SOCの転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説

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公開日:2025/12/28 / 最終更新日: 2025/12/28

SOC(Security Operation Center)とは、企業や組織の情報システムを常時監視し、サイバー攻撃の検知・分析・対応を行う専門部門です。近年は標的型攻撃やゼロデイ脆弱性など、脅威の多様化が進んでおり、SOCスペシャリストの需要は着実に増加しています。特にAIやクラウド、DX推進が進む企業では、セキュリティ体制の中核を担う職種として注目されており、高度なスキルをもつ方の採用ニーズも拡大傾向にあります。


本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントがSOCの年収相場や求められるスキル・経験を解説します。

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SOCの転職動向

近年、SOCの転職市場は、サイバー攻撃への対応強化や“攻め”の領域拡大を背景に、大きく変化しています。まず、SOCやCSIRTの運用・体制強化を担うポジションでは、「インシデント対応」「脆弱性管理」「セキュリティ監視」「サイバー攻撃対策」など幅広い業務が求められ、日常運用から緊急時対応まで“守り”と“攻め”の役割を両立する傾向が強まっています。

さらに、クラウド環境のセキュリティ設計や海外拠点との連携、グローバルCSIRTへの対応が急増しており、従来のオンプレミス中心からクラウド・グローバル展開へのシフトが顕著です。
加えて、「Web3」「バイオ・ヘルスケア」「AI/DX」など、最先端分野での新規事業立ち上げやセキュリティ体制構築に関わる募集も目立ちます。

こうした変化に伴い、具体的な業務内容も進化しています。グループ全体を統括するCSIRT支援や複数拠点のセキュリティ運用、教育企画、外部コンサルタントとの連携、さらにはペネトレーションテストの実施まで、単なる運用にとどまらず、組織横断型の取り組みや教育・啓発活動を担う役割が重視されているのが特徴です。

この背景には、企業が体制再構築やスペシャリストの投入、統合管理など“守り”の強化と、Web3やバイオ領域、海外進出といった“攻め”の拡大を同時に進めている事情があります。特に金融・医療・製造業界では、グローバル基準への適合や内部統制強化、外部監査対応など、コンプライアンス施策も活発化しています。

企業は採用を通じて、セキュリティ文化の浸透や社員教育、統合運用体制の構築を目指しています。
複数拠点・子会社にまたがる運用が活発化する中、今後SOCに求められるのは、「守り」と「攻め」双方を担い、「技術~マネジメント~語学~業界知識」といった多層的なスキルセットを備えたスペシャリストです。

SOCで求められるスキル・経験・マインド

SOCの転職市場では、以下のようなスキル・経験・マインドが求められます。

・インシデント対応・脆弱性管理・SOC運用・CSIRT支援

・クラウドセキュリティ・ネットワークセキュリティ

・ペネトレーションテスト・プロジェクトマネジメント

・業界知識・商材理解

・語学力・グローバル対応力

ここから、それぞれ解説します。

インシデント対応・脆弱性管理・SOC運用・CSIRT支援

SOCは実際にサイバー攻撃が発生した際、迅速な初動対応やフォレンジック調査、復旧プロセスを含む業務経験が必須です。具体的には、脆弱性診断やパッチ管理などによる事前対策と体制強化、SOCでのリアルタイム監視や分析、CSIRTの立ち上げ・運用など、こうした経験は、現場で即応できる実践力として不可欠です。

クラウドセキュリティ・ネットワークセキュリティ

SOCには、AWS、Azure、GCPなどのクラウド環境におけるセキュリティ設計・運用力が求められます。さらに、ゼロトラストやネットワークプロトコルへの理解、IDS・IPSの運用など、攻撃手法の進化に対応できる最新技術へのキャッチアップ力も必要です。​

ペネトレーションテスト・プロジェクトマネジメント

SOCの転職市場では、侵入テストの実施経験や、セキュリティプロジェクトをリードした経験が評価されます。攻撃の視点から守りを強化するだけでなく、プロジェクト進行や多拠点統括を担うマネジメント力、課題解決力も重視されています。​​

