不動産の経済的価値を公正に評価し、その結果に法的・社会的な信頼性を与える不動産鑑定士。
近年は、不動産の金融商品化や再開発プロジェクトの拡大にともない、不動産鑑定士の専門知識を生かせる領域は広がりつつあります。不動産鑑定士として、さらなるキャリアアップを目指したい方、よりダイナミックな投資や開発に挑戦したいと考える方にとって、今まさに転職の好機を迎えています。
本記事では、転職市場における不動産鑑定士の価値や資格が生かせる求人情報などを、JAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。
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目次/Index
不動産鑑定士は転職で有利に働くのか
不動産鑑定士は、不動産の適正な経済価値を公正に判断し、第三者による評価として法的な証明力をもつ国家資格です。
近年は、REIT(不動産投資信託)や私募ファンドなど、不動産が常態的に金融資産として扱われる潮流を背景に、不動産鑑定士が関与する領域は年々拡大傾向にあります。このような不動産の金融商品化の流れは、JACが取り扱う求人の傾向からも読みとれます。求人票には「不動産投資」「不動産ファンド」「私募ファンド」などのキーワードが頻出し、単なる評価業務にとどまらず、鑑定評価やコンサルティング、アドバイザリー、ファンド運営など、戦略的な意思決定に関与するポジションでの採用が増えています。
加えて、不動産鑑定士試験は士業資格のなかでも特に合格率が低く、資格保有者自体が少ないことも、転職希望者優位の状況を後押ししています。こうした背景から、不動産鑑定士資格は転職市場で有利に作用するといえるでしょう。
一方で、不動産鑑定士に求められる能力には変化が生じています。従来の土地・建物評価にとどまらず、特にM&Aにおける資産価値算定、担保評価、不動産証券化など、巨額の資金が動く局面において、金融工学的な分析スキルが求められつつあります。
転職活動の際は、資格保有のアピールにとどまらず、不動産ファンドの立ち上げや証券化事業といった新規事業の展開、あるいはグローバル展開への対応など企業の採用背景を理解し、戦略的な意思決定に関与できる旨を実績と紐付けて訴求することが大切です。
不動産鑑定士が生かせる転職先候補
ここでは、不動産鑑定士の資格が生かせる、次の4つの転職先候補について解説します。
- ●不動産投資ファンド・アセットマネジメント会社
- ●大手金融機関・保険会社の不動産投融資部門
- ●大手総合デベロッパーの企画開発部門や経営戦略部門
- ●経営コンサルティングファーム・FAS
不動産投資ファンド・アセットマネジメント会社
不動産投資ファンドやアセットマネジメント会社は、不動産鑑定士資格を生かせる転職先の一つです。これらの企業では、投資家から集めた資金をもとに収益不動産を取得・運用し、収益の最大化を目指します。不動産鑑定士は、投資対象となる物件の評価・取得判断・ポートフォリオ戦略の策定などの業務を担います。
単なる鑑定評価にとどまらず、収益性分析やリスク評価、将来的な出口戦略までを見据えた総合的なアドバイザリーが求められる点が特徴です。特に金融・投資の知識を併せもつ不動産鑑定士は、投資判断の信頼性を高める存在として高い評価を得られやすく、昇進やキャリアアップのチャンスにも恵まれるでしょう。
近年は海外不動産投資案件も増加しており、英語によるレポーティングや国際評価基準(IVS)への理解があれば、グローバルファンドへの転職も視野に入ってきます。

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大手金融機関・保険会社の不動産投融資部門
大手銀行や保険会社の不動産投融資部門は、企業融資や投資判断の基礎となる資産評価を担うため、不動産鑑定士の専門性が高く評価されます。融資審査では、担保物件の適正な評価やリスク管理が不可欠であり、不動産鑑定士は経済環境や市場動向、収益性の観点から価値を算出します。また、保険会社では年金や保険資金の運用の一環として不動産投資を行うケースもあり、投資先不動産の価値変動リスクを精緻に見極める力が求められます。
不動産鑑定士の知見を金融商品設計や融資判断に直接生かせるだけでなく、専門職としての希少性をより高められるキャリアです。

