化粧品業界と聞くと、スキンケア用品やメイクアップ用品を思い浮かべるかもしれません。しかし、化粧品には、化粧水やクリーム、美容液などのスキンケア製品のほか、シャンプーやボディソープ、入浴剤、歯磨き粉など、身の回りの多くの製品が含まれます。
近年では、女性だけでなく、男性を対象とした商品も増加しており、幅広い商品を取り扱う化粧品業界への転職を考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、化粧品業界ではどのような求人があるのか、年収はどの程度得られるのか、不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、化粧品業界の転職事情について詳しくご説明します。
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化粧品業界の転職動向

JACが取り扱っている求人数を見ると2024年の化粧品業界の新規求人数は前年の1.18倍に伸長しています。新型コロナウイルスの感染拡大によって外出の機会が減り、化粧品業界では大きな打撃を受けました。しかし、現在はインバウンド需要も回復し、新たな製品の開発に積極的に取り組む企業が増えています。求人の内容を詳しく見ると、製品開発に関わるプロダクトマネージャーや法人営業、販売促進、マーケティングに関わる求人などが多くなっています。
事業拡大による増員や新規事業の立ち上げによる募集が多く、また、組織力強化のための増員も見られます。特に海外のスキンケアブランドやメイクアップブランドなどによる、日本市場やアジア市場への進出を目指した求人が増加中です。
経済産業省が公表している「令和5年度電子商取引に関する市場調査報告書」によると、化粧品業界はEC化率が低い業界であるとされています。その理由として、ドラッグストアなどでの店頭販売が充実していることやカウンセリングを伴う対面販売も根強い点などが挙げられています。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大後、化粧品分野におけるEC市場は拡大傾向にあり、令和4年度に比べるとEC市場規模は5.64%増となっています。そのため、ECサイトの運営や戦略立案の経験をもつ方や、インターネット広告やSNSなどを活用したデジタルマーケティングの経験をもつ方を求める企業も多くなっています。
化粧品業界で求められるスキル・経験・マインド
化粧品業界では次のようなスキルや経験、マインドをもつ人が採用されやすい傾向にあります。
美容や健康への関心が強い人
化粧品業界では、肌や髪の健やかな美しさを目指す製品の開発や製造、販売を行います。従って、美容や健康への関心が強い人の方が自社の製品はもちろん、他社の製品やトレンドにも敏感になり、新たな情報をキャッチできるようになるでしょう。
化粧品業界では新成分の開発などが盛んに行われており、市場のトレンドも変わりやすいものです。そのため、美容や健康に関心をもち、積極的に新たな知識を身に付ける姿勢が求められます。
マーケティングスキル
化粧品業界はトレンドの移り変わりが速い業界であり、市場のニーズを的確に把握するためには、マーケティングが欠かせません。また、スキンケア製品やメイクアップ製品は、年代ごとに求められる効果や好まれる傾向も変わるため、ターゲットを絞り込んだうえで、緻密な分析を実施する必要があります。
近年ではSNSでインフルエンサーが紹介した商品がヒットすることも少なくありません。加えて、化粧品をオンライン上で購入するケースも増えていることなどから、Webマーケティングの知識や経験を求める求人数が増加傾向にあります。
化粧品や食品分野での研究・開発の経験
化粧品メーカーでは、新たな製品を積極的に開発しています。そのため、スキンケア製品やヘアケア製品、ボディケア製品などの研究開発経験、食品分野や医薬品分野でのサプリメントなどの開発経験も求められるケースが多くなっています。
サプライチェーンについての知識・経験
原材料の調達から製品の製造、容器やパッッケージ、流通、販売まで1つの企業がすべてを実施するケースは多くなく、さまざまなサプライヤーと密接に関係しています。そのため、化粧品業界では、サプライチェーンについての知識やサプライチェーンマネジメントの経験などが重視されます。市場のニーズに合わせて生産や販売をコントロールするためにはサプライチェーンマネジメントの知識が必要です。何らかの業界においてサプライチェーンマネジメントに関わってきた経験は、化粧品業界でも生かせる可能性が高いと考えられます。
化粧品業界の平均年収は740.3万円
JACが転職をサポートした事例を見ると、化粧品業界に転職された方の平均年収は740.3万円です。ボリュームゾーンは500万~800万円前後となっています。また、30代前半でも1,000万円超の年収を提示され、転職を決定された方も複数いらっしゃるため、スキルや企業規模などによって年収は大きく変動すると考えられます。化粧品業界の世代別の平均年収の目安は、次のグラフのとおりです。

