アパレル製品はもちろん、自動車の内装材や医療機器など、幅広い分野で使われる天然繊維や化学繊維を開発・製造している企業についてご紹介します。
本記事では、未経験からの転職可能性を含め、繊維メーカーの転職市場動向や最新転職・求人情報などをJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。
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目次/Index
繊維メーカーの転職市場動向
本章では、繊維メーカーの転職市場動向について、下記2つの観点から解説します。
- ●繊維業界の市場縮小と構造変化
- ●非繊維分野への拡大と採用ニーズの高まり
繊維業界の市場縮小と構造変化
繊維業界は1990年代から続く市場規模の縮小に直面しており、2000年代以降は一時的に横ばいとなったものの、2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大によって再び需要が減少する局面に入りました。 特に衣料品市場では、外出自粛や生活様式の変化によって消費行動が変わり、売り上げが大きく落ち込みました。さらに、国内供給の大半が海外生産に依存しているという構造的な課題も明らかになっています。
このような環境下で、国内の繊維工業は事業所数・従業者数ともに年々減少。労働人口の減少とともに業界全体が大きな転換を迫られる中、繊維メーカーは安価な海外製品との単純な価格競争から脱却し、「量」から「質」への方向転換を図っています。
実際、大手メーカーを中心に、炭素繊維・アラミド繊維・高機能ポリエチレン繊維といった高付加価値素材への生産シフトが進行中です。こうした技術転換は、素材開発・設備技術・R&D分野で新たなニーズを生んでいます。
非繊維分野への拡大と採用ニーズの高まり
業界再編とともに、大手繊維メーカーは事業の柱を「非繊維分野」へと広げつつあります。繊維技術を応用した樹脂・光学フィルム・電子材料・医薬品・バイオ分野などへの進出が加速しており、これらの分野で活躍できる研究開発職・生産技術職・デジタル分野のプロフェッショナルが求められています。
また、国内衣料用繊維市場の縮小に対応する戦略として、アジア諸国を中心としたグローバル展開も急速に進行中。海外生産拠点の新設や現地企業のM&Aを通じて、マーケットシェアの拡大とコスト競争力の確保を図っています。
採用ニーズが特に高まっているのは、以下のような分野です
- ●高機能素材・環境対応素材(バイオ素材、リサイクル繊維など)の研究・開発
- ●AI・IoTなどを活用した製造プロセスのデジタル化(スマートファクトリー)
- ●サプライチェーン全体を見渡すSCM・DX推進部門
- ●海外拠点マネジメントやグローバル展開に携わる企画・管理部門
こうした動きから、繊維業界は今後も変化と成長の可能性を内包しており、キャリア形成を考える上で注目すべき転職先の一つといえるでしょう。
繊維メーカーの主要企業と特徴
繊維業界では、大手企業がそれぞれ得意分野を活かし、衣料・産業資材・医療・電子・環境対応など幅広い分野へ展開しています。ここでは、次の5つの主要繊維メーカーの特徴や強みとする事業領域、代表的な取り組み事例などを紹介します。
- ●東レ
- ●帝人
- ●旭化成
- ●三菱ケミカルグループ
- ●東洋紡
東レ
東レは、炭素繊維複合材料、高機能樹脂、フィルム、医療材料など、先端素材分野で世界的に知られる総合化学メーカーです。特に航空機や自動車向けの炭素繊維「トレカ®」は世界シェア約50%を誇り、風力発電や水素タンクなど新分野への展開も進んでいます。環境・エネルギー・ライフサイエンス分野にも注力しており、米国での炭素繊維新工場建設やインドでの水処理膜事業拡大など、グローバル規模での設備投資を加速中です。研究開発型企業としての強みを活かし、持続的成長を目指しています。
帝人
帝人は、アラミド繊維「テクノーラ®」やポリカーボネート樹脂「パンライト®」など、高強度・高機能素材を中心に事業を展開しています。防弾チョッキ、自動車部品、電子部材など安全性が求められる分野で強みを発揮するとともに、医薬品や在宅医療機器などヘルスケア分野にも早くから参入。近年は欧州の医療機器メーカー買収や、バイオ由来ポリカーボネートの商業化などを進め、素材と医療の融合を推進しています。素材開発力と事業多角化を両立させる成長戦略が特徴です。
