ブリッジSEは、国内外の開発チームを橋渡しする専門職として、IT業界のグローバル化やオフショア開発の進展に伴い、注目度が高まっています。特にAI・IoT・クラウドなどの先端分野では、語学力やマネジメント力をもつ方が高く評価され、年収水準も上昇傾向にあります。
本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の実績をもとに、ブリッジSEの平均年収や年代別・役職別の年収傾向、企業タイプ別の違い、年収アップを実現した転職成功事例などを解説します。
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ブリッジSEの平均年収は776.5万円、年代別年収も解説
JACの実績によると、ブリッジSEの平均年収は776.5万円。ボリュームゾーンは600万~950万円で、特に40代では1,000万円を超えるケースも多く見られます。
ブリッジSEは、国内外の開発チームをつなぐ役割を担っているため、IT・通信・製造業界を中心に需要が増加しており、特にオフショア開発やグローバルプロジェクトに携わるポジションでは、英語力や調整力が求められ、年収が大きく伸びる傾向があります。
さらに、AI・IoT・クラウドといった先端技術を扱う企業では、技術力と調整力の両方をもつ方が高く評価されます。そのため、30代で年収1,000万円を超えるオファーを受けることもあります。
一般的にみると、40代で年収がピークを迎える傾向があり、専門知識やマネジメント経験が年収に大きな影響を与えることが読み取れます。 特に「海外拠点との連携」「多国籍チームのマネジメント」「AI開発における要件定義」などに携わるポジションでは、年収がさらに高くなる傾向が見られます。
| 年齢 | 平均年収 |
| 20代後半 | 463.0万円 |
| 30代前半 | 756.7万円 |
| 30代後半 | 671.0万円 |
| 40代前半 | 941.3万円 |
| 40代後半 | 864.9万円 |
| 50代以上 | 703.5万円 |
役職別年収
| 役職 | 平均年収 |
| メンバー(課長未満) | 708.4万円 |
| 管理職(課長以上) | 961.6万円 |
領域別年収(日系/外資)
| 企業タイプ | 平均年収 |
| 日系企業 | 698.7万円 |
| 外資系企業 | 843.3万円 |
業界別年収(抜粋・JAC実績)
| 企業タイプ | 平均年収 |
| EMC(電機・電機) | 1027.6万円 |
| IT企業 | 902.4万円 |
| コンサルティング・シンクタンク・事務所 | 840.4万円 |
| WEB | 730.1万円 |
業界・職種別年収レンジ(抜粋・一般)
| 企業タイプ | 平均年収 |
| 自動車ソフト開発 | 450万~1,000万円 |
| AIベンチャー(PM候補) | 500万~800万円 |
| Webサービス開発(toC) | 400万~650万円 |
| 外資系モバイルOS開発 | 500万~800万円 |
| SaaS開発(SaaSトップシェア) | 648万~966万円 |
ブリッジSEの最新求人情報
JAC Recruitmentでは、多数のブリッジSE求人を取り扱っています。その中から一部をご紹介します。
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年11月最新)
JACでは、上記以外にも多くの求人をお預かりしています。当社が取り扱う求人の約7割は、当社にご登録いただいている方だけにご紹介が可能な非公開求人です。
ブリッジSEで年収アップを目指すには?
ブリッジSEとして年収と専門性の向上を目指すなら、企業が求める人物像やスキルを把握することが大切です。ここでは、求人票や実績データから読み取れる、企業が求めるブリッジSE像や必要スキルを解説します。
・海外拠点との連携経験
・英語力や多国籍チームとの協働スキル
・クラウド・AI・IoTなどの先端技術への理解
・プロジェクトマネジメント・調整力
・開発経験と要件定義スキルの両立
海外拠点との連携経験
オフショア開発やグローバルプロジェクトが進む中、海外拠点との連携経験は高く評価されます。中国・ベトナム・フィリピンなどの開発拠点との協働を通じて、異文化理解や遠隔マネジメント力が培われた方は、即戦力としての期待が高く、年収交渉でも優位に立てる傾向があります。
英語力や多国籍チームとの協働スキル
英語での業務遂行能力は、ブリッジSEにとって不可欠なスキルです。技術文書の読解・作成、海外メンバーとのミーティング、要件調整など、英語力があることで業務の幅が広がり、グローバルポジションへの登用にもつながります。TOEICスコアや実務経験を通じた語学力の証明が、年収アップの後押しとなるケースもあります。

