ファンドマネージャーへの転職は未経験でも可能?転職市場動向や最新求人を解説

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公開日:2025/05/22 / 最終更新日: 2025/06/19

投資信託(ファンド)運用において司令塔のような役割を持つ専門家であるファンドマネージャー。

本記事では、ファンドマネージャーの転職市場動向や転職で求められる主な転職先候補、経験・スキル・マインド・資格をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。

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ここでは、ファンドマネージャーの転職市場動向について、次の3つの観点から解説します。

• 投資推進政策によりファンドマネージャーの求人数が増加
• ESG投資やオルタナティブ投資分野に関する知見や経験への重要性が増す
• 投資のテクノロジー化やグローバル化により求められるスキルセットに変化を及ぼす可能性がある

政府が推進する「貯蓄から投資へ」の流れは、ファンドマネージャーの転職動向にも大きな影響を与えています。特に、NISA(少額投資非課税制度)の拡充をはじめとする投資促進策によって、機関投資家だけでなく個人投資家の動きも活発化しており、投資信託や投資顧問会社など運用会社におけるファンドマネージャーの需要は伸長しています。
そのため、市場の成長が新たな雇用機会を生み出すという好循環が生まれており、より大規模なポートフォリオを運用し多様な投資戦略を実行するために、多くのファンドマネージャーが必要とされる状況です。

現在は金融業界全体で求人数が増加傾向にありますが、JACが取り扱う新規求人数においてもファンドマネージャーの求人は約200%増という顕著な増加率を示しています(※)。本数値からも、ファンドマネージャーは多くの企業で求められていることがわかります。

(※)JACにてお預かりしている新規求人数を2024年7~11月と前年同時期で比較して算出

ファンドマネージャーの需要は、証券会社や投資顧問会社、信託銀行、生命保険会社、損害保険会社など、多様な金融機関に広がっており、セクター全体として安定した雇用市場が形成されています。
特に近年では、投資判断において財務的な要素だけでなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)といった非財務的な要素を重視する投資家が世界的に増加しており、運用会社は収益性と社会的責任の両立を目指すESG投資に対応できる専門知識を持つファンドマネージャーが求められつつあります。

また、従来の主要な投資対象であった上場株式や債券に加えて、インフラ投資やプライベートエクイティ投資、不動産ファンドなどのオルタナティブ(代替的)資産を通じてポートフォリオの多様化を図る動きも活発化しています。このような投資環境の変化に対応するべく、多くの金融機関では、新たな投資領域において専門知識や経験を有するファンドマネージャーの採用を強化する動きが顕著化しています。

AIやビッグデータなどのテクノロジーの進化は、資産運用業界にも大きな変革をもたらしており、ファンドマネージャーの役割と求められるスキルセットにも影響を与えています。
特にAIやビッグデータの活用が進むなかで、アルゴリズムを用いたデータ解析やモデルによる予測が資産運用業務において日常的に活用されるようになりました。一方、すべての業務がAIに代替されるわけではなく、リスク判断や戦略策定、顧客対応といった領域は引き続きファンドマネージャーの高度な判断が求められており、AIがファンドマネージャーの役割を完全に代替する可能性は低いといえるでしょう。しかし、今後は、AIツールやビッグデータを効果的に活用して投資判断の精度を高めるなど、技術的な変化に柔軟に対応する姿勢がいっそう求められるようになると考えられます。

また、グローバル化の進展により、国内市場だけでなく、新興国市場を含む多様なエリアへの投資運用ニーズも高まっています。そのため、国際的な金融市場に関する知識や異文化理解、英語をはじめとする外国語の能力を持つファンドマネージャーの需要も増加傾向にあります。


ファンドマネージャーが求められる転職先候補としては、主に次の4つの業種や企業が考えられます。

• アセットマネジメント
• 信託銀行
• 生命保険会社・損害保険会社
• ヘッジファンド

本章では、各業種・企業がファンドマネージャーにどのような経験や専門性を求めているのか解説します。

アセットマネジメント会社は、投資信託の設定・運用や年金基金、機関投資家などの資金運用を受託する専門の金融機関であり、ファンドマネージャーにとって一般的な転職先の一つです。
主に、ポートフォリオの構築と見直し、投資先の選定、リスク管理などの業務を担うため、投資戦略に基づいた意思決定が求められます。さらに、定量分析や財務モデリング、マクロ経済の理解に加え、アクティブ運用やパッシブ運用に対する深い知識も必須となるでしょう。
加えて、外資系の場合は、高度な英語力とグローバル市場への理解が求められることもあります。

