ブランドマネージャーの転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説

  1. 転職マーケット×マーケティング

公開日:2025/08/07 / 最終更新日: 2025/08/15

ブランドマネージャーは、企業の“顔”ともいえるブランド価値を市場に伝え、消費者との信頼関係を築く戦略的ポジションです。近年は企業のブランド戦略強化やグローバル展開の加速にともない、業界・業種を問わず需要が高まっており、商品企画やマーケティングだけでなく、経営視点でブランドを育てられる方が求められています。

ここでは、JAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントがブランドマネージャーの年収相場や求められるスキル・経験を解説します。

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ブランドマネージャーの転職動向


ブランドマネージャーの採用ニーズは年々高まっており、前年度比で求人は約1.4倍に増加しています。特に「医薬品」「化粧品・トイレタリー」「宝飾・アパレル」業界では採用数の伸びが顕著で、ブランド競争が激化する中、戦略立案からプロモーション実行まで一貫して担える方のニーズが高い傾向です。消費者接点の多いBtoC業界における採用が多く、課長~部長クラスのポジションが中心です。

募集背景としては、既存ブランドの再構築や新ブランドの立ち上げ、グローバル展開強化、M&Aによる体制再構築などが目立ちます。仕事内容も多岐にわたり、商品企画や市場調査、広告戦略、営業連携、KPI管理など、ブランド全体の成長を担うミッションが一般的です。近年ではデジタルマーケティングやサステナビリティに関する取り組みを統括する事例も増えており、従来の枠を超えた活躍が期待されています。

主に日系企業での募集が多い傾向ですが、英語力を要するグローバルブランド案件も一部見られます。今後もブランドが企業価値に直結する時代の中で、戦略眼と実行力を兼ね備えたブランドマネージャーへの需要はさらに拡大すると見込みです。

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ブランドマネージャーで求められるスキル・経験・マインド


ブランドマネージャーに転職する場合に求められるスキル・経験・マインドは、以下のとおりです。

  • ブランドマネジメントおよび商品企画の経験
  • マルチブランドまたは複数案件の同時管理スキル
  • 社内外ステークホルダーとの調整・推進力
  • デジタルマーケティング・販促施策の立案実行力
  • ビジネスレベルの英語力(グローバルブランド向け)

ここから、それぞれの内容を解説します。

ブランドマネジメントおよび商品企画の経験

ブランドマネージャーには、単なるプロモーションだけでなく、ブランド全体の戦略設計や商品企画を担う経験が求められます。特に、消費財や医薬品、化粧品業界など、生活者接点の多い領域では、商品開発・改良に関与し、顧客インサイトを活かした価値訴求ができる方材が重宝されています。マーケティングリサーチを活用し、製品コンセプトを具現化する力が重要です。

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マルチブランドまたは複数案件の同時管理スキル

複数ブランドやプロジェクトを同時に管理し、整合性のあるマーケティング戦略を実行する力も重要です。複数ブランドを同時にディレクションできる経験や、プロダクトライフサイクルを俯瞰的に見て戦略を切り替える柔軟性が高く評価されます。スピードと正確性が求められる環境での実務経験があると有利です。

社内外ステークホルダーとの調整・推進力

ブランドマネージャーは、開発、営業、PR、法務、製造など多部門との調整を日常的に行います。さらに、広告代理店やOEMメーカー、リサーチ会社との連携も欠かせません。多様な関係者と合意形成を図りつつ、プロジェクトを推進した経験をもつ方が高く評価される傾向です。

デジタルマーケティング・販促施策の立案実行力

SNSやECの普及により、ブランドマネージャーにはデジタルマーケティングの実務経験が強く求められています。特にBtoC領域では、インフルエンサー活用、SEO/SEM、メールマーケティング、コンテンツ制作など、オンライン施策を設計・運用する力が不可欠です。また、リアルとの統合的な施策展開経験も重視されます。

ビジネスレベルの英語力(グローバルブランド向け)

