アートディレクターの転職動向や最新求人、未経験からの転職難易度も解説

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公開日:2025/12/05 / 最終更新日: 2025/12/05

クリエイティブ領域の中核として企業のブランドや事業の世界観を形づくる、アートディレクター。

近年は広告やデジタルプロダクトなど表現領域の拡大にともない、デザイン統括やブランディング戦略を担うアートディレクターへの需要が高まっています。特に、より経営に近い立場でブランド戦略や事業成長に貢献したいと考える方にとって、新たなキャリアチャンスが広がっています。

本記事では、アートディレクターの転職市場動向や年収相場、未経験からの転職難易度などをJAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

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アートディレクターの転職市場動向

経済産業省が実施した「特定サービス産業動態統計調査」によると、2024年のインターネット広告市場は、テレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ4媒体の総計広告売り上げ高を上回る、1.5兆円規模にまで拡大しています。このインターネット広告市場の拡大を背景に、アートディレクターの転職市場は活況を呈しています。

また、企業がブランド価値向上や顧客体験強化を重視するようになったことも、デジタル施策の要件定義から体験設計、KPI設計まで対応できるアートディレクターの需要を押し上げる一因となっています。JACが取り扱う求人でも、ブランド再構築や新規事業の立ち上げ、海外展開といった変革テーマを任されるケースが目立ち、アートディレクターが初期設計者や変革の担い手として期待されていることが分かります。

今後の予測としては、生成AIの普及によって、単純なビジュアル制作の自動化が進むと考えられます。その一方で、事業戦略に基づいたコンセプト設計や、複数のチャネルにまたがる体験設計、データを活用した効果検証と改善といった、より上流の工程に携わる能力がいっそう重要視されるでしょう。また、AR/VR、メタバース、インタラクティブサイネージといった新技術が普及することで、空間とデジタルが融合する領域でのビジュアル設計力やプロトタイピング能力が、今後の競争力のカギとなります。

アートディレクターは“表現者”から“事業成長の推進者”へと役割が広がっており、需要は中長期的に堅調に推移すると見込まれます。

出典:「特定サービス産業動態統計調査 ー 3.広告業」(経済産業省)(2025年9月20日閲覧)

アートディレクターが求められる主な転職先候補

ここでは、アートディレクターが求められる、次の5つの転職先候補について解説します。

  • ●広告代理店・クリエイティブ制作会社
  • ●Web・IT系メガベンチャー
  • ●ゲーム・エンタメ業界
  • ●メーカー(自動車・消費財など)のデザイン部門
  • ●IT系ベンチャー・D2Cスタートアップ

広告代理店・クリエイティブ制作会社

広告代理店や制作会社におけるアートディレクターは、企業からの依頼を受けて、広告キャンペーンやブランドプロモーション全体のトーン&マナー(統一感や方針)を設計する役割を担います。プロジェクトの進行には、デザイナーやコピーライター、映像チームなど多様な職種のメンバーがかかわるため、各メンバーを統括する役割も職務に含まれます。

近年は、デジタル広告の拡大にともない、オンラインとオフラインを横断した表現設計が求められており、マス広告だけでなく、SNSや動画広告までを含めた統合的な管理スキルが評価されます。加えて、単なるデザイン面の指示だけでなく、マーケティングの観点や分析力もあわせもつアートディレクターが強く求められるようになっています。

また、代理店のなかでもグローバル案件を多く手がける大手やデジタル領域に強みをもつクリエイティブブティックでは、クライアントの経営戦略と連動したブランド構築力が求められる点が特徴です。さまざまな案件に触れ、技量や専門性を高めたい方にとって、魅力的な領域といえます。

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Web・IT系メガベンチャー

 Webサービスやアプリケーションを展開するIT系メガベンチャーでは、アートディレクターがプロダクトデザインやブランド体験を統括する役割を担っています。

具体的には、自社が提供するWebサービスやスマートフォンアプリのUI/UX設計からビジュアルトーンの統一など、ユーザー体験を中心としたクリエイティブ戦略を主導します。近年では、FigmaやSketchなどのデジタルプロトタイピングツールを使ってデザインシステムを構築したり、エンジニアやプロダクトマネージャーと協力して開発プロセスを改善したりする業務に関わるアートディレクターが増えています。

データドリブンな意思決定が主流になりつつある現在では、デザインの感性だけでなく、ユーザー行動分析をもとにデザイン効果を検証・改善できるアートディレクターが高く評価されています。海外展開を進める企業も増えているため、英語を用いたプレゼンテーション経験や多言語UIの監修経験がある方は即戦力として優遇されることもあります。

