システムアナリストの年収ガイド|平均年収・年代別・役職別・成功事例を解説

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公開日:2025/11/23 / 最終更新日: 2025/11/23

近年、企業によるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が加速するなか、システムアナリストの役割は「ITの専門家」から「ビジネス変革のパートナー」へと進化。技術と経営をつなぐ橋渡し役としての価値が高まり、年収水準も上昇傾向にあります。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の実績と一般的なデータを比較しながら、システムアナリストの平均年収や、年代別・役職別の年収傾向、企業タイプごとの違い、年収アップを実現した転職成功事例などについて解説します。

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システムアナリストの平均年収は950.4万円、年代別の年収も解説

JACの実績※では、システムアナリストの平均年収は950.4万円。年収のボリュームゾーンは800万円~1,100万円となっています。下記の表は年代別の平均年収を示していますが、企業規模や担当する領域、これまでのご経験によっては、20代でも年収が800万円を超える場合や、30代で1,100万円以上、40代で1,400万円を超えるケースもあります。

年齢平均年収
20代後半697.9万円
30代前半949.2万円
30代後半848.1万円
40代前半1427.0万円
40代後半1119.1万円
50代以上1156.0万円

以下は一般的なシステムアナリストの年収レンジのとなります。

年代別

年代年収レンジ
20代約550万~800万円
30代約700万~1,100万円
40代約900万~1,400万円
50代約1,000万~1,500万円以上

職位別

職位年収レンジ
課長未満約600万~1,000万円
課長以上約1,000万~1,400万円
部長クラス約1,200万~1,500万円以上

業種別年収傾向

業種年収レンジ備考
IT戦略・DX推進部門約900万~1,500万円高度な業務改革・提案力が求められる。
ERP・業務系システム約800万~1,200万円業務知識+ITスキルの融合が評価される。
コンサルティングファーム約1,000万~2,000万円外資系や独立系で高報酬事例あり。
社会インフラ系(保険・原子力など)約800万~1,300万円安定性と専門性が高い領域。

JACの実績では、40代で年収が急上昇する傾向が顕著で、課長以上の職位では1,000万円を超える事例が多数見られます。
これは、DX推進や大規模システムの企画・導入、ITコンサルティングなど、高付加価値領域に関わるポジションが多いためと考えられます。

一方、一般的な傾向では、年代別の年収を見ると、さほど差異がありませんが、企業規模や業種によっては年収にばらつきがあり、特に中小企業では600万~800万円程度にとどまるケースもあります。

このように、JACの実績では高年収層の実績が多く、専門性やマネジメント経験が年収に直結していることが読み取れます。
※当社実績(2023年1月~2025年6月、想定年収)より

システムアナリストの最新求人情報

JACでは、システムアナリストの求人を数多く取り扱っています。以下は、現在募集中の求人の一部です(※一部非公開求人を含みます)。

日産自動車株式会社【IT】マーケティング&セールスシステム:PM/ビジネスアナリスト業務

Rapidus株式会社:(ITセキュリティ部)SOCアナリスト(セキュリティエンジニア)

大手IT企業:エンジニア関連オープンポジション

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年11月最新)

JACでは、上記以外にも多くの求人をお預かりしています。当社が取り扱う求人の約7割は、当社にご登録いただいている方だけにご紹介が可能な非公開求人です。


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システムアナリストで年収アップを目指すには?

システムアナリストとして年収や専門性の向上を目指すなら、近年企業が求めるスキルや経験を正しく理解することが重要です。

ここでは、JACの実績からわかった企業が高く評価する人物の特徴や、年収の向上につながる具体的なスキルや経験について解説します。

資格の保有

情報処理技術者試験(ITストラテジスト、PM、システム監査技術者など)やPMPなどの資格は、専門性の証明として非常に有効です。これらの資格を取得していることで、上流工程やマネジメント領域に携わることができ、年収の幅も上がります。特に公共系や大手企業では、資格をもつ人が高く評価される傾向にあります。

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クラウド・アジャイル開発経験

AWSやAzureなどのクラウド環境での開発・運用経験は、最新技術への対応力として高く評価されます。スクラムマスターやプロダクトオーナーとしてのアジャイル開発経験があると、柔軟な開発体制への適応力が認められ、DX推進ポジションなどでの採用につながります。これらのスキルは、大手企業や外資系を中心に、年収1,000万円を超えるポジションでも求められることが多く、技術力とマネジメント力の両立が高報酬の鍵となります。

