解析エンジニアの転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説

  1. メーカー(電気/機械)
  2. メーカー(電気/機械)×転職マーケット

公開日:2026/01/19 / 最終更新日: 2026/01/19

製品の品質向上において、解析エンジニアは重要な役割を果たします。ひとくちに解析エンジニアといっても、CAE解析やTEM解析、データ解析、電磁場解析など専門分野は多岐にわたり転職市場でも違いが見られます。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が、解析エンジニアの求人動向や求められるスキルなど、昨今の転職事情について詳しく説明します。

業界のプロがあなたにあった転職支援を行います

今現在、

  • 経験を活かして異業界への転職を検討している
  • 業界内でより自分にあった企業へ転職したい
  • より年収を上げたい

上記のようなお困りごとがございましたら、私たちJACへ相談してみませんか?

登録してプロの転職支援を受ける

業界のプロがあなたにあった転職支援を行います

今現在、

  • 経験を活かして異業界への転職を検討している
  • 業界内でより自分にあった企業へ転職したい
  • より年収を上げたい

上記のようなお困りごとがございましたら、私たちJACへ相談してみませんか?

登録してプロの転職支援を受ける

解析エンジニアの転職動向

JACが取り扱う求人を見ると解析エンジニアの転職市場には、次のような傾向が見られます。

CAE解析エンジニアが募集の中心

材料解析や構造解析などのスキルが求められるTEM解析エンジニアの募集も一部見られるものの、近年ではCAE解析エンジニアを募集する求人が増加しています。

TEM解析エンジニアは、半導体や電子デバイスなど、特定の分野での募集が中心です。一方、CAE解析エンジニアは自動車メーカーや自動車部品メーカー、設備メーカー、電子デバイスメーカーなど、幅広い業界で募集されているため、求人数も多くなっています。

特定分野の高い専門性をもつ方を求める企業が増加

最も求人が多いのは、自動車業界や半導体関連業界です。衝突解析に関する求人、パワー半導体や大規模集積回路などに関連する募集が目立ちます。

そのほかに発電所向け設備や航空機械、ロケット、イメージセンサーなどに関わる解析エンジニアの求人もあり、幅広い分野でニーズが高まっています。特定の分野に関する実務経験や知識を求める求人も多く、専門性が高く評価される傾向が強くなっています。

部門横断的な活躍、幅広い業務への対応能力が求められる傾向に

求人内容を見ると、機械設計部門や材料開発部門、製品評価部門など、製品開発のあらゆるフェーズで募集が行われており、解析エンジニアに対する需要の高さがうかがえます。また、解析業務だけでなく設計支援や実験計画の立案、報告書作成など、多岐にわたる業務へ柔軟に対応できる方を求める企業が多いのも特徴です。

事業拡大や新規事業の立ち上げにともなう求人が中心

募集背景を見ると、売り上げの増加にともなう解析部門の強化や新設による人員補強が目立ちます。そのほか、次世代製品の開発に向け、解析エンジニアの確保を進める企業も多く、成長戦略に則った積極的な採用活動が行われています。AIやIoTとの融合が進み、解析エンジニアは技術革新を支える役割を担っています。

  • 新規事業立ち上げの転職で、成功させている人の共通点とは?

    これまで培ってきた知見を生かし、新規事業立ち上げに挑戦したい・携わりたいと相談を受けることがあります。立ち上げ前の新規事業の場合、競合他社に自社の戦略を知られないように、求人を非公開にして採用活動を行う企業が多いため、ご… 続きを読む 新規事業立ち上げの転職で、成功させている人の共通点とは?

