電力会社への転職は未経験では難しい?転職市場動向や難易度・最新求人を解説

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公開日:2025/08/27 / 最終更新日: 2025/08/27

再生可能エネルギーや電力自由化の進展により、電力業界は今まさに変革期。未経験者にも門戸が開かれつつある一方で、専門性が求められる職種も多く、転職の難易度は一様ではありません。


本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が電力業界の最新転職市場動向や求人情報をもとに、未経験者の可能性や求められるスキル、年収相場まで詳しく解説します。

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電力会社の転職市場動向

電力業界は現在、構造改革の進展とともに採用ニーズが広がっており、安定性と成長性を兼ね備えた転職先として注目されています。

  • ●業界構造の変革により、新規事業や戦略強化が加速
  • ●異業種・業界経験者ともに採用ニーズが拡大
  • ●成長分野に属する安定産業として、長期的な採用需要が継続

業界構造の変革により、新規事業や戦略強化が加速

電力業界は2016年の電力小売全面自由化、2020年の送配電分離の実施によって競争環境が大きく変化しました。これまで独占的だった市場に、大手商社や通信会社、海外資本など異業種からの参入が相次ぎ、価格競争やサービスの差別化が加速しています。さらに、政府は2030年度までに再生可能エネルギー比率を36〜38%まで引き上げる目標を掲げており、脱炭素やカーボンニュートラルの潮流が業界構造そのものの転換を促しています。

このような業界の変革期においては、従来のビジネスモデルからの脱却と新たな収益源を創出するための新規事業の立ち上げや事業戦略の強化が迫られており、各電力会社は再生可能エネルギー事業、蓄電池活用、電力トレーディング、VPP(仮想発電所)などの新領域への投資を拡大しています。

業界の変革にともない、転職市場では従来の電力系統運用の知識に加え、エネルギーマネジメントシステムの開発経験、ITやデータ分析のスキル、金融知見など、他業界の専門的な知見をもつ新しいタイプのビジネスパーソンへの需要が急速に高まっています。

異業種・業界経験者ともに採用ニーズが拡大

電力会社の採用ニーズは、企業規模や事業ステージによって二極化しています。

大手電力会社では、発電所運営、送配電網管理、規制対応などの専門知識をもつ電力業界経験者が依然として高く評価され、特に管理職や技術責任者クラスの転職希望者に対して、年収1,000万円以上の条件を提示するケースも珍しくありません。

また、電力自由化を機に誕生した新電力会社やエネルギーベンチャーも大手電力会社出身の発電所立ち上げ経験者などを積極的に採用しようとする動きが見られます。一方で、既存の電力供給スキームに捉われない事業拡大を目指し、他業界の新しい発想やノウハウを積極的に取り入れようとする動きも顕著です。例えば、電力トレーディングや市場分析業務では、金融業界出身のディーラーやリスク管理経験者が求められるなど、異業界で活躍する専門家の採用にも積極的な姿勢を示しています。

成長分野に属する安定産業として、長期的な採用需要が継続

2050年のカーボンニュートラル実現という、長期的な国家目標の達成に向けて、日本のエネルギー転換は、まだ道半ばです。また、各社が新規プロジェクトを立ち上げ脱炭素やSDGsに積極的に取り組んでいることから、電力業界の採用市場は今後10年単位で予測しても活況が続くと考えられます。

また、電力は人々の生活や経済活動に欠かせない社会インフラの一つであり、その需要は景気の動向に左右されにくく、極めて高い安定性があります。この安定性と脱炭素化という事業の成長性を併せもつ産業特性は、転職市場でも転職希望者にとって大きな魅力として映っています。

国のエネルギー政策を支えるという大きな使命と、長期的な視点をもった変革が求められる電力業界では、今後も若手からベテランまで幅広い層に対して継続的な採用需要が見込まれます。

