ホテル業界への転職は未経験だと難しい?転職市場動向や難易度・最新求人を解説

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公開日:2025/09/08 / 最終更新日: 2025/09/08

コロナ禍の低迷期を経て、訪日観光客の急増で再び成長するホテル業界。求人ニーズは拡大しており、運営・企画からサービス・DX推進まで幅広いキャリアの可能性が広がっています。

本記事では、未経験者が挑戦できる職種や転職成功のポイントを含め、ホテル業界の転職市場動向や最新の求人情報について、JAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。

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ホテル業界の転職市場動向

ホテル業界は、訪日外国人観光客(インバウンド)の急増や国内観光需要の回復を背景に、市場規模を拡大させています。日本政府観光局(JNTO)の統計によれば、2024年の訪日外国人旅行者数は過去最高の約3,687万人を記録し、旅行消費額も約8.1兆円に達しました。

特にアジア圏や欧米豪からの高単価旅行者が増加しており、都市部の高級ホテルから地方リゾート施設まで幅広く稼働率の改善が見られています。平均客室単価(ADR)やRevPAR(客室収益)は上昇傾向です。

一方で、国内旅行需要には異なる動きも見られます。コロナ禍後の「リベンジ消費」による急速な回復が一段落し、物価高騰や節約志向の高まりから、消費者が旅行支出を見直す傾向が強まっています。特に高価格帯の宿泊施設では、今後、価格競争力の維持やサービスの差別化がより重要です。

市場が活況を呈する一方で、ホテル業界では人手不足が依然として課題となっています。長時間労働や比較的低い賃金水準、休暇の取りにくさといった業界特有の労働環境が、慢性的な採用難を招いています。

さらに、新規開業が相次いで限られた人材の奪い合いが加速した結果、経験豊富なマネジメント層や専門スキルを持つ方のニーズが顕著です。

転職市場においては、外資系グローバルホテルや日系大手チェーンを中心に、運営管理、マーケティング、DX推進、施設開発など多様な領域で採用が活発化しています。

特に、訪日外国人対応を見据えた多言語対応力や異文化理解をもつ方、サステナビリティや省エネルギー運営といったテーマに知見をもつ方へのニーズの高まりが明らかです。

今後の市場予測としては、インバウンド需要の拡大が続くとともに、観光DXや地方創生の取り組みが進み、地方や中規模ホテルでも高付加価値化に向けた人材の登用が進むと見込まれます。

一方で、景気変動や為替の影響による宿泊需要の変動リスクは依然として残るため、ホテル業界でキャリアを築くには、需要の変化に柔軟に対応できるスキルや経験を積むことが重要です。

出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客統計」

ホテル業界の主要企業と特徴

本章では、下記2つの企業群の特徴を解説し、それぞれの主要企業をいくつかご紹介します。

  • ●日系大手ホテルチェーン
  • ●外資系グローバルホテルチェーン

日系大手ホテルチェーン

日系大手ホテルチェーンは、国内外で幅広いブランドを展開し、ビジネスからリゾートまで多様なニーズに応えており、安定した運営基盤と国内マーケットに精通したサービス品質が強みです。

地域観光やMICE需要(会議・展示会)にも積極的に対応しており、グループ内でのブランド多層化により、顧客層の拡大と収益最大化を図っています。

主要企業には、帝国ホテル、プリンスホテル、ホテルオークラ、星野リゾート、リゾートトラストなどがあります。

外資系グローバルホテルチェーン

外資系グローバルホテルチェーンは、世界的なブランド力と国際基準のサービスを武器に、日本国内でもラグジュアリーからミッドスケールまで幅広いポートフォリオを展開中です。

グローバル会員プログラムや統一された運営マニュアルにより、国際的な顧客の囲い込みに強みをもちます。DXやサステナビリティ施策にも積極的で、ESG経営の先進事例が多いのも特徴です。

主要企業には、マリオット・インターナショナル、ヒルトン、ハイアットホテルズ、アコーホテルズ、IHGホテルズ&リゾーツなどがあります。

ホテル業界の主な職種・仕事内容と求められる経験・スキル

本章では、ホテル業界の主な次の5つの職種で求められる、経験やスキルについて解説します。

  • ●物件取得・物件開発職の仕事内容と求められる経験・スキル
  • ●営業・マーケティング・広報の仕事内容と求められる経験・スキル
  • ●施設保守管理の仕事内容と求められる経験・スキル
  • ●宿泊部門の仕事内容と求められる経験・スキル
  • ●料飲・宴会部門の仕事内容と求められる経験・スキル