旭化成
旭化成は、繊維・化学・住宅・医療・エレクトロニクスなど多角的に展開する総合素材メーカーです。繊維分野では「ベンベルグ®」やスパンデックス「ロイカ®」など、高機能かつ環境配慮型素材を強みとし、国際的評価を獲得。EV電池用セパレーターでは世界シェアNo.1を誇ります。北米での新工場建設やライフサイクルアセスメントの導入など、脱炭素と持続可能性を重視した事業運営が進行中です。グローバル規模での環境・エネルギー分野への貢献が際立っています。
三菱ケミカルグループ
三菱ケミカルグループは、高機能樹脂、フィルム、炭素繊維、半導体材料などの複合素材分野で世界的に存在感を発揮しています。自動車の軽量化や半導体工程用フィルム、医療用ポリマーなど幅広い分野に供給し、2023年のグループ再編を機にジョブ型雇用や専門職採用を強化。国内外での増産投資や、バイオ吸収性ポリマーを用いた新医療機器開発も進めています。素材の高付加価値化とグローバル展開を両輪とする成長モデルが特徴です。
東洋紡
東洋紡は、機能性フィルム、産業資材、高機能繊維、バイオ・医療材料分野で独自性を確立しています。エアバッグ用素材や自動車内装材、リサイクルポリエステル「ecopet®」など環境対応型製品の開発に注力。さらに感染症対策用フィルターや医療用カテーテルなど、社会課題解決型の製品を拡充しています。EV用リチウムイオン電池セパレーター膜の新製品投入など、新市場開拓にも積極的で、持続可能な素材ビジネスを推進しています。
繊維メーカーの主な職種・仕事内容と求められる経験・スキル
本章では、繊維メーカーの主な次の5つの職種で求められる、経験やスキルについて解説します。
- ●研究開発職
- ●生産技術職
- ●営業職
- ●サプライチェーンマネジメント職
- ●管理部門職(経理・人事など)
研究開発職の仕事内容と求められる経験・スキル
研究開発職は、新しい繊維素材や高機能ポリマー、環境に配慮した製品の開発を担い、メーカーの競争力を支える重要な職種です。日々の業務には、物性評価や分析技術、試作検証に加え、特許出願や知的財産戦略、他社や大学との共同研究などが含まれます。近年は、素材開発だけでなく、LCA(ライフサイクルアセスメント)やリサイクル性を考慮した製品設計、市場調査や顧客との共同開発など、業務の幅が広がっています。
求められる経験としては、化学・高分子工学・材料工学・バイオ分野で修士号や博士号を取得している方や、製造業での製品開発経験がある方が高く評価されます。特に、量産移行のプロセス設計や国際規格認証(ISO、REACHなど)への対応経験は、即戦力とみなされやすいです。また、英語での学会発表や海外拠点との共同プロジェクトの経験も、選考で有利に働きます。

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研究開発職の転職事情|難易度や成功のポイントとは
化学メーカーでは、「SDGs/ESG対応」「半導体」「ライフサイエンス」といった新領域への事業展開を加速させていることから、研究開発職の求人が増えており、アカデミアからの転職チャンスも拡大しています。研究開発職の転職市場… 続きを読む 研究開発職の転職事情|難易度や成功のポイントとは
生産技術職の仕事内容と求められる経験・スキル
生産技術職は、製造現場におけるライン設計・工程改善・品質保証体制の構築を通じ、製品の安定供給とコスト競争力を支える職種です。繊維メーカーでは、高速紡糸・染色加工・ラミネートなどの工程ごとに特化した装置や条件設定が必要となり、これらの最適化や省エネ化、自動化を推進します。近年はIoT・AIを活用したスマートファクトリー化や、脱炭素対応のための省エネ設備導入、廃液・廃材の再資源化プロセス設計も重要なミッションとなっています。
求められる経験としては、機械工学・電気電子工学・化学工学のバックグラウンドに加え、製造業での生産技術・設備保全・品質管理経験が挙げられます。海外工場での立ち上げ・改善経験や、多国籍チームとの共同改善プロジェクト参加経験も高く評価されます。現場との信頼関係構築力と、課題を論理的に解決する力が不可欠です。

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生産技術職の転職事情|難易度や成功のポイントとは