電力会社の主要企業と特徴

ここでは、次の3つの区分における主要企業と特徴について解説します。

  • ●大手電力会社
  • ●新電力会社
  • ●発電専門会社

大手電力会社

大手電力会社は、東京電力ホールディングス、関西電力、中部電力、九州電力、北海道電力、東北電力、中国電力、四国電力、沖縄電力といった地域基盤をもつ企業群で構成されています。長年にわたり地域の電力供給を担ってきたため、発電から送配電、小売まで一貫した事業運営体制を確立しており、安定的な経営基盤を有する点が特徴です。

近年は再生可能エネルギーや海外事業への進出、デジタル技術の導入など、新たな収益源の確保と環境対応の両立を図っています。こうした背景から、技術職だけでなく経営企画や海外事業推進、再生可能エネルギー開発など多種多様な専門性を求める傾向が強まっており、特に中長期的なプロジェクトに関連する採用が活発です。

新電力会社

新電力会社は、2016年の電力小売全面自由化を機に、市場に参入した新しいタイプの電力会社であり、価格競争力や柔軟な料金プラン、再生可能エネルギーを全面に打ち出すなど、個々の強みと事業の特性を生かして事業を拡大しています。大規模な発電所を所有せず、電力の卸売市場から電気を調達したり、再生可能エネルギー発電所と契約したりして、一般家庭や企業に電力を販売する事業を主軸とする点が特徴です。

ENEOSや東京ガスといったエネルギー関連企業、KDDIやソフトバンクといった通信会社など、多様な業界からの参入が相次いでいるほか、エネット、F-Power、Looopなどの企業群も新電力会社に該当します。大手通信会社や商社、IT企業が母体となるケースも多く、従来の電力会社にはないマーケティング力や顧客データ活用を強みとしています。

市場競争が激化するなかで、新規事業開発や顧客体験向上を担う職種への需要が目立ち、特にデジタルマーケティング、データ解析、サービス企画の経験をもつ方にとっては活躍の機会が広がっています。環境意識の高まりに応える商品開発やブランド戦略の構築も重視されており、異業種経験をダイレクトに生かせる領域です。

発電専門会社

発電専門会社は、発電所の建設と運営に特化した企業を指します。建設した発電所で生み出した電力を大手電力会社や新電力会社に卸売りすることで収益を得る事業形態が特徴です。

発電専門会社には、JERA、電源開発(J-POWER)、日本原子力発電などがあり、火力、原子力、水力、地熱、風力など多様な発電方法を用いて電力を生み出します。電力卸供給や海外発電プロジェクトを手がける企業も多く、エネルギー資源の調達、発電設備の設計・建設・運用、環境規制への対応など、高度な技術力と国際的な対応力が求められます。

再生可能エネルギーの拡大や脱炭素社会への移行を背景に、各社では風力や太陽光などの新規案件開発、蓄電池や水素発電といった次世代エネルギーの実証プロジェクトにも注力しており、これらの分野で発揮できる専門知識やプロジェクトマネジメント経験をもつ方にとっては、キャリアアップの好機が広がっています。特に海外案件では語学力や国際交渉力も重視され、グローバルなフィールドでの活躍が可能です。

電力会社の主な職種・仕事内容と求められる経験・スキル

本章では、電力会社の主要な次の6つの職種について、仕事内容と求められる経験・スキルを解説します。

  • ●発電設備の運用・保守管理
  • ●送電・配電の設備管理
  • ●営業・電力契約管理
  • ●燃料調達・電力トレーディング
  • ●企画・経営戦略・新規事業開発
  • ●管理部門・コーポレート部門

発電設備の運用・保守管理の仕事内容と求められる経験・スキル

発電設備の運用・保守管理は、火力・水力・原子力・再生可能エネルギーなど多様な発電所で、安全かつ安定した電力供給を支える重要な業務です。日常の運転監視、設備点検、異常時のトラブルシューティング、定期メンテナンス計画の策定などが主な役割であり、設備の稼働率や効率を最大化すると同時に、法令や安全基準の遵守が求められます。