近年では、ESG投資やテーマ型投資、オルタナティブ資産など、新しいスタイルの投資ニーズも増加傾向にあり、新領域における高度な知見を有していると、採用選考でも評価の対象になるでしょう。

信託銀行のファンドマネージャーは、主に年金基金や機関投資家向けの資産運用を担います。具体的な業務内容は、株式や債券を中心とした伝統的資産の運用に加え、近年ではESG投資や不動産、インフラなどの代替資産への対応も広がっています。

信託銀行では、投資信託の運用だけでなく、顧客のニーズに合わせたオーダーメイド型のサービスを提供しており、安定的な運用を重視する傾向があります。また、信託銀行は特性上、信頼性とコンプライアンス遵守が重要視されるため、丁寧な運用実務と説明責任を果たす倫理観も不可欠です。
さらに、顧客である企業年金基金との折衝やレポーティング能力も問われる場面が多く、顧客と高度な議論を交わせる知識とコミュニケーション力も求められます。

近年では、相続関連の資産運用や不動産などの非金融資産の運用に力を入れる信託銀行も増えています。そのため、信託銀行は、専門性を広げたい方や自分の専門性を模索している方にとって魅力的なキャリアパスとなるでしょう。

生命保険会社や損害保険会社も、巨額の保険料収入を運用する必要があるため、ファンドマネージャーの存在は事業運営において不可欠です。運用対象は主に自社の資産が中心であり、安全性と収益性のバランスを取りながら長期的な視点を持った資産運用が求められます。しかし近年は、オルタナティブ投資や外国証券への運用拡大も進んでおり、より多様な投資戦略に携わるチャンスが広がっています。

特に生命保険会社では長期的な負債構造に合わせたALM(資産負債総合管理)の視点が必要となり、ファンドマネージャーには定量分析能力に加え、マクロ経済の影響を考慮する視座も求められます。一方、保険会社はリスク管理が厳格であるため、コンプライアンス遵守とガバナンス意識が必須となるでしょう。
こうした環境では、慎重かつ戦略的な思考ができるファンドマネージャーが重宝されており、運用実績だけでなく業務遂行における安定性や誠実性も評価の対象になります。

  • 保険業界の転職動向。年収相場や必要な経験を解説

    保険業界は変革期を迎えており、中途採用が拡大。これまでは見られなかったような採用事例が多数生まれています。特に、代理店営業、ミドルバック、事業開発・M&Aの経験をおもちの方々にチャンスが広がっています。保険業界の… 続きを読む 保険業界の転職動向。年収相場や必要な経験を解説

ヘッジファンドは、リスクを取りながら高いリターンを狙う運用機関であり、レバレッジを用いた運用やロング・ショート戦略、イベントドリブン、グローバルマクロなど多様な手法を駆使しながら収益を追求する点が特徴です。業態の特性上、高度な運用スキルを持つファンドマネージャーにとって自身のパフォーマンスをより生かせるキャリアになるでしょう。
国内ではまだ限定的な市場規模ではありますが、外資系ファンドや国内独立系ヘッジファンドの成長にともない、ファンドマネージャーへのニーズは増加傾向にあります。

ただし、採用基準は厳しく、ファンドマネージャーには高い分析力と迅速な意思決定能力、直感的なセンスや経験が問われます。また、少数精鋭のチーム構成が多く、一人ひとりの裁量と責任が大きいため、精神的・肉体的なタフさも求められるでしょう。


ファンドマネージャーは、高度な金融知識と運用実績が求められる専門性の高い職種であることから、未経験者が採用に至る例は極めてまれです。ただし、アセットマネジメント会社や信託銀行、保険会社などではアナリストアシスタントやジュニアアナリストなどのポジションを設けている場合もあり、段階的なキャリアアップを経て、ファンドマネージャーへとステップアップを目指せるケースもあります。金融知識への強い関心、大学・大学院での経済学や統計学の学び、証券アナリスト資格などがあると優遇されることもあるため、強みやアピールできる材料を洗い出しておくことがポイントです。

また、ファンドマネージャーの業務との親和性が高い、証券会社でのリサーチ業務や年金基金や事業法人などのアセットオーナーサイドでの市場業務経験があれば、未経験でも採用に至る場合があります。
未経験からファンドマネージャーを目指す際は、近接するポジションから入ることを前提に中長期的なキャリア計画を描くことが、現実的な方法といえるでしょう。