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大手総合デベロッパーの企画開発部門や経営戦略部門
大手デベロッパーの企画開発部門や経営戦略部門では、不動産鑑定士の知見を「まちづくり」という、大きなスケールで生かせます。不動産鑑定士は、法規制・市場動向・収益構造の三方向から開発計画を分析できるため、事業の上流段階からチームをけん引する存在として重宝されるでしょう。
具体的には、再開発や都市再生、複合商業施設などのプロジェクトで土地評価や収益シミュレーションを行い、投資回収期間やROIを定量的に算出します。また、経営戦略部門では、保有資産の最適化や不採算物件の売却判断など、企業全体の資産ポートフォリオを管理する役割を担います。近年は、ESG投資やサステナブル開発の流れを背景に、環境価値や地域活性化を加味した評価手法が求められており、社会的インパクトを考慮した新しい評価手法に精通した不動産鑑定士が評価される傾向にあります。
都市開発に携わりたい方にとって、やりがいのある分野です

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デベロッパーの転職市場動向
転職においては難関なデベロッパーですが、高い専門スキルや、各種プロジェクトマネジメントの経験のある方であれば、転職も可能です。建設・不動産業のデベロッパーは高収入がのぞめることから、業界の多くの方があこがれる業種といえま… 続きを読む デベロッパーの転職市場動向
経営コンサルティングファーム・FAS
経営コンサルティングファームやFAS(Financial Advisory Services)では、不動産を含む企業資産全体の価値を評価・再構築する局面で、不動産鑑定士の専門知識が高く評価されます。特に、M&Aや事業再編、企業再生のプロジェクトでは、対象企業が保有する不動産の評価が取引金額や投資判断に直結するため、不動産鑑定士の客観的かつ定量的な判断が不可欠です。また、近年はREITや私募ファンド、クロスボーダーM&Aなど、国際的な資産取引が増えており、国際評価基準やIFRS(国際会計基準)に基づくバリュエーションの経験をもつ不動産鑑定士が特に重宝される傾向にあります。
本領域は、財務・会計・ファイナンスの知識を組み合わせることで、企業価値全体を俯瞰的に分析できる立場へとキャリアを広げられる点が特徴です。不動産鑑定士の専門性を軸としながら、より広範な経営課題の解決に挑戦したいと考える方にとって、魅力的なキャリアといえます。

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不動産鑑定士が生かせる最新求人・転職情報
近年の不動産業界では、取引規模の大型化や複雑化が進んでいます。このような業界動向の変化にともない、不動産鑑定士の役割も大きく変化しています。従来のように単に鑑定評価書を作成するだけでなく、投資チームや経営戦略部門の一員として、より戦略的な視点から事業判断にかかわるケースが増加しています。特に、不動産投資ファンドやアセットマネジメント会社など、金融と不動産が融合した領域では、物件評価に加えてデューデリジェンス(DD)業務を統合的に行える鑑定士への需要が高まっています。
JACが取り扱う求人を見ても、不動産ファンドの立ち上げや証券化事業など、新たな収益モデルの構築を目指す企業からの採用需要が顕著であり、不動産鑑定士に対し、事業リスクを定量的に可視化し、投資意思決定を支援する役割を期待している様子が読みとれます。
ここからは、不動産鑑定士の資格が生かせる最新求人・転職情報を紹介します。
●総合デべロッパー グループ会社:不動産鑑定評価業務・デューデリジェンス
●非公開企業:リスクアドバイザリー(不動産・不動産ファンド・REIT)/不動産鑑定士
●株式会社東京スター銀行:<リスクマネジメント>不動産審査部 不動産評価 AVP~VP
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年12月最新)