業界知識・商材理解

SOCは金融・医療・製造など、各業界固有の規制やソリューションへの深い理解がキャリア構築の強みとなります。例えば、金融機関のガバナンス対応や医療機器の法的要件、OTセキュリティの現場知識等、分野ごとの専門性を活かすことで、高度な案件にも対応することが可能です。

語学力・グローバル対応力

海外リージョンとの調整やグローバルCSIRT運用、多国籍メンバーとの連携など、語学力はSOCにとってキャリアの幅を広げる重要な要素です。英語・中国語など、実務で必要な言語運用力とグローバルなセキュリティ基準・法令対応経験は、国際的なポジションに欠かせません。

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SOCの想定平均年収は847.9万円

JACの実績※では、SOCの平均年収は約847.9万円です。年収のボリュームゾーンは750万円~1,200万円となっています。下記の表は年代別の平均年収ですが、企業規模や担当する領域、これまでのご経験によって、20代でも年収が900万円を超えるケースや30代で年収1,000万円以上のケースも多くあります。

年代別年収

年代平均年収
20代後半703.0万円
30代前半701.3万円
30代後半914.6万円
40代前半859.9万円
40代後半929.9万円
50代以上1072.6万円

役職別年収

役職平均年収
メンバークラス797.3万円
管理職1,168.6万円

企業別年収

企業タイプ平均年収
日系企業850.1万円
外資系企業825.8万円

※当社実績(2023年1月~2025年9月、想定年収)より

SOC最新求人情報

本章では、SOCの最新転職・求人情報を紹介します。

NTTドコモソリューションズ株式会社:ドコモの各種サービスにおけるサイバー攻撃の監視・対策措置(SOC)

Rapidus株式会社:(ITセキュリティ部)SOCアナリスト(セキュリティエンジニア)

株式会社三菱UFJ銀行:【サイバーセキュリティ推進部】<金融×IT>セキュリティ監視およびインシデントレスポンス企画・運営

オリックス生命保険株式会社:IT基盤運用部 SOC担当

非公開:【社内SE】DXプロジェクト支援・SOC/CCoEの立ち上げ

JACでは取り扱う求人の約7割が非公開求人であり、本章で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。非公開求人も含め自身の適性やキャリアビジョンに合う求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。転職支援のプロであるコンサルタントが、丁寧なヒアリングを通じて適性やご希望に沿う求人をご紹介いたします。

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SOCへの転職で有利となる資格

SOCの転職市場では、以下の資格を取得しておくと有利です。

・CISSP(Certified Information Systems Security Professional)

・CISM(Certified Information Security Manager)

・CISA(Certified Information Systems Auditor)

・AWS Certified Security – Specialty

・CEH(Certified Ethical Hacker)

ここから、各資格について解説します。

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)

CISSPは情報セキュリティの国際的な標準資格であり、幅広いセキュリティ知識と管理スキルが問われます。SOC運用やCSIRT支援、セキュリティポリシー策定などマネジメント領域での実績を示す指標として非常に有効です。

取得には5年以上の実務経験が必要で、勉強期間の目安は100〜200時間と難易度は非常に高いですが、グローバル企業やセキュリティの上位職を目指す場合は必須です。

参照:ISC2「CISSP」

CISM(Certified Information Security Manager)

CISMは情報セキュリティ管理に特化した国際資格で、SOC運営やCSIRTチームマネジメントを担うスペシャリストの評価指標となります。実務経験を前提とした出題が多く、プロジェクトリーダーや管理職を目指す場合の信頼度も高い資格です。

取得には5年のセキュリティ実務経験が必要で、試験対策には約150〜300時間の学習が求められます。難易度は高いものの、キャリアアップに直結するでしょう。

参照:ISACA「CISM」

CISA(Certified Information Systems Auditor)

CISAは情報システム監査分野の国際資格で、金融・医療・製造など規制対応の多い業界向けSOCポジションで高評価です。システム監査・内部統制・法規制の知識と実践力が証明でき、幅広いセキュリティ管理に強みをもつことを示せます。