転職を目指す場合、電気主任技術者やエネルギー管理士などの資格、プラント運転や設備保守の実務経験が評価されやすく、特に大型発電施設での勤務経験は即戦力として優遇されることもあります。また、再生可能エネルギーの普及にともない、太陽光・風力発電設備の監視・制御技術に関する知識も強みとなります。加えて、設備トラブル時に迅速かつ的確に対応できる判断力や、長期的な安定運用を見据えた改善提案力も求められます。

送電・配電の設備管理の仕事内容と求められる経験・スキル

送電・配電の設備管理は、発電所で作られた電力を需要地まで安定的に届けるための送電線・変電所・配電設備を維持・管理します。具体的には、高所や広域に及ぶインフラを対象に、定期点検や設備更新、故障時の復旧対応などを行い、停電リスクを最小化する役割を担います。
採用選考では、電気工事士や電気主任技術者資格などの経験を有していると評価を受けることもあり、さらに架線工事や配電盤設計・保守の経験があると優遇されるでしょう。特に、高電圧設備の取り扱い経験やGIS(地理情報システム)を用いた設備管理のスキルは歓迎される傾向にあります。

また、自然災害時や緊急事態において迅速な復旧計画を立案・実行する能力も重視されるため、24時間体制下の勤務や広域移動に柔軟に対応できる体力・行動力も求められます。

営業・電力契約管理の仕事内容と求められる経験・スキル

営業・電力契約管理は、法人・自治体・個人顧客に対して電力供給プランを提案し、契約締結から料金管理、契約更新や変更手続きまでを担います。電力自由化以降は競争環境が激化しており、価格やサービスだけでなく、再生可能エネルギー比率や環境負荷低減といった付加価値を訴求する提案力も求められています。また、顧客と長期的な信頼関係を築くコミュニケーション能力も不可欠です。

転職を目指す場合、BtoB営業やエネルギー関連の契約業務経験が評価される傾向にあります。また、競争入札や法人提案の経験、電力小売事業者との折衝スキルも強みとなるでしょう。

燃料調達・電力トレーディングの仕事内容と求められる経験・スキル

燃料調達は、火力発電に必要なLNG(液化天然ガス)・石炭・石油などを安定的かつコスト効率よく確保する業務を担い、国内外のサプライヤーとの契約交渉や輸送計画の立案を行います。一方、電力トレーディングは、JEPX(日本卸電力取引所)などの市場で電力を売買し、需給バランスを最適化する役割を担います。
これらの業務は国際情勢やエネルギー価格の変動に大きく影響されるため、燃料価格や為替の変動リスクを予測し、最適な調達・取引戦略を立案できる戦略性と意思決定力が求められます。

特に英語力や国際物流・港湾手配の知識は歓迎される傾向にあります。

企画・経営戦略・新規事業開発の仕事内容と求められる経験・スキル

企画・経営戦略部門は、電力会社全体の成長戦略や中長期計画を策定し、収益性向上や事業多角化を推進します。また、新規事業開発では、再生可能エネルギー発電、EV充電インフラ、エネルギーマネジメントサービス(EMS)などの新市場参入を企画・実行します。
これらの業務では、電力市場や規制動向、技術革新のトレンドを把握したうえで、事業化の可能性を検証し、収支予測やリスク分析を行う力が求められます。採用選考では、経営企画や事業開発経験、エネルギー関連プロジェクトのマネジメント経験が評価の対象になります。また、社内外の関係者を巻き込み、実行計画を推進できるリーダーシップとプレゼンテーション能力も不可欠です。

管理部門・コーポレート部門の仕事内容と求められる経験・スキル

管理部門・コーポレート部門は、財務・経理、人事、総務、法務、広報など、電力会社の組織運営を支える役割を担います。財務・経理では大規模インフラ事業の資金計画や投資評価、人事では技術職や専門職の採用・育成、総務では施設管理や安全衛生管理、法務では規制対応や契約書審査、広報では地域や行政との関係構築などの業務を推進します。

