IT系職種の年収ガイド｜平均・年代別・役職別年収と成功事例を解説

AIやクラウド、セキュリティなどの先端技術がビジネスの中心となっている現在、IT業界における年収構造は大きく変わりつつあります。技術力のみならず、マネジメント力や業界特化型の知識、グローバルな対応力などが直接報酬に反映される時代。特に外資系企業やスタートアップでは、柔軟な働き方や成長戦略に基づく採用が進み、年収の伸びしろについても多様化が進んでいます。

本記事では、JAC Recruitment（以下、JAC）の成約データをもとに、IT職の年収傾向や企業タイプごとの特徴、年収アップを実現した転職成功事例などを通じて、キャリアアップに役立つ実践的な情報をご紹介します。

IT系職種の平均年収は786.4万円、年代別年収も解説

JACの実績によると、IT系職種の平均年収は786.4万円です。年収のボリュームゾーンは700万円から1,300万円ですが、企業規模や担当領域、ご経験によって年収に差が出やすい職種でもあります。専門性が高く評価される場合、20代で1,500万円、30代で2,500万円を超えるオファーを受けた事例も。また50代で年収が1,000万円以上増加したケースもあります。

一般的に見ても、特に外資系企業やマネジメントポジション、AI・クラウド・セキュリティといった先端領域に携わるエンジニアは、30代で年収1,000万円を超えるケースが増加しています。

なお、厚生労働省の統計によると、ITエンジニア全体の平均年収は約550万円（2024年時点）となっており、JACの実績はそれを大きく上回る水準です。これは、JACが取り扱う求人がハイクラス層に特化していることを反映しており、一般的な市場水準との差を示しています。

＞＞＞参照：令和6年賃金構造基本統計調査（速報）｜厚生労働省

年代別平均年収

役職	平均年収
メンバー	800.6万円
管理職（課長以上）	1123.4万円

企業形態	平均年収
日系企業	796.0万円
外資系企業	1105.6万円

職種	平均年収
コンサルティング・アドバイザリー	996.5万円
営業	965.0万円
経営・事業企画	1063.4万円
マーケティング・商品開発	779.6万円
営業	965.0万円
技術系	727.9万円

年収が高い傾向にある職種・条件として、「経営・事業企画」「コンサルティング」では、マネジメント経験が報酬に直結。技術職では、AI・クラウド・セキュリティなどの先端領域に携わる方が高く評価されており、AI・MLエンジニアやクラウドアーキテクト、CISOなどは年収1,000万円以上の事例が複数見られます。企業の投資が活発な分野であり、即戦力としての経験年数（3〜5年以上）も重視されています。

さらに、英語力「上級」保有者は年収中央値1,175万円で、非保有者との差は400万円以上です。外資系企業やグローバル案件に対応できる語学力は、収入面でも明確な差を生んでいます。加えて、40代後半〜50代では年収1,000万円を超える割合が高く、年齢と経験の蓄積が報酬に反映される傾向も見られます。

※当社実績（2023年1月～2025年8月、想定年収）より

IT系職種の最新求人情報

JACでは多くのIT職の求人情報を取り扱っています。ここではその一部をご紹介します。

●大手IT企業：ITスペシャリスト

● トヨタ自動車株式会社：【ＩＴ・情報システム】クラウドプラットフォーム開発（プロジェクトマネージャー）

●楽天銀行株式会社：ITアーキテクト

● ITコンサルティング企業：インフラエンジニア

●電気興業株式会社：ITエンジニア　

● 株式会社村田製作所：【情報システム部門】IT/DX戦略の企画立案と実行

●外資系IT企業：Client Manager

●No1急成長中の国内系コンサルティングファーム：IT Consultant

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。（2025年11月最新）

JACでは、上記以外にも多くの求人をお預かりしています。当社が取り扱う求人の約7割は、当社にご登録いただいている方だけにご紹介が可能な非公開求人です。
>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

IT系職種で年収アップを目指すには？

IT職で年収アップ・専門性アップを目指すなら、昨今、企業が求める人物像やスキルを知っておくことが大切です。ここでは、企業が求めている人物像、スキルや経験について解説します。