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ゲーム・エンタメ業界

ゲームやエンタメ業界におけるアートディレクターは、作品の世界観を創造する中心的役割を果たします。タイトルごとに異なる世界観やキャラクターを設計し、グラフィックチーム、3Dアーティスト、モーションデザイナーなど多くのクリエイターを統括しながら、統一された世界観をゲーム内のあらゆるアセットに反映します。

近年は、スマートフォンゲームやオンラインコンテンツの主流化にともない、アートディレクターがUI/UXデザインやプロモーション素材制作に関与するケースが目立ちます。さらに、VTuberやメタバース、AR/VRコンテンツなど新しい領域での需要も増加しており、3DCGツールやリアルタイムエンジンを活用したビジュアル設計力が求められるようになっています。

国内だけでなく海外市場に向けた作品展開も活発なため、今後はビジネスレベルの英語力や多文化理解も評価の対象になると考えられます。

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メーカー(自動車・消費財など)のデザイン部門

自動車や家電、化粧品、食品といったメーカーのデザイン部門も、アートディレクターの専門性を発揮できる分野です。メーカーのアートディレクターは、自社ブランドの一貫した世界観を、製品パッケージや広告だけでなく、店舗空間や展示会、Web、SNSなどさまざまなチャネルを通じて国内外に発信し、ブランド価値の向上に努めています。経営層や企画部門との意思疎通を図りながら、ブランディングを中長期的に支える立場にあり、デザイン思考を経営に落とし込めるビジネスパーソンが重宝されます。

広告代理店とは異なり、一つのブランドを中長期的な視点で育てられる環境が魅力です。

  • 消費財(コンシューマー)業界転職情報

    変動する消費財(コンシューマー)業界の転職市場においても、JAC Recruitmentは多くの方々の転職を成功させてきました。食品・飲料、化粧品・トイレタリー、宝飾・アパレル(繊維)・スポーツといった、さまざまな業種の… 続きを読む 消費財(コンシューマー)業界転職情報

  • 自動車業界転職情報

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IT系ベンチャー・D2Cスタートアップ

IT系ベンチャーやD2Cブランドでは、アートディレクターが企業のブランディングと事業成長を同時に推進するキーパーソンとして活躍しています。 限られたリソースの中、経営陣と密に議論を重ねながら、Webサイト、SNS、広告、店舗、パッケージなど多様な顧客接点を統合し、ブランド全体のコンセプト確立や認知度向上を推進します。

特に、D2Cスタートアップでは、製品そのものよりも世界観や体験価値で差別化を図る傾向が強く、アートディレクターにはコンセプト設計とクリエイティブ戦略の両立が求められます。一方、ベンチャー企業では、経営層との距離が近く、企業ブランディングをゼロから構築できる環境があります。いずれも、自身の裁量でプロジェクトを主導したい方や、ゼロベースからの挑戦を望む方にとって魅力的な環境といえます。

アートディレクターの最新転職・求人情報

アートディレクターの最新の求人動向を分析すると、ブランド戦略やマーケティング施策全体を俯瞰し、複数のチームを束ねながら成果を生み出すマネジメントスキルが必須条件として明記される求人が増えています。かつては、ビジュアル表現や広告制作を中心としたポジションが主流でしたが、企業のアートディレクターへの役割期待は、大きく様変わりしている様子がうかがえます。

制作現場の分業化が進む中、社内外の関係者と連携し成果を出すマネジメント力が重視されています。特に、外部パートナーとの協業経験は、プロジェクトの品質とスピードを両立するうえで重要な評価ポイントとなっています。

こうした背景には、デジタル施策の拡大やSNSや動画を活用した多チャネル展開が進んだことにより、制作体制がより分業化・複雑化している現状があります。アートディレクターへの転職を検討される際は、ご自身の表現力に加え、「チームを導き、事業を推進する力」を積極的にアピールすることが重要です。

ここからは、アートディレクターの最新求人・転職情報を紹介します。

株式会社クリーチャーズ:ポケモンカードゲームのアートディレクター(グラフィックデザイン)

非公開企業:アートディレクター

株式会社バンク・オブ・イノベーション:ゲーム関連各種ポジション

ヤマハ発動機株式会社:【クリエイティブ本部】アートディレクター/コミュニケーションデザイナー

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年10月最新)