グローバルブランドを扱う企業や外資系企業では、海外本社との会議や資料作成、プレゼンテーションが日常的に発生します。そのため、ビジネスレベルの英語力(会話・読み書き)が必要とされるケースは増加傾向です。特に、医薬品・化粧品・消費財などの分野では、英語力がキャリアアップの鍵となることもあります。

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ブランドマネージャーの想定平均年収は822.6万円


JACの実績※では、ブランドマネージャーの平均年収は約822.6万円です。年収のボリュームゾーンは800万円~1,000万円となっています。下記の表は年代別の平均年収ですが、企業規模や担当する領域、これまでのご経験によって、20代でも年収が700万円を超えるケースや30代・40代で年収1,500万円に近いケースもあります。

役職平均年収
メンバークラス723.6万円
管理職933.3万円
平均年収
日系企業20.4万円
外資系企業829.3万円

※当社実績(2023年1月~2025年6月、想定年収)より

ブランドマネージャー最新求人情報


本章では、ブランドマネージャーの最新転職・求人情報を紹介します。

日系大手食品メーカー:BtoC商品マーケティング(スタッフ~主任)

非公開:新規事業  マーケティング部 スタッフ

神戸本社食品企業:ブランドマネージャー

CAPS株式会社:ブランドマネージャー

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ブランドマネージャーへの転職で有利となる資格


ブランドマネージャーへ転職する際には、以下の資格を取得しておくと有利です。

  • ・MBA
  • ・中小企業診断士
  • ・TOEIC
  • ・マーケティング・ビジネス実務検定
  • ・JMA認定 ブランド・マネージャー資格

ここから、各資格の内容をご紹介します。

MBA

MBAは経営に関する高度な理論や実務を体系的に学べる資格で、ブランド戦略やマーケティング、財務、組織管理といった分野を横断的にカバーします。戦略構築や組織マネジメントが求められるブランドマネージャー職において、MBA取得者は即戦力として評価されやすい傾向です。

国内外の大学院で取得可能で、社会人の場合は夜間・オンライン課程で2年前後の学習期間が必要です。難易度は高いですが、取得することでハイクラスな転職を狙いやすくなります。

参照:KEIO MBA「MBAプログラム」

中小企業診断士

中小企業診断士は、経営戦略・マーケティング・財務・法務など、幅広いビジネス領域を横断的に学べる国家資格です。ブランドマネージャー職では、論理的な市場分析や戦略設計能力が重視されるため、実務経験とこの資格が組み合わさることで説得力が増します。

一次試験と二次試験(筆記・口述)があり、合格までには1~2年程度の学習が必要とされます。実務をともなう高度な資格として、一定の評価を得られるでしょう。

参照:J-SMECA「中小企業診断士試験」

 

TOEIC(800点以上)

グローバルブランドを扱う企業や外資系企業では、英語での会議・資料作成・交渉能力が欠かせません。そのため、TOEIC800点以上を目安にビジネスレベルの英語力が条件となる案件が複数存在します。特に医薬品や化粧品、食品のグローバルブランド部門で英語力は必須に近く、転職市場での競争力を高めるうえで非常に有効です。

学習期間は個人差がありますが、日常英会話が可能なレベルからであれば6カ月〜1年程度で到達できるでしょう。

参照:IIBC「TOEIC Listening & Reading Test」

 

マーケティング・ビジネス実務検定(B級以上)

マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングの基礎知識から応用力までを網羅する民間資格です。ブランド戦略・商品開発・販促施策などブランドマネージャー職に直結する領域を体系的に学べるため、未経験からマーケティング職への転職を目指す方にとって有利に働くでしょう。

B級以上を取得することで、企業内での即戦力をアピールしやすくなります。合格率は約40%前後で、学習期間は2〜3カ月程度が目安です。

参照:マーケティング・ビジネス実務検定

JMA認定 ブランド・マネージャー資格

ブランド・マネージャー認定協会(JMA)が提供する資格で、ブランド構築・管理・活用のフレームワークを理論と実践の両面から学べる専門性の高い認定制度です。事業会社でのブランド推進を主導したいと考える層にとって、転職時の専門性アピールに有効といわれています。

