ECU開発の転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説

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公開日:2026/01/18 / 最終更新日: 2026/01/18

ハイブリッド車や電気自動車の登場、さまざまな安全システムや快適装備の搭載にともない、ECUの機能は高度化し、ECU開発者にはより高いスキルが求められるようになっています。では、ECU開発職への転職において、どのような経験やスキルが評価されるのでしょうか。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が、ECU開発職の転職事情について詳しく説明します。

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ECU開発の転職動向

電子制御技術の進化により、自動車のさまざまな性能が向上した現在では、多い車種では100個以上のECUが搭載されています。ECUは、自動車の性能や安全性を高めるうえで欠かせない役割を担っており、ECUの開発職に対する需要も増加傾向です。

昨今のECU開発職の転職市場動向について、JACが取り扱う求人の傾向を踏まえて解説します。

ハイブリッド車や電気自動車ニーズの増加

ハイブリッド車や電気自動車には、交流モーターを制御するECUが必要です。また、電力性能や電費の向上、システムの小型化のためにはインバーター装置が必要不可欠であり、これを制御するECUも重要です。さらに、モーターを発電機として利用してバッテリーを充電する際や、外部充電器との通信・制御を行う際にもECUが活用されています。

カーボンニュートラルの実現を目指して、自動車メーカー各社はハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車などの開発を積極的に進めています。それにともない、これらの車両に欠かせないECUの設計や開発を担う専門職のニーズも高まっているのです。

自動運転技術にともなう高性能ECUニーズの増加

自動運転や安全性の向上には、ECUの存在が欠かせません。多数のセンサーから取得したデータを処理するセンシング系ECU、データを統合するドメインECU、ブレーキやステアリングなどの制御系ECUなどのほか、これらを統合制御する集中型のECUが必要です。従来の個別対応型ECUから、SDV(ソフトウェア定義車両)の普及を見据え、複数のECUを統合するセントラルECU(中央集中型)の開発が進んでいることも、ECU開発職の需要増加に影響しています。

コネクテッドシステムに関連した開発ニーズも増加中

通信機能を備え、道路インフラやクラウドと情報をやり取りするコネクテッドカーの開発も進んでいます。コネクテッドカーの普及にともない、従来の制御ECUの知識に加え、通信やネットワークに関する技術や、セキュリティ、クラウドに精通する方への需要も高まっています。

ECU開発に求められるスキル・経験・マインド

JACが取り扱う求人を見ると、ECU開発への転職を希望する場合、次のようなスキルや経験、マインドが求められる傾向にあります。

車載ECU開発やモデルベース開発の実務経験

即戦力を求める求人が多いため、車載ECU開発やモデルベース開発の実務経験が応募の必須条件となっているケースが多く見られます。また、車体制御システム、多重通信、サイバーセキュリティに関する知識を有する方を歓迎する求人も増えています。

組込みソフトウェアの開発経験や電装部品の開発・設計経験

ECU開発では、ハードウェアを直接制御できるC言語を使った開発が中心です。そのため、C言語を使用した組込みソフトウェアの開発経験者は、どの企業においても歓迎されます。そのほか、カーナビやエアコン、パワーウィンドウ、電動ミラー、ライトなどの電装部品の開発・設計経験者も歓迎される傾向があります。

技術文書の読解やビジネスレベルの英語能力

自動車業界では、開発環境のグローバル化が進んでおり、複数拠点で共同開発を進める事例も少なくありません。また、ECUの仕様書や技術文書、ISO規格などは英語で書かれていることが多いため、英文読解能力がある方が歓迎されます。

さらに、海外拠点とのやり取りが必要となる場合も多く、英語でコミュニケーションが取れる方を求める企業も増えています。

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ECU開発職の想定平均年収は731.0万円

JACの2023年1月から2025年9月までの実績によると、ECU開発職の平均年収は731.0万円、年収のボリュームゾーンは600万円~700万円程度となっています。年代別に年収の違いを見ると、40代後半の平均年収が最も高いものの、30代後半以降との年収差はそれほど大きくありません。30代後半で年収1,000万円を超えて転職するケースもあり、多くの企業が実力を重視した評価制度を導入していると考えられます。