なお、本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACが取り扱う求人は、大半が非公開となっています。そのため、非公開求人も含めてアートディレクター関連の求人紹介をご希望の方は、ぜひJACへのご登録をご検討ください。
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未経験からアートディレクターへの転職は難しいのか

アートディレクターの求人は経験者向けが中心で、未経験からの転職は難易度が高いです。アートディレクターは、クライアントの課題を理解し、チームをリードしながら最適なビジュアルソリューションを導き出す役割を担います。そのため、現場での制作経験やデザイナーとして培った専門知識、判断力、マネジメント力が前提として求められます。特に広告代理店や制作会社では、案件の規模が大きく関係者も多岐にわたるため、未経験者がいきなりアートディレクターとして任用されることはまれです。

しかし、グラフィックデザイナーやWebデザイナー、UI/UXデザイナーなど、デザイン関連の実務経験をもつ場合、後輩の指導や小規模なプロジェクトのマネジメント経験などを通じて、ディレクション能力を身につけた後、アートディレクターへ昇進したり転職したりするケースもあります。

一方で、デザインの実務経験もない場合、アートディレクターを目指す前段階として、まずはデザイナーとして実務経験を積むことが必須となります。デザインを学べる社会人向けのスクールなどで、PhotoshopやIllustratorをはじめとするデザインソフトの操作方法や、UI/UXデザイン、ブランディングデザインの基礎を学ぶことで、制作現場で通用するスキルを身につけることができます。また、ポートフォリオを充実させておくことで、選考時の評価が高まる場合もあります。スキル習得から実務経験、マネジメントまで段階的に実績を積むことで、将来的にアートディレクターへのキャリアを目指すことが可能になります。

ただし、目指す業界によって求められるスキルは異なるため、その点には注意が必要です。Webやモバイル広告の制作会社では、デジタルツールの操作スキルやHTML/CSSなどのコーディング知識が重視される一方、ゲーム・エンタメ業界ではキャラクターデザインや背景ビジュアルの世界観設計力が評価される傾向にあります。アートディレクターへの転職を目指す際は、業界ごとに求められるスキルの把握に努めることも大切です。

アートディレクターへの転職で求められる経験・スキル・マインド・資格

ここでは、アートディレクターへの転職で求められる次の経験・スキル・マインド・資格について解説します。

  • ●デザイン実務・マネジメント経験、ポートフォリオ
  • ●クリエイティブ企画力・デザインソフト操作スキル・社内外コミュニケーション
  • ●視覚スキル・課題解決意識・オーナーシップ
  • ●デザイン系資格・語学系資格・プロジェクト管理系資格

デザイン実務・マネジメント経験、ポートフォリオ

アートディレクターへの転職では、豊富なデザイン実務経験とマネジメント経験が前提として求められます。JACが取り扱う求人を見ても、単なる指示役ではなく戦略実行の責任者としての成熟度が問われる求人が大半を占めています。具体的には「実務経験3年から5年以上」が目安とされ、「チームマネジメントやディレクション経験」が必須もしくは歓迎要件として明記されている求人が中心となります。

また、アートディレクターとしての力量を示す手段としてポートフォリオの提出が求められることもあります。ポートフォリオの制作では、ビジュアルの完成度をアピールするだけに終始しないよう留意しましょう。自身の役割と貢献を明示することがポイントであり、課題設定やKPIとの連動、制約条件下での工夫を読み取れる構成に仕上げることで、採用担当者はこれまでの実績や成果を再現性のある経験と判断できます。

クリエイティブ企画力・デザインソフト操作スキル・社内外コミュニケーション

近年は、企業の事業戦略としてブランド価値の向上や顧客体験の強化が重視されるようになっています。アートディレクターには、企業のビジネス課題を解決するために最適なビジュアルコンセプトを一から考え、企画できる力が強く求められるようになっています。

加えて、Adobe Creative CloudやFigma、After Effects、Premiere Proなどのデザインソフトの操作スキルを備え、アウトプットの可用性や制作工数を正確に見積もれる技術知見も、予算やスケジュール策定の際に必須となります。

外部制作会社や撮影クルー、イラストレーター、印刷会社など、専門スキルをもつ協業先との連携経験は、アートディレクターとしての実務力を示す重要な要素です。品質基準のすり合わせやスケジュール調整、法務・広報・海外拠点との合意形成など、多様な関係者との調整力・コミュニケーション力が、現場を円滑に進めるために不可欠です。