ここでは、ファンドマネージャーの最新求人・転職情報を紹介します。
なお、本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACが取り扱う求人は、大半が非公開となっています。そのため、非公開求人も含めファンドマネージャーに関する求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。
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大手信託銀行:ファンドマネージャー
日系大手アセットマネジメント会社:外国株式ファンドマネジャー
大手日系アセットマネジメント:ファンドマネージャー(アクティブ)
非公開:【私募ファンド運用本部】ファンドマネージャー
大手保険グループの中核アセットマネジメント会社:債券運用部 クレジット投資業務(ファンドマネージャー/クレジットアナリスト)
三菱UFJ信託銀行株式会社:【受託財産/ラップ商品ファンドマネージャー】
日系大手アセットマネジメント:パッシブ運用のファンドマネージャー(株式インデックス運用)

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)


ここでは、ファンドマネージャーへの転職で求められる、次の4つの要素について解説します。

• 金融市場・経済・財務分析・投資戦略への専門知識や十分なトラックレコードが不可欠
• 分析・財務モデリングスキルやコミュニケーション力・語学力
• 高リスク・プレッシャー下で迅速かつ合理的な意思決定を下せるマインドセット
• 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)・CFA資格

ファンドマネージャーは、投資家から預かった資産を運用する職種であることから、金融市場やマクロ経済の動向を読み解く力に加え、企業の財務諸表分析やキャッシュフロー予測といった定量的な分析能力が必須とされます。

さらに、ファンドマネージャーの運用判断が事業にも大きな影響を与えるため、採用選考では、スキルを評価する指標の一つとしてトラックレコードが重視されます。「トラックレコード」とは、過去の投資実績や運用成績を指し、安定した収益を上げ、リスクを適切に管理してきた実績を示すことができれば、採用選考でも評価を受ける可能性が高まるでしょう。

ファンドマネージャーには、企業価値評価モデルやDCF法、相対比較法などを用いた分析・財務モデリングのスキルも求められます。また、グローバル市場を対象にすることも多いため、英語によるリサーチやコミュニケーション能力も欠かせません。特に、海外のIR部門や現地エコノミストとのやり取りが求められる環境では、英語力が必須になるでしょう。
さらに、チームメンバーと協働したり投資委員会などの場でプレゼンテーションをしたりする際は、ロジカルに説明し他者を納得させる力も必要です。単に分析力が高いだけでは不十分であり、その成果を関係者に的確に伝えられる表現力と対人スキルも必須になることを理解しておきましょう。

ファンドマネージャーは常に市場の変動や運用成績など、厳しいプレッシャーに直面することもあります。そのため、市場の急変や予期せぬ経済イベントが発生した場合でも、冷静に状況を分析し、客観的な判断に基づいて行動する強い精神力とプレッシャーへの耐性が不可欠です。
加えて、失敗から学び、次の経験に生かせるように改善に努める成長志向もファンドマネージャーに欠かせないマインドセットといえるでしょう。

このようなマインドセットは、長期的に成果を残し続けるうえでも必須となる素養です。どんなに優れた分析力や知識があっても、精神的・肉体的なタフさや成長意欲がなければ、ファンドマネージャーとして活躍し続けることはできないでしょう。

ファンドマネージャーへの転職において、資格の取得は必須ではありませんが、日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)やCFA(Chartered Financial Analyst:米国証券アナリスト資格)は専門性の高さを証明する際に有効です。
日本証券アナリスト協会認定アナリストは、金融・財務・経済・倫理などの基礎知識を資格取得の過程で網羅的に学べます。また、国際的な運用業務に関わる場合は、CFAを保有していることで、採用選考時に優遇されることもあるでしょう。

日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)やCFAなどの資格は、広く認知された高度な資格であることから、採用選考ではほかの応募者と差別化を図れる要素にもなるでしょう。


転職後の年収は、実績や企業規模、担当する資産規模、さらには所属先の企業が日系か外資系かによって大きく異なります。
一般的に、日系企業であれば、年収レンジは700万円〜1,500万円程度が目安といわれています。一方で、外資系企業の場合は、さらに数百万円程度の上昇が見込めるでしょう。
また、運用成績に応じて多額のインセンティブが支給されるケースも少なくありません。特にヘッジファンドはその典型的な例であり、ファンドの運用成績に連動して多額のインセンティブが支払われます。

