サーバーエンジニアの転職事情|年収相場や求められるスキル・経験を解説

  1. 転職マーケット×IT(通信/ソフトウェア/SI/コンサルティング)

公開日:2025/02/28 / 最終更新日: 2025/06/16

現在、日常生活やビジネスにおいてもインターネットは欠かせないものとなっています。サーバーは、ネットワークを介してほかのコンピューターから受けた要求や指示に適切な情報を提供する役割をもつコンピューターやソフトウェアのことを指し、サーバーがなければインターネットを利用することもできません。

大量の情報を扱う現代社会において、サーバーの構築や運営を行うサーバーエンジニアのニーズは高まっています。しかし、サーバーエンジニアは具体的にどのような仕事を担当するのか、自分のスキルでサーバーエンジニアを目指せるのか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、サーバーエンジニアの転職に詳しいJAC Recruitment(以下、JAC)が、転職動向や年収、最新の求人情報などを解説します。

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サーバーエンジニアの転職動向


JACが取り扱うサーバーエンジニアの求人情報を分析すると、以下のような動向が見受けられます。

クラウドシフトが加速する中での需要増

2023年以降、企業のITインフラはオンプレミスからクラウド(AWS、Azure、GCP)への移行が急速に進んでおり、それに伴いサーバーエンジニアの求人も増加傾向にあります。特にクラウド環境での設計・構築・運用経験を持つ人材へのニーズが高まっています。

DevOps・自動化スキルの重要性

CI/CDやInfrastructure as Code(IaC)など、開発と運用の連携を強化するDevOpsスキルが求められる傾向にあります。AnsibleやTerraform、Docker、Kubernetesなどのツール経験があるエンジニアは、即戦力として高く評価されます。

セキュリティと可用性への意識の高まり

ゼロトラストやセキュリティバイデザインといった考え方が浸透し、サーバーエンジニアにもセキュリティ設計の知見が求められるようになっています。また、24時間365日稼働するシステムの可用性を担保するための設計・運用スキルも重視されています。

プロジェクトマネジメント・チーム連携力の重視

単なる技術者ではなく、プロジェクトマネージャーやベンダー、社内ステークホルダーと連携しながら業務を推進できる「ビジネス視点を持ったエンジニア」が求められています。特にアジャイルやスクラム開発の経験は高く評価されます。

柔軟な働き方とグローバル対応力

リモートワークやフレックス制度を導入する企業が増え、働き方の柔軟性が高まっています。また、グローバル展開を進める企業では、英語でのコミュニケーション能力や海外チームとの協業経験もプラス評価となります。

サーバーエンジニアに求められるスキルや経験


サーバーの設計、構築、運用、保守に携わるサーバーエンジニアには、次のようなスキルや経験が求められます。

サーバーに関するスキルや知識

サーバーエンジニアには、サーバーの基本構成やCPU、メモリ、ストレージの知識が不可欠です。また、サーバー設計や運用に関する標準的なベストプラクティスを理解している必要があります。

OSに関するスキルや知識

サーバーの動作に欠かせないOSのスキルとして、Linux(特にCentOSやUbuntu)、Unix、Windows Serverの知識が求められます。OSの選定はコストやセキュリティに影響するため、クライアントのニーズに合わせた適切な選択が重要です。

ネットワークに関するスキルや知識

サーバーはネットワークを介してほかのデバイスと接続されるため、TCP/IPやDNS、DHCPなどの基本的なネットワークプロトコルに関する知識が必要です。通信障害を防ぐために、ネットワーク設計の経験があると望ましいです。

ミドルウェアに関する知識

効率的なシステム構築のために、Apache、Nginx、TomcatなどのWebサーバーや、MySQL、PostgreSQLなどのデータベースに関する知識が必要です。これにより、サーバーの安定稼働を実現します。

セキュリティに関するスキルや知識

外部からの攻撃やデータ漏えいリスクを防ぐため、ファイアウォールの設定、SSL証明書の管理、定期的なログ監視など、セキュリティ対策に関するスキルが求められます。セキュリティポリシーの策定経験も有利です。

社内SEやほかのエンジニアとしての経験

サーバーエンジニアは、サーバーやネットワークに関する知識があれば未経験でも挑戦できます。社内SEとしてシステム運用に携わった経験や、SIerやベンダーとの調整経験があれば、業務に生かせるでしょう。

サーバーエンジニアの想定平均年収は741.3万円


JACが転職をサポートした事例では、サーバーエンジニアに転職された方の想定平均年収は741.3万円となっています。また、600~900万円がボリュームゾーンです。

サーバーエンジニアの年代別の想定平均年収は次のとおりです。

また、マネージャー以上では977.6万円となっており、役職・スキルレベルや企業規模によって大きく変動します。

役職平均年収
メンバークラス711.8万円
管理職977.6万円
平均年収
日系企業734.0万円
外資系企業822.1万円

一般的には、サーバーエンジニアの平均年収は、680~800万円前後とされています。具体的には、サーバーの設計や構築を担当するエンジニアの場合、求められるスキルや知識の高さから平均年収は800万円前後になることが一般的です。一方、サーバーの運用・保守を主に担当するエンジニアの平均年収は680万円前後となります。

サーバーエンジニアの最新転職・求人情報


JACでは、多数のサーバーエンジニアの求人を取り扱っています。以下に、JACが現在取り扱うサーバーエンジニアの求人の一部を紹介します。

・カバー株式会社:テックリードエンジニア (Go言語)
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2267532