物件取得・物件開発職の仕事内容と求められる経験・スキル

物件取得・物件開発職は、新規ホテルの立地選定や用地・建物の取得、開発計画の立案から竣工までを統括する役割を担います。

市場調査や収支シミュレーション、事業採算性の検証、デベロッパーや施工会社との折衝など、多岐にわたる業務を通じて、ホテル事業の成否に大きく関わる責任あるポジションです。また、行政との協議や許認可取得、地域住民との調整など、社外ステークホルダーとの信頼構築も欠かせません。

求められる経験・スキルとしては、不動産開発やアセットマネジメント、建築・設備関連の知識が必須です。さらに、ホテル運営の収益構造やブランド戦略への理解も求められます。

大規模プロジェクトのマネジメント経験や、不動産投資・開発の実務スキルを持つ方は、即戦力として高く評価されるでしょう。特に、海外ブランド誘致や地方創生案件などでは、英語力や異文化対応力も選考上の強みとなります。

営業・マーケティング・広報の仕事内容と求められる経験・スキル

営業・マーケティング・広報は、ホテルの稼働率やブランド価値向上を目的とした需要創出活動を担う職種です。

法人営業では旅行代理店や企業との契約を通じて宿泊や宴会の予約を獲得し、マーケティングでは市場分析や料金戦略(レベニューマネジメント)、販促施策の立案を行います。

広報はメディア対応やプレスリリース発信、SNS運用などを通じてブランドイメージを高め、集客の下支えを行います。これらの部門は相互に連携しながら、ターゲット市場ごとに最適な販売戦略を展開することが重要です。

求められる経験・スキルとしては、旅行業界や宿泊業界での営業経験、デジタルマーケティングの知識、予約管理システムやCRMの活用経験などが挙げられます。特に、データ分析に基づく価格設定や販促計画の立案能力は高く評価されるでしょう。

また、訪日外国人客をターゲットとする案件では、多言語対応力や異文化理解力も必要です。BtoB・BtoCの両方で成果を出せる交渉力と企画力も求められます。

施設保守管理の仕事内容と求められる経験・スキル

施設保守管理は、ホテルの建物・設備・機器を安全かつ快適に保つための維持管理を担う職種です。

具体的には、空調・給排水・電気設備・エレベーターなどインフラ設備の点検・修理、客室や共用部の内装維持、防災設備の監視や法定点検対応などが含まれます。

また、省エネ対策や設備更新計画の立案、突発的なトラブルへの迅速な対応も重要な役割です。施設の状態は顧客満足度やリピート率に直結するため、安定した運営には欠かせない部門です。

求められる経験・スキルとしては、電気工事士、ボイラー技士、建築物環境衛生管理技術者などの関連資格や、ビル・ホテル施設管理の実務経験が評価されます。加えて、最新の省エネ機器やIoTによる設備管理システムの知識があると、DX化を進めるホテルでは重宝されます。

宿泊客への影響を最小限に抑えながら問題解決するための判断力と、チームや外部業者との円滑なコミュニケーション能力も必須です。

宿泊部門の仕事内容と求められる経験・スキル

フロント・ベル・コンシェルジュなどを含む宿泊部門は、宿泊ゲストとの直接的な接点を担うホテルの中核を担う職種です。

フロント業務ではチェックイン・チェックアウト対応、予約管理、会計業務などを行い、ベルスタッフは荷物運搬や案内、タクシー手配などを担当します。コンシェルジュは観光案内やレストラン予約など、ゲストの要望に応じたきめ細かなサポートを提供します。ゲストの第一印象を左右するため、高い接客品質と臨機応変な対応力が必要です。

接客業やホテル業での実務経験が評価されますが、未経験の場合でも、コミュニケーション能力やホスピタリティ精神、外国語スキル(特に英語・中国語・韓国語)があれば挑戦することができるでしょう。

また、予約管理システム(PMS)の操作経験、トラブル時の冷静な判断力、チームワークも重要です。国際的なゲストを迎える現場では、異文化理解と多様な価値観を尊重する姿勢が高く評価されます。

料飲・宴会部門の仕事内容と求められる経験・スキル

料飲・宴会部門は、ホテル内のレストランやバー、ルームサービス、宴会・婚礼などの飲食サービス全般を担当します。

料飲部門では、料理・ドリンクの提供だけでなく、メニュー企画や原価管理、衛生管理も重要な業務です。宴会部門では、会議や披露宴、パーティーなど多様なイベントの企画・運営を行い、会場設営から当日の進行管理までを包括的に担当します。大規模ホテルでは、複数のレストランや宴会場を抱えるため、部門間の連携力も欠かせません。