取得に必要な勉強期間は、100〜200時間が目安です。標準的な難易度でありながら、監査系や管理領域への転身にも有利でしょう。

参照:ISACA「CISA」

AWS Certified Security – Specialty

AWS Certified Security – Specialtyは、AWSクラウド環境での専門的なセキュリティ設計・運用スキルを証明する資格です。クラウド移行やゼロトラスト体制を進める企業の求人で需要が大きく、実践力の証明として採用選考で有利でしょう。

学習時間は、実務経験の有無によって80〜180時間が目安です。中〜上級の難易度ですが、クラウドセキュリティ案件を希望する方には取得をおすすめします。

参照:AWS「AWS Certified Security – Specialty」

CEH(Certified Ethical Hacker)

CEHは攻撃側視点の知識・技術を証明する国際資格です。SOCやCSIRTでインシデント対応やペネトレーションテストを行う際の基盤となるため、実践スキル重視の現場で高く評価されます。

資格の取得には、100〜200時間程度の勉強期間が必要です。実技と筆記の2部構成で、標準〜やや高めの難易度といえます。“守り”だけでなく“攻め”のスキルも求められるSOCの現場では大きな武器となるでしょう。

参照:EC-Council「certified Ethical Hacker(CEH AI)」

SOCのキャリアパス

SOCのキャリアパスは多様化が進み、技術スペシャリストからマネジメント、コンサルティング領域まで、幅広い選択肢があります。自身の志向や経験・スキルを活かし、着実なステップを踏むことで、理想のキャリアを目指せる環境が整っています。ここでは、5つのキャリアパスをご紹介します。

SOCアナリスト(Tier1~Tier3)

SOCアナリストは、24時間体制でサイバー攻撃の監視・分析を行う現場型の専門職です。大規模な企業やサービス事業者では、Tier(階層)ごとに業務範囲が分かれており、Tier1では基礎的なアラート対応、Tier2では脅威分析・調査、Tier3では高度なインシデント解析と体制構築を担当します。

現場志向で直接セキュリティ対策にかかわりたい方に適しており、まずは監視・対応の基礎を習得し、徐々に難易度の高い案件や新技術への対応力を高めていくことで、上位Tierへのステップアップが可能になります。

セキュリティスペシャリスト/ペネトレーションテスター

防御技術を磨くだけでなく、攻撃の視点からシステムの脆弱性を特定できる「セキュリティスペシャリスト」や「ペネトレーションテスター」の道もあります。技術探求心が強く、最新の攻撃手法やツール研究が好きな方に向いています。

SOCアナリストとして一定の実務経験を積み、資格や実践演習で攻撃技術の知識を高めることで専門分野への転身が可能です。ペネトレーションテストの現場で実力を認められることで、幅広い案件やコンサルタント領域への道も開けます。

SOCマネージャー/リーダー

チームやプロジェクト全体を統括する「SOCマネージャー/リーダー」は、マネジメント志向のある方に最適なキャリアです。チームメンバーの育成や業務効率化、経営層との戦略的調整などを担うため、コミュニケーション力やマネジメントスキルが求められます。

分析・運用現場で経験を積み、プロジェクト統括やメンバー指導の実績を重ねることで、管理職へのステップアップが狙えます。

セキュリティコンサルタント

企業や組織へ最適なセキュリティ対策を提案・支援するセキュリティコンサルタントは、顧客目線をもって課題解決に取り組みたい方に適したキャリアです。

現場でのSOC運用経験を活かし、規模・業界ごとの特性や、法規制への対応力を磨くことで、顧客に対して信頼性の高いアドバイスができる立場となります。コンサルティングファームやSI企業でプロジェクトへ横断的にかかわりながら、専門知識を体系的に拡張するステップが重要です。

CISO(Chief Information Security Officer)

企業全体の情報セキュリティ戦略を統括するCISOは、組織をけん引したい方に最適です。経営層視点でリスクマネジメント、方針策定、メンバー育成・教育施策など、社内文化の醸成まで幅広い役割を担います。SOC・CSIRTのマネジメント経験や各種資格取得を通じて知見を深め、徐々に経営層への提言力や戦略設計能力を高めていくことで、その力が採用・評価され、CISOへの道が開けるでしょう。