ファンドマネージャーへの転職を検討する際は、基本給だけでなく、評価制度やボーナス体系、運用資産の規模と安定性までを視野に入れ、総合的に応募先企業を選びましょう。

なお、JACが提供する転職支援サービスを利用し、ファンドマネージャーに転職した方の平均年収は900万円前後であり、最高年収は、2,000万円程度(ポジション:部長以上)でした。

年代別・役職別の平均年収は、次のとおりです。

【ファンドマネージャーに転職した方の年代別平均年収】

年代 平均年収
20 650万円程度
30 900万円程度
40 1,100万円程度
50 1,100万円程度

【ファンドマネージャーに転職した方の役職別平均年収】

役職 平均年収
課長未満 800万円程度
課長以上 1,000万円程度
部長以上 1,350万円程度

※当社実績(2019年1月~2024年12月分データ)より


ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、ファンドマネージャーへの転職を成功させた事例を紹介します。

  業種 職種 年収
転職前 銀行・信金・信組 トレーダー・ディーラー 1,300万円
転職後 金融(投資顧問) ファンドマネージャー 1,400万円

Sさんは、新卒で日系銀行に入行後、法人営業を経て市場部門に異動し、市場環境の分析をもとにした投資判断に強みを持ちながら、デリバティブ運用を中心に高い成果を挙げてきました。

転職活動では、これまで培ってきた為替・債券分野の知見やデータ分析力を生かせるポジションを求め、専門性を生かしながらキャリアを積み上げられる投資顧問会社やアセットマネジメント会社を中心に検討を進めました。また、今後も市場分析に携わり続ける環境を求め、慎重に応募先企業を絞り込んでいきました。

最終的には、投資顧問会社への転職を果たし、外債ファンドマネージャーとして、金利戦略・通貨戦略を中心としたポートフォリオ運用に携わることになりました。データに基づくリサーチや運用戦略の立案、顧客向け運用報告など、幅広い業務を担当しています。これまでの市場フロントでの経験と証券アナリストや統計検定などの資格取得により培った知見を融合し、専門性をさらに高めるキャリアを実現しました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

  業種 職種 年収
転職前 銀行・信金・信組 ストラクチャードファイナンス 1,300万円
転職後 生命保険 ファンドマネージャー 1,400万円

Hさんは、信金系金融機関にて長年ストラクチャードファイナンス業務に従事し、ニューヨーク駐在を含む豊富な経験を積んできました。その後、国内銀行へ転職し、米国CLOを中心とした投資業務に携わっていましたが、投資活動に主体的に関与できる環境を求め、次なるキャリアを模索し始めたことが転職活動開始のきっかけとなりました。

転職先選定にあたっては、海外プライベートクレジットやCLOなどの専門領域を生かせるポジションに加え、ローテーションリスクの少ない専門性を継続して磨ける環境を重視していました。金融業界内でのポジションに絞りつつも、労働環境や組織カルチャーへの配慮も欠かさず、バランスを意識した選考活動を展開しました。
最終的に、Hさんは、ファンド選定やファンドストラクチャリング、TAXデューデリジェンス、モニタリングなど、幅広い業務に関与できる海外プライベートクレジット資産の運用担当のポジションに興味を持ち入社を決断しました。これまで培ってきた米国CLOに関する知見やスピード感あるコミュニケーション能力が高く評価されたことが、転職成功の決め手になったと考えられます。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

  業種 職種 年収
転職前 生命保険 金融ミドルバックオフィス 1,200万円
転職後 投資信託 ファンドマネージャー 1,400万円

Nさんは生命保険会社に新卒入社し、リテール事業の業績管理やシステム関連業務、法人営業を経て、キャリア中期からは年金資産運用分野で経験を積んできました。直近では、ポートフォリオマネジャーとして年金運用商品のプロダクト・マネジメントや運用方針策定などのフロント業務を担当し、年金運用領域において、営業からミドル、フロント、企画まで一貫したキャリアと豊富な実務経験を培ってきました。

優秀なプロフェッショナルが集う環境で切磋琢磨し、運用分野のスペシャリストとして専門性を追求したいという思いが、転職活動への大きな動機となりました。最終的に、投資信託会社のファンドマネージャー職への内定を獲得し、スペシャリストとしてのキャリアを追求したいという、自身の希望に沿った転職を実現しました。