転職活動では、事業会社やインフラ関連企業での管理部門経験、会計・労務・契約法務などの専門知識が高く評価されるでしょう。特に電力業界特有の規制や制度に精通している場合、即戦力として歓迎されやすくなります。また、グローバルに事業を展開する企業では英語力が重視されます。加えて、安定供給という社会的使命を支えるため、高い倫理観とコンプライアンス意識も欠かせません。

電力会社の最新転職・求人情報

本章では、電力会社に関連する最新求人・転職情報を紹介します。

なお、本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACが取り扱う求人は、大半が非公開となっています。そのため、非公開求人も含め電力会社に関する求人の紹介を希望する方は、ぜひJACにご登録ください。
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大手電力会社:【制度運用技術】 サステナブルな事業運営と企業価値向上に向けた電力インフラの制度設計・技術提案

大手電力会社:【調整力電源調達】 確実な調整力調達に向けた制度検討・運用対応

大手電力会社:法人営業ポジション

大手電力会社:【送変電設備計画】お客さま・地域ニーズなどを踏まえた送変電設備の計画策定

大手電力会社:都市再開発ポジション

大手電力会社:【制度運用企画】 サステナブルな事業運営と企業価値向上に向けた制度設計の側面からの制度改革

【住友商事の電力会社】サミットエナジー株式会社 東京本社:【業界未経験歓迎】電源調達・電力小売販売企画/戦略立案 担当

東京産業株式会社:【電力部】暮らしと産業を支える電力エネルギーに関わる営業 ◆グリーン成長戦略”を掲げる三菱系機械総合商社◆

大手電力会社:【事業開発】次世代スマートメーター(データ・システム・ネットワーク)を活用した新規ソリューションの創出・展開

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年8月最新)

未経験から電力会社に転職できるのか

未経験から電力会社への転職は十分に可能であり、特に近年は電力自由化や再生可能エネルギー事業の拡大にともない、他業種で培った経験や専門性を積極的に取り入れる傾向が強まっています。従来の送配電や発電事業だけでなく、法人向けエネルギーコンサルティングや新サービス企画、海外事業など、幅広い分野で新しい発想やノウハウが必要とされており、業界外からの中途採用例は珍しくありません。

例えば、金融機関出身者が法人営業で活躍する、メーカー出身者がエネルギーサービス企画に携わる、IT業界やコンサルティング経験者がデジタル化や業務効率化プロジェクトに起用されるなどのケースが増えています。

また、多くの電力会社では研修やOJT体制が整備されており、業界未経験者向けの採用枠を設けて基礎から育成する文化が根付いています。社会インフラを担う業界として安定性が高く、異業種からの転職者にも受け入れ体制が整っている企業が多く見られます。

転職を検討する際は、自身のこれまでの経験が電力会社のどの事業領域で生かせるかを明確化し、応募書類や面接で具体的な貢献像を示すことが大切です。

電力会社への転職で求められる人物像

ここでは、電力会社への転職で求められる次の3つの人物像について解説します。

  • ●社会インフラを支える責任感と使命感
  • ●安全意識とコンプライアンス遵守の姿勢
  • ●技術への探究心と継続的学習意欲

社会インフラを支える責任感と使命感

電力会社は、地域や産業の活動基盤を維持する重要な役割を担っていることから、社会インフラを安定的に供給する使命感が欠かせません。停電やトラブルが発生すれば、生活や経済活動に直結する影響が生じるため、日常業務においても高い責任感をもち、最後までやり遂げる姿勢が求められます。加えて、災害や緊急時には迅速かつ冷静な判断で復旧対応を行う必要があり、使命感が行動の原動力になります。