・双日テックイノベーション株式会社:ニアショア拠点立上げリーダーポジション
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2267122

・株式会社JMDC:プラットフォームエンジニア
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2210424

・アクセンチュア株式会社:ITエンジニア職
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2165193

・大手外資系ITコンサルティングファーム: デリバリリード / スクラムマスタ(アジャイル)
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2061999

・外資系コンサルティングファーム:データエンジニア
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2040541

・中外製薬株式会社:創薬研究ラボオートメーションスペシャリスト
 https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2069638

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)

ご紹介した求人以外にもJACでは多数のサーバーエンジニア求人を取り扱っています。しかしながら、JACが扱う求人の7割程度は、業務内容や企業名を公開することができない非公開求人です。非公開求人は、JACにご登録いただいた方のみにご紹介ができます。

JACにはIT業界に詳しいコンサルタントが在籍しており、ご登録時には詳しいご希望を伺ったうえで最適な求人をご紹介します。サーバーエンジニアの転職をお考えの際には、ぜひ、転職サポート実績を豊富にもつJACにご相談ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

サーバーエンジニアへの転職に生かせる資格


サーバーエンジニアは、特定の資格が必須ではない職種ですが、未経験からの転職やキャリアアップを目指す際に有利となる資格があります。これらの資格を取得することで、知識やスキルの証明ができ、転職活動をよりスムーズに進めることが可能です。

基本情報技術者試験

独立行政法人情報処理推進機構が主催するこの試験は、ITエンジニアにとっての登竜門とされています。IT戦略の立案やシステム企画、設計、運用などの基礎知識を証明することができ、特に未経験者にとっては、IT業界への第一歩を示す重要な資格です。

独立行政法人情報処理推進機構:基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験と同様に、独立行政法人情報処理推進機構が主催するこの試験は、より高度なITスキルを証明します。幅広い分野にわたる知識が求められ、サーバーエンジニアとしての専門性を高めるためのステップとして非常に有効です。

独立行政法人情報処理推進機構:応用情報技術者試験

Linux技術者認定

サーバー構築において広く使用されるLinuxに関する知識やスキルを証明する資格です。LinuCは難易度が異なる4つのレベルに分かれており、特にレベル1とレベル2はサーバーの基本操作や構築、トラブルシュートに必要なスキルを証明します。

LinuC

CCNA (Cisco Certified Network Associate)

シスコ社が主催するこの資格は、ネットワークの基礎知識を証明します。ネットワークの導入やトラブルシュートのスキルが求められ、サーバーエンジニアにとって重要な資格です。ネットワークインフラの理解はサーバー管理に欠かせない要素です。

CISCO:CCNA認定

CCNP (Cisco Certified Networking Professional)

CCNAに続く資格で、より専門性の高いネットワーク知識が求められます。コア試験とコンセントレーション試験の2つに合格することで認定が得られ、専門性の高い役割を担うことが可能になります。

CISCO:CCNP Enterprise認定とトレーニングプログラム

サーバーエンジニアのキャリアパス


サーバーエンジニアのキャリアパスは大きく2つの方向性があります。

スキルを磨きスペシャリストを目指す

エンジニアとしてのスキルを磨くことで、より上流の工程を担当するスペシャリストを目指せます。高度な技術をもつことで、難易度の高いプロジェクトに関与し、専門性を高めていくことが可能です。

スペシャリストとは?ゼネラリストとの違いや転職時のポイントを解説

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指す

サーバーエンジニアとしての実績をもとに、プロジェクトの計画立案や進行管理を担うマネジメント職を目指すこともできます。技術力に加え、メンバーを統率し育成するスキルも求められます。チームでの成果を重視する方には、この道が向いています。

PM(プロジェクトマネージャー)の転職事情|難易度や成功のポイントとは

サーバーエンジニアの転職事例


JACがサーバーエンジニアへの転職をサポートした事例を紹介します。

Dさん(男性/40代後半)

業種職種年収
転職前日系大手SIerサーバーエンジニア1,000万円
転職後日系大手IT企業サーバーエンジニア1,000万円

オンプレミス・クラウドのハイブリッド基盤の設計、構築、運用の経験をもつDさん。インフラデリバリーに関わる業務を希望して、転職を決意しました。

JACから大手IT企業でのサーバーエンジニア職を提案したところ、前職でのプロジェクトマネージャーとしての実績や、技術的な知識と誠実な姿勢が評価され採用が決定。現在、希望どおりのインフラデリバリーに関わる業務で活躍されています。

サーバーエンジニアの転職なら、JAC Recruitmentへ


JACは、サーバーエンジニアを含む多くのエンジニアの転職をサポートしてきた実績があります。国を挙げてデジタル化を進める中、サーバーエンジニアのニーズは急増しています。IT業界に詳しいコンサルタントが在籍し、転職希望者のキャリアを丁寧にヒアリングし、最適な選択肢をご提案します。

サーバーエンジニアの転職を検討される際は、JACにお任せください。お客さまの希望に応じたサポートを提供し、納得できる転職を実現します。

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    JAC Recruitmentはロンドン発祥の転職エージェントでイギリスとドイツ、アメリカ、アジアなど11カ国、33拠点に広がる独自のグローバルネットワークを背景として、IT系企業への転職支援でも豊富な実績を重ねてきまし… 続きを読む IT業界の転職ならJAC Recruitment

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。




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