本来製造業においては、「保守的」な印象を受ける生産技術職。しかし現代においては、スマートファクトリーやデジタルツインといった最新のDXへの対応を求められるようになり、即戦力となる人材を多くの企業が求めるようになっています… 続きを読む 生産技術職の転職事情|難易度や成功のポイントとは
営業職の仕事内容と求められる経験・スキル
営業職は、アパレル、自動車、医療、電子部材など幅広い産業の顧客に対して、自社素材や技術ソリューションを提案・販売する職種です。単なる商材販売ではなく、顧客の技術課題や製品戦略を理解し、それに適合する素材や加工方法を提案する「ソリューション営業」が主流となっています。海外売り上げ比率の高い企業が多く、輸出入や海外拠点との連携も日常的に発生します。
求められる経験としては、メーカーでのBtoB法人営業経験や素材・部材分野での顧客対応経験が評価されます。特に、自動車や航空機など認証プロセスの長い業界での営業実績は即戦力とみなされやすいです。英語・中国語などの語学力、海外展示会での商談経験、異文化間の調整力も重要なスキルです。

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営業職(セールス)の転職ならJAC Recruitment
営業(セールス)職の転職市場においても、JAC Recruitmentは多くの方々の転職支援を行い、成功させてきました。 営業(セールス)職の転職と一言で言っても、IT、コンサルティング、金融といった業界の違いや、クライ… 続きを読む 営業職(セールス)の転職ならJAC Recruitment
サプライチェーンマネジメント(SCM)職の仕事内容と求められる経験・スキル
SCM職は、原材料調達から生産計画、在庫管理、物流、顧客への納品まで、サプライチェーン全体の最適化を担う職種です。繊維業界は原料相場や為替変動、国際物流の遅延リスクが大きく、需給調整やリードタイム短縮が重要な課題となります。近年では、カーボンフットプリント削減の観点から、輸送経路や輸送手段の見直し、在庫配置の最適化も求められています。
求められる経験としては、製造業でのSCM・購買・需給調整経験や、ERP(SAPなど)を活用した業務経験が評価されます。海外拠点や複数工場を跨いだ需給管理、サプライヤーとの価格交渉経験も選考で有利です。英語での会議・契約調整能力、数値分析力、リスクマネジメントスキルが特に重要です。

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SCMの転職事情|難易度や成功のポイントとは
製造業の企業において、必要な部品や資材を調達するポジションがSCM(サプライチェーンマネジメント/調達購買)です。近年はデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)の影響を受け、ソフトウェア分野にも調達の幅が広がってい… 続きを読む SCMの転職事情|難易度や成功のポイントとは
管理部門職(経理・人事など)の仕事内容と求められる経験・スキル
管理部門は、企業の経営基盤を支える役割を担い、経理・財務・人事・法務・総務などの機能を通じて事業を支援します。グローバル展開を進める繊維メーカーでは、海外拠点の会計統制、IFRS対応、M&A後のPMI(統合作業)、人事制度改革など高度な業務が増加傾向にあります。経理では原価計算やグローバル連結決算、人事では海外赴任者の労務対応やグローバル開発、法務では国際契約や貿易規制対応など、いずれも高い専門性が求められます。
求められる経験としては、製造業での管理部門経験、海外子会社管理やクロスボーダー案件の実務経験、IFRSや国際法務の知識が挙げられます。語学力、異文化理解、組織変革の推進力も重視され、単なる事務処理ではなく、事業戦略と一体となって機能できる方が求められます。

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管理部門転職情報
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繊維メーカーの最新転職・求人情報
以下に、JACが扱う繊維メーカーに関連する最新求人・転職情報を一部紹介します。
なお、本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACが取り扱う求人は、大半が非公開となっています。そのため、非公開求人も含め繊維メーカーに関する求人の紹介を希望する方は、ぜひJACにご登録ください。