転職市場でも、前職で公共性の高い業務や、顧客や社会への影響を意識したプロジェクト経験がある方は評価されやすい傾向にあります。例えば、鉄道、通信、金融など同様に社会基盤を支える業界出身者は、業務の重要度や緊張感を理解しているため、転職後もスムーズに適応できると考えられます。
電力会社では、自らの仕事が社会全体に与える価値を理解し、その責任を自覚できる人物が望まれることを理解しておきましょう。

安全意識とコンプライアンス遵守の姿勢

電力業務は高電圧設備や大規模発電所、送電施設など危険をともなう現場が含まれるため、日頃から安全意識を徹底する姿勢が欠かせません。現場作業に従事する技術職だけでなく、企画や営業職も、法律や規制、安全基準を遵守した提案・契約を行う必要があるため、手順やルールを軽視せず、細部まで確認を怠らない慎重さが求められます。

特に電力事業は電気事業法や再生可能エネルギー特別措置法などの法令規制が多く、違反は社会的信用の失墜や事業停止に直結します。そのため、医療や自動車製造など、厳格な品質管理や法令遵守が求められる業界にいた方は、採用選考時に高く評価されることもあります。さらに、内部監査やリスクマネジメントに関与した経験があれば、電力会社のコンプライアンス強化に貢献できるとして優遇される可能性も期待できます。

技術への探究心と継続的学習意欲

電力業界は、再生可能エネルギーの導入拡大、送配電網のスマート化、蓄電技術や水素エネルギーなどの新技術活用が進んでおり、常に新しい技術や知見の習得が求められます。そのため、技術職はもちろん、企画や営業職であっても、基礎的な電力システムやエネルギー市場の知識を学び続ける意欲が評価の対象になるでしょう。また、資格取得や研修を通じて最新動向を学び、自らの業務改善に結びつけられる人物は長期的に成長できます。

電力会社は社内教育制度やOJTが整っており、努力する人を育てる文化がありますが、受け身ではなく、自ら新しい知識を習得する積極性が求められます。こうした探究心と学習意欲は、急速に変化する電力業界で長く活躍するために必須となる要素ともいえます。

電力会社へ転職した場合の年収相場

電力会社への転職における年収相場は、業界特有の安定性と社会的な重要性を背景に、他業種と比較して高水準で推移しています。特に大手電力会社では、新卒から定年まで一貫して安定した給与体系が整備されており、職種や役職に応じて明確な昇給カーブが設定されています。

営業・企画系や管理部門では、30代で年収600万〜800万円が一つの目安とされ、成果や役職によってはさらに高いレンジを目指せます。加えて、電力の需給調整や燃料調達、電力トレーディングといった高度な専門知識を要するポジションでは、手当や成果報酬が加算されるため、さらに水準の高い年収が提示されることが多く、課長・部長クラスで1,000万〜1,500万円に到達するケースもあります。

なお、JACが取り扱う電力会社の求人における年収平均値は790万円前後であり、中央値は770万円程度です。経験やスキルが蓄積されるミドル層では役職や専門性に応じて上振れが顕著となります。また、上場企業は全体的に中央値・平均値ともに高く、安定的に高水準を提示する傾向があります。

※当社実績(2022年1月~2025年7月分データ)

電力会社の転職事例

本章では、JACが提供する転職支援サービスを利用して、電力会社への転職を成功させた事例を紹介します。

電力会社の事業企画・開発へ転職した事例

Kさん(40代前半/男性)

業種職種年収
転職前ガス・電力供給業設備設計820万円
転職後電力小売業事業企画・開発1,100万円

大学卒業後、ガス会社で設備設計やメンテナンス、保全業務に従事してきたKさんは、ガス消費設備の専門家として、ボイラや工業炉、コージェネ設備の建設関連業務など、幅広い技術的な知見を培ってこられました。経営戦略部に異動した後はDX推進に携わるなど、デジタル領域にも関与した経験をもった方です。

DX推進業務では自身の専門性を発揮しにくい領域にかかわる機会が多くなり、本来の強みを十分に生かしきれていないと感じられるように。今後のキャリアを考えた際、エネルギーに関する知見を直接生かせるキャリアを築きたいという思いが強まり、転職を決意されました。

