商品開発の転職事情|平均年収や求められるスキル経験などを解説

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公開日:2025/05/26 / 最終更新日: 2025/06/17

商品開発の仕事は、より良い商品を顧客に提供するにあたって欠かせない仕事です。自分が手掛けた製品が顧客の喜びにつながる、大きなやりがいを感じられる仕事でもあります。そのため商品開発への転職を希望される方は少なくありません。しかしながら、商品開発の求人数は多いのか、またどのような経験やスキルが求められるのか、不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、商品開発の求人の動向や最新の求人、年収の相場などについてJAC Recruitment(以下、JAC)が、分かりやすくご説明します。

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商品開発の転職動向


JACが2024年に取り扱った商品開発の求人情報を見ると、その数は前年の1.07倍となっており、わずかに増加傾向にあります。特に、自動車製造業や電気・電機関連企業、機械・装置関連企業からの募集が多くなっています。

募集の背景としては、新規事業の立ち上げや業務拡大、組織強化が挙げられています。特に自動車業界においてはカーボンニュートラルの実現に向け、電気自動車や水素燃料電池車のさらなる改良を目指し、パワーエレクトロニクス機器に関連する知識をもつ方を求める求人が目立っています。

また、あらゆるものにインターネットが接続されるようになり、世界的に半導体のニーズが拡大し続けています。そのため、より効率よく、質の高い半導体を製造できる装置の開発ニーズも高く、半導体製造装置メーカーの求人も増加中です。

経済産業省が公表している資料によると、コロナ禍で製造業は大きなダメージを受けたものの、現在は多くの企業が業績を回復しています。また、少子高齢化による国内マーケットの縮小を予測し、海外進出を進める企業も少なくありません。製造業における海外売り上げ比率は、リーマンショック後に急激に上昇しています。

製造業において新商品の開発や既存商品の改良は、会社の発展のため、絶えず努力し続けなければならない分野です。そのため、今後も商品開発の求人は一定の需要を維持すると考えられます。

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商品開発の仕事に求められるスキルは、企業によって異なりますが、JACが取り扱う求人を見ると、次のようなスキルや経験、マインドをもつ方を求める企業が多くなっています。

プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとしての経験

商品開発を進める際には、プロジェクトチームを発足させ、チームとして目標達成を目指すケースが一般的です。そのため、メンバーをまとめ、スケジュールの進捗を確認しながらプロジェクトを進行させるプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとしての経験をもつ方のニーズが高くなっています。

自動車メーカーや自動車関連の製造会社、機械、装置などの業界における商品開発の募集が増えています。これらの分野では商品開発に伴うシステムやソフトウェアの開発が必要不可欠です。そのため、ITエンジニアとしての経験が求められる傾向にあります。

商品開発の仕事では、実務レベルの英語力を必須または歓迎する企業が多くあります。製造業界ではグローバル化が進んでおり、海外向けの商品開発に携わるケースも少なくありません。また、海外ベンダーとの交渉が必要なケースや海外の技術書などを読むケースも少なくないことから、英語力を重視する求人が多くなっています。


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業界における市場価値や、レジュメ、面接対策、企業傾向などJACのコンサルタントにご相談ください。


商品開発の平均年収は787万円


JACが転職をサポートした事例を見ると、商品開発の平均年収は787万円で、ボリュームゾーンは650~750万円程度です。ただし、30代で1,000万円以上の年収の方もいらっしゃるため、スキルによっては年齢に関係なく、高い年収を得られる可能性があります。

商品開発の世代別の平均年収は次のとおりです。

役職平均年収
メンバークラス732.1万円
管理職949.6万円
平均年収
日系企業777.5万円
外資系企業901.9万円


JACでは多数の商品開発の求人を取り扱っています。ここでは、その中から一部の求人を抜粋し、ご紹介します。

大阪ガスマーケティング:スマートホーム商品開発
Leo Sophia Group:MD担当者/美容系商材の企画・開発
トーコー:商品開発リーダー候補
家電メーカー:商品開発
非公開企業:空調製品の商品開発
D2Cメーカー:商品開発
非公開企業:研究開発本部 商品開発

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)

JACでは、上記以外にも多数の商品開発の求人を保有しています。しかしながら、JACが取り扱う求人の約7割は非公開求人です。非公開求人はJACにご登録いただいた方のみにご紹介が可能な求人であり、Webサイト上で詳細をお伝えすることはできません。

転職を成功させるためには、できるだけ多くの選択肢から希望に合った求人を見極めることが非常に重要になります。JACには商品開発に詳しいコンサルタントが多数在籍しており、転職希望者の希望やお悩みにしっかり寄り添いながら、最適な求人をご紹介しています。非公開求人の紹介を希望される場合にはぜひJACにご登録ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

商品開発への転職で有利となる資格


商品開発の仕事に就くにあたって、取得しておかなければならない資格はありません。しかしながら、次のような資格を保有している場合、転職活動を有利に進められる可能性があります。

商品プランナーは商品企画に関する知識を保有していることの証明となる資格です。また、商品開発士は、市場からの視点で商品開発や製品の改良、マーケティング、販売戦略などへのアドバイスができる知識とスキルについての専門家として認定される資格となります。商品開発コーディネーターは、プロデューサー的な視点で商品開発のプランニングやコンサルティングができる技能をもつことを証明する資格です。