また、日系企業と外資系企業を比較すると、日系企業の平均年収の方が高い傾向が見られます。この要因として、調査期間中にJACがサポートした外資系企業への転職者に、比較的若い年代の方が多かったことも挙げられます。

役職平均年収
メンバークラス718.2万円
管理職961.4万円
平均年収
日系企業766.7万円
外資系企業573.1万円

※当社実績(2023年1月~2025年9月、想定年収)より

ECU開発の最新求人情報

JACが取り扱うECU開発関連の求人から一部をピックアップしてご紹介します。

非公開:ECU開発エンジニア(開発/組み込み/モデルベース)

アルカディア・システムズ株式会社:組み込みソフトウェア開発エンジニア

富士通株式会社:商用車OEMメーカー向け 車載制御用ECUのプロジェクトマネジメント

テイ・エス テック株式会社:ECU開発

日産自動車株式会社:次世代自動運転用ECUプラットフォーム開発

三菱電機株式会社:車載通信システム向けソフトウェア開発エンジニア

いすゞ自動車株式会社:電動車の統合制御ECU開発

マツダ株式会社:車載ECUの回路/基板設計、筐体設計(ADAS領域)

※掲載されている求人の中には、募集が終了している場合がございます。あらかじめご了承ください。(2026年1月現在)

上記以外にも、JACでは多数のECU開発に関する求人を取り扱っています。ただし、JACが取り扱う求人のおよそ7割は、登録いただいた方のみにご案内できる非公開求人です。

ご登録の際には、これまでのご経歴やご希望、適性などを考慮し、非公開求人も含めて最適な求人をご提案いたします。ECU開発職への転職をご検討の際には、ぜひJACにご相談ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

ECU開発への転職で有利となる資格


ECU開発職では、必ずしも資格が求められるわけではありません。しかし、以下の資格を有していると、スキルや知識の証明として役立つ場合があります。

応用情報技術者

ECU開発を行うには、ITやプログラミングに関する知識が欠かせません。応用情報技術者資格は、ITエンジニアとして高度な知識や技術をもつことを証明するものです。この資格は情報技術者向けの資格のなかでも上位に位置づけられているため、ECU開発職への応募時に、ご自身のスキルレベルを客観的に示す材料となります。

参照:独立行政法人情報処理推進機構「応用情報技術者」

PMP®

PMPは、プロジェクトマネジメントに関する専門知識をもっていることを証明する国際的な資格です。IT業界に限らず、さまざまな業界でプロジェクトマネジメントの専門家であることを示す資格として、世界中で広く認知されています。

参照:PMP®資格

ECU開発のキャリアパス

ECU開発職のキャリアパスは、技術を極めるか、マネジメントを目指すといった方向性が一般的です。

エンジニアとして専門性を極める

ECU開発担当者として実績や経験を積んだ後は、高度なアルゴリズム設計や新技術の応用、技術戦略の策定など、より高度な業務にも携わるシニアエンジニアやリーダーエンジニアを目指すことができます。ECUは今後ますます高度化していくため、ECU開発のスペシャリストとして技術を磨くことで、安全性の向上や環境負荷の低減など、社会的課題の解決に貢献する技術開発に携わることができます。

マネジメントポジションを目指す

ECU開発チームのリーダーやプロジェクトマネージャーとして、スケジュール管理やコスト管理、育成、他部門との調整などを担うという選択肢もあります。プロジェクトマネージャーとして実績を重ね、将来的にはECU開発部門全体を統括するマネージャーを目指すことも可能です。