なお、本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACが取り扱う求人は、大半が非公開となっています。そのため、非公開求人も含め不動産鑑定士の資格が生かせる求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。
転職支援のプロであるコンサルタントが、丁寧なヒアリングを通じて適性や希望に沿う求人を紹介いたします。
不動産鑑定士と合わせて求められることの多い経験・スキル
ここでは、不動産鑑定士と合わせて求められることの多い、次の経験・スキルについて解説します。
- ●高度な投資判断を支える財務・金融モデリングスキル
- ●経営層へのプレゼンテーション能力
- ●AIを活用した不動産評価モデルの構築・ビッグデータ解析経験
高度な投資判断を支える財務・金融モデリングスキル
不動産鑑定士としてのキャリアを投資や金融領域へと発展させるには、実務経験に加え、高度な投資判断を支える財務・金融の知見とモデリングスキルが不可欠です。単に物件の評価額を提示するだけでは、その役割は限定的になります。転職市場で求められるのは、取得・期中・出口の各フェーズにおいて、盤石な数値的裏付けを提供できる能力です。
また、その分析の信頼性を確保するには、Excel関数やVBA、BIツールを駆使した高度な分析スキルが必須となります。さらに、分析の透明性と説明責任を確保する姿勢も評価されます
経営層へのプレゼンテーション能力
不動産鑑定士は、複雑で専門的な分析内容を専門家ではない経営層や投資委員会の役員に対してもわかりやすく、かつ論理的に伝えるためのプレゼンテーション能力も不可欠です。
具体的には、物件特性や立地競争力、需給ギャップ、賃料改定余地、稼働率シナリオなど、分析結果から導き出された潜在リスクやビジネスチャンスの有無、結論を明確に伝える能力が問われます。外資系企業やグローバルな投資家と対峙するポジションでは、英語を用いたボード向け報告や海外投資家へのデューデリジェンス資料(DD資料)の作成経験が求められることも少なくありません。
AIを活用した不動産評価モデルの構築・ビッグデータ解析経験
近年、不動産テック(PropTech)をはじめ、不動産とテクノロジーを融合させた新たな市場が急速に発展しています。企業の募集背景からも技術革新やDX推進などの意図が読みとれるケースが増えており、不動産鑑定士に対して、高いITリテラシーや新しい技術への適応が期待されています。
機械学習を用いた賃料推定や価格変動予測、GISを活用した商圏解析、来街者や人流データ、POIデータといった外部データの統合など、新たな評価手法や分析技術が次々と生まれています。このような新手法や技術を積極的に学び、自らの鑑定業務に取り入れる姿勢をもち併せていれば、ほかの鑑定士と差別化を図れるだけでなく、希少性を高め、長期的に活躍できます
不動産鑑定士を生かした転職後の年収目安
不動産鑑定士は、不動産の適正な価値を判断する専門家として、投資・開発・再生など多様な局面で求められており、転職後の年収もその専門性に見合う水準が提示されます。
JAC が取り扱う不動産鑑定士関連求人の全体想定平均年収は923.9万円と高水準にあり、安定した年収レンジが形成されています。年代別に見ると、20代で664.8万円、30代で847.5万円と順調に上昇し、40代では1,192.4万円に到達します。特に40代以降は、鑑定実務に加えてチームマネジメントや案件組成などを担うケースが多くなるため、経営職と同水準の報酬が提示されるケースもあります。

また、役職別に見ると、メンバー層で798.2万円、管理職層で1225.3万円と、管理職に就くことで年収が大幅に上昇します。日系企業と外資系企業を比較すると、日系企業が923.1万円、外資系企業が939.7万円と大きな差は見られませんでした。この結果は、不動産鑑定士の専門性の高さが国内外を問わず一貫して高く評価されていることの表れともいえます。
| 役職 | 平均年収 |
|---|---|
| メンバークラス | 798.2万円 |
| 管理職 | 1,225.3万円 |
| 平均年収 | |
|---|---|
| 日系企業 | 923.1万円 |
| 外資系企業 | 939.7万円 |
※当社実績(2023年1月~2025年9月、想定年収)
【年代別】不動産鑑定士を生かして転職を成功させるポイント
