企業が顧客関係管理(CRM:Customer Relationship Management)を効果的に運用し、顧客関係を強化・最適化するための総合的な支援を行う専門家であるCRMコンサルタント。 本記事では、CRMコンサルタントの転職市場動向や転職で求められる経験・スキル・マインド・資格をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。
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CRMコンサルタントの転職市場動向
ここでは、下記2つの観点からCRMコンサルタントの転職市場動向について解説します。
• CRM市場は着実な成長が見込まれる
• AI技術のDX化にともない、クラウド型CRMの活用ニーズが拡大
CRM市場は着実な成長が見込まれる
CRM市場は、世界的にも日本国内においても著しく成長しており、今後もその拡大は続くと予測されています。
グローバル市場に目を向けると、2024年の市場規模は734億米ドルと評価されており、2025年から2030年にかけては年平均成長率(CAGR)14.6%という高い水準での成長が見込まれています。
この成長の背景には、顧客体験の向上を目的としたハイパーパーソナライゼーションへの要求の高まりや、効率化・コスト削減を実現するAI・自動化技術の導入、ソーシャルメディアを活用した顧客対応の重要性の増大など、企業が顧客との関係性をより深化・最適化しようとする動きが活発化していることが挙げられます。
日本市場においても、2023年におけるCRM市場の規模は21億2,060万ドルであり、2030年には52億2,390万ドルに達すると予測されています。さらに、2024年から2030年にかけての年平均成長率は13.7%と予測されており、国内でも引き続き拡大が続くでしょう。
業種別では、小売が最も大きな収益を挙げる分野である一方、今後の成長性という観点では、通信・IT分野が最も高い成長率を示すと予測されており、DXの進展がCRM市場の拡大をさらに後押しするでしょう。
企業が顧客データをより戦略的に活用し、競争優位性を確立しようとする限り、CRM市場の成長は今後も続くと考えられます。このような市場背景から、顧客体験設計やデジタル戦略に強いCRMコンサルタントへの需要は、各業界で継続的な増加が見込まれるでしょう。
出典:「Customer Relationship Management Market Report」(Grand View Research)
出典:「Japan Customer Relationship Management Market Size & Outlook」(Grand View Research)
AI技術のDX化にともない、クラウド型CRMの活用ニーズが拡大
クラウド型CRMソリューションの普及は、CRM市場全体の成長を後押ししています。
2023年度のクラウド型CRM市場は、前年比115.2%の5,392億円に達し、2024年度にはさらに113.3%の6,109億円、そして2028年度には1兆円を超える規模に到達することが予想されています。
一方、従来のオンプレミス型CRMの市場は縮小傾向にあり、両者の市場成長の乖離は年を追うごとに拡大しています。
クラウド型CRMが選ばれる背景には、生成AIとの親和性の高さがあります。企業は、クラウド型CRMを導入することで、顧客データに基づくパーソナライズされた提案、営業活動やマーケティングプロセスの自動化、顧客からの問い合わせに対する迅速かつ的確な対応などが可能になります。
今では企業規模や業界問わず、多くの企業がクラウド型CRMの導入・活用を進めており、営業戦略やマーケット戦略に転用する企業も増加傾向にあります。
このような背景から、CRMコンサルタントには、クラウド型CRM導入に関する知識だけに限らず、データ分析や自動化プロセス設計、UI/UX最適化まで担える高スキル、部門を横断した価値提供を可能にする知見も求められるようになっています。
出典:「マーテック市場の現状と展望 2024年度版 クラウド型CRM市場編 (第8版)」(デロイト トーマツ ミック経済研究所)
CRMコンサルタントが求められる主な転職先候補
CRMコンサルタントが求められる主な転職先候補としては、次のような企業が挙げられます。
• 総合系コンサルティングファーム
• 大手SIer
• CRMパッケージベンダー・認定パートナー企業
ここでは、上記3つの転職先候補でなぜCRMコンサルタントが求められるのか、解説します。
総合系コンサルティングファーム
CRMコンサルタントの活躍の場として、総合系コンサルティングファームが挙げられます。
総合系コンサルティングファームでは、企業のデジタル変革を支援する役割を担うポジションが設けられています。
具体的なプロジェクト例としては、顧客データの統合・分析基盤の構築やマーケティングオートメーション導入によるリード獲得・育成プロセスの効率化、営業支援システム導入による営業活動の可視化・標準化、などが挙げられます。