解析エンジニアに求められるスキル・経験・マインド

JACが取り扱っている求人情報をもとに、解析エンジニアに求められるスキル、経験、心構えについて、以下でご紹介します。

半導体業界や自動車業界における解析エンジニアとしての実務経験

解析エンジニア職の求人案件は、半導体業界や自動車業界が中心で、この業界の実務経験者を歓迎する求人が多く見られます。特に3年以上の実務経験を目安にしている企業が多く、振動解析やCAEメジャーソフトの操作経験者を優遇する傾向が強くなっています。

  • 自動車業界転職情報

    自動車業界の転職ならJAC Recruitment ハイクラス・ミドルクラス転職 顧客満足度 8年連続 2019~2026年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 ※1 No.1 自動車業界に特化したプロがいる登録して転職支援を受け… 続きを読む 自動車業界転職情報

解析に関わる知識とシミュレーションやモデルベース開発などの技術

モデルベース開発で構築したモデルは、デジタルツインを用いた精密なシミュレーションによって検証することができます。これにより、製品開発の効率を高めつつ、品質の向上も実現可能です。

こうした技術の活用が進む中、CAE解析やTEM解析などの解析スキルに加えて、MATLAB、Python、ANSYSを用いたシミュレーションの経験や、モデルベース開発、デジタルツインに関する知識を有する方を歓迎する求人も増えています。

技術文書の読解やコミュニケーションが可能な英語力

近年、解析エンジニアの求人では英語力を求める案件が急増しています。英語の論文や技術マニュアルを読む機会が多く、さらに海外クライアントとのやり取りが求められる場合もあります。こうした背景から、英文読解力や英語でのコミュニケーション能力を備えた方がよりいっそう歓迎される傾向が強まっています。一方で、英語の実務経験がなくても、学ぶ意欲のある方を積極的に採用する企業が増えており、ポテンシャルを重視する求人も多く見られます。

解析エンジニアの想定平均年収は761.2万円

JACの2023年1月から2025年9月の実績では、解析エンジニアの平均年収は761.2万円です。また、ボリュームゾーンは700万円~800万円となっています。年齢とともに平均年収は高くなることから、実績を積み、専門性が高まるほど年収も高くなる職種だといえるでしょう。

役職別の年収を見ると、管理職の平均年収は1025.0万円で、メンバー職と比較すると約300万円の差が生じています。解析エンジニアとして年収アップを目指す場合、マネジメントポジションを目指すことが一つの選択肢になるといえます。また、日系企業と外資系企業の平均年収には、それほど大きな差は生じていません。

役職平均年収
メンバークラス708.4万円
管理職1025.0万円
平均年収
日系企業762.7万円
外資系企業755.3万円

※当社実績(2023年1月~2025年9月、想定年収)より

解析エンジニアの最新求人情報

JACが取り扱っている多数の解析エンジニアの求人の中から、いくつかを厳選してご紹介します。

【日系】設計・解析エンジニアリング企業:【CAE解析エンジニア】コアメンバー

計測エンジニアリングシステム株式会社:CAE解析エンジニア

外資系家電メーカー:CAE解析エンジニア

大手技術コンサルティング会社:構造解析エンジニア

株式会社JSOL:唯一の純国産解析ソフトウエアの開発もしくは解析エンジニア 

化学系大手エンジニアリング会社:機器・配管応力解析エンジニア

豊田合成株式会社:CAE解析エンジニア

技術コンサルティング・技術支援企業:無線解析エンジニア、ネットワーク解析エンジニア、通信技術開発エンジニア

※掲載されている求人の中には、募集が終了している場合がございます。あらかじめご了承ください。(2026年1月現在)

JACでは、解析エンジニア向けの求人を多数取り扱っており、その約7割が非公開求人です。非公開求人は、Webサイト上ではご覧いただけません。ご登録いただいた方へのみ、ご紹介しております。理想に近い求人をお探しの方はご登録をご検討ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

解析エンジニアへの転職で有利となる資格

解析エンジニアは必ずしも資格が必要な職種ではありません。しかし、以下の資格を有している場合、スキルや知識の証明として役立つ可能性があります。

CAE技術者

一般社団法人日本機械学会計算力学技術者資格認定事業委員会が主催する資格試験です。試験は、個体力学分野の有限要素法解析技術者、流体力学分野の解析技術者、振動分野の有限要素法解析技術者の3つに区分されています。初級、2級、1級、上級アナリストの4段階が設けられており、2級は1年以上の解析実務経験を有するエンジニアが目安とされています。また、1級は3年以上の実務経験が目安ですが、受験には2級資格の取得が必要です。