初級から上級まであり、初級であれば2〜3日間の集中講座で取得可能です。ブランド構築の体系的知識を持っている証明になります。

参照:一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会「資格制度について」

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ブランドマネージャーのキャリアパス


ブランドマネージャーのキャリアパスは多様で、昇進や他職種への転身、独立など幅広い選択肢があります。自身の強みや志向に併せて、シニアブランドマネージャーやプロダクトマネージャー、グローバル展開、コンサルタント、経営層への道など、専門性を活かしながらキャリアを築くことが可能です。

シニアブランドマネージャー/マーケティングディレクターへの昇進

ブランドマネージャーとしての実績を積み重ねることで、より大規模なブランドや複数ブランドの統括を担うシニアブランドマネージャーや、企業全体のマーケティング戦略を指揮するマーケティングディレクターへと昇進できます。戦略的思考力やリーダーシップ、チームマネジメント力が求められるため、組織全体を動かすことにやりがいを感じる方に向いています。

このキャリアを歩むには、ブランド戦略の立案・実行で成果を上げ、マネジメント経験を積みながら、上司や経営層からの信頼を得ることが重要です。

プロダクトマネージャーへの転身

ブランドマネージャーとして培った市場分析力や消費者理解を活かし、製品の企画開発から市場投入までを一貫してリードするプロダクトマネージャーへ転身する道もあります。ものづくりや新商品開発に強い関心があり、プロジェクト全体をハンズオンで動かしたい方に適しています。

このキャリアを目指すには、ブランドマネジメントの枠を超えた商品開発やプロジェクトマネジメントの経験を積み、開発部門や営業部門との連携力を高めることが必要です。

グローバルブランドマネージャー/海外マーケティング責任者

国内でのブランドマネジメント経験を活かし、海外市場でのブランド戦略や現地チームのマネジメントを担うグローバルブランドマネージャーや海外マーケティング責任者になる道もあります。異文化理解や語学力、国際的な視点を活かしてチャレンジしたい方に向いています。

海外プロジェクトへの参画や英語力の強化、海外拠点での実務経験などを積むことで、このキャリアパスが開けるでしょう。

コンサルタントや独立系ブランディングスペシャリスト

ブランドマネージャーとしての知見や実績を武器に、コンサルティングファームや独立系のブランディングスペシャリストとして活躍する道もあります。多様な業界や企業の課題解決に携わりたい方、自分の専門性を活かして自由度高く働きたい方に適しています。

複数ブランドの成功事例やプロジェクトリーダー経験を積み、ネットワークを広げることで独立やコンサル転身が現実的になるでしょう。

企業経営層(CMOや経営企画責任者)へのキャリアアップ

ブランドマネージャーとしての実績を基盤に、最終的にはCMO(最高マーケティング責任者)や経営企画責任者など、企業経営の中枢を担うポジションを目指すことも可能です。全社戦略や経営判断に関与したい、より大きなインパクトを残したい志向の方に向いています。

マーケティング全体の知識とリーダーシップ、経営層との折衝力を磨き、全社的なプロジェクトや経営課題に積極的に関与することで、このキャリアパスを目指せます。

ブランドマネージャーの転職を成功させる5つのポイント


ブランドマネージャーの転職を成功させるためには、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。

  • ・ブランド戦略経験を“企業成長の推進力”として語る
  • ・消費者理解力を“経営的視野”でアピール
  • ・独自ブランド価値の創出エピソードを強調
  • ・転職動機は“キャリアの展望”を軸にストーリー化
  • ・転職エージェントを活用