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クラウド・AI・IoTなどの先端技術への理解
AWSやGCPなどのクラウドサービス、AI・IoTを活用した開発経験は、先端領域での活躍に直結します。こうした技術領域では、単なる開発スキルだけでなく、技術選定や要件定義、ステークホルダーとの調整力も求められます。特に新規事業や技術革新を進める企業では、技術と調整力を兼ね備えた方が高く評価される傾向があります。

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プロジェクトマネジメント・調整力
ブリッジSEの要である調整力は、開発チーム、クライアント、海外パートナーといった多様な関係者の利害を調整する力に他なりません。このスキルは、PMやITコンサル職など幅広い職種で求められます。実務経験に基づいた調整力を職務経歴書で具体的に表現することで、年収アップにつながる可能性が高まります。
開発経験と要件定義スキルの両立
JavaやPythonなどの開発経験に加え、要件定義や設計フェーズでの実務経験がある方は、上流工程を担えるスペシャリストとして評価されます。特に、開発だけでなく業務理解や顧客との折衝を含むポジションでは、年収の幅が広がる傾向があり、30代で1,000万円を超えるオファーを受けるケースもあります。
ブリッジSEの年収アップ転職成功事例
大手SIerのIT営業から外資系コンサルティングファームのブリッジSEへ
Nさん(男性/40代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 大手IT企業 | IT営業(公共領域) | 750万円 |
| 転職後 | 外資系コンサルティングファーム | ブリッジSE 1,000万円 | 1,000万円 |
Nさんは、大手IT企業にて長年にわたり公共領域の営業職として活躍。地方自治体向けのシステム開発からスタートし、要件定義〜導入までの一連の工程を経験した後、営業部門へ異動。新規開拓を中心に、公共団体や民間企業への提案営業を行い、チームリーダーとしても成果を上げてきました。
しかし、組織変更によりマネジメントから外れたことや、親会社との調整が必要な業務体制に課題を感じ、より自由度の高い環境でコンサルティング業務に挑戦したいという思いから転職を決意。JACとの面談では、コンサルタントが、Nさんの強みを開発経験と営業経験を融合した「公共領域における課題解決力」として言語化。コンサル未経験ながら、提案力・マネジメント力・公共分野への深い理解が評価され、外資系コンサルティングファームのテクノロジーコンサルタント職に内定しました。
転職後は、官公庁や医療機関向けのIT課題に対し、戦略立案から実行支援までを担うポジションで活躍しています。
外資系IT企業のPMからグローバルテック企業のブリッジSEへ
Kさん(男性/30代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 外資系ITサービス企業 | プロジェクトマネージャー | 800万円 |
| 転職後 | グローバルテック企業 | ブリッジSE | 1,000万円 |
Kさんは、海外の大学を卒業後、複数のIT企業で開発・運用・マネジメント業務に従事。特に損害保険会社向けのプロジェクトでは、国際チームのグループリーダーとして、40名以上のメンバーを統括しながら、保守運用フェーズの品質管理と進捗管理を担ってきました。現職では、生命保険会社向けの契約管理システム開発において、PMとしてプロジェクト全体を推進しています。
転職を考えた背景には、長時間労働や業務負荷の高さがあり、ワークライフバランスの改善と、より戦略的な業務への関与を希望していました。JACとの面談では、コンサルタントが、Kさんのマネジメント経験とグローバル対応力を「多国籍チームの統率力」「保険業界への深い理解」として言語化。保険業界の知見を活かせるポジションとして、グローバルテック企業のITコンサルタントをメインとしてブリッジSE職をご提案しました。
選考では、オフショア開発経験や業務要件定義のスキルが高く評価され、年収1,000万円でのオファーに至りました。現在は、保険業界向けの大規模プロジェクトにて、ブリッジSE的な役割も担いながら、顧客の課題解決に取り組んでいます。
ブリッジSEの転職ならJAC
ブリッジSEとしてさらなる年収アップやキャリアの飛躍を目指すなら、ぜひJACにご相談ください。JACでは、IT業界やグローバル分野に精通した専任コンサルタントが、あなたの専門性やご希望を丁寧に伺い、将来につながるポジションをご提案します。
特にブリッジSEは、語学力・マネジメント力・技術力のバランスが求められる職種であり、企業側も即戦力としての採用を重視しています。JACでは、非公開求人を含む豊富な選択肢の中から、あなたの強みが正当に評価される環境をご紹介。選考対策やキャリアの言語化支援を通じて、年収面でも納得感のあるオファー獲得をサポートします。
短期的な条件だけでなく、中長期的なキャリア形成まで見据えた支援を行うJACだからこそ、ブリッジSEとしての可能性を最大限に引き出す転職が実現できます。

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