求められる経験・スキルは、飲食業界やホテルでのサービス経験、ソムリエ・調理師などの専門資格、宴会や婚礼のプランニング経験が挙げられます。加えて、食材の仕入れ管理や原価計算に関する知識、衛生基準を満たすための運営スキルも必要です。

国際的な顧客が増える中では、多言語対応力や宗教・文化に配慮したメニュー提案力も評価されます。顧客満足を最大化するためのホスピタリティと臨機応変な対応力が鍵となるでしょう。

ホテル業界の最新転職・求人情報

以下に、JACが扱うホテル業界に関連する最新求人・転職情報を紹介します。

株式会社星野リゾート・マネジメント:企画開発職

三菱HCキャピタル株式会社:【リアルティ/投資企画部・ホテル投資部】 投資業務担当者(不動産エクイティ投資)

国内大手ホテルチェーン運営企業:ホテル設計責任者候補 ※一級建築士資格保持者

外資ホテル:営業マネージャー

国内大手ホテルチェーン(約120棟の運営):ホテル開発担当者

非公開:施設保守管理ポジション/業績好調/大手ホテルチェーン

上記は公開求人の一例であり、実際には非公開求人も多数存在します。JACでは企業戦略上公にできない非公開求人を豊富に取り扱っています。より多くの選択肢を知りたい方は、転職コンサルタントに相談されることをお勧めします。

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※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年8月最新)

未経験からホテル業界に転職できるのか

ホテル業界への転職は、職種や企業規模によって難易度が異なりますが、未経験からでも十分に挑戦することが可能です。

特に、宿泊部門や料飲部門など、接客や対人対応が多い職種では、過去の業界経験よりもホスピタリティ精神や顧客対応力といった汎用的なスキルが重視される傾向があります。

小規模ホテルや地方のリゾート施設では、人材不足の解消を目的に未経験者の採用を積極的に行うケースも多く見られます。

また、大手ホテルチェーンを中心に、DXやサステナビリティへの取り組みが進んでいます。そのため、ITスキルやデータ分析力、サステナビリティ戦略の立案・実行能力を持つ方は、運営部門や企画部門で高く評価されるでしょう。

英語や中国語などの語学力を活かせるポジションも多く、訪日外国人客へのサービス品質向上を担うスペシャリストの需要も引き続き高い状況です。

未経験から挑戦する場合は、自分の強みや過去の経験をホテル業界の業務にどのように活かせるかを具体的に示すことが重要です。顧客満足度向上への貢献や業務改善の提案など、即戦力でなくても将来性をアピールできれば、選考を通過する可能性が大きく高まります。

ホテル業界への転職で求められる人物像

本章では、ホテル業界への転職で求められる下記3つの人物像について解説します。

ホスピタリティ精神と顧客志向

ホテル業界では、顧客満足度が業績に直結するため、相手の立場に立って考え、細部まで配慮できるホスピタリティ精神が求められます。

宿泊・料飲・宴会などあらゆる接点で、顧客体験の質を高める姿勢が不可欠です。単に丁寧な接客を行うだけでなく、顧客の潜在的なニーズを先回りして満たす行動力が評価されます。

語学力・異文化理解

訪日外国人客の増加にともない、英語や中国語、韓国語などの語学スキルはもちろん、異文化を理解し受け入れる姿勢も重要です。

宗教・文化的背景を踏まえた対応やメニュー提案、施設案内など、多様な価値観に配慮した接客は、国際的な競争力の源泉となります。

デジタル化・グローバル化に対応する「未来志向」

ホテル業界では、予約・顧客管理のシステム化、データ分析による需要予測、サステナビリティや省エネ運営といったDX・GXの取り組みが進んでいます。こうした変化に柔軟に対応し、デジタル技術を活用して業務改善や新たな価値創造を行える方は高く評価されるでしょう。

未来の顧客体験や運営モデルを構想し、実現に向けて行動する力が必要です。

ホテル業界へ転職した場合の年収相場

ホテル業界の年収は、職種や役職、勤務地によって大きな幅があります。

JACの転職支援データに基づくホテル業界の平均年収は約622万円程度です。職種別にみると営業や企画、デジタルマーケティング、人事などでは500万〜700万円台が中心であり、課長クラス以上の管理職では700万以上のオファーが提示される傾向があります。

30代では500万円台が目安となり、40代以降ではマネジメント経験や専門性に応じて800万円以上の年収も可能です。特に東京都心の大手ホテルや外資系ブランドでは、グローバル基準の待遇が期待できることもあります。