いずれも一般社団法人日本販路コーディネータ協会の日本商品開発士会が主催する資格試験であり、資格を取得すると商品開発への転職時に役立つ可能性があります。

商品開発のキャリアパス


商品開発のキャリアパスとしては、次のような方向性が考えられます。

メンバーとして商品開発に携わっている人が最初に目指すことが多いポジションがプロジェクトマネージャーです。新規事業の立ち上げに関わる開発プロジェクトや海外向けの製品を開発するプロジェクトなどにも責任者として関わることができます。

戦略の立案や開発プロセスの立案、スタッフのマネジメントなど、多くのスキルを身に付けたい方や商品開発を自らの手で進めていきたいという意欲が強い方に向いているキャリアパスです。

プロジェクトマネージャーとして、プロジェクトを成功に導く経験を積むことで、さらに上のポジションを目指すことも可能です。プロジェクトマネージャー業務に携わることで養った幅広い視野や中長期的な戦略立案・実行のスキルなどは、経営面にも生かせるものです。

プロジェクト単位ではなく、部署全体のマネジメントを経験することで、将来的には経営に近いポジションに進み、会社全体の運営に携われる可能性もあるでしょう。

リーダーシップの強い人や物事を俯瞰的に捉えられる人は、マネジメント職が向いています。

マネジメントは、メンバーをまとめ、メンバーの能力を最大限に発揮させることで目標の達成を目指す役割を担います。一方、スペシャリストは、自身のスキルや経験を発揮することで、質の高い、新たな商品の開発を行い、企業に貢献をする存在です。

商品開発の専門家として、顧客ニーズを満足させる新たな商品の開発に携わっていきたいという方は、スペシャリストを目指すとよいでしょう。探求心が強く、粘り強く1つのことに取り組める人や自身のスキルアップに貪欲に取り組める人などに適しています。


商品開発への転職を成功させるために重要な3つのポイントをご紹介します。

商品開発では、新たな商品の開発や既存製品の改良を行います。商品開発によって顧客の課題を解決する商品を提供するだけでは、競合他社と差別化できない可能性もあるでしょう。そのため、多くの企業では顧客のニーズを満たすだけでなく、斬新なアイデアで期待を上回る商品を開発できる方を求めています。

応募の際には、新たな商品の開発に対する強い意欲を示すとともに、入社後にどのような点に注目して商品開発を行っていきたいか、具体的なビジョンをアピールするとよいでしょう。

近年、半導体製造装置メーカーの商品開発の求人が増えているとご紹介しました。また、自動車や産業用ロボット、電気製品など、さまざまな装置に半導体は使用されています。

そのため、半導体製造装置メーカーだけでなく、あらゆる業界において半導体に関する知識が求められているのです。

従って、半導体に関連する知識や実務経験のアピールは採用確率に大きな影響を与えると考えられます。面接時には、具体的な業務内容について詳しく説明するとよいでしょう。

カーボンニュートラルの実現に向け、電気自動車の普及を目指し、自動車業界では電気自動車の改良が進められています。電気自動車の普及を促進するためには、航続距離の短さやバッテリーの充電時間の長さといった課題を改善しなければなりません。

そのため、電気自動車の商品開発に携わった経験やパワーエレクトロニクスの開発経験は、自動車メーカーへの大きなアピールとなるでしょう。どのような点で応募先企業に貢献ができるのか、自身のスキルや知識レベルに合わせ、具体的に示すことが大切です。

商品開発の転職事例


JACでは、商品開発を希望される方の転職を多数サポートしてきた実績があります。ここでは、研究開発から商品開発にキャリアチェンジをされた40代男性の事例をご紹介します。

Iさん(男性/40代後半)

業種職種年収
転職前大手化学メーカー研究開発950万円
転職後半導体メーカー商品開発1,350万円

Iさんは、大手化学メーカーで長年に渡り、半導体に関わる研究開発に従事されてきた方です。技術者ながらマーケティングにも関わり、顧客ニーズを深く把握することで、新たな価値の創出にも貢献されてきた実績があります。また、論文の解読や執筆、学会発表など、業務においても英語を使用するケースがあり、ビジネスレベルの英語スキルもおもちです。人事異動にともない、自身のスキルを生かしにくい分野への配属になったことから、転職を決意され、JACにご相談をいただきました。

JACからは、半導体の研究開発の経験を十分に発揮できる半導体メーカーの商品開発をご紹介しました。半導体分野の商品開発においては、技術分野の進化をいち早く捉え、実装する能力が求められます。Iさんの半導体の研究開発経験は、商品開発を進めるうえで欠かせない知識であり、応募先企業はIさんの実績やスキルに大きな期待を寄せ、前職を大きく上回る年収の提案がなされました。Iさんも長年携わってきた半導体に関する知識や実績を生かせる業務であることから入社を希望され、見事に転職が決定しています。


商品開発は、顧客の課題を解決する改良を行ったり、新たな商品を作り上げる仕事です。商品の開発や改良が顧客の利益につながるものであり、大きなやりがいを感じられる仕事でしょう。

JACでは、商品開発に詳しいコンサルタントが在籍しており、転職を希望される方の希望や適性などに合わせ、1人ひとりに最適な求人をご紹介しています。また、キャリアに悩む場合にも業界の状況などを踏まえ、適切なアドバイスが可能です。商品開発の転職をお考えの際には、ぜひJACにご相談ください。

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    メーカーの転職市場においても、JAC Recruitmentは多くの方々の転職を成功させてきました。JACは業界専任制のコンサルティングを行っているため、高い専門性や業界の知識を豊富に蓄積しており、また市場動向についても… 続きを読む メーカー転職情報

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。