参照:CAE技術者

Pythonエンジニア認定試験

Pythonエンジニア認定試験は一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催する資格試験です。試験は、基礎試験、分析試験などいくつかに分類されています。解析業務においてPythonを活用できるスキルがあることを証明するにあたっては、Python3エンジニア認定データ分析試験を受験するとよいでしょう。

参照:Pythonエンジニア認定試験

TOEIC

英語力を求める求人が増えている中、TOEICのスコアをもっていることで、より良い条件で転職できる可能性があります。一般的にはTOEIC730点がビジネスレベルの英語力の目安とされています。

参照:TOEIC

解析エンジニアのキャリアパス

解析エンジニアのキャリアパスとしては、さまざまな方向性が考えられます。しかし、大きく分類すると技術を極める道か、マネジメントを目指す道の2つが一般的です。

解析エンジニアのスペシャリストを目指す

流体解析や振動解析など、特定分野における解析技術を高め、解析部門のスペシャリストを目指すことが可能です。また、幅広い解析技術を習得し、さまざまなプロジェクトに対応できる解析の専門家を目指すパターンもあります。そのほか、AIなどの先端技術を取り入れ、高度な解析モデルの開発や実装に関わる専門家を目指すこともできるでしょう。

マネジメント職を目指す

解析プロジェクトの進捗管理やメンバー管理を行うプロジェクトマネージャーを目指す道もあります。プロジェクトマネージャーとしての実績を積むことで、将来的には解析チームだけでなく開発部門、製造部門全体のマネジメント職を目指すことも可能です。

特にコミュニケーション能力が高く、他部門との調整能力に長けている方はマネジメントポジションが向いています。

解析エンジニアの転職を成功させる3つのポイント

解析エンジニアへの転職を成功させるうえでポイントとなる3つの要素について解説します。

学術的な知見と実務経験のアピール

解析には、機械工学や熱力学、材料力学などの物理現象の基礎理論を把握しておかなければなりません。また、数学的・統計学的知識も必要です。

大学や研究機関との共同プロジェクトも少なくないため、実務経験に加え、解析業務のベースとなる学術的な知見も備えた方は、高い評価を得られます。実務経験に加え、大学などでの研究分野や講座の受講経験、取得している技術者資格などを積極的にアピールしましょう。

グローバルプロジェクトの参画経験や海外拠点との連携経験の強調

解析エンジニアの求人において英語力が求められていることは、先に述べました。加えて、グローバルプロジェクトに参画した経験や海外拠点と技術連携を図った経験があれば、大きなアドバンテージとなります。

また、解析手法やアルゴリズムなどについての論文は英語で発表されるため、キャリアアップを図るうえでも英語力は重要な要素です。実務経験がない場合でもTOEICのスコアを取得するなどして、英語を学ぶ意欲をアピールしましょう。

技術スキル+コミュニケーション能力のアピール

解析エンジニアは、設計部門や製造部門、研究開発部門、品質保証部分など、さまざまな部門との連携が必要です。そのため技術スキルに加え、コミュニケーションスキルも解析エンジニアに必要不可欠な能力であるといえます。

専門外の意見を受け入れる柔軟な姿勢や、自分の専門分野をわかりやすく説明する力は、多くの企業で高く評価されます。プロジェクトのリーダーやマネージャーとして他部門との調整を経験した場合には、プロジェクトの内容や調整時に工夫した点、そして成果などを具体的に伝えることが大切です。

解析エンジニアの転職事例

JACの転職によって解析エンジニア職に転職された方の事例を3つ紹介します。

赤外分光分析・ラマン分光分析からTEM解析エンジニアへの転職

Dさん(男性/40代後半)