ホテル業界への転職を検討する際は、企業規模や職種の専門性、管理職経験の有無に応じて適切な年収レンジを見極めることが重要です。

※当社実績(2023年1月~2025年6月、想定年収)より

ホテル業界の転職事例

本章では、JACが提供する転職支援サービスを利用して、ホテル業界への転職を成功させた事例を紹介します。

外資系高級ホテルのグローバルセールスへ転職した事例

Sさん(40代前半/男性)

業種職種年収
転職前ホテル・人材サービス業プロジェクトマネジャー550万円
転職後外資系高級ホテルグローバルセールス650万円

Sさんは、大手ホテルチェーンにて法人営業やインバウンド戦略の推進に長年携わり、国際会議・展示会(MICE)関連の営業計画やイベント運営の経験を積んできました。数百億円規模の予算を扱うプロジェクトでは、KPI策定やデータ分析をリードするなど、戦略的な営業スキルを強化。その後は人材サービス業界に移り、異業種でのプロジェクトマネジメントを経験し、多角的な視点を磨きました。

ホテル業界から一度離れたことで、自身の強みである国際営業やインバウンド事業の知見を再び活かしたいと考え、転職を決意しました。JACのコンサルタントは、Sさんの「国際イベント対応力」「営業戦略構築力」「複数部門を横断する調整力」が、外資系高級ホテルのグローバルセールス職と強く合致すると判断しました。

結果として、海外営業や国際的なVIP顧客を担当するポジションに内定。年収アップを実現すると同時に、再び国際舞台での活躍機会を得る転職となりました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

ホテルチェーンのデジタルマーケターへ転職した事例

Oさん(40代後半/女性)

業種職種年収
転職前医療・美容サービス業マーケティング・広報PR550万円
転職後大手ホテルチェーンデジタルマーケター650万円

Oさんは、広告代理店でキャリアをスタートさせ、販売促進や制作ディレクションに携わった後、インターネット業界へ転身。EC事業やコンテンツ事業での経験を経て、直近では医療・美容業界にてWEBマーケティングや広報PRを統括しました。SEO戦略やSNS活用、オンライン広告まで含めた総合的なマーケティング施策を主導し、豊富な実績を築いてきました。

次のキャリアでは、より自由度の高い環境でスピード感をもってマーケティングに挑戦したいと考え、転職を決意しました。JACのコンサルタントは、Oさんの「統合マーケティングの戦略立案力」「ブランディング経験」「オンライン・オフライン双方での施策実績」が、大手ホテルチェーンのデジタルマーケター職にマッチすると判断しました。

結果として、複数ブランドを展開する企業に入社し、全社横断的なデジタルマーケティングや新ブランドの立ち上げを担うポジションに就任。未経験の業界でありながらも、即戦力としての期待を受け、年収アップと新たな挑戦を両立しました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

大手ホテルチェーンの管理監督職へ転職した事例

Kさん(50代前半/男性)

業種職種年収
転職前ホテル業界支配人職670万円
転職後大手ホテルチェーン管理監督職600万円

Kさんは、旅行会社での接客や予約業務を経験した後、ホテル業界に転身。ビジネスホテルで宿泊マネージャーから支配人へと昇進し、フロント・清掃・レストランの統括に加え、OTAを活用した集客強化などで成果を上げてきました。その後は新規施設の立ち上げ支援や地方の宿泊施設運営にも携わり、多様な運営スタイルを経験しています。

転職活動にあたり、支配人としてのマネジメント経験をさらに広い舞台で発揮できるポジションを希望され、JACのコンサルタントはKさんの「新規開業経験」「地域と連携した集客施策」「複数施設の統括スキル」が、大手ホテルチェーンの管理監督職に求められる条件と一致すると判断しました。

結果として、都市圏を拠点に複数施設の運営やスタッフマネジメントを担うポジションに入社。年収はやや減少したものの、より大規模な組織運営を経験できるキャリアアップの一歩となりました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

複数施設を統括するマネージャーへ転職した事例

Yさん(40代後半/男性)

業種職種年収
転職前ホテル業界レベニューマネージャー400万円
転職後ホテル運営企業統括マネージャー600万円

Yさんは、長年ホテル業界でキャリアを積み、フロント業務から宿泊部門のマネジメント、さらにレベニューマネジメントまで幅広く担当してきました。収益最大化の分野では、客室稼働率やRevPAR向上に大きく貢献し、社内での表彰も複数回受けています。また、自ら主導した顧客満足度向上プロジェクトでは口コミ評価を大幅に改善し、スタッフとともにサービス品質の底上げを実現しました。

転職活動では、拡大期にあるホテル運営企業で複数施設を横断的に統括できる役割を志望。JACのコンサルタントは、Yさんの「収益改善の実績」「戦略立案力」「人材マネジメント力」が統括マネージャー職に適していると判断しました。

