験を通じて、「システム全体をどう構成するか」という思考力を養うことが、キャリア転換の第一歩になります。

未経験から挑戦する場合は、いきなり全体設計を担うのではなく、小規模な機能改善や部分的な設計業務から、経験を積むのが現実的です。業務の中で、設計書の作成や構成管理、技術選定に関わる機会を増やし、自身の担当領域を広げていくようにします。また、クラウドアーキテクチャやマイクロサービスの基礎を理解し、非機能要件を意識した設計思考を身につけることで、将来的にアーキテクトとしての基礎を築くことができます。

総じて、システムアーキテクトは、即戦力志向が強いポジションではありますが、エンジニアとして経験を積み重ね、設計力や構想力を磨くことで、十分に目指せるキャリアといえるでしょう。

システムアーキテクトへの転職で求められる経験・スキル・マインド・資格

システムアーキテクトは、個別技術の知識にとどまらず、全体設計力と課題解決力を備えていることが求められます。転職市場において評価されるポイントは、主に「開発全体を俯瞰する経験」「体系的な設計知識」「ビジネス志向の思考性」「専門資格による裏付け」の4点です。以下では、4点それぞれの要素がどのような意味をもち、なぜ重要とされるのかを解説します。

  • ●大規模プロジェクトにおいてシステム開発ライフサイクル全体を通した経験
  • ●広範なIT基盤スキルやアーキテクチャ設計手法・設計原則・デザインパターンへの知見
  • ●ビジネス課題解決への貢献意欲や課題の本質を見抜く思考性
  • ●システムアーキテクト試験(SA)や各ベンダーの最上位資格

大規模プロジェクトにおいてシステム開発ライフサイクル全体を通した経験

システムアーキテクトに最も求められるのは、システム開発ライフサイクルを通じた一貫した経験です。要件定義・設計・開発・テスト・運用といった各工程を理解した上で、全体の最適化を意識し判断することが必要です。単一フェーズに限定された経験では、システム全体における構成要素の相互依存関係や、非機能要件が設計・運用に与える影響を十分に把握できません。

特に大規模プロジェクトでは、開発規模の拡大にともない、複数のシステム・チーム・ベンダーを横断して、全体設計をまとめる力が必要です。業務要件と技術要件をつなぐ立場として、リスクを先読みし、トレードオフを判断できる能力が高く評価されます。加えて、プロジェクトマネジメントやステークホルダーの調整経験者は、企業からシステム全体をリードできるスペシャリストとして信頼される存在になれます。

広範なIT基盤スキルやアーキテクチャ設計手法・設計原則・デザインパターンへの知見

システムアーキテクトは、個別技術に精通しているだけでは不十分です。クラウド、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、IT基盤を横断的に理解しそれらを統合して最適なアーキテクチャを設計できる知見が求められます。特に近年では、クラウドネイティブアーキテクチャや、マイクロサービス化を前提とした設計が主流となっており、スケーラビリティや冗長性を確保するための非機能設計力が重視されています。

また、アーキテクチャ設計手法やデザインパターンへの理解は不可欠です。オブジェクト指向設計、クリーンアーキテクチャ、DDD(ドメイン駆動設計)などの原則を適切に適用し、保守性と拡張性を両立させた構造を設計できる能力が求められます。これらは、理論として学ぶだけでなく、実際のプロジェクトを通じて適用しながら磨かれていくものです。企業は、こうした体系的な知識を備え、技術を構造的に整理・設計できる能力を備えた方を高く評価しています。

ビジネス課題解決への貢献意欲や課題の本質を見抜く思考性

システムアーキテクトの本質は、技術を通じて経営課題を解決することにあります。そのため技術選定の前に、「何のためにシステムを作るのか」を見極める力が求められます。技術的な最適化を図るのではなく、事業戦略や業務プロセスの変革と整合性をもって設計できる方が高く評価されています。

このようなビジネス志向のアーキテクトは、経営層との対話を通じて抽象的な課題を構造化し、実装可能な技術解として落とし込む力をもっています。特に、DX推進や新規事業立ち上げなどの変化が大きい領域では、要件が定まらない中で最適解を導く柔軟な思考が求められます。技術に偏らず、「なぜその構成にするのか」を説明できる論理性と課題の本質を見抜く洞察力が、キャリアの差を生む要素です。

システムアーキテクト試験(SA)や各ベンダーの最上位資格

資格は必須条件ではありませんが、一定の知識体系と専門性を客観的に示す手段として有効です。中でも、経済産業省が定める「システムアーキテクト試験(SA)」は、上流工程の設計・分析能力を証明する資格として広く認知されています。豊富な実務経験だけでなく、資格によって備えた知識を明確に示すことで、採用選考における説得力を高めることができます。