総合系コンサルティングファームは多様な業界の顧客を抱えているため、幅広い業務経験を積むことができるでしょう。また、大手ファームの場合、グローバル案件を多数抱えているため、英語を用いた実務経験や多国籍チームとの協働経験を得られることもあります。
採用選考では、論理的思考力や課題解決能力などコンサルタントに不可欠な基礎スキルに加え、顧客中心の視点やCRM戦略に関する知見、主要CRMツールに関する知識や導入経験が評価の対象になるでしょう。

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総合コンサルティングファームとは?仕事内容や企業一覧を紹介
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大手SIer
大手SIerも、多くのCRMコンサルタントが活躍している分野です。
SIerにおけるCRMコンサルタントは、顧客の業務要件とシステム機能のマッピング、カスタマイズやアドオン開発の要否判断、データ移行計画の策定など、技術的な側面からコンサルテーションを提供します。また、プロジェクトマネージャーとして開発チームを率い、スケジュールやコスト、品質を管理する役割を担うこともあります。
そのため、Salesforce、Microsoft Dynamics 365、SAP C/4HANAなど主要製品に関する実装経験を持ち、顧客との折衝・調整を行えるレベルのCRMコンサルタントは、即戦力として重宝されるでしょう。加えて、最近ではクラウド移行やゼロトラストネットワーク対応などの案件が急増していることから、CRMとITインフラの知見を併せ持つCRMコンサルタントを求める企業も増えています。
自身の専門性を柔軟に生かせる場があることから、システム開発の経験や技術的なバックグラウンドを持つCRMコンサルタントにとっては、経験に応じてプロジェクトマネージャーやアーキテクトへのキャリアパスも目指せる環境といえるでしょう。

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SIerの転職事情|年収相場や求められるスキル・経験を解説
クライアント企業の業務を分析し、課題解決に適したシステムの設計や開発、運用、保守を一貫して担う企業をSIerといいます。最近では、クラウドサービスの普及にともない、プラットフォームによるインフラ構築サービスの提供が開始さ… 続きを読む SIerの転職事情|年収相場や求められるスキル・経験を解説
CRMパッケージベンダー・認定パートナー企業
CRMパッケージソフトウェアを提供するベンダー企業やベンダーから認定を受けたパートナー企業も、CRMコンサルタントが求められる業界の一つです。
CRMパッケージベンダーのCRMコンサルタントは、主に製品の機能開発やマーケティング、導入支援を担います。一方、認定パートナー企業のCRMコンサルタントは、特定のCRM製品に特化し、より幅広い顧客層に対して、導入コンサルティングやカスタマイズ開発、トレーニング、運用保守などのサービスを提供します。
各企業に転職するにあたっては、特定のCRM製品に関する深い知識や導入経験が求められることがあります。また、Salesforce認定アドミニストレーターやPardotスペシャリストといった各種認定資格を有していると、採用選考時に評価の対象になることもあるでしょう。
未経験からCRMコンサルタントに転職できるのか
未経験からCRMコンサルタントに転職することは決して不可能ではありませんが、高い専門性が求められる職種であることから、多くの場合、コンサルティング経験やCRM関連する直接的な経験が求められるでしょう。
しかし、CRMコンサルタントが関与するプロジェクトの領域は非常に幅広いため、コンサルティングやCRMに関する直接的な経験がなくとも、関連性の高い業務経験やバックグラウンドがあれば、それを足がかりに転職を実現できる可能性は十分にあります。
例えば事業会社で営業プロセスの改善や販売チャネルの最適化に取り組んだ経験、マーケティング戦略を立案し実行した経験、顧客データを分析してインサイトを導き出し顧客戦略に反映させた経験、あるいはコールセンターなどのコンタクトチャネルの運営や改革に携わった経験などは、採用選考でも高く評価される場合があります。
特に、特定業界の現場業務に関する知識は、その業界向けのCRMプロジェクトにおいて大きな強みとなるでしょう。また、デジタルマーケティングやデータ分析業務の経験も、CDPやBIツールとの連携が求められるCRM案件で重宝されます。そのため、未経験からCRMコンサルタントへの転職を目指す場合は、自身の業務経験とCRM領域における接点を整理し、戦略的にアピールすることが大切です。
CRMコンサルタントの最新転職・求人情報
ここでは、CRMコンサルタントの最新求人・転職情報を紹介します。