結果として、複数エリアのホテルを対象に販売戦略や価格設定、収益予測に基づく運営全般を担うポジションに入社。年収は大幅に上昇し、これまでの経験を活かしながら新しいステージでの挑戦をスタートさせました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

ホテル業界へ転職後のキャリアパス

本章では、ホテル業界への転職後に描ける、次の3つのキャリアパスについて、解説します。

  • ●「ゼネラリスト」として複数の部門での経験を積み、ホテル全体の運営を統括する
  • ●「スペシャリスト」としての専門性追求
  • ●サービス業界・IT業界など別業界への転職

「ゼネラリスト」として複数の部門での経験を積み、ホテル全体の運営を統括する

ゼネラリスト型のキャリアでは、宿泊、料飲、営業・マーケティング、施設管理、経理・人事など、複数の部門を一定期間ごとに経験し、ホテル運営全体を俯瞰できる視野を身につけます。部門間の相互理解が深まることで、収益改善や顧客満足度向上のための全体最適な意思決定が可能です。

最終的には、総支配人(General Manager)や運営統括マネージャーとしてホテル全体の戦略立案と実行を担うほか、新規開業プロジェクトやチェーン全体の事業計画策定にも関わることができます。

海外赴任やブランド間異動を経験し、国際的な経営視点や多文化マネジメント能力も習得することで、グローバルブランドの本社経営企画職に進むケースもあるでしょう。

「スペシャリスト」としての専門性追求

スペシャリスト型のキャリアでは、特定の領域(例:料飲サービス、レベニューマネジメント、施設保守管理、物件開発、宴会企画、デジタルマーケティングなど)における専門スキルを深めることが必要です。

例えば、レベニューマネジメントのスペシャリストは、需要予測や価格戦略を高度化し、稼働率と客室単価(ADR)の最大化を図る役割を担います。施設管理の専門家であれば、省エネ・環境対応を含めた長期修繕計画の策定や、DXを活用したIoT設備管理の導入を主導します。

高い専門性をもつことで、大手ホテルチェーンや外資系ブランドでの幹部候補、あるいはホテルコンサルティング会社や不動産投資ファンドへの転職も可能です。

サービス業界・IT業界など別業界への転職

ホテル業界で培ったスキルは、他業界でも高く評価されます。

ホスピタリティ精神や顧客体験設計力は、航空会社のグランドスタッフや客室乗務員、テーマパークやラグジュアリーリテールの店舗運営、MICE関連企業のイベントディレクターなどに応用可能です。

近年はDX化により、ホテルの予約管理システム、CRM、データ分析ツールに精通した経験が、IT企業のカスタマーサクセス部門やSaaSベンダーの導入支援職でも評価される傾向が明らかです。ホテルの開発・投資経験を背景に、不動産ディベロッパーやREIT運用会社のアセットマネジメント職へ転じる事例もあります。

こうした異業種転職では、ホテル業界での経験を「顧客接点」「プロジェクトマネジメント」「サービス品質改善」の観点から再定義することが成功の鍵となるでしょう。

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    JAC Recruitmentはロンドン発祥の転職エージェントでイギリスとドイツ、アメリカ、アジアなど11カ国、34拠点に広がる独自のグローバルネットワークを背景として、IT系企業への転職支援でも豊富な実績を重ねてきまし… 続きを読む IT業界の転職ならJAC Recruitment

ホテル業界への転職なら、JAC Recruitment

ホテル業界には、日系大手ホテルチェーンや外資系グローバルブランド、地方の高付加価値リゾート施設など、選択肢が多種多様です。

しかし、企業ごとに求められる人物像やスキルは異なり、同じ「ホテル業界」でも採用基準や評価ポイントに大きな違いがあります。さらに、近年はDXやサステナビリティ、海外事業展開など新たな戦略領域に対応できる人材の需要が高まっており、従来のホテル経験だけでは評価されにくいケースも増加傾向です。

JACでは、こうしたホテル業界の最新動向や各社の採用背景に精通したコンサルタントが、あなたの経験や強みを的確に分析し、適性や志向に合った求人を提案します。単に求人票を紹介するだけでなく、企業が重視する評価ポイントや面接でのアピール方法、入社後のキャリア形成までを含めた総合的なサポートを提供します。

さらに、JACが取り扱うホテル関連の求人は、その多くが一般の転職サイトには掲載されない非公開求人です。総支配人や部門長、物件開発責任者、DX推進担当など、経営に近い重要ポジションの案件も豊富に保有しており、公開市場では得られないキャリアアップのチャンスがあります。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。