視覚スキル・課題解決意識・オーナーシップ

アートディレクターには、タイポグラフィやレイアウト、色彩、モーション、写真表現の選び方がブランド体験にどのような影響を与えるかを、感覚や印象だけでなく、数値データなど客観的な観点も含めて説明できる力が求められます。視覚スキルは作品の美しさにとどまらず、媒体ごとの制約やユーザー文脈に応じて最適解を設計できる能力が評価の対象になります。

加えて、失注や炎上のような逆風も学習機会として向き合い、再発防止を仕組み化する課題解決意識が、ブランド再構築や大規模リブランディングといった難度の高い案件を託される前提条件になるでしょう。また、担当するプロジェクトの成功に最後までコミットする強いオーナーシップは、困難な課題を乗り越えるための原動力となります。

デザイン系資格・語学系資格・プロジェクト管理系資格

アートディレクターに応募する際に必須となる資格はありません。多くの場合、資格の有無よりも実績や経験が重視される傾向にあります。しかし、自身の能力を客観的に証明したり、知識の幅を広げたりする際、関連資格の取得が有効に働くこともあります。

例えば、「アドビ認定プロフェッショナル」は、Adobe Creative Cloud®の高度な操作スキルを証明する際に役立ちます。また、プロジェクトマネジメントの国際的な標準知識体系を証明する「PMP®」は、大規模なプロジェクトを管理・遂行する能力を客観的に証明できます。JACが取り扱う求人では、海外拠点との連携が必要になるポジションでTOEICなどの語学系資格が高く評価される傾向にあります。

実務成果と併せて資格の保有を効果的にアピールすることで、採用選考で優遇されたり、より規模の大きいプロジェクトに関与できる機会を得られたりする可能性を高められます。

アートディレクターへ転職した場合の年収相場

一般的に、アートディレクターはディレクションやマネジメント、ブランド戦略にも関与するため、クリエイティブ職種の中でも比較的高い年収が期待できます。

ただし、転職後のアートディレクターの年収は、勤務する業界や企業規模、担当領域、経験年数によって大きく変動します。大手広告代理店やメガベンチャーでは、数億円規模のブランディング予算を扱う案件も珍しくなく、プロジェクトの意思決定者としての責任の大きさが報酬に反映されます。一方、中小の制作会社やスタートアップ企業では、案件数や制作領域の幅をカバーするマルチタスク型の働き方が中心となるため、給与はやや抑えられる傾向があります。また、外資系企業やグローバルブランドを担当するポジションでは、英語力や多文化理解能力が評価され、相場よりも高い報酬水準が設定される傾向があります。

さらに、年収は事業成長や売り上げへの貢献度によっても決まります。マーケティング施策との連動や売り上げ向上に寄与できるアートディレクターは、企業にとって戦略的パートナーとして位置づけられやすく、より高額の報酬を得られる可能性が高まります。特に近年は、SNSや動画などデジタル領域における表現の統括や、UI/UXやブランド体験の設計へのニーズが高まっており、各領域を推進できるスキルを備えることで市場価値は一段と上昇します。

このように、アートディレクターの年収相場は、企業の事業戦略に貢献できるスキルをもっている人ほど高くなる傾向があります。転職を検討する際は、業界ごとの給与水準を比較するだけでなく、自分が企業の成長に最も貢献できる分野を選ぶことが大切です。

アートディレクターの転職事例

ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用して、アートディレクターへの転職を成功させた事例を紹介します。

アートディレクターとして輸送機器メーカーへ転職した事例

Jさん(30代後半/女性)

業種職種年収
転職前自動車部品プロダクトデザイナー1,000万円
転職後輸送機器総合メーカーアートディレクター1,250万円

Jさんは、自動車部品メーカーで長年デザイン業務に携わり、内装デザインから新規事業の立ち上げまで幅広い領域で成果を残してきました。キャリアの前半では自動車メーカーとの共同プロジェクトを通じてプロダクトデザインの基礎を磨き、後半では文具やインテリアなどの新規プロダクトを企画から商品化まで一貫して手がけるなど、リーダーとしてブランド構築を推進してきました。社内でも高い評価を得ていましたが、これまでのデザイン業務の知見を生かして新たなチャレンジができる環境を求め、転職を決意しました。

JACのコンサルタントは、Jさんの「デザインの力で企業価値を高めたい」という思いに共感し、輸送機器メーカーのアートディレクター職を提案しました。採用選考では、これまでの新規事業立ち上げにおけるチームマネジメント経験や、社内外のステークホルダーを巻き込みながらブランド価値を高めた事例が評価され、内定を獲得に至りました。

