大阪エリアの管理職・エグゼクティブ転職市場動向

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公開日:2022/05/16 / 最終更新日: 2024/09/27

大阪エリアでは、エグゼクティブクラスの求人が増えています。採用企業は、アーリーステージからIPO前後のフェーズのベンチャー、中堅、準大手、大手まで多様です。

大阪エリアのエグゼクティブクラスの転職をサポートしているJAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントが、大阪エリアにおけるエグゼクティブの採用動向、エグゼクティブに求められる人材像についてご紹介します。

大阪エリア全体のエグゼクティブの採用動向


いずれの企業においても、関西出身者の採用が多い傾向にある大阪エリアの転職市場。では、どのような方々がエグゼクティブクラスで求められているのか、時代のトレンドと共にご紹介します。

「ESG」に対応する管理部門の部長クラスを求める

グローバルで「ESG」――環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)への意識が高まり、投資判断材料にもされるようになっています。こうした潮流を受け、特にS(社会)・G(ガバナンス)に対応するため、組織固めを担う管理部門を強化する動きが顕著です。

具体的には次のようなポジションです。

● 法務

● コンプライアンス

● 内部監査

● HR(労務/人事制度企画/人材育成など)

採用企業の業種は幅広く、一例を挙げると、機械・電機・化学系の製造業、コンシューマ系サービス、建設・不動産、ITなどです。

社会構造の急激な変化に対応するため、社内に知見がない専門領域で変革・整備を推進する部長~本部長、シニアマネジャークラスを求めています。

上記に挙げた専門分野の知見を持っていることを前提に、採用企業よりも規模・ステージが上の企業で経験を積んだ方が採用事例として多いです。 この場合、課長や部長というような前職の肩書よりも、経験、およびこれからどのように採用企業に貢献できるかといった点が重視されます。

求められるのは、事業拡大・新規事業開発を推進できる方

ここ数年は、既存事業の拡大や新規事業開発に取り組む動きが活発。プロジェクトを推進できる方の募集が増えています。

・新規事業の例
「外食企業が新商品を開発し、通販事業を展開」「メーカーが自社の技術を生かして新製品を開発し、新たな販路を開拓」など。特に中小企業が意欲的で、「事業企画部長」「新規事業室長」などのポジションを求めています。

このようなポジションでは、新たに進出しようとしている業種・領域の企業で、企画やプロジェクトマネジメントを行った経験を持つ方が歓迎されます。

・事業継承の例
高齢により引退する経営者が2代目・3代目に経営を引き継ぐタイミングで、新社長を支える経営