| 役職 | 平均年収 |
|---|---|
| メンバークラス | 622.3万円 |
| 管理職 | 938.9万円 |
| 平均年収 | |
|---|---|
| 日系企業 | 721.0万円 |
| 外資系企業 | 820.5万円 |
化粧品業界の最新求人情報
化粧品業界の求人にはどのようなものがあるのか、気になる方も多いでしょう。JACが扱う化粧品業界の最新求人を一部抜粋してご紹介します。
● 化粧品、スキンケアブランド:人事企画、制度設計、労務管理
● ディーエイチシー:化粧品・健康食品の製品情報管理・海外規制対応
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年4月最新)
JACでは多数の化粧品業界の求人を取り扱っています。このほかにも化粧品に関連する求人はあるものの、その多くは企業名や業務内容などを公表できない非公開求人です。非公開求人は、当社にご登録いただいた方のみにご紹介ができるものであり、Webサイト上では詳しい情報を掲載することができません。
当社には、化粧品業界に詳しいコンサルタントが在籍しており、企業ごとの特徴を踏まえながら、詳しい求人情報の紹介が可能です。化粧品業界の転職をご検討の際にはぜひJACにご登録ください。
化粧品業界の転職で有利となる資格
化粧品業界への転職では、かならずしも資格が必要になるわけではありません。また、業務ごとに必要となる資格は変わります。しかしながら、次にご紹介する資格は、化粧品業界で仕事をするうえで役立つ可能性があります。職種にかかわらず、次の資格を保有している場合、化粧品に関する一定の知識を習得していることの証明となるため、化粧品業界への転職を考えている場合には参考にしてください。
日本化粧品検定
一般社団法人日本化粧品検定協会が主催する資格試験です。化粧品メーカーなどで社員教育として導入しているケースも多く、検定合格が昇給・昇進の条件となっている企業もあるなど、業界での認知度は高い試験です。
皮膚の構造や肌悩みごとのケアの方法、化粧品の原料や関連法規など、幅広い内容について出題がなされ、3級から特級までの5つのレベルに区分されています。
化粧品成分検定
一般社団法人化粧品成分検定協会が主催する試験です。化粧品の成分について、詳しい知識を保有していることの証明となるものであり、入門レベルである3級はWebサイト上から無料で受験が可能です。また、2級に合格後は化粧製品スペシャリスト、1級は化粧品成分上級スペシャリストとして認定されます。化粧品業界への転職に役立てたい場合には1級の取得を目指すとよいでしょう。
化粧品業界におけるキャリアパス
化粧品業界といっても、さまざまな職種があり、職種によって目指すキャリアパスは変わってきます。しかしながらどの分野においてもマネジメント職とスペシャリスト職のいずれかを目指すというキャリアパスが一般的です。
マネジメント職を目指す

後輩の育成に関心がある方やチームビルディングに興味のある方、組織として成果を上げることにやりがいを感じる方などはマネジメントのポジションが向いています。マネジメント職は、経営層とメンバーの橋渡し的な役割が求められるため、大きな責任を背負うことになります。しかしながら、マネジメントによって得られる経験は大きく、将来的には経営に関わるポジションにつながる可能性もあります。

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スペシャリスト職を目指す
化粧品の研究開発やマーケティングなどの分野において、専門性を高める方法もあります。高い専門性がイノベーションの創出につながるケースもあるでしょう。また、培ってきた技術やノウハウを部下に伝え、スタッフの育成に関わることで企業の持続的な発展にも貢献することができます。
昨今では、高い専門性をもつスタッフを役員同等の処遇とするフェロー制度を導入する企業も増えています。1つの分野を深く掘り下げたいという探求心の強い方は、スペシャリストを目指すとよいでしょう。