DX・戦略コンサルティング領域への転身

ITコンサルからDX戦略コンサルへのキャリアチェンジは、年収を大きく伸ばすチャンスです。顧客課題の抽出から戦略立案、実行支援までを担うポジションでは、ビジネス視点とITの知識の両方が求められ、高度な専門性とビジネス貢献力を備えた方として高く評価される傾向にあります。特に30代後半以降では、戦略領域へ転身することで年収が1.5倍以上になる例も見られます。

語学力・グローバル対応力

TOEIC650点以上の英語力や、海外拠点との連携経験があると、グローバル案件への参加に有利に働くことがあります。英語で業務を遂行できることで、外資系企業や海外プロジェクトへの採用につながり、年収が上がる可能性も広がります。特にアジア・欧米との連携が求められるポジションでは、語学力は年収交渉において大きな強みとなります。

システムアナリストの年収アップ転職成功事例

JACの実績をもとに、システムアナリストとして年収アップを果たした転職成功事例をご紹介します。

事業会社からDX戦略コンサルへキャリアシフト

Sさん(30代後半/女性)

業種職種年収
転職前航空業界DX推進630万円
転職後IT・通信・製造業DX戦略コンサルタント800万円

Sさんは、航空業界の大手グループ企業にて、Webサイト改善やCX戦略、デジタルマーケティング施策の立案・推進に従事。英語を用いた海外拠点との連携も含め、グローバルな視点での業務経験を積んできました。さらに、コンタクトセンターの大規模システム移行プロジェクトでは、業務部門のチーフとして要件定義や業務設計を担当。クラウド化を含む全社DXプロジェクトにも参画し、社内外の関係者との調整を通じて安定稼働に貢献してきました。

転職にあたっては、「CRM領域でより戦略的な支援をしたい」という思いからJACに相談。コンサルタントとの面談では、Sさんの経験を「業務理解 × 顧客視点 × DX推進力」として再整理し、コーディング不要でも活躍できるポジションを中心に提案。育児との両立を希望されていたため、フレックス制度や女性活躍支援が整った企業を厳選し、最終的にDX戦略コンサルタントとしての転職が決定しました。

選考では、業務改善とIT導入をつなぐ視点、現場との調整力、英語を活かしたグローバル対応力が高く評価され、年収も希望を上回る水準で着地。現在は、CRM領域を中心に、DX構想から実行支援までを担うプロジェクトに参画し、より広い視野で顧客課題の解決に取り組んでいます。

金融系PMから官公庁DX領域へキャリアシフト

Yさん(40代後半/男性)

業種職種年収
転職前金融系SIプロジェクトマネージャー1,300万円
転職後官公庁DX領域システムアナリスト1,400万円

Yさんは、金融機関向けのインターネットバンキングサービス構築において、上流から下流までの全工程を経験。最大250名規模のプロジェクトマネージャーとして、数百億円規模の案件を推進してきました。さらに、13名の部下を率いる管理職として、保守チームの統括や経営報告にも携わるなど、技術・業務・マネジメントの各分野で総合的に活躍されていました。

転職にあたっては、「保守から離れ、企画フェーズに注力したい」「金融以外の業界で、IT化が進んでいない領域に挑戦したい」という明確な志向をもつてJACに相談。コンサルタントとの面談では、Yさんの豊富なPM経験やアーキテクト志向、AI・セキュリティ・業務分析などのスキルをひとつひとつ丁寧に整理。JACからは、ご本人の希望と市場ニーズを踏まえ、官公庁領域のDX推進ポジションをご提案しました。

選考では、公共性の高いプロジェクトにおける構想力・実行力が評価され、年収もアップ。現在は、空港DXや教育DXなどの社会基盤プロジェクトに参画し、システムアーキテクトとしての視点を活かしつつ、より上流工程での価値創出に取り組んでいます。

システムアナリストの転職ならJAC

JACでは、IT・システム領域に精通した専任コンサルタントが、あなたの専門性やキャリア志向を的確に捉え、将来につながるポジションをご提案します。業界構造や企業ニーズへの深い理解、豊富な非公開求人を背景に、これまでの経験やスキルが正当に評価される環境へと導き、年収面でも納得感のある転職をご支援します。

短期的な条件だけでなく、「技術から戦略へ」「保守から企画へ」など、中長期的なキャリアの可能性まで見据えた転職支援を行っています。システムアナリストの転職をご検討の方はぜひJACへご相談ください。

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    JAC Recruitmentはロンドン発祥の転職エージェントでイギリスとドイツ、アメリカ、アジアなど11カ国、33拠点に広がる独自のグローバルネットワークを背景として、IT系企業への転職支援でも豊富な実績を重ねてきまし… 続きを読む IT業界の転職ならJAC Recruitment

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。