また、AWS Certified Solutions Architect – Professional、Azure Solutions Architect Expert、Google Cloud Professional Cloud Architectといった各クラウドベンダーの上位資格も、クラウド移行や、モダナイゼーション案件に関わるポジションで高く評価されます。これらの資格は、技術トレンドへの理解度だけでなく、設計思想や可用性・コスト・セキュリティのバランスを考慮できる実践的な判断力を証明するものです。

資格そのものが採用を決定づけるわけではありませんが、「理論と実務の両軸の理解」を裏付ける指標となります。特に、上流工程を志向する方にとっては、専門性の可視化手段として有効な要素といえるでしょう。

参照:システムアーキテクト試験(SA)

システムアーキテクトへ転職した場合の年収相場

システムアーキテクトは、事業と技術の両側面を理解したうえで最適なIT構造を設計する高度専門職です。その専門性と責任の広さが、報酬水準にも反映されています。JACが取り扱っている求人データによると、システムアーキテクト職全体の平均想定年収は、約862.9万円と、エンジニア職種の中でも上位に位置しています。

年代平均年収
20代後半605.9万円
30代前半793.4万円
30代後半945.3万円
40代前半954.8万円
40代後半1064.8万円
50代前半998.8万円

年代別に見ると、20代後半で約605.9万円、30代前半で約793.4万円と、比較的早い段階から高水準の年収が期待できます。30代後半には約900万円台へ上昇し、40代後半には約1,000万円に到達します。50代以降も約998.8万円と高水準を維持しており、経験と専門性に応じて安定した報酬が期待できる職種といえます。

役職平均年収
メンバークラス778.2万円
管理職1,116.6万円

役職別に見ると、メンバークラスの平均が約778.2万円であるのに対し、管理職クラスでは約1,116.6万円と大幅に上昇します。設計方針の策定やチームマネジメントを担う上位職になるほど、全社的なシステム構想力や意思決定支援能力が求められるため、年収レンジにも大きな差が生じます。

企業の事業変革を支える“戦略的エンジニア”に位置づけられるシステムアーキテクトは、その専門性の高さが報酬にも如実に表れています。JACが保有する求人データからも、経験・スキルを積み重ねることで、長期的に高収入を実現しやすい職種であることが明確です。

システムアーキテクトの転職成功事例

エネルギーインフラ企業でBtoB向け新規サービス開発を担うシステムアーキテクトへ転職成功

Sさん(30代前半/男性)

業種職種年収
転職前ITソリューション企業インフラリーダー650万円
転職後エネルギーインフラ企業システムアーキテクト900万円

大学院修了後ITソリューション企業に入社したSさんは、幅広い領域でシステム開発に携わってきた方です。製造業向けの生産管理パッケージ導入を担当するところからはじまり、ジョブローテーションによりインフラ部門へ異動。インフラ基盤の構築や運用を経てリーダーポジションを務めました。その後、アプリケーション領域にも活動を広げ、マイグレーション案件ではアプリリーダーとしてプロジェクトを完遂するなど、アプリからインフラまで一貫した経験を積み重ねてきました。

こうした総合的な技術知見をもつSさんは、「顧客の課題を技術で解決する立場に立ちたい」「事業会社で自社サービスに長期的に貢献したい」との思いから転職活動を開始。JACのコンサルタントは、Sさんの幅広い技術スタックとリーダーシップを高く評価し、大手企業のシステムアーキテクトポジションを提案しました。

提案したのは、太陽光・蓄電池・EV・空調といった分散型エネルギーリソースを制御するインフラ企業。Sさんは、開発チームの中核メンバーとして、ベンダーとの要件定義やシステム設計、機能拡張を主導する役割を担うこととなりました。これまでのクラウド・インフラ経験を生かしつつ、ビジネス視点での構想力を発揮できる環境です。

Sさんが長年培ってきた、「技術とマネジメントの両立力」が、エネルギー産業の新たな事業創出に直結する形で評価され、年収250万円アップで決定しました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないよう内容を一部変更しています。

システムアーキテクトへ転職後のキャリアパス

システムアーキテクトは、技術を極めるスペシャリストとしての進化もあれば、組織や事業を率いるマネジメントへの展開、さらにはITコンサルティング領域への転身も可能です。いずれの方向においても共通して求められるのは、全体を俯瞰して、「最適な構造を描く力」と「ビジネス価値を実現する視点」です。ここでは代表的な3つのキャリアパスを整理します。

  • ●プリンシパルアーキテクトやフェローといったスペシャリストパス
  • ●PM・開発部長・CIOといったマネジメントパス
  • ●ITコンサルタントへ転身

プリンシパルアーキテクトやフェローといったスペシャリストパス

技術分野を極めたい方に適しているのが、プリンシパルアーキテクトやテクニカルフェローといったスペシャリストパスです。このキャリアは、組織内で最上位の技術的意思決定者として機能し、企業全体のシステムやプロダクト群の設計方針を、定める役割を担います。事業成長を見据えた技術戦略の立案を主導する点に特徴があります。