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化粧品業界の転職を成功させる3つのポイント
化粧品業界では、当然、化粧品業界における経験を重視する傾向にあります。また、ECサイトの充実やデジタルマーケティングに注力する企業が増加しているため、次のような経験をアピールすると転職活動を成功に導く可能性が高くなるでしょう。
化粧品業界における商品開発・法人営業の経験など
スキンケアやヘアケア、ボディケア、消費財など、化粧品関連商品の開発にあたっては、成分に関する知識や薬事関連の知識など、専門的な知識が必要になります。そのため、商品開発職においては、化粧品分野における処方開発経験や商品開発経験を求める企業が少なくありません。同様に、法人営業の場合も化粧品に関する知識が求められるため、化粧業界や美容業界での就業経験が役立ちます。化粧品業界での経験があれば、具体的な業務内容や取り扱っていた商材の分野などを含め、面接時に積極的にアピールするようにしましょう。
EC事業の戦略立案経験やECサイト運営経験
自社のECサイトをもつ企業もあれば、オンラインショッピングモールでの販売拡充を目指す企業もあります。いずれにしろ、EC市場における販売拡大を目指すにあたっては、EC事業戦略に基づくアプローチや適切なECサイトの運営体制が必要です。従って、EC事業の戦略立案に携わった経験や実務レベルでECサイトを運営した経験がある場合などは、化粧品業界への転職時に大きなアドバンテージとなるでしょう。
デジタルマーケティングの知識や実績
かつて、化粧品の広告といえばテレビCMや雑誌広告、雑誌のタイアップ広告などが主流でした。しかし、インターネットやスマートフォンの普及にともない、広告宣伝の主流もインターネット広告やSNSに移行しつつあります。また、インターネットでの口コミが次なるトレンドにつながる可能性もあり、化粧品業界ではデジタルマーケティングに力を入れています。従って、化粧品業界はもちろん、PR会社や広告代理店、コンサルティングファームでのデジタルマーケティングの経験を生かせる求人が多数あります。面接時には担当した業務や活用したツールなども含め、デジタルマーケティングに関する具体的な経験をアピールするようにしましょう。
化粧品業界の転職事例
JACでは化粧品業界への転職をサポートした事例の中から、30代女性の例をご紹介します。
Fさん(女性/30代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | IT関連会社 | Webマーケティング | 480万円 |
| 転職後 | 外資系化粧品メーカー | ECマーケティング | 700万円 |
Fさんは、IT関連会社でWebマーケティング担当としてプロモーション戦略などにも関わってきた実績のある方です。マーケターとしてさらに成長したいとの希望から今回転職を希望されました。
Fさんは、スタートアップ企業でサービスサイトの運用やWebマーケティングに従事された経験もあり、高い行動力と成長意欲をおもちであったことから、日本への進出を狙う外資系企業のEC戦略担当者の求人をご紹介しました。Webマーケティングの知識を存分に生かせるとともに、戦略の立案やKPI管理、プロモーション企画、代理店へのディレクションなど、幅広い業務に関わることができる業務です。
企業が求める、スピード感をもって業務を進められる方、英語を活用できる方という条件にも合致しており、ご紹介を進めたところ、見事、採用が決定しました。入社後、採用企業からは、新しい環境で主体的に業務を遂行しながら活躍されているとのご報告をいただいています。
化粧品業界の転職なら、JAC Recruitmentへ
スキンケアやヘアケア、オーラルケアは、健やかな肌や髪、お口の健康を守るために欠かせないものです。またメイクアップには、見た目を美しく彩るだけでなく、気持ちも高ぶらせる効果もあり、心身ともに健やかな生活をサポートする化粧品業界の仕事は大きなやりがいも感じられるでしょう。
化粧品業界の求人の内容はさまざまであり、企業によって求める人物像も異なります。より自分の希望に合った求人をお探しの際には、ぜひJACにご相談ください。化粧品業界に詳しいコンサルタントが希望をじっくりお伺いしたうえで、豊富な求人の中から最も適した求人をご紹介します。

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メーカー転職情報
メーカーの転職市場においても、JAC Recruitmentは多くの方々の転職を成功させてきました。JACは業界専任制のコンサルティングを行っているため、高い専門性や業界の知識を豊富に蓄積しており、また市場動向についても… 続きを読む メーカー転職情報