転職支援のプロであるコンサルタントが、丁寧なヒアリングを通じて適性や希望に沿う求人を紹介いたします。
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年8月最新)
未経験から繊維メーカーに転職できるのか
繊維メーカーへの未経験転職は、職種によって難易度が大きく異なります。
たとえば、企画・生産管理・物流などの職種では、繊維業界特有の商習慣や素材の特性、サプライチェーンに関する深い理解が求められるため、未経験からの挑戦はやや難易度が高い傾向にあります。これらの職種は業務範囲が広く、素材や用途、取引先ごとの知識が即戦力として期待されるケースが多く見られます。
一方で、営業職や一部の技術職(特に若手のポテンシャル採用枠)では、業界未経験者を歓迎する求人も一定数存在します。特にBtoB商材の営業経験、顧客ニーズを引き出す提案力、海外営業での語学スキルなどは業界を問わず評価されるポイントです。
現在の繊維業界は、国内市場の縮小やグローバル競争、環境対応ニーズへの対応など、産業構造の大きな転換期にあります。そのため、従来の業界経験にこだわらず、他業界で培った「課題解決力」「プロジェクト推進力」「変化対応力」などをもつスペシャリストへの期待が高まっているのが実情です。
さらに、自動車・航空機・医療・電子材料・ITなどの非繊維分野に進出しているメーカーも多く、これらの業界での専門知識や開発経験を活かして、素材開発や用途展開の現場で活躍している事例も増えています。
未経験から挑戦する場合は、業界理解に加えて「自分のどのような経験が、どの分野で活かせるのか」を的確にアピールすることが重要です。繊維業界の変革を担うために、自分の強みを再定義し、適切に伝えることで、新たなキャリアの可能性が広がります。
繊維メーカーへの転職で求められる人物像
繊維メーカーでは、研究開発、生産技術、営業、サプライチェーン、管理部門など、多様な職種においてそれぞれが求めるニーズが存在します。その中でも、どの職種にも共通して高く評価されやすい人物像があります。特に、グローバル競争や環境対応、技術革新が加速する現代の繊維業界においては、以下のような資質をもつ方が一層求められています。
ものづくりへの強い興味と創造力
繊維メーカーは、数十年にわたる技術の積み重ねを土台に、常に新しい素材や用途を開発してきた「素材革新の現場」です。炭素繊維や高機能ポリマー、サステナブル素材など、最先端の研究開発は単なる理論ではなく、実際に社会や産業の現場で機能する形に落とし込むことが求められます。
そのため、製品が生まれるまでのプロセスや機能特性に強い興味をもち、「なぜこの素材が必要なのか」「どうすればより良くできるのか」を探究する姿勢が不可欠です。研究開発職や製品企画職においては、自らのアイデアを試作・検証し、実用化まで導ける創造力と粘り強さが評価されます。さらに、生産や営業の現場でも、顧客課題に応じた改善提案や新用途の提案を行うため、創造力は全職種で活かせる重要な資質です。
変革期への柔軟な対応力とチャレンジ精神
繊維業界は現在、環境規制の強化、SDGsの実現、デジタル技術の普及など、かつてない変革期に直面しています。たとえば、石油由来原料からバイオマスやリサイクル原料への転換、製造プロセスの自動化・省エネ化、海外需要の変動によるサプライチェーン再編など、変化は多方面に及びます。
こうした状況では、過去の成功モデルや慣習に固執せず、新しい取り組みや未知の領域に前向きに挑戦できる方が必要です。製造現場でのIoT導入や品質保証のデジタル化、新興国市場での販売チャネル構築などは、過去の枠組みにとらわれない発想と行動力が成果につながります。特に転職市場においては、「変化の中で成果を出した経験」「異なる環境やルールへの適応経験」をもつ方は高く評価されます。
トレンド先見力や知的好奇心・情報収集力
繊維分野は、ファッション・自動車・医療・電子部材など多様な産業と結びついており、消費者トレンドや産業構造の変化に常に影響を受けます。そのため、顧客ニーズや市場の兆しをいち早く察知し、製品開発や営業戦略に反映できる情報感度の高さが重要です。
