ガス業界の転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説

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公開日:2025/10/06 / 最終更新日: 2025/10/06

ガス業界は今、エネルギー業界全体の変革の中心にあります。
都市ガスの自由化や再生可能エネルギーへのシフト、カーボンニュートラルへの取り組みなど、社会インフラを支える業界としての役割は進化を続けています。転職市場でも、プラント設計・財務・事業開発など多様な職種で求人が増加しており、高年収・専門性重視の傾向が強まっています
今回は、ガス業界の転職に求められるスキルや経験、年収相場、最新の求人情報などについてJAC Recruitment(以下、JAC)がご説明します。

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今現在、

  • 経験を活かして異業界への転職を検討している
  • 業界内でより自分にあった企業へ転職したい
  • より年収を上げたい

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ガス業界の転職動向


 ガス業界は大きく、都市ガスを扱う会社とLPガスを扱う会社の2つに分けられます。都市ガスはガス管を通じて供給されるのに対し、LPガスはボンベで各家庭や施設に供給されるものです。

都市ガスは小売りが自由化されたものの、依然として大手企業2社が大きなシェアを占めています。一方、地方を主な市場としているLPガスは、少子高齢化に伴う人口の減少により、徐々に需要が低下しており、ガス業界での求人も、都市ガスを中心としたものやLPガスでも規模の大きな企業の求人が多数となっています。

また日本ガス協会では「カーボンニュートラルチャレンジ2050」を策定しました。2050年に向け、温室効果ガスの排出をゼロにする取り組みであり、各ガス会社においてもカーボンニュートラルを目指す取り組みに関連した求人の増加が見られます。JACの取り扱い求人を見ても、ガスにこだわらず、バイオマス発電や風力発電など、再生可能エネルギー電力の供給を目指す事例もあります。ガス業界は、エネルギー業界として新規事業開発を進める企業が増えており、それに伴い求人も増加傾向にあります。

ガス業界で求められるスキル・経験・マインド


JACが取り扱う求人を見ると、ガス業界では次のようなスキル・経験・マインドをおもちの方が求められる傾向にあります。

プラント設計やプラント運用の経験

ガス業界では、プラントで天然ガスや液化天然ガスなどを製造します。また、近年ではガス会社が再生可能エネルギー事業に進出するケースも増えており、電力開発に伴うプラントの建設を進める事例も増加中です。そのため、プラントの設計や運用に関わった経験をもつ方を求める求人が多く見られます。

財務の実務経験やM&Aに関する経験

ガス業界では、積極的に新規事業の開発を進めています。新規事業の開発にあたっては、財務分析と予算管理が必要不可欠であり、財務の経験を求める求人が増加中です。

また、海外も含むM&Aも積極的に進めており、買収にあたって必要となる財務知識やM&Aに関連する経験をおもちの方を求める求人も多く見られます。

ガス業界やエネルギー事業に関する深い造詣

ガス業界では、先述のように、電力開発など、幅広いエネルギー事業に取り組むケースが増加中です。そのため、エネルギー政策に関する知識やガス、石油、石炭などのエネルギー事業に携わった経験などを重視する傾向にあります。また、商社でエネルギー資源の調達や輸入に携わった経験も歓迎される傾向にあります。

ガス業界の想定平均年収は920.9万円


2023年1月~2025年7月までにJACが転職をサポートした事例を見ると、ガス業界の平均年収は920.9万円となっています。また、ボリュームゾーンは950万円~1,000万円です。他業界に比べても、年収相場は高く、30代後半の平均年収は1,000万円超となっています。管理職でなくても30代前半から1,000万円超の年収を得ている方が非常に多く、年齢に関係なく、実力が高く評価される業界であるといえます。

役職平均年収
メンバークラス904.4万円
管理職1190.7万円

※当社実績(2023年1月~2025年7月、想定年収)より

一般的なガス業界の平均年収は500万~800万円程度といわれています。ガス業界の年収は、職種や企業規模によって大きく異なり、エンジニアなどの専門性の高い技術をもつ職種の場合は、年収も高くなる傾向にあります。

また、都市部にある規模の大きいガス会社ほど年収も高くなり、都市部の小規模な企業では、年収が抑えられるケースが多く見られます。

ガス業界の最新求人情報


JACでは、多数のガス業界の求人を扱っています。当社が取り扱うガス業界の求人の中から一部をご紹介します。

東京ガス株式会社:海外インフラ開発・投資・運営事業におけるファイナンス関連業務

東京ガス株式会社:洋上風力開発部 コマーシャル・ファイナンス

東京ガス株式会社:エネルギーサービス事業(メタン発酵)における技術開発業務、顧客提案構築業務

東京ガス株式会社:モノ(物流)とヒト(施工)のマッチングシステムの企画および構築

東京ガス株式会社:法人営業(ゼネコン設備設計等)

