デジタル技術が進化し、パソコンやスマートフォンなどのデバイスも大きく進歩した現在、日常生活やビジネスシーンにおいてインターネットは欠かせない通信手段となっています。情報通信技術の発達により、あらゆる情報を瞬時に活用できる社会が実現する一方で、新たな脅威も出現しています。それが、外部からの不正アクセスによるサイバー攻撃です。
今回は、情報化社会に不可欠な情報セキュリティの専門家であるセキュリティエンジニアとして活躍を目指す方のために、セキュリティエンジニアの転職動向や最新の求人情報などをご紹介します。
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セキュリティエンジニアの転職動向
近年、サイバー攻撃の高度化・巧妙化に伴い、企業の情報セキュリティ対策は喫緊の課題となっています。特に、クラウド環境やIoT、車載システムなど新たな技術領域におけるセキュリティリスクの増大により、セキュリティエンジニアの需要は年々高まっています。
JACが取り扱う求人データからも、以下のような募集背景が頻出しており、企業の採用意欲の高さがうかがえます。
- ・DX推進に伴うセキュリティ体制の強化
- ・グローバル展開に伴うセキュリティガバナンスの再構築
- ・SOC(Security Operation Center)やCSIRTの内製化
- ・クラウド移行に伴うセキュリティポリシーの再設計
- ・自動車業界における車載ソフトウェアの脆弱性対策
単なる運用・監視業務にとどまらず、戦略的なセキュリティ設計やリスクマネジメントを担えるスペシャリストが求められています。
また、ハイクラス層のセキュリティエンジニアには、以下のような役割が期待されています。
- ・組織全体のセキュリティ戦略の立案と実行
- ・グローバル拠点を含むセキュリティガバナンスの構築
- ・SOC/CSIRTの立ち上げ・運用
- ・クラウドセキュリティやゼロトラストアーキテクチャの導入推進
- ・経営層へのリスクレポーティングとインシデント対応体制の整備
新規求人数の推移を見ても、セキュリティエンジニアの求人は右肩上がりで増加傾向にあります。特に2024年以降は、生成AIの普及やサプライチェーンリスクの顕在化により、セキュリティ体制の再構築を急ぐ企業が増加。これに伴い、セキュリティエンジニアの採用ニーズも一層高まると予想されます。
セキュリティエンジニアに求められるスキルや経験
セキュリティエンジニアには、次のようなスキルや経験が求められる傾向にあります。
サーバーやネットワーク、OSに関するスキルや知識

セキュリティエンジニアは、ネットワークやサーバー、OSなどの情報インフラの構築や運用に関する経験や知識が不可欠です。特に、クラウド環境でのITインフラの構築が増えているため、クラウドサービス(AWS、Azure、GCPなど)に関する知識も重要です。
サイバーセキュリティに関するスキルや知識
データの改ざんや漏えいを防ぐためのサイバーセキュリティに関する知識は必須です。サイバー攻撃の手口は日々進化しているため、最新の情報を把握し、脅威に対する迅速な対応が求められます。
プログラミングに関するスキルや知識
プログラミングの知識は、セキュリティエンジニアにとって重要です。特に、Webアプリケーションやソフトウェアに脆弱性が発覚した際、迅速にプログラムを修正し、対策を講じる必要があります。PHP、C言語、C++、JavaScript、Pythonなどの知識が求められるケースが多いです。
法律や規格認証に関する知識
情報セキュリティに関連する法律(個人情報保護法、サイバーセキュリティ基本法など)や規格(プライバシーマーク、ISMS)についての基本的な理解は必要です。これにより、安全にシステムを運用し、必要な認証を取得するためのサポート業務を行うことができます。
コミュニケーションスキル
セキュリティに配慮したシステムの企画・提案には、クライアントとの綿密なコミュニケーションが欠かせません。システムの運用や管理においても、チームメンバーや関係者との情報共有が重要です。
セキュリティエンジニアの想定平均年収は875.9万円
JACが転職をサポートした事例では、セキュリティエンジニアに転職された方の想定平均年収は875.9万円となっています。また、700~1000万円がボリュームゾーンです。
セキュリティエンジニアの年代別の想定平均年収は次のとおりです。