営業や企画部門では、展示会や業界セミナー、顧客ヒアリングなどから得られる情報を的確に整理し、製品提案や用途開発につなげる力が問われます。研究開発職でも、学術論文や国際規格、競合製品の動向を調査し、技術戦略を立案するための情報収集能力が欠かせません。
加えて、情報を集めるだけでなく、それを分析して価値ある提案に昇華する論理的思考力も重要です。知的好奇心をもち、日常的に新しい知識を吸収し続けられる方は、変化の速い繊維業界で長期的に活躍できる可能性が高いといえます。
繊維メーカーへ転職した場合の年収相場
2023年1月~2025年6月までにJACが転職をサポートした実績では、繊維メーカー関連企業へ転職された方の平均年収は約773万円です。ボリュームゾーンは600万~800万円台であり、全体として堅実な水準に分布していることが分かります。
一方で、1,000万円を超えるオファーを獲得しているケースも多く、課長以上のマネジメント層では800万~1,200万円程度、幹部クラスでは1,500万円以上のケースも存在します。
繊維メーカーの年収相場は一般的に500万~700万円前後といわれますが、実際には以下の要素によって大きく変動します。
- ●企業規模:東レ・帝人・クラレなど大手総合繊維メーカーや化学系グループは高水準。
- ●職種:研究開発職・生産技術職・SCM職など専門性の高いポジションは年収レンジが上振れ。
- ●経験・スキル:マネジメント経験やグローバル案件の経験をもつ方は優遇されやすい。
- ●勤務地:都市部や海外勤務の可能性がある企業では年収が高めに設定される傾向。
このように、繊維メーカー業界は全体として堅実な年収レンジが中心ですが、専門性や経験によっては高年収を目指せるチャンスも広がっています。
※当社実績(2023年1月~2025年6月、想定年収)より
繊維メーカーの転職事例
本章では、JACが提供する転職支援サービスを利用して、繊維メーカーへの転職を成功させた事例を紹介します。
繊維メーカーへ生産技術職として転職した事例
Kさん(30代前半/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 農業法人 | 業務管理 | 600万円 |
| 転職後 | 製造業(繊維・素材メーカー) | 生産技術・材料・素材開発 | 700万円 |
Kさんは、農業関連法人にて栽培管理や生産設備の改善業務を幅広く経験してきました。現場では海外資材の調達、英語での取引先対応、アプリを用いた業務効率化など、実務の最適化を積極的に推進。現場改善とマネジメントを両立させる力を磨いてきた人物です。
しかし、業務のやりがいは大きかったものの、長時間労働や将来のキャリア形成に不安を感じ、「技術系の専門性を高めたい」という強い思いが転職を決意するきっかけとなりました。転職活動では、農業とエンジニアリングを掛け合わせた経験を活かせる製造業を中心に検討し、最終的に大手繊維メーカーの生産技術職に採用されました。
新天地では、製造プロセスの品質改善やコスト低減を担うとともに、将来的には生産設備の改善や保全業務にも関与。理工系出身ではないながらも、設備改善・工程管理の経験が高く評価され、未経験領域へのキャリアチェンジを実現しました。年収も増加し、専門性の深化とライフスタイル改善の両立に成功した事例です。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
繊維メーカーへ商品開発職として転職した事例
Sさん(30代前半/女性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 化学メーカー | 商品開発 | 550万円 |
| 転職後 | 製造業(繊維・素材メーカー) | 商品開発 | 750万円 |
Sさんは、化学専攻での学びを活かして化学メーカーに入社し、電子材料や高分子材料の研究・開発を担当してきました。研究テーマは感光性樹脂やエポキシ樹脂など多岐にわたり、試作から量産対応まで一貫して携わることで、素材開発における高い実務スキルを培いました。海外企業との折衝やプレゼンテーションにも積極的に取り組み、語学力と調整力を活かして成果を上げています。
しかし近年は、調整業務や量産後対応が中心となり、純粋な研究・開発業務に専念する機会が減少。もっと新規開発に携わりたいという想いが強まり、転職を決断しました。転職先に選んだのは、先端素材や膜材料の開発を強みとする大手繊維メーカーの商品開発部門です。