ここでは、年代別に不動産鑑定士を生かして転職を成功させるポイントを解説します。
20代で不動産鑑定士を生かして転職を成功させるポイント
20代で、不動産鑑定士資格を生かして転職を目指す場合、専門知識を実務に応用しようとする意欲や努力の姿勢、ポテンシャルを示すことが大切です。20代は実務経験が少ないため、鑑定評価の精度そのものよりも評価プロセスを理解し、事業や投資判断にどう結びつけられるかをアピールすることが重要です。例えば、都市再開発プロジェクトや不動産ファンドのアンダーライティング業務など、経済合理性と社会的意義の両立を求められる現場では、若手でも柔軟な発想と吸収力を評価される傾向があります。
また、20代は「不動産鑑定士×α」のキャリアを形成する最適な時期でもあります。不動産ファイナンス、アセットマネジメント、デベロップメントなどの関連分野に触れることで、専門性に厚みをもたせられます。加えて、語学力やITスキル、データ分析など、横断的なスキルを早期に身につけることも自身の市場価値を高めるうえで有効です。
30代で不動産鑑定士を生かして転職を成功させるポイント
30代は、不動産鑑定士としての実務経験が一定蓄積され、キャリアの方向性が定まる時期です。そのため、不動産鑑定士資格を生かして転職を目指す場合、自身と親和性が高い領域を選ぶことがポイントです。例えば、不動産証券化の分野を極めたいのであれば、不動産投資ファンドやアセットマネジメント会社への転職が選択肢に入ります。また、M&Aや事業再生の領域に興味を抱く場合、コンサルティングファームやFASなどが候補に挙がります。この時期に、特定の分野における高度な専門性と実績を築き上げることができれば、ほかの不動産鑑定士と差別化を図れる独自の強みとなります。
転職活動では、商業施設評価や再開発案件、ファンド評価など自身の得意領域を具体的な成果や実績とともに示し、即戦力として活躍できる旨を訴求することを意識しましょう。
40代で不動産鑑定士を生かして転職を成功させるポイント
40代では、不動産鑑定士としての専門性に加え、経営的視点とリーダーシップ力も求められるようになります。具体的には、管理職や部門責任者などのポジションで採用されるケースが多くなり、組織運営や収益構造改革、新規事業開発を推進する役割が期待されます。不動産ファンドや金融機関では、資産ポートフォリオ全体の最適化、リスクマネジメント、ディールストラクチャー構築など、経営判断に直結する業務に関与する機会も増えるでしょう。
JACデータでも、40代の想定平均年収は1,100万円を超え、その重責に見合った報酬レンジが設定されています。選考では、専門知識の深さだけでなく、「部下を育て、組織の専門性を底上げできるか」という視点からも評価されるため、育成力や戦略遂行力を具体的な事例で示すことが重要です。
また、近年は地方創生や都市再生など、公共・民間の連携案件が増加しており、行政折衝や多様なステークホルダー調整を円滑に進める力も強く求められています。自身の専門性を軸に、どのように事業成長や社会課題の解決に貢献できるかを明確に語ることが、40代の転職成功の鍵となるでしょう。
50代で不動産鑑定士を生かして転職を成功させるポイント
50代は、不動産投資部門の最高責任者やファンドのパートナー、経営に関与するエグゼクティブクラスのポジションでの採用が中心となり、経営陣と同じ目線で投資戦略や組織改革を推進できるかが問われます。個人としての鑑定スキルよりも「どのようにして組織を導くか」が重視され、経験を生かした経営参画型のキャリアにシフトします。
そのため採用選考では、過去の案件でどのように組織の収益改善や新規事業開発にどのように寄与したかが問われます。また、後進育成や知見共有を通じて、組織の専門性を次世代へ継承できる能力も見極めの対象となります。面接の場では、これまでの実績を組織運営や事業推進にどう貢献できるかという視点で語り、企業の事業課題や求める人物像に合わせて訴求することがポイントです。
不動産鑑定士保有者の転職事例
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用して転職を成功させた、不動産鑑定士保有者の事例を紹介します。
不動産金融業界の不動産鑑定士に転職した事例