また、マネージャー以上では1,162.3万円となっており、役職・スキルレベルや企業規模によって大きく変動します。
| 役職 | 平均年収 |
|---|---|
| メンバークラス | 785.8万円 |
| 管理職 | 1,162.3万円 |
| 平均年収 | |
|---|---|
| 日系企業 | 868.7万円 |
| 外資系企業 | 953.8万円 |
このように、年齢や役職によって年収は大きく異なります。特にマネージャーや部長などの役職に就くと、年収は大きく増加する傾向にあります。デジタル化が進む現代において、企業はサイバーセキュリティの強化を急いでおり、それにともないセキュリティエンジニアのニーズが高まっています。これにより、経験を積んだエンジニアは高い年収を得ることが可能です。
一般的には、セキュリティエンジニアの平均年収は以下のようにいわれています。
<セキュリティエンジニアの年代別の平均年収>
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代 | 300~400万円 |
| 30代 | 500~600万円 |
| 40代以降 | 600~1,000万円 |
セキュリティエンジニアの最新転職・求人情報
JACでは、多数のセキュリティエンジニアの求人情報を取り扱っています。以下に、現在の求人の中から注目のポジションをピックアップし、ご紹介します。
・大手グローバルファーム:サイバーセキュリティコンサルタント/セキュリティエンジニア
https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2002498
・大手Web企業: 国際規格・システム課 情報セキュリティ担当
https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2266322
・大手Web企業:IT セキュリティスペシャリスト
https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2266320
・大手Web企業:情報セキュリティ推進セクションヴァイスシニアマネージャー
https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2266318
・大手Web系企業:シニアITセキュリティスペシャリスト
https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2246023
・日系HR Tech企業:情報セキュリティ担当
https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2252196
・大手SIerグループ会社:セキュリティ診断コンサルタント(ネットワーク/サーバー)
https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2207076
・大手SIerグループ企業:セキュリティ診断コンサルタント(スマートフォンアプリケーション)
https://www.jac-recruitment.jp/search/NJB2207075
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)
ご紹介した求人以外にもJACでは多数のセキュリティエンジニア求人を取り扱っています。しかしながら、JACが扱う求人の7割程度は、業務内容や企業名を公開することができない非公開求人です。非公開求人は、JACにご登録いただいた方のみにご紹介ができます。
JACにはIT業界に詳しいコンサルタントが在籍しており、ご登録時には詳しいご希望を伺ったうえで最適な求人をご紹介します。セキュリティエンジニアの転職をお考えの際には、ぜひ、転職サポート実績を豊富にもつJACにご相談ください。
セキュリティエンジニアへの転職に生かせる資格
セキュリティエンジニアは資格が必要な職種ではありませんが、以下の資格を取得していると、転職時にスキルを証明する材料となります。
シスコ技術者認定
シスコシステムズが実施する資格試験には、セキュリティ分野における認定資格制度があります。CCSTサイバーセキュリティやCyberOps Associate、CCNP Securityなどがあり、実務能力を高めるために有効です。
シスコシステムズ合同会社
情報セキュリティマネジメント試験
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催するこの資格試験は、情報セキュリティの基礎知識を証明します。ネットワークやデータベースに関する知識も問われ、セキュリティエンジニアとしての基盤を築くのに役立ちます。
IPA:情報セキュリティマネジメント試験
CompTIA Security+
国際的なIT業界団体であるCompTIAが主催するこの資格は、ネットワークセキュリティや攻撃手法についての広範な知識を評価する国際資格です。実務的なスキルも証明できるため、キャリアアップに役立ちます。
CompTIA:CompTIA Security+
情報処理安全確保支援士試験
IPAが主催するこの試験は、サイバーセキュリティに関する専門的な知識を証明します。合格者は、国家資格である情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)としての資格を取得でき、業界で高い評価を受けることができます。
IPA:情報処理安全確保支援士試験
セキュリティエンジニアのキャリアパス

セキュリティエンジニアのキャリアパスは、入社する企業や担当する業務内容によって大きく異なりますが、主に以下の2つの方向性が考えられます。
セキュリティコンサルタントやアナリストを目指す
情報セキュリティのスペシャリストとしてスキルを極めたい方は、セキュリティコンサルタントやセキュリティアナリストへのキャリアアップを目指すことが一般的です。この道を選ぶことで、企業のセキュリティポリシーの策定やリスクアセスメントに関与し、専門性を高めることができます。
セキュリティコンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説
マネジメントのポジションを目指す
プロジェクトマネジャーやチームリーダーなど、チームメンバーを管理するポジションもセキュリティエンジニアのキャリアパスとして考えられます。人とのコミュニケーションが得意で、スタッフ育成に興味がある方には、マネジメントの役割が向いているでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の転職事情|難易度や成功のポイントとは
セキュリティエンジニアの転職事例
JACがサポートした50代男性の転職事例をご紹介します。
Fさん(男性/50代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 日系コンサルティングファーム | シニアアーキテクト | 1,800万円 |
| 転職後 | ソフトウェア企業 | セキュリティ部門長 | 2,300万円 |
Fさんは、日系コンサルティングファームでシニアアーキテクトとして勤務していました。より専門性を高めたいという強い意志と年収アップを目指したいという理由から転職を決意。
JACからソフトウェア企業のセキュリティ部門長のポジションを提案したところ、ネットワーク構築やインフラセキュリティについての高い知識と実務経験が高く評価され入社が決まりました。また、SASEによるセキュリティ環境の構築経験、クライアントとの豊富な折衝経験、高いコミュニケーションスキルも採用のポイントとなりました。
年収も1,800万円から2,300万円にまでアップし、大変満足されています。
セキュリティエンジニアの転職なら、JAC Recruitmentへ
JAC Recruitmentは、セキュリティエンジニアをはじめ、専門性の高い知識とスキルをもつエンジニアの方の転職をサポートしてきた実績をもつ転職エージェントです。セキュリティエンジニアのニーズは今後ますます高まると考えられています。しかし、求人情報だけではどのようなポジションを求められているのか、具体的にどのような役割が期待されているのかは分かりにくいケースも少なくありません。
JACでは、IT業界に詳しいキャリアコンサルタントが求人情報の企業の特徴や求める人材像まで詳しくご紹介し、納得できる転職活動をサポートします。
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IT業界の転職ならJAC Recruitment
JAC Recruitmentはロンドン発祥の転職エージェントでイギリスとドイツ、アメリカ、アジアなど11カ国、33拠点に広がる独自のグローバルネットワークを背景として、IT系企業への転職支援でも豊富な実績を重ねてきまし… 続きを読む IT業界の転職ならJAC Recruitment

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DXが進むなか、セキュリティの脅威に対抗できる人材とは
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