入社後は、環境対応や医療・水処理など将来性のある分野で研究開発を担当。裁量をもちながら研究に集中できる環境を手に入れ、年収も大幅にアップ。専門性とモチベーションの両立を実現した好事例です。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
繊維メーカーへグローバル営業職として転職した事例
Cさん(30代前半/女性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 製造系企業(海外営業) | 海外営業 | 800万円 |
| 転職後 | 製造業(繊維・素材メーカー) | グローバル営業 | 900万円 |
Cさんは、大手製造系企業にて半導体・ディスプレイ関連の営業を経験。国内外の大手顧客を担当し、提案から試作、納品後のフォローまで幅広い業務に従事しました。海外顧客とのやり取りも多く、異文化対応力と提案力を磨き、複数回の表彰実績も残しています。
その後、新興企業に転じ、アグリテック領域でIoT製品の法人営業に携わり、新しい業界課題への挑戦を経験しました。しかし「再びグローバル規模の製造業に戻りたい」という気持ちが強まり、より専門性の高い営業職を目指すことを決意。
転職後は、グローバルに展開する繊維メーカーの営業部門で、海外市場に向けたマーケティング・営業活動を担当。英語力とBtoB営業の経験が評価され、戦略的な顧客開拓を担うポジションに抜擢されました。入社後は海外拠点と連携しながら幅広い用途の製品を提案し、グローバル舞台でのキャリアを一層深化させています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
繊維メーカーへ治験管理職として転職した事例
Iさん(40代前半/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 医薬品メーカー | 分析・研究 | 750万円 |
| 転職後 | 製造業(繊維・素材メーカー) | 治験管理・業務統括 | 750万円 |
Iさんは、長年にわたり医薬品メーカーにて分析・研究業務を担当し、試験法検討や試作評価、量産サポートまで幅広い工程を経験してきました。分析機器の技能認定も取得しており、現場における技術的な信頼も厚い存在でした。近年は分析チームのマネジメントを任され、若手育成やチーム強化にも力を注いできました。
しかし、長時間労働や勤務環境の制約が体調面に影響を及ぼし始めたことから、働き方の改善を含めたキャリアチェンジを検討。マネジメント力を活かしつつ、分析・品質領域で貢献できる企業を探すことにしました。
転職先は、医薬品や化成品に関連する試験・品質管理を担う大手繊維メーカー。治験薬の品質試験や分析チームの統括を担当し、これまでの知見とリーダーシップが高く評価されました。年収は現職と同水準を維持しつつ、勤務地や業務負荷の改善が実現。専門性と働きやすさを両立させた成功事例です。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
繊維メーカーへ転職後のキャリアパス
本章では、繊維メーカーへの転職後に描ける、次の3つのキャリアパスについて、解説します。
- ●特定の研究分野や技術領域で専門性を深化・管理職への昇進
- ●事業部・部門横断での活躍やグローバルキャリアの構築
- ●関連産業のメーカー(化学・自動車・航空宇宙部品・医療機器・電子材料など)への転職
特定の研究分野や技術領域で専門性を深化・管理職への昇進
繊維メーカーでは、高分子材料、炭素繊維複合材、分離膜、医療用繊維など、特定分野に長期的に携わりながら専門性を高めるキャリアパスが存在します。大手メーカー(東レ、帝人、クラレなど)では研究テーマごとに専任組織があり、特許取得や製品化まで腰を据えて取り組める環境が整っています。
一定期間の研究成果やプロジェクトマネジメント実績を積み重ねることで、主任研究員、チームリーダー、研究所長といった管理職ポジションへの昇進も見込めます。特に、材料開発だけでなく用途開発や生産技術への応用展開まで視野に入れた経験は、組織内での評価を大きく高めます。
また、管理職への昇進後は、人材育成や研究戦略の策定、海外拠点との共同開発プロジェクトの統括など、技術とマネジメントの両面での力量が求められます。