Jさん(40代前半/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 不動産コンサルティング業 | 不動産鑑定士 | 800万円 |
| 転職後 | 不動産金融業 | 不動産鑑定士 | 1,000万円 |
Jさんは、他業界でキャリアをスタートした後、不動産鑑定士の資格取得を目指すこと決め、不動産鑑定会社への転職を経てキャリアを築いてきました。鑑定評価業務では、証券化不動産などの評価を担当するとともに、依頼者との窓口業務も兼任。見積交渉や評価内容の説明などを通じて、依頼件数の増加に貢献するなど、鑑定評価の専門性に加えて、顧客折衝能力と営業センスにも高い評価を得ていました。
これまでの経験を経て、Jさんは、不動産鑑定士資格を生かしてさらなるキャリアアップとワークライフバランスの改善を求め転職活動を開始しました。
JACのコンサルタントは、Jさんの不動産鑑定士としての実務経験を評価し、不動産金融企業の求人を提案しました。結果として、担保・収益不動産評価を中心に関連部署との連携や調査設計をリードするポジションの内定を獲得しました。現在は、不動産担保評価や鑑定評価などの業務を担当しています。今回の転職でJさんは、キャリアアップと年収アップ、そしてワークライフバランスの改善を実現することができました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
資格を生かして投資開発分野へキャリアアップした事例
Oさん(30代前半/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 信託銀行業 | 不動産コンサルタント | 750万円 |
| 転職後 | 投資運用業 | 不動産投資開発 | 1,000万円 |
大学卒業後、信託銀行に入行したOさんは、不動産売買仲介関連業務を経て、企業不動産に関するコンサルティング業務に従事してきました。その後、不動産鑑定室にて不動産鑑定評価、ノンリコースローンに係る物件評価、環境不動産認証取得コンサルティングなど、多様な職務に携わった経験をもちます。しかし、現職では仲介業務がキャリアの中心であり、鑑定士としての専門性を十分に発揮できる環境が限られていたことから、新たなステージでのキャリアアップを志し、転職活動を開始しました。
JACのコンサルタントは、Oさんの分析力と評価スキルが投資開発領域でも高く評価されると判断し、不動産鑑定士資格を強みとして生かせるJ-REIT運用会社の投資開発ポジションを提案しました。結果として、Oさんは同社の内定を獲得し、不動産取得・売却にかかわる各種リサーチやバリュエーション、ドキュメンテーションなど、不動産投資の川上から川下にまで深く関与しています。
今回の転職は、資格と実務経験を基盤に、より戦略的な投資サイドへとキャリアを広げた好例です。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
不動産鑑定士を生かした転職なら、JAC Recruitment
不動産鑑定士のキャリアは、単なる資産評価の専門家にとどまらず、投資・金融・デベロッパー・コンサルティングなど、幅広い領域に広がっています。一方で、企業が求めるスキルセットは多様化しており、自身の経験と不動産鑑定士の資格をどのように生かせるのかを正確に見極めることが転職の成功はもちろん、転職後の成長をさらに加速させる鍵となります。
その点、JACには、金融・不動産・コンサルティングなどの各専門領域に精通したコンサルタントが在籍しており、企業の採用背景や組織課題を深く理解した上で、不動産鑑定士資格を軸にした最適なキャリアパスをご提案いたします。さらにJACでは、単なる求人紹介にとどまらず、経営戦略やM&A、資産再生、ファンド組成など多岐にわたる領域へのキャリア拡張を目指す方に、重要な意思決定に資するアドバイスも提供しております。短期的な転職成功だけでなく、中長期的なキャリア形成にもつながります
不動産鑑定士の資格を生かした転職を検討している方は、ぜひJACにご相談ください。

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不動産業界転職情報
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