先端技術の習得（AI／DX／クラウド／RPAなど）

AI、DX、クラウド（AWS・Azure）、RPA、画像認識などの先端技術分野は、企業からの注目度が高く、これらのスキルを実務で活かせる方は業務の幅が広がる存在として高く評価される傾向にあります。こうした技術を習得することで、キャリアの選択肢が増え、待遇の向上にもつながる可能性があります。

セキュリティ／インフラ分野での専門性の強化（CISOなど）

CISOやCSO、CIOといったセキュリティ・インフラ関連のポジションは、平均年収が1,300万〜2,300万円と高水準です。情報資産の保護やインフラ整備に関する深い知識と経験をもつ方は、組織運営において重要な役割を担う方として期待されています。

語学力・グローバル対応力の強化

英語力を活かして外資系企業やグローバルプロジェクトに参画できる方は、活躍の場が広がり、年収にもプラスの影響が見込まれます。実際、英語力が「上級」レベルの方の年収中央値は1,175万円とされており、語学力がキャリア形成において重要な要素であることがうかがえます。

プロジェクトマネジメント／リーダーシップの習得

IT開発では、複数の技術者や業務部門との連携が求められるため、プロジェクト全体を推進できるPMOやリーダーの経験をもつ方は、組織内での信頼が高まります。特に、ステークホルダーとの調整や進捗管理のスキルは、マネジメント層へのキャリアアップや待遇改善につながる場合があります。

専門資格・認証の取得（PMP／CISA／CISSPなど）

PMP（プロジェクトマネジメント）、CISA・CISSP（セキュリティ）、Oracle・Microsoft認定資格などは、スキルや知識の裏付けとして信頼性が高く、キャリアアップや待遇交渉の場面で有利に働くことがあります。特に外資系や大手企業では、これらの資格を応募条件とするポジションも多く見受けられます。

IT系職種の年収アップ転職成功事例

ここでは、IT系職種で年収アップを果たした事例を紹介します。

【年収1,100万→1,700万円】30代前半で外資系IT営業へ転身

Kさん（男性／31歳）

	業種	職種	年収
転職前	IT・通信（ソフトウェア）	IT営業	1,100万円
転職後	外資系IT・通信（ソフトウェア）	IT営業	1,700万円

Kさんは、国内IT企業で法人営業として高い成果を上げ、営業成績の可視化やCRM活用、経営層向けの提案経験など、30代前半ながらも成熟した営業スキルを備えていました。

「より大きな市場で、自分の営業力を試したい」「グローバルな環境で成長したい」という志向を持ち、JACではその意欲と実績を丁寧にヒアリング。非公開の外資系IT企業の営業ポジションを提案し、面接対策では営業実績の定量化や英語面接の準備も支援しました。

その結果、1,100万円から1,700万円への年収アップを実現されました。

【年収800万→1,200万円】高度セキュリティ資格で外資マネジメント職へ

Sさん（女性／50代前半）

	業種	職種	年収
転職前	システムインテグレーター	ITコンサルタント	800万円
転職後	外資系IT・通信	ITコンサルタント	1,200万円

Sさんは、国内のITコンサルティング企業で長年プロジェクト支援に携わってきた中で、「よりグローバルな視点でクライアント課題に向き合いたい」「技術力だけでなく経営的視点も活かしたい」という思いから転職を決意。CISSP、CASP＋、CYSA＋といった高度な情報セキュリティ資格を保有しており、専門性の高さが際立っていました。
JACでは、Sさんの志向を丁寧にヒアリングし、非公開求人の中から外資系ITコンサルティングファームのポジションを提案。面接対策では、資格の活かし方や過去のプロジェクト事例を整理し、説得力あるプレゼンテーションができるよう支援。結果として、800万円から1,200万円への年収アップを達成し、さらに「課長以上」というマネジメントポジションへの昇格も実現しました。

IT系職種の転職ならJAC

JACでは、IT業界に精通した専任コンサルタントが、あなたの専門性やキャリア志向を的確に捉え、年収アップにつながるポジションをご提案します。AI・クラウド・セキュリティなどの先端領域や、経営・事業企画、コンサルティング職など、ハイクラス層に特化した非公開求人を多数保有。グローバル案件へのアクセスも豊富で、英語力やマネジメント経験が正当に評価される環境へと導きます。短期的な条件だけでなく、中長期的なキャリア形成まで見据えた支援で、あなたの可能性を最大限に引き出します。