現在は、グローバルなクリエイティブ戦略をリードし、ブランド価値向上に寄与しています。今回の転職は、専門性とマネジメント力を融合させ、新しい領域でキャリアを進化させた好例といえるでしょう。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

アートディレクターへ転職後のキャリアパス

本章では、アートディレクターへの転職後に考えられる3つのキャリアパスについて解説します。

  • ●クリエイティブディレクターやデザイン統括責任者への昇進
  • ●UI/UXデザイナーやプロダクトマネージャーへの転身
  • ●ブランディングコンサルタントへの転職

クリエイティブディレクターやデザイン統括責任者への昇進

アートディレクターとして一定の経験を積んだ後のキャリアパスとして、クリエイティブディレクターやデザイン統括責任者への昇進が挙げられます。

アートディレクターが主に「ビジュアル表現の質」や「制作現場の管理」に責任をもつのに対して、クリエイティブディレクターは、より上流の工程でブランド全体のコンセプト設計や広告戦略を統括する役割を担います。さらにその先のキャリアとして、企業全体のデザイン戦略やクリエイティブ組織を全般的に統括するデザイン統括責任者への昇進も視野に入ります。

いずれもアートディレクターからの昇格を目指す際は、日ごろから経営視点を意識した制作やマネジメントに努めることが大切です。

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UI/UXデザイナーやプロダクトマネージャーへの転身

アートディレクターとしてのキャリアを土台に、デジタルプロダクトの企画・改善に携わるUI/UXデザイナーやプロダクトマネージャーに転身するケースもあります。

アートディレクターとして培った表現力や情報整理力、顧客理解は、UI設計やUXリサーチでも強みとなり、UI/UXデザイナーへのスムーズなキャリアシフトを可能にします。また、近年ではデザイン組織が経営に関与するケースが増えています。プロダクトマネージャーとして開発・マーケティングチームと連携し、事業KPIに基づいた施策設計をリードするアートディレクター出身者も少なくありません。アートディレクションの経験があることで、ユーザー体験とブランド表現の整合性を保ちながら意思決定できる点が強みとして評価されるでしょう。

アートディレクターからUI/UX領域への転身は、デジタルプロダクト分野に関心のある方にとって、キャリアの選択肢を広げるきっかけとなります。

ブランディングコンサルタントへの転職

アートディレクターからブランディングコンサルタントに転職するケースもあります。ブランディングコンサルタントは、企業理念やターゲット分析をもとにブランド戦略を立案し、ネーミング・ロゴ・広告・店舗デザインなど、企業ブランディングに関与するあらゆるデザインを統合的に設計する専門職です。

近年、企業は製品やサービスそのものよりも、顧客体験やブランド価値を重視する傾向が強まっており、デザインを単なる装飾ではなく経営戦略の一環として扱う動きが広がっています。アートディレクターとして、企業や商品の世界観を形づくってきた経験は、クライアント企業のブランド価値向上に直接役立つでしょう。デザインの枠を超え、企業ブランディングそのものを主導したい方にとって、有望なキャリアパスといえます。

ただし、コンサルタント職では、論理的な思考力やプレゼンテーション力、経営層への提案スキルも必要とされます。転職を考える際は、自分の適性をしっかり見極めることが大切です。

アートディレクターへの転職なら、JAC Recruitment

アートディレクターの転職市場は、デザイン領域が広がるにつれて年々多様化しています。広告やWeb制作だけでなく、事業会社のブランディング部門やプロダクト開発部門など、事業戦略と連携したポジションも増えています。求められるスキルセットも表現力だけでなく、戦略的な思考力やマネジメント力まで広がりつつあります。そのため、アートディレクターへの転職を目指す場合は、企業が求める人物像や事業の段階、ブランド課題を正しく理解し、自分の強みを戦略的にアピールすることが大切です。

その点、JACには、広告やデザイン、デジタル業界に精通したコンサルタントが在籍しており、企業の採用背景やブランディング戦略などを把握したうえで、これまでの経験や強みを最大限に生かせる最適なキャリアを提案いたします。また、近年は企業のDX推進やグローバルブランディング強化が進んでいることから、UI/UXや映像、空間デザインなどのスキルをもつアートディレクターが強く求められつつあります。JACのコンサルタントは、業界動向を的確に捉え、あなたの強みが最も生きる領域を見極めながら、長期的なキャリア形成をサポートします。

アートディレクターとして新たなキャリアを築きたい方は、お気軽にJACまでご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。