ここから、各ポイントの内容を確認しておきましょう。

1.ブランド戦略経験を“企業成長の推進力”として語る

ブランドマネージャーとしての経験は、単なるマーケティング活動にとどまらず、企業全体の成長を牽引する役割として再定義することが重要です。ブランドの立ち上げやリブランディング、新規市場開拓などの経験を「事業成長の原動力」として職務経歴書や面接でアピールしましょう。自らの施策がどのように売り上げや市場シェアの拡大に貢献したか、具体的な数値や成果を用いて説明できると評価が高まります。

2.消費者理解力を“経営的視野”でアピール

ブランドマネージャーは消費者インサイトの発掘や市場分析に強みを持ちますが、これを経営課題の解決や事業戦略立案にどう活かしてきたかを語れると、より高い評価につながります。例えば「消費者調査をもとに新商品開発を主導し、事業部の売り上げを前年比○%成長させた」など、経営層と同じ視点で成果を語ることで、事業会社やコンサルティングファームなど幅広い業界での即戦力性をアピールできます。

3.独自ブランド価値の創出エピソードを強調

自社ブランドを競合他社とどう差別化し、市場で独自のポジションを築いてきたかを具体的に説明できることが重要です。例えば「サステナビリティ訴求」「デジタル施策強化」「ターゲット層の再定義」など、独自の戦略や取り組みを強調しましょう。「ほかのブランドマネージャーと何が違うのか」「自社にどのような新しい価値をもたらせるのか」を明確に伝えることが可能です。

4.転職動機は“キャリアの展望”を軸にストーリー化

転職理由は、現職での経験や成長を肯定しつつ、「より大きなブランドを手掛けたい」「グローバル市場で挑戦したい」「経営層に近い立場でブランド戦略を推進したい」など、前向きなキャリアビジョンを語ることが大切です。ブランドマネージャーとしての経験を土台に、次のステージでどのような成長や貢献を目指すのかを明確に伝えることで、面接官に納得感と将来性を示せます。

5.転職エージェントの活用

ブランドマネージャーの転職市場はポジションが限られているため、JACのような専門性の高い転職エージェントの活用が有効です。コンサルタントは非公開求人の紹介や、職務経歴書のブラッシュアップ、業界動向の提供、面接対策など幅広いサポートを提供してくれます。自分の強みや希望に合った求人に効率よく出会うためにも、プロの力を積極的に活用しましょう。

ブランドマネージャーの転職事例


ここからは、JACを活用してブランドマネージャーへ転職した事例をご紹介します。

Oさん(男性/30代後半)

業種職種年収
転職前日系大手ヘルスケア企業海外事業企画・商品開発750万円
転職後外資系ヘルスケア企業ブランドマネージャー1,000万円

Oさんは大学卒業後、国内の大手ヘルスケア企業に入社し、一般用医薬品(OTC)の法人営業を数年間経験。顧客対応や市場理解を深めるなかで、次第に事業企画や商品開発への関心を高め、社内のキャリアチェンジ制度を活用して海外関連部門へと異動しました。

新たな配属先では、アジア圏を中心とした市場に向けた製品企画やブランド戦略立案、業務提携交渉、生活者調査の企画分析など、幅広い業務に従事。特に現地勤務中には、新商品開発プロジェクトを複数主導し、現地法規への対応を含めた多部門との連携を図りながら、現地市場のニーズに即した製品展開を実現しました。

JACのコンサルタントは、Oさんのグローバルな現場経験と、関係者を巻き込んでプロジェクトを推進する力に注目。商品企画・マーケティングの初期段階から関われるポジションとして、外資系のスキンケアブランドでのマーケティング職を提案しました。D2Cを主軸とした成長企業において、ブランド構築や商品開発、社内外のステークホルダーとの調整など、これまで培った経験を活かしながらさらなる活躍が期待されています。

ブランドマネージャーへの転職なら、JAC Recruitmentへ


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  • メーカー転職情報

    メーカーの転職市場においても、JAC Recruitmentは多くの方々の転職を成功させてきました。JACは業界専任制のコンサルティングを行っているため、高い専門性や業界の知識を豊富に蓄積しており、また市場動向についても… 続きを読む メーカー転職情報

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。