本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACでは取り扱い求人の大半が非公開のため、非公開求人も含めCRMコンサルタントの求人紹介を受けたい方は、ぜひJACへご登録ください。
転職支援のプロであるコンサルタントが、丁寧なヒアリングを通じて適性や希望に沿う求人を紹介いたします。
● 大手グローバルコンサルティングファーム:CRMコンサルタント
● 大手コンサルティングファーム:CRM領域コンサルタント
● 株式会社オプト:【マーケティングコンサルタント】CRMコンサルタント_マネージャー候補
● 大手日系コンサルティングファーム:CRMコンサルタント
● 日本ビジネスシステムズ株式会社:CRM / ERP コンサルタント
● 大手会計系コンサルティングファーム:Customer Practice Consultant(CRM)
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)
CRMコンサルタントへの転職で求められる経験・スキル・マインド・資格
ここでは、CRMコンサルタントへの転職で求められる、次の4つの素養について解説します。
• 特定業界の知見や営業・マーケティング・広報などの顧客接点を持つ職種経験
• コンサルタントに必要な基礎スキルに加え、プログラミング言語を活用したデータ分析スキル
• SalesforceやSAP、Microsoft Dynamicsなどの主要CRMツール操作スキル
• 必須資格はないが、主要CRMツールベンダーの認定資格取得が有利に働く
特定業界の知見や営業・マーケティング・広報などの顧客接点を持つ職種経験
CRMコンサルタントは、企業の顧客接点を改革・最適化する役割を担うため、営業やマーケティング、カスタマーサポート、広報といった業務領域における実務経験が求められることがあります。例えば、金融業界であれば規制対応やリスク管理、製造業であればサプライチェーンや代理店管理、小売業であれば店舗運営やEコマース領域における実務経験などが挙げられます。
各職種で培われた業務理解は、CRMソリューションの要件定義や業務設計時に生かされ、単なるシステム導入にとどまらず、顧客の抱える問題を本質から理解し、実効性の高いソリューション提供を可能にするでしょう。
また、業界特有の商習慣やKPIに関する知識も、適切なソリューション提案を行う際に重宝されるため、特定業界に対する高度な知識や深い理解を持つ場合、未経験でも採用に至ることがあります。
コンサルタントに必要な基礎スキルに加え、プログラミング言語を活用したデータ分析スキル
CRMコンサルタントは、戦略立案や業務要件整理などの上流工程を担うことも多いため、論理的思考力やプレゼンテーション能力、関係者との調整力といったコンサルタントとしての基礎スキルが前提として求められます。
さらに最近は、データドリブンなCRM施策の提案力が差別化要因になっているため、SQLやPythonなどのプログラミング言語を用いたデータ分析スキルも、求められつつあります。
そのため、SQLを用いたデータベース操作、PythonやRなどのプログラミング言語を活用した統計分析、機械学習モデルの構築などのスキルがあれば、多くの企業で高い評価を受けるでしょう。
SalesforceやSAP、Microsoft Dynamicsなどの主要CRMツール操作スキル
CRMコンサルタントとして実務に携わる際は、SalesforceやSAP Customer Experience、Microsoft Dynamics 365などの主要CRMプラットフォームに対する操作スキル・構成理解は必須となります。
CRMツールは、企業ごとの業務要件に応じて柔軟な設定やカスタマイズが可能な反面、それぞれの機能や特徴、設定方法、カスタマイズの可能性などを理解できていないと適切な提案や設定ができない恐れがあります。
ツールの機能を深く理解していれば、顧客に対してより具体的かつ実現可能な提案ができ、導入プロジェクトを円滑に進めることができるでしょう。また、標準機能でカバーできない要件に対して、カスタマイズや外部ツール連携などの代替案を適切に提案することも可能になります。
機能拡張が頻繁に行われるCRMツールもあるため、継続的に最新の情報をキャッチアップしたり製品理解に努めたりする姿勢も必須になるでしょう。
必須資格はないが、主要CRMツールベンダーの認定資格取得が有利に働く
CRMコンサルタントになるために必須となる特定の資格はありません。
しかし、主要なCRMツールベンダーが提供する認定資格を取得していると、採用選考時に有利に働くこともあります。
例えば、Salesforceには「認定アドミニストレーター」「認定 Sales Cloud コンサルタント」「認定 Service Cloud コンサルタント」「認定 Marketing Cloud コンサルタント」など、役割や専門領域に応じた多様な認定資格が存在します。同様に、SAPやMicrosoft Dynamicsにも、それぞれの製品に関する知識やスキルを証明するための認定資格プログラムがあります。