JACのコンサルタントは、Kさんの長年にわたる設備設計・保全の経験、そしてDX推進で培われた企画力や事業開発への意欲に着目し、カーボンニュートラル社会に向けた新サービスを提供している電力会社の事業企画・開発ポジションを提案しました。

転職後のKさんは、新サービスの企画・開発を担い、社内外との協業を通じて、事業を推進するキーパーソンとして活躍されています。今回の転職でKさんは、これまでの技術的な知見と事業開発への意欲が高く評価され、キャリアアップと年収の大幅な向上を実現されました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

電力会社の再生可能エネルギー事業開発に転職した事例

Oさん(30代後半/男性)

業種職種年収
転職前製造業購買調達800万円
転職後電力業事業開発1,000万円

Oさんは、建築部材や工場の消耗品など、幅広い資材の調達業務に従事し、事務作業の効率化や電子化を推進するなど、業務改善にも貢献されてきました。また、海外赴任時には、調達部署の立ち上げを主導し、人員採用や教育、業務プロセスの構築を一手に担うなど、高いマネジメント能力も発揮された方です。

転職を考えるきっかけとなったのは、将来的に地元での勤務を希望されたことにあります。

JACのコンサルタントは、Oさんの購買調達やマネジメント経験が再生可能エネルギー事業における案件組成やパートナー企業との折衝、契約締結などの場面で発揮できると判断し、再生可能エネルギー事業本部の事業開発ポジションをご提案。採用選考では、交渉力や企画推進力が評価され、地元に根差した生活基盤を築きながら、成長領域である再生可能エネルギー分野に挑戦する機会を手にされることができました。

今回の転職は、長年培った調達経験と海外マネジメント力を事業開発に生かし、社会的意義の大きい分野で新たなキャリアを開拓した好例といえます。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

電力会社の法人営業職に転職した事例

Mさん(30代後半/男性)

業種職種年収
転職前建材製造業ルート営業650万円
転職後電力小売業法人営業750万円

大学卒業後、建材メーカーでルート営業としてキャリアをスタートされたMさんは、長年にわたり外壁材をメインにした営業活動に従事してこられました。既存顧客のフォローだけでなく、新規開拓や新市場の開拓にも注力し、売上金額で全国トップクラスの実績を維持するなど、高い営業力を発揮されてきた方です。また、主任として若手社員の育成にも貢献し、会社の広告塔としてメディアにも出演するなど、多様な実績を残してこられました。

しかし、今後さらに長期的に働ける環境を求め、また自身の営業力を新しい領域で生かしたいという思いから、転職を決意されました。

JACのコンサルタントは、Mさんの豊富な営業経験と新規開拓や市場開拓で培われた高い営業力に着目し、電気・ガスなどの販売拡大を担う法人営業職の求人をご提案。転職後のMさんは、パートナー企業との連携や委託管理を介した営業活動にも従事され、管理職としてのキャリアを目指されています。

Mさんは、今回の転職でこれまでのルート営業の経験と実績が高く評価され、本人が描くキャリアビジョンに沿った転職を実現されることができました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

電力会社へ転職後のキャリアパス

本章では、電力会社への転職後に描ける、次の3つのキャリアパスについて、解説します。

  • ●社内で専門性を深める・管理職へ昇進する
  • ●再生可能エネルギーや電力トレーディングなど成長分野へ異動
  • ●商社や新電力企業などへ転職

社内で専門性を深める・管理職へ昇進する

電力会社への転職後に描けるキャリアパスとして、社内で専門性を深め、管理職への昇進を目指す道が挙げられます。

例えば、発電や送配電の技術部門であれば、系統運用や設備保全、電力需給管理などに関する高度な知識を習得し、主任技術者や課長クラスを経て部門長へ進むケースが一般的です。一方、営業や企画部門では、法人向け電力販売や新規事業企画の経験を積み、プロジェクトマネジメント力や組織運営力を高めることで、将来的には事業部長や経営層への昇格を目指せます。