SOCの転職を成功させる5つのポイント

SOCの転職成功率を上げるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

・SOC開発・運用経験をアピール

・インシデント対応体制の成果を明文化

・AI・自動化導入への貢献実績の具体化

・マルチクラウド環境・グローバル案件の経験整理

・転職エージェントの活用

ここから、各ポイントについて解説します。

SOC開発・運用経験をアピール

SOCの転職では、単なる監視だけでなく、サービスの立ち上げや運用設計に直接関与した経験が大きなアピールポイントになります。特に、新規SOCや新技術導入プロジェクトへの参画事例がある場合は、どのような体制づくりや監視基盤の整備・お客様支援を行ったのかを具体的に伝えることで、「現場主導」の能力を評価されやすくなるでしょう。

インシデント対応体制の成果を明文化

日々の監視だけではなく、実際に発生したインシデントへの初動対応やフォレンジック調査プロセスに精通している点も積極的にアピールしましょう。対応記録や成果報告、運用フローの改善事例を業界用語でしっかり説明できる方は、高度化するSOC現場で即戦力として期待されます。​

AI・自動化導入への貢献実績の具体化

近年、SOCでは、AIや自動化技術による効率化・高度化が求められるケースが増えています。そのため、プレイブック設計やアラート自動判定、SOAR(自動化システム)への対応実績を具体的に示し、単なる手動運用だけでなく、データ分析や運用改善の提案ができることは、強みとなります。

マルチクラウド環境・グローバル案件の経験整理

SOCでは、クラウドセキュリティや海外拠点のSOC連携、グローバルCSIRT支援など、多様化する導入環境への即応力も重要です。AWS/Azure/GCPなどの複数クラウド対応、各国規制や監査への知見、実際のグローバルプロジェクト経験を具体的に職務経歴に盛り込むことで、国際案件や大手企業の選考でも優位に立てます。​

転職エージェントの活用

SOC分野に精通した転職エージェントを活用し、自身の技術・業務経験にフィットしたハイクラス案件や専門的ポジションにアクセスすることが、転職成功に役立ちます。。転職エージェントは非公開求人や最新動向に詳しく、選考対策にも対応できます。キャリア戦略の設計に有効です。

SOCの転職成功事例

ここからは、JACを活用してSOCへ転職した事例をご紹介します。

Sさん(40代前半/男性)

業種職種年収
転職前化学メーカーセキュリティ統括マネージャー1,150万円
転職後電気機器メーカー情報セキュリティ部マネージャー候補1,350万円

Sさんは、情報セキュリティ分野で豊富なグローバル経験をもつSOCマネージャーです。これまで、国内大手メーカーやIT企業で、全社的なセキュリティ戦略の推進、リスク評価、インシデント対応体制の構築などをリード。海外拠点の設立やM&A時のセキュリティ統合にも携わり、グローバルレベルでのガバナンス強化に貢献してきました。

今回の転職の背景には、「専門性を活かし、国際的な環境でさらに挑戦したい」という強い志向がありました。そこでJACのコンサルタントはSさんのキャリアを詳細に棚卸しし、海外ガバナンス・インシデント対応・セキュリティ戦略策定という強みを整理。さらに、半導体業界のグローバル展開に伴うセキュリティリスク増大という市場背景を踏まえ、Sさんの専門性が経営課題解決に直結するポジションをご提案しました。

結果として、グローバル拠点を統括する新たな役割へとステップアップし、年収・キャリア両面での向上を実現されました。

SOCへの転職なら、JAC Recruitmentへ

JACでは、各分野に精通した専任コンサルタントが、SOCのような専門性の高い職種への転職希望者を丁寧にサポートしています。コンサルタントが業界・職種ごとに担当し、各企業の内部事情まで熟知しています。実際の業務や組織文化まで踏み込んだ情報提供を通じて、選考対策やキャリア設計を、一人ひとりの志向に合わせて柔軟に支援します。

さらに、豊富な非公開求人を取り扱っており、一般では得られない案件にもアクセス可能です。書類添削から面接対策、条件交渉まで一貫したフォローで、納得できるキャリアアップをしっかりサポートします。また、海外やグローバル企業志望にも強みがあり、英文レジュメ作成やグローバル案件への応募もきめ細かくサポートしています。​

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。