こうした立場では、マイクロサービス化やクラウド移行、ゼロトラストセキュリティといった全社的テーマに対し、アーキテクチャ設計・技術選定・品質基準を定義します。また、後進エンジニアへの技術指導やレビュー体制の構築など、組織全体の技術力の向上にも寄与します。大規模企業やグローバルファームでは、テクノロジーストラテジストやチーフアーキテクトとして、事業単位を横断するケースも見られます。

このキャリアパスは、技術を「組織資産」として活用する発想をもち、経営層との対話を通じて、中長期的な技術基盤を構想できる方に適しています。

PM・開発部長・CIOといったマネジメントパス

マネジメントパスでは、システムアーキテクトとして培った構想力と全体統括力を生かし、プロジェクトや組織をリードする立場へ進む道が開かれます。代表的なキャリアとしては、プロジェクトマネージャー(PM)、開発部長、そしてCIO(Chief Information Officer)などが挙げられます。

プロジェクトマネージャーでは、システム全体の構成理解を基盤に、リスクマネジメントや品質管理を遂行し、プロジェクトを戦略的に推進します。開発部長クラスでは、複数のプロジェクトを統括し、開発組織そのものの生産性向上や技術方針策定を担います。CIOなどの経営ポジションに至る場合は、ITを事業の中核に据え、企業全体のデジタル戦略を描く役割へと発展します。

こうしたキャリアでは、技術判断だけでなく、後進の育成、予算配分、ベンダーコントロールなど、経営的な判断力が求められます。技術的背景をもつリーダーは、経営層と現場の橋渡しができる点で高く評価されやすく、アーキテクトとしての経験が強力なアドバンテージとなります。

  • CIOとは?役割や求められるスキル、転職事例などを解説

    近年の日本企業におけるCIOの需要増加の背景には、デジタル化やAI活用の進展にともなうIT戦略の重要性の高まりがあります。多くの企業がIT人材不足に直面するなか、CIOには経営戦略とIT戦略の融合や、IT投資の価値を経営… 続きを読む CIOとは?役割や求められるスキル、転職事例などを解説

ITコンサルタントへ転身

システムアーキテクトからITコンサルタントへの転身も、自然なキャリアの流れです。アーキテクトがもつ「技術で課題を解決する構想力」は、コンサルティング領域において、非常に価値の高いスキルとされます。実際ITコンサルティングファームや戦略ファームでは、アーキテクト出身者がクライアント企業のDX戦略策定やITロードマップ構築を担うケースが増えています。

このキャリアでは、経営層との対話において、「どのような技術が事業成長を支えるのか」を論理的に説明する力が重要になります。また、RFP作成支援やシステム選定、アーキテクチャ標準化といった上流領域に携わる機会が多く、設計よりも戦略・構想フェーズでの活動が中心です。

特に、クラウド導入戦略やデータプラットフォーム構築など、企業変革を支援するプロジェクトでは、アーキテクト出身者の知見が生かされやすい環境です。実装を担う立場から「技術を使って経営を動かす立場」へと視座を広げたい方にとって、ITコンサルタントは理想的なキャリアパスの一つといえるでしょう。

  • ITコンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説

    日本では、国を挙げて社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進しており、多くの企業がITシステムの導入や見直しを検討しています。IT全般に関する深い知識をもつ適任者が不足しているため、専門的な知見をもとに最適… 続きを読む ITコンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説

システムアーキテクトへの転職なら、JAC Recruitment

システムアーキテクトは、企業のDX推進や新規事業の技術基盤を支える中核的なポジションです。技術と経営を橋渡しするこの職種では、企業ごとに求められるスキルセットや役割の幅が大きく異なるため、転職を成功させるには精緻な情報収集と戦略的なキャリア提案が欠かせません。

JACには、システムアーキテクト領域に精通したコンサルタントが多数在籍し、クラウド・データ・AI・セキュリティといった、先端領域をカバーする企業の採用ニーズを、日々把握しています。これにより、「技術志向を貫くキャリア」や「経営に近い立場へのキャリアアップ」など、個々の志向に即した選択肢を提示することが可能です。

また、JACでは外資系ファームや国内大手SIerのみならず、DXを内製化する事業会社や、メガベンチャーとのネットワークも広く、一般には公開されないハイクラスポジションの紹介実績も豊富です。キャリアの方向性を整理し、最適なポジションへと導く伴走型のサポートが、JACの強みになります。

システムアーキテクトとして次のステージを目指す方は、JACにご相談ください。

  • IT業界の転職ならJAC Recruitment

    JAC Recruitmentはロンドン発祥の転職エージェントでイギリスとドイツ、アメリカ、アジアなど11カ国、34拠点に広がる独自のグローバルネットワークを背景として、IT系企業への転職支援でも豊富な実績を重ねてきまし… 続きを読む IT業界の転職ならJAC Recruitment

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。