各資格を保有していると、当該CRMツールに関する一定レベル以上の知識とスキルを有している旨を対外的に証明できます。特に実務経験が浅い場合や特定のツールに関する専門性をアピールしたい場合は、関連する認定資格の取得を検討する価値は十分にあるでしょう。
CRMコンサルタントへ転職した場合の年収相場
CRMコンサルタントとして転職した際の年収は、一般的にアナリスト・コンサルタントクラスで500万円〜700万円程度といわれています。
キャリアアップし、上流工程を担うシニアコンサルタントクラスになると、年収は700万円〜900万円程度に上昇し、さらにマネージャーやシニアマネージャークラスになると、年収1,000万円〜1,200万円程度、あるいはそれ以上を目指すことも可能です。また、外資系コンサルティングファームの場合、日系企業と比較して一般的に100万円〜300万円程度上乗せした水準が目安となるでしょう。
一方、同じ職位であっても、過去の年収水準や経験年数、CRMツールの実務活用実績の有無などにより、提示年収額に差が生じることもあります。そのため、CRMコンサルタントへの転職を目指す際は、自身のスキルと親和性の高い業種や案件フェーズを見極めながら応募先を選定することが大切です。
CRMコンサルタントの転職事例
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、CRMコンサルタントへの転職を成功させた事例を紹介します。
グローバル環境を求めCRMコンサルタントに転職した事例(男性/30代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 監査・コンサルティング | 法人営業 | 1,000万円 |
| 転職後 | 監査・コンサルティング | CRMコンサルタント | 950万円 |
Mさんは、営業職としてキャリアをスタートした後、マネジメントやプロジェクト推進などの業務を通じて着実にキャリアの幅を広げてきました。若くして拠点の責任者にも抜擢され、部門をまとめるリーダーとしての手腕を発揮。その後はCRMシステムに関連するプロジェクトにも携わり、チームリーダーとして経営層からも高い信頼を得ていたとのことです。
転職を考え始めた背景には、「将来的に海外で活躍できる環境で経験を積みたい」という強い志向がありました。転職先の選定では、「海外赴任や出張の可能性がある」「CRM領域の専門性をさらに高められる」という2点を重視しました。
最終的に、監査・コンサルティング業界の企業のCRMコンサルタントへの転職を決意しました。現在は、CRM戦略の立案からシステム導入支援まで、幅広いテーマに携わりながら、自身の経験を生かして顧客企業の変革に貢献しています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
CRMコンサルタントとして監査・コンサル業界に転職した事例(男性/40代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | IT・通信 | カスタマーサービス | 1,200万円 |
| 転職後 | 監査・コンサルティング | CRMコンサルタント | 950万円 |
Nさんは、長年にわたりIT業界においてCRM領域のプロジェクトを多数手掛け、CRMセクターのマネージャーとして、数多くの案件をリードし、多様な業界の顧客に向き合ってきました。プロジェクトでは、関係者との丁寧なコミュニケーションを重視し、業務の遂行においても社内外問わず関係者から高い信頼を得ていたと評価されています。
一方、家族との時間を大切にしたいというライフステージの変化に応じた働き方の最適化を目指し、転職を検討し始めたとのことです。転職活動では、これまで培ってきたCRM分野での専門性を生かしつつ、より部門づくりに関与できる環境を重視し、企業を選定しました。最終的に、Nさんがこれまで手がけてきたプロジェクトと高い親和性を持つコンサルティングファームのCRMコンサルタント職への転職を決意しました。
この転職の成功ポイントは、自身の専門性を軸に据えながらも、働き方や将来的なキャリアビジョンを見据えて柔軟に選択を重ねた点にあるといえるでしょう。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
顧客視点を重視するCRMコンサルタントに転職した事例(男性/40代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | デジタルマーケティング | 戦略コンサルタント | 1,100万円 |
| 転職後 | 監査・コンサルティング | CRMコンサルタント | 1,200万円 |
テクノロジーグループに新卒入社し、長年にわたり複数のグループ会社でキャリアを築いてきたHさんは、CRM領域に強みを持ちつつ、エンジニアや営業など幅広い職種を経験してきました。社内公募を活用しながら自身が希望するキャリアパスを切り拓き、異動のたびに成果を出すことで着実に信頼と実績を積み重ねてきたとのことです。