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スペシャリストとは?ゼネラリストとの違いや転職時のポイントを解説
スペシャリストとしてのキャリアを歩むことを考えている方もいるのではないでしょうか。本記事では、スペシャリストとしての力が必要とされやすい仕事や転職時のポイント・キャリアプランを解説します。 転職を検討中ですか? 今現在、… 続きを読む スペシャリストとは?ゼネラリストとの違いや転職時のポイントを解説

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管理職の転職は難しい?その理由や転職成功のポイントを解説
管理職として転職を検討しているけれど、管理職の転職は難しい印象を持ってしまっている方もいるのではないでしょうか。 本記事では、管理職の転職が難しい理由や転職成功のポイントをJAC Recruitment(以下、JAC)が… 続きを読む 管理職の転職は難しい?その理由や転職成功のポイントを解説
事業部・部門横断での活躍やグローバルキャリアの構築
繊維メーカーは、アパレル、自動車、医療、電子部材など多様な分野と接点をもつため、製品用途やプロジェクトによって複数部門の連携が不可欠です。そのため、キャリアを重ねる中で営業×開発、研究×SCM、製造×品質保証などの部門横断的な役割を担う機会が増えていきます。
特に海外拠点との共同開発やグローバルサプライチェーン構築のプロジェクトでは、海外出張や長期駐在を通じて現地市場や文化に即した戦略策定を行う力が求められます。将来的には、現地法人の責任者、グローバルマーケティング責任者、事業戦略統括といった国際的なポジションを目指すことも可能です。
また、国内外の多様なバックグラウンドをもつ方との協働を通じて、交渉力・異文化対応力・国際的なマネジメントスキルを磨ける点も、このキャリアパスの大きな魅力です。
関連産業のメーカー(化学・自動車・航空宇宙部品・医療機器・電子材料など)への転職
繊維メーカーで培った「素材に関する深い理解」「量産化・品質管理のノウハウ」「法人向け営業・技術提案力」は、多くの関連産業でも高く評価されます。特に炭素繊維、アラミド、機能性フィルムといった高付加価値素材の経験は、次世代モビリティ、航空宇宙、先端医療などの成長産業と直接結びつく強みとなります。
転職先の例としては、
- ●化学メーカーでの新素材研究・開発
- ●自動車メーカーや部品メーカーでの軽量化技術開発
- ●医療機器メーカーでの高機能繊維の応用製品企画
- ●電子部材メーカーでの絶縁材やフィルム開発
などが挙げられます。
また、研究開発職から製品設計や用途開発職へ、製造部門からSCM・調達部門へといった、職種をまたぐキャリアチェンジも可能であり、「素材と市場の橋渡し役」として活躍する方も増えています。
繊維メーカーへの転職なら、JAC Recruitment
繊維メーカーのような素材産業の中核を担う分野で転職を成功させるためには、業界特有の構造や企業ごとの事業展開に詳しいパートナーの支援が重要です。
JACでは、化学・素材・製造業界に特化した専任コンサルタントが在籍しており、研究開発・生産技術・営業・SCM・管理部門など、繊維メーカー内の幅広い職種への転職支援実績を多数保有しています。
また、JACが取り扱う求人の多くは非公開求人のため、Web上では見つけにくい「高年収ポジション」や「グローバルに展開する注目企業」「新規事業や先端素材分野での募集」などにも出会えるチャンスがあります。
求職者一人ひとりの専門性・志向・キャリアビジョンを丁寧にヒアリングし、最適なポジションの提案から選考対策、条件交渉までを一貫してサポートいたします。
「素材開発の最前線で活躍したい」「業界を越えて自分のスキルを広げたい」「安定した環境で長く働きたい」といった多様なニーズにも対応可能です。
繊維メーカーへの転職を検討している方は、ぜひJACにご相談ください。

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化学メーカー・素材メーカー転職情報
化学メーカー・素材メーカーは、業界の変革期を迎えています。そのため、異業界からの採用も増加傾向です。この記事では、化学メーカー・素材メーカーの転職サポートを専門に扱うコンサルタントが、最新の転職市場動向や転職成功事例、採… 続きを読む 化学メーカー・素材メーカー転職情報