 業種職種年収
転職前分析機器販売・技術コンサルティング赤外分光分析・ラマン分光分析700万円
転職後電子部品・電子材料メーカーTEM解析エンジニア950万円

Dさんは長年に渡り、電子機器の解析業務に従事されてきた方です。TEM解析や新規分析技術の開発経験もあり、より経験を生かせる環境を求めてJACに登録されました。

JACのコンサルタントは、Dさんの豊富な解析経験と深い専門知識を最大限に生かせる業務として大手電子部品・電子材料メーカーのTEM解析エンジニア職を紹介しました。TEM解析エンジニアとして経験を積んだのちは、技術サポートやマネジメント業務も目指せるポジションです。

面接では、Dさんの経験や実直な人柄、高いコミュニケーション能力が評価され、年収250万円アップの好条件が提示され、採用が決定しています。

CAE解析エンジニアから生産技術系解析エンジニアへの転職

Bさん(男性/30代前半)

 業種職種年収
転職前製造業CAE解析エンジニア650万円
転職後情報通信業生産技術系解析エンジニア750万円

Bさんは、自動車部品メーカーのCAE解析エンジニアとして従事し、チームリーダーとして後進の指導も経験されてきた方です。仕事に大きなやりがいを感じていたものの、異動の打診を受けたことで、解析エンジニアとしてのスキルをさらに高められる環境への転職を決意されました。

そこでJACのコンサルタントは、大手SIerの生産技術系解析エンジニア職をご提案。この求人は、生産技術に関するCAE解析の経験に加え、高度なコミュニケーション能力を求める案件でした。Bさんがこれまでに培った豊富な経験と多様なプロジェクトによって磨かれた調和的なコミュニケーションスキルを、十分に発揮できる環境であると判断したためです。

面接におけるBさんの理論的かつわかりやすい実務経験・実績・成果の説明が高い評価につながり、年収アップの条件で見事採用が決定しています。

3D流体解析・構造解析からCAE解析エンジニアへの転職

Jさん(男性/30代前半)

 業種職種年収
転職前機械製造業3D流体解析・構造解析500万円
転職後精密機器メーカーCAE解析エンジニア700万円

Jさんは大学卒業後、長年CAE解析エンジニアとして活躍されてきた方です。会社の体制が変更となり、解析業務だけに注力できない状況となり転職を決意。CAE解析エンジニアとしてよりステップアップできる環境を目指したいとのことでした。

JACのコンサルタントは、CAE解析業務に専念できる精密機器メーカーの半導体装置部門におけるCAEエンジニアの求人をご紹介。面接では、JさんのCAEエンジニアとしての十分な実績、新たな技術も積極的に習得しようとする熱意、力学や統計学の知識が高く評価され、無事に採用が決定しています。

解析エンジニアへの転職なら、JAC Recruitment

高性能かつ複雑な製品が増える中、品質保証の重要性が高まり、解析エンジニアは、製品の品質向上や信頼性確保に貢献する重要なポジションとして期待されています。

JACには、各業界に精通したコンサルタントが多数在籍しています。転職を希望される方一人ひとりのご要望を丁寧に伺い、それぞれの強みを的確に引き出したうえで、理想のキャリアの実現に向けた最適な求人をご紹介します。解析エンジニアとしてさらにキャリアを高めたい場合には、ご自身の強みを把握し、スキルを最大限に生かせる求人を見極めることが重要です。

これまで多数の解析エンジニア転職を支援してきたJACは、求人のご紹介から面接対策に至るまで、転職活動全体を総合的にサポートしています。解析エンジニアへの転職を検討の際は、JACまでご相談ください。

  • メーカー転職情報

    メーカーの転職市場においても、JAC Recruitmentは多くの方々の転職を成功させてきました。JACは業界専任制のコンサルティングを行っているため、高い専門性や業界の知識を豊富に蓄積しており、また市場動向についても… 続きを読む メーカー転職情報

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。