非公開企業:IT戦略企画推進担当

大阪ガス株式会社:天然ガス火力発電の設備計画・建設に関するエンジニアリング

大手ガス会社:連結決算担当

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年8月最新)

JACでは、上記のほかにもガス業界の求人を多数取り扱っています。当社が取り扱う求人の約7割は非公開であり、ご登録いただいた方にのみご紹介可能です。より多くの求人の中からご自身に最適な求人への応募を希望される場合は、ぜひJACにご登録ください。ガス業界に詳しいコンサルタントが、転職にあたってのご希望を丁寧にヒアリングしながら理想のキャリアを実現する求人をご紹介します。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

ガス業界への転職で有利となる資格



ガス業界への転職を検討する場合、何らかの資格が必要になるわけではありません。しかしながら、次のような資格がある場合は、転職時に役立つ可能性があります。

エネルギー管理士

エネルギー管理士は、エネルギーの使用の合理化等に関する法律の制定によって誕生した制度です。熱電気を合算した年間使用量が原油換算3,000kl以上の第一種エネルギー管理指定工場のうち、ガス供給業を含む5業種では、エネルギーの使用量に応じて、1人から4人のエネルギー管理者を選任しなければなりません。このエネルギー管理者として認められるのがエネルギー管理士の資格取得者です。

エネルギー管理士は、国家試験を受験する方法と認定研修を受講する方法があります。

一般社団法人省エネルギーセンター:エネルギー管理士

公認会計士資格

財務に関する職種では、公認会計士の資格を優遇する求人が多くあります。公認会計士は、会計、監査、税務の専門家であることを証明する資格です。

公認会計士の資格取得のためには、公認会計士試験に合格しなければなりません。しかしながら、資格取得後、すぐに会計士として勤務できるわけではありません。公認会計士として仕事をするためには、3年の実務経験を積み、実務補修の全単位を取得した後に、修了考査に合格する必要があります。

日本公認会計士協会:公認会計士とは

TOEIC

ガス業界では、プラント建設など、海外での事業開発に関わるケースなどが増えており、ビジネスレベルの英語の能力を求める求人が増加中です。企業によって求められる英語力には幅がありますが、TOEICのスコアを取得している場合、保有している英語の能力を証明しやすくなります。

グローバルな事業に携わりたい方は、TOEICのスコア取得をおすすめします。

一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会:TOEIC

ガス業界のキャリアパス


ガス業界関連企業では、次のようなキャリアパスが考えられます。主な職種のキャリアパスをご紹介します。

プラントエンジニア・設備技術職のキャリアパス

ガス製造・供給に関わるプラントの設計・運用・保守を担う技術職は、現場での経験を積むことで、設備管理責任者やプロジェクトマネージャーへとステップアップできます。近年では、バイオガスや水素などの新エネルギー設備の開発にも携われるチャンスが増えており、技術革新に貢献するポジションも目指せます。

財務・経営企画職のキャリアパス

ガス業界では、M&Aや海外事業展開が活発であり、財務分析や投資判断のスキルが重視されます。財務部門での経験を活かし、経営企画や事業戦略立案、さらにはCFO候補としてのキャリアを描くことが可能です。特に、再生可能エネルギー事業への投資判断に関わるポジションは注目されています。

エネルギー事業開発・企画職のキャリアパス

ガス業界では、従来のガス供給に加え、風力・太陽光・水素などの新エネルギー事業への展開が進んでいます。事業開発職は、国内外のプロジェクト推進や自治体・企業との連携を通じて、エネルギー政策に関わるポジションへと成長できます。将来的には、エネルギー戦略全体を統括する役割も担えるでしょう。

研究開発・環境技術職のキャリアパス

カーボンニュートラル実現に向けた技術開発(例:メタネーション、水素製造、触媒技術など)に携わる研究職は、専門性を高めることで、技術責任者やプロジェクトリーダーとしての道が開けます。社会課題の解決に直結する分野であり、企業の中核を担うポジションに進む可能性も高いです。

ガス業界への転職を成功させる3つのポイント


ガス業界への転職を成功させるために意識すべきポイントを3つご紹介します。

カーボンニュートラルや再生可能エネルギー分野の知識

ガス業界では、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、さまざまな取り組みが進められています。そのため、カーボンニュートラルに関連する事業や再生可能エネルギー関連事業に携わった経験は、転職時に大きなアドバンテージとなるでしょう。具体的にどのような事業に携わり、どのような業務を担当したのか、積極的にアピールすることが大切です。

DXプロジェクトの推進経験

ガス業界ではDX化を推進する動きが高まっており、DXの推進に関わる戦略の策定経験やDX化に伴うシステム開発などに携わった経験は、転職時に高く評価される可能性があります。DX化の推進プロジェクトにおける役割やプロジェクトの成果などを具体的にアピールすると、採用担当者に良い印象を与えられます。また、応募先企業の状況もふまえたうえで、DX推進に関する実務経験をどのように転用できるかについても、説得力をもって説明することが重要です。