転職を検討し始めた背景には、これまでの経験で培った顧客に寄り添うコンサルティングスキルをさらに追求したいという強い志向がありました。
転職先を選ぶ際は、「CRM領域の専門性を生かせる」「クライアントワークを通じて多様なケースに触れられる」「顧客視点に立ったコンサルティングを提供できる」の3点を重視し、応募先企業を絞り込んでいきました。最終的に、これまでに培った知見を生かしながら、よりダイレクトに顧客価値創造に貢献できる環境へと活躍の場を移すこととなりました。
今回の転職事例は、目先の転職に固執せず、その先のキャリアを見据えて自身の専門性と志向を追求した点が特徴であり、キャリア形成の過程で自身の専門性を生かしCRMコンサルタントという新たな活躍の場を見いだした好例といえるでしょう。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
CRMコンサルタントへ転職後のキャリアパス
ここでは、CRMコンサルタントから描ける、次の3つのキャリアパス例について解説します。
• 転職先企業で役員クラスを目指し昇進・昇格
• 事業会社のCRM/マーケティング部門への転職
• フリーランスとしての独立・起業
転職先企業で役員クラスを目指し昇進・昇格
CRMコンサルタントから目指せるキャリアパスとしては、企業内で昇進や昇格を重ね、管理職を経て最終的に役員クラスを目指すルートが挙げられます。
役職が上がるにつれて担当する役割も変化し、チームマネジメントや新規案件の獲得、部門運営、後進育成など、より経営に近い視点を持った貢献が求められるようになるため、役職ごとに求められる成果や能力を理解し、意識的に培っていく姿勢が必須となるでしょう。
特にCRM領域は、企業の収益向上に直結するテーマを扱っています。そのため、キャリアアップを目指す際は、目に見える成果を出し続け、社内での評価を高めていくことが不可欠です。
事業会社のCRM/マーケティング部門への転職
CRMコンサルタントとして培った経験は、事業会社のマーケティング部門やDX推進部門に転職する際に高く評価されることが期待できます。
具体的なポジションとしては、CRMマネージャーやマーケティングマネージャー、データアナリスト、プロダクトマネージャーなどが考えられます。コンサルタント時代に特定の業界のプロジェクトを多く経験していれば、その業界の事業会社に転職することで、早い段階から企業に貢献できるでしょう。
企業が求める成果を残すことができれば、将来的にはCRMやマーケティング部門の責任者やCMO(最高マーケティング責任者)、CDO(最高デジタル責任者)など、経営幹部ポジションへの昇進・昇格も現実的なキャリアとして視野に入れることが可能になるでしょう。
フリーランスとしての独立・起業
一定の実務経験を積んだ後、特定の企業に所属せず、フリーランスとして独立・起業するキャリアパスもあります。
特に、Salesforceなどの特定のCRMツールに関する高度な専門知識や導入経験、あるいは特定の業界における深い知見など、明確な強みを持っていれば、プロジェクト単位で業務委託を受けたり、スポットでプロジェクトに参画したりできるでしょう。将来的にはCRM領域に特化したコンサルティング会社を立ち上げる、といったキャリア展開も視野に入ります。
独立することで、働く時間や場所、取り組む案件などを自身の裁量で決めることができ、より自由度の高い働き方を実現できるでしょう。安定した収入を得るためには相応の努力が必要ですが、自身の専門性を生かし、主体的なキャリア形成を目指すCRMコンサルタントにとって、魅力的なキャリアパスといえます。
CRMコンサルタントへの転職なら、JAC Recruitment
CRMコンサルタントという高度な専門性が求められる職種への転職を成功させるには、職種に対して深い理解を持つ転職エージェントの活用を推奨します。
その点、JACには業界や業種に精通したコンサルタントが在籍しており、一人ひとりの経験を丁寧にヒアリングしたうえで、的確なアドバイスと最適な提案を提供しています。さらに、職務経歴書の添削や面接対策では、市場動向や求人企業が求めるスキルセット、企業ごとの文化や特徴などを考慮し、強みを効果的に伝えるための指導を実施しています。
また、JACは、コンサルティング業界やIT業界、そして各事業会社のマーケティング・営業部門など、幅広いネットワークを持ち、大手総合系ファームから大手SIer、有力ベンダー、事業会社の重要ポジションに至るまで、豊富なCRM関連求人を取り扱っています。
一般には公開されていない非公開求人も多数取り扱っているため、自身の経験やスキルの価値を最大化できる求人に出会える可能性も期待できるでしょう。
CRMコンサルタントへの転職を検討している方は、ぜひJACにご相談ください。
転職支援のプロが、皆さまの理想とする転職の実現をお手伝いいたします。