成功の要因は、Nさんが持つ年金運用に関するミドルからフロントまでの包括的な知識と実務経験、商品開発や戦略立案の経験、そして冷静かつ論理的な思考力が企業の求める要件と高く合致した点にあるといえるでしょう。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。


ここでは、ファンドマネージャーからのキャリアパスとして、次の3つの例を紹介します。

• 特定の運用資産・投資戦略に特化して専門性を高める
• シニアファンドマネージャー・最高投資責任者(CIO)などへキャリアアップ
• より大規模なファンドのファンドマネージャーへ転職

ファンドマネージャーのキャリアパス例として、特定の資産クラスや投資スタイルに特化し、自身の専門性を高める道が挙げられます。実際、資産運用会社におけるチーム編成では、分野横断的な知見よりも特定分野における確かな判断力が重視されることもあります。

国内株式や外国債券、新興国株式といった資産区分における深い知見を追求したり、バリュー投資やクオンツ投資といった戦略に特化したりすることで、特定の領域に特化したファンドマネージャーとして、自身の市場価値を高められるでしょう。

ファンドマネージャーとして一定の成果を挙げた後は、より上位のマネジメントポジションへの昇進が視野に入ります。代表的なポジションとしてシニアファンドマネージャーや投資部門全体を統括する最高投資責任者(CIO:Chief Investment Officer)などが挙げられます。入社当初はジュニアに該当するポジションでも、将来的にリーダーシップを発揮するポジションを目指すことで、日々の業務へのモチベーションを高め、自己成長を促すことができるでしょう。

シニアファンドマネージャーや最高投資責任者(CIO)などの役職では、投資戦略全体の設計・実行やチームマネジメント、社内外のステークホルダー対応、さらにはリスク管理やコンプライアンス遵守の監督まで、幅広い経営的視点が求められます。

なお各ポジションへの昇任は、ファンドパフォーマンスだけでなく、組織内におけるリーダーシップ力の発揮や信頼構築がキャリア形成の成否を大きく左右します。そのため、早期から資質の形成を意識したキャリア設計に取り組むことが有効です。

  • CIOとは?役割や求められるスキル、転職事例などを解説

    近年の日本企業におけるCIOの需要増加の背景には、デジタル化やAI活用の進展にともなうIT戦略の重要性の高まりがあります。多くの企業がIT人材不足に直面するなか、CIOには経営戦略とIT戦略の融合や、IT投資の価値を経営… 続きを読む CIOとは?役割や求められるスキル、転職事例などを解説

同職種のまま、より大規模かつ複雑なファンドへとステップアップするキャリアパスもあります。
運用資産の規模が拡大するにつれて、求められる投資判断の正確性とスピード、加えて市場環境への感度がよりシビアになりますが、その分報酬や社会的信用も大きく向上します。
特に外資系アセットマネジメントやヘッジファンドなどでは、実力主義が徹底されているため、成果次第で高額な年収を手にできることもあるでしょう。ただし、精神的なプレッシャーや肉体的な負担も大きくなるため、転職後も常に高いパフォーマンスを維持できるのか、自身の素養や適性を分析しておく必要があります。

また、超大型ファンドでは、マクロ経済分析や地政学リスクなどを踏まえた投資戦略立案が求められるため、グローバルな視点も重要な資質となります。こうした環境で活躍することは、自身の市場価値を高める機会となり、将来的なキャリアの選択肢を広げる土台にもなるでしょう。


ファンドマネージャーへの転職を目指すなら、ぜひJACの利用をご検討ください。
JACには、ファンドマネージャーの職務内容や求められるスキル・経験、そして業界の最新動向を熟知したコンサルタントが多数在籍しており、ファンド運用経験やアナリストとしてのスキル、語学力、保有資格などの要素を多面的に分析し、将来的なキャリアビジョンまで見据えた最適な求人を提案いたします。

加えて、CFAや証券アナリスト資格の有無、運用資産規模、投資スタイルとの整合性など、ファンドマネージャー採用における企業側の選定基準にも精通しており、応募書類の添削や面接対策などを通じて、強みやこれまでの経験を効果的にアピールするお手伝いをいたします。

JAC経由で転職した方々の多くは、年収アップと職務内容の質向上を実現しており、中長期的なキャリア形成においても高い満足感を得ています。加えて、転職後の活躍状況を踏まえた定期的なフォローアップも実施しており、次なるキャリア形成においても心強い存在になるでしょう。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。