ガス業界の転職サポート実績をもつ転職エージェントの活用

働きながらの転職活動は簡単ではありません。転職にあたっては必ず転職を決意した理由があり、転職によって叶えたい目的があるはずです。しかし、在職中の転職活動では時間が限られ、情報収集も思うように進まない可能性があり、焦ることで本来の転職目的を見失う恐れもあります。

ガス業界に精通した転職エージェントは、企業風土や今後の方針など、求人票だけでは捉えきれない詳細な情報まで把握しています。転職後のミスマッチを防ぐためにも、効率よく転職活動を進めるためにも、ガス業界への転職を検討しているのであれば、ガス業界に精通した転職エージェントの活用をおすすめします。

ガス業界の転職事例


JACが転職をサポートし、ガス業界へ入社された方の事例をご紹介します。

1. 電力会社からガス会社への転職事例

Kさん(男性/30代前半)

 業種職種年収
転職前電力会社企画・開発750万円
転職後ガス会社風力事業開発1,100万円

Kさんは、電力会社において洋上風力発電・陸上風力発電プロジェクトの管理、協業先や社内の調整業務、経済性評価など、風力発電に関する業務に従事されてきた方です。さらに風力事業に積極的に関われる環境を希望され、当社にご相談をいただきました。

当社からは、ガス会社の風力事業開発の求人をご紹介。候補地の選定から風況の測定、解析、自治体との合意構成、環境アセスメントなど、プロジェクトオーナーとして風力発電事業全体に深く関わることができる業務です。

面接時にはKさんの風力発電に関する専門性が高く評価され、すぐに採用が決定しました。現在、すでに入社されているキャリア採用者とともに、新たな環境で意欲的に業務に邁進されているとのことです。

2.  鉄鋼会社からガス会社への転職事例

Yさん(男性/30代後半)

 業種職種年収
転職前鉄鋼会社技術開発800万円
転職後ガス会社生産技術・プロセスエンジニアリング1,150万円

Yさんは、鉄鋼会社において環境負荷の低減に関わる研究に従事された経験をもつ方です。排ガスの無害化に向けた触媒の開発、副産物の有価化処理、生産プロセスにおけるバイオマス利用などについての研究を行い、数々の特許も取得されています。

Yさんが転職を決意されたのは、カーボンニュートラルの実現に向けた社会貢献をしたいという意欲がさらに高まったためです。当社からは、Yさんの意向を尊重し、ガス会社のカーボンニュートラル実現に向けた研究開発業務をご紹介しました。メタネーションなどのガス合成技術に関する触媒の研究・開発を中心に、将来のカーボンニュートラル社会の実現に向けた巨大プロジェクトに関わることができる業務です。

Yさんの専門分野の研究を事業化し、社会貢献につなげたいという意向と応募先企業の求める要件がぴたりと符合し、両者合意の下ですぐに入社が決定しました。

3. インターネットサービス会社からガス会社への転職事例

Nさん(女性/30代前半)

 業種職種年収
転職前インターネットサービス会社事業企画・事業開発700万円
転職後ガス会社カーボンニュートラルLNG1,000万円

Nさんは、再生可能エネルギーに関連する事業企画を立案・推進し、グループ全体のカーボンニュートラル推進を進めてこられた方です。過去には、建設コンサルティング会社での事業企画やベンチャー企業での事業企画などにも携わった経験もおもちでした。これまでの経験を活かし、よりサステナビリティを推進できる業務に携わりたいとのご希望であったため、当社からはガス会社のカーボンニュートラルLNG関連業務をご紹介しました。

LNGのカーボンニュートラル化を進める事業であり、Nさんのカーボンニュートラル化を実現したいという強い意欲、英語でのビジネス経験、プロジェクトマネジメントの経験などが高く評価され、無事に採用が決定しました。

ガス業界の転職なら、JAC Recruitmentへ


ガス業界は、ガスを通じて人々の生活を支える、社会の重要な役割を担う業界です。現在、ガス会社では2050年のカーボンニュートラル化の実現に向け、ガスだけでなく、再生可能エネルギーの開発にも積極的に取り組んでいます。

JACにはガス業界に詳しいコンサルタントが在籍しており、転職を希望される方の今後のビジョンを丁寧にお伺いしながら、最適な求人をご紹介しています。当社の特徴は、求人企業と転職希望者を同じコンサルタントが担当している点です。コンサルタントが求人企業と直接やりとりをしているため、希望する人物像などについての細かなニュアンスも読み取ることができ、詳細な情報を提供することが可能です。

ガス業界への転職をご検討の際は、ぜひ、ガス業界の転職サポート実績が豊富なJACにお任せください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。