ECU開発の転職を成功させる3つのポイント

ECU開発への転職を目指す場合、次の3つのポイントが成功への鍵となります。

担当領域や成果の具体的な提示

現在、多くの機能がECUによって制御されています。転職活動を行う際には、ECU開発の中でご自身がどの領域に携わったのかを具体的に示すことが大切です。また、使用したプログラミング言語や開発ツール、担当した工程についても具体的に記載し、これまでの成果についても詳しく伝えるようにしましょう。

最新トレンドへの対応力や新たな価値創造意欲をアピール

自動運転技術やコネクテッドカーなど、自動車業界のトレンドに関連する技術は、転職時の大きな武器となります。新たな技術を積極的に学ぶ姿勢は、変化の激しいECU開発職において大いに歓迎されます。実務経験だけでなく、研修への参加など、新しい価値の創出に向けて、積極的に取り組む姿勢をアピールしましょう。

プロジェクトマネジメントの経験の強調

複数のチームが関わるECU開発において、納期やコスト、品質、メンバーを管理するプロジェクトマネジメントの経験は大きなアドバンテージとなります。開発中の課題を解決に導いた事例やスケジュールの調整など、プロジェクトを管理するうえで工夫した点や達成した成果を具体的に示すことが重要です。

ECU開発の転職事例

JACを通じてECU開発職へ転職された方の事例を2件ご紹介します。

自動車メーカーのソフトウェア技術戦略から自動車部品メーカーのECU開発へ

Fさん(男性/40代後半)

 業種職種年収
転職前自動車メーカーソフトウェア技術戦略1,100万円
転職後自動車部品メーカーECU開発1,200万円

Fさんは、ハードウェアとソフトウェアの両方の開発経験がある方です。ソフトウェアアーキテクトとして自動車メーカーで技術戦略を担当していたものの、車載ソフトウェアの分野においてさらなるキャリアアップを目指したいと考え、転職を検討されました。

JACのコンサルタントは、今後さらなる成長が期待される高度運転支援や自動運転に関する制御ECUの開発・設計業務を紹介。自動車部品メーカーは、自動車本体のメーカーとの接点が多く、自動車メーカー側の視点も備えるFさんの経験が、十分に生かせると考えたためです。

面接の結果、Fさんの車載向けソフトウェアの上流設計に関する豊富な経験、ハードウェアも含めた幅広い知見が高い評価につながり、すぐに採用が決定しました。

情報・通信業の開発管理・推進から自動車製造業のECU開発への転職

Rさん(男性/30代前半)

 業種職種年収
転職前情報・通信業開発管理・推進850万円
転職後自動車メーカーECU開発900万円

Rさんは、情報・通信会社において通信キャリア向けの大規模プロジェクトや実証検証プロジェクトなど、さまざまな開発プロジェクトの経験者です。仕様調整から基本設計、機能設計、開発まで幅広い業務に携わり、チームリーダーとして開発を牽引した経験もあります。これまでの経験を生かし、エンドユーザーとの距離が近い、社会貢献につながる分野でキャリアを積みたいと転職を決意。

JACのコンサルタントは、自動車メーカーの車載通信システムの開発業務を紹介。コネクティッド化により、ドライバーの安全性や安心、利便性の向上に貢献でき、さらに、通信分野におけるエンジニア経験を生かせると判断したためです。

面接の結果、Rさんの通信業界での経験はもちろん、高いコミュニケーション力も評価され、チームリーダーとして転職に成功しました。

ECU開発への転職なら、JAC Recruitment

電気自動車、自動運転支援システム、コネクテッドカーの普及にともない、ECUは高度化し、車両全体のシステムを統合する役割も担うようになっています。今後、ECU開発職のニーズはますます高まると見られます。

JACでは、これまでに数多くのECU開発職への転職をサポートしてきた実績があります。自動車部品メーカーや自動車メーカー、IT企業など、各業界に詳しいコンサルタントがこれまでの経験や今後の希望を丁寧にヒアリングし、ECU開発職への転職を強力にサポートします。ECU開発職への転職をお考えの方は、JACへご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。