電力会社は社会インフラを担うため、安定的な人員構成を基盤に着実にキャリアを積み重ねていくことができます。また、資格取得や社内研修を通じて専門分野の知識を深められる機会も豊富に用意されています。特に大手企業では部門横断のプロジェクトや海外事業に関与できる機会もあり、管理職として視座を高めながら組織の中核を担う存在へと成長できる環境が整っています。

再生可能エネルギーや電力トレーディングなど成長分野へ異動

近年の電力業界では、再生可能エネルギーの普及や市場取引の活発化が進んでおり、それにともなって社内でも成長分野への異動機会が増えています。再生可能エネルギー分野では、太陽光・風力・バイオマスなどの発電事業の開発や運営管理業務が中心となるため、環境規制や補助金制度への理解、電力系統との連携設計など、高度な知識が求められます。また、電力トレーディング部門では、電力卸市場や需給調整市場を活用しながら価格変動を予測し、最適な売買戦略を構築するスキルが必要になります。

こうしたポジションは、従来の安定供給を軸とした電力事業から一歩進んだ、収益性と市場競争力を高める役割を担います。転職にともなうリスクをかぶることなく、社内にいながら最新のビジネスモデルやデジタル技術に触れられる点が魅力です。特に再生可能エネルギーやトレーディングは今後も需要が拡大することが予想されるため、早い段階で経験を積むことで、社内外問わず自身の市場価値を高められるでしょう。

商社や新電力企業などへ転職

電力会社で培った経験は、商社や新電力企業への転職でも高く評価されます。商社では、燃料調達や電力プロジェクトの開発・運営、海外エネルギー事業への投資などに携わるケースが多く、電力需給や発電コスト構造に関する知見が高く評価されるでしょう。一方、新電力企業では、料金プラン設計、需給管理、再エネ証書取引など、いずれの業務も業界特有の規制やルールに沿った業務推進が求められるため、電力会社出身者のノウハウは、多くの企業で重宝されます。特に電力自由化以降は、多様な企業が市場に参入していることもあり、業界経験者は責任や裁量権のあるポジションで迎え入れられることもあるでしょう。

電力会社で培った知識・スキルを生かし、成長性の高い環境に挑む選択肢として有力です。

  • 商社の転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説

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電力会社への転職なら、JAC Recruitment

電力会社は発電・送配電・小売といった事業領域ごとに求められるスキルや経験が異なり、さらに各社の経営戦略や設備投資方針によっても採用ニーズが大きく変動します。脱炭素化や再生可能エネルギーの普及、電力自由化による競争激化など、業界を取り巻く環境変化も速く、同職種であっても数年前とは異なる適性や専門知識が求められるケースも少なくありません。そのため、電力会社への転職を成功させるには、各企業の事業ポートフォリオや戦略、組織文化に精通した転職エージェントからのサポートが不可欠です。

その点、JACでは、企業ごとの最新の採用背景や部門ごとの課題を深く理解した経験豊富なコンサルタントが在籍しており、一人ひとりの経験や志向を丁寧にヒアリングし、多様な選択肢から最も能力を発揮できるポジションを提案します。また、一般には公開されていない管理職ポジションや海外関連事業の求人、再生可能エネルギープロジェクトに参画できるポジションなど、独自のネットワークによる非公開求人も多く取り扱っているため、キャリアの選択肢が広がる可能性も期待できます。

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  • エネルギー/インフラ/プラント業界転職情報

    私達は社会基盤の発展を担う、以下のような業界を担当しております。・電力、ガス、石油・再生可能エネルギー・脱炭素、カーボンニュートラル(水素、アンモニア、CCS)・交通、道路、鉄道、橋梁、上下水道、空港等・ゼネコン、サブコ… 続きを読む エネルギー/インフラ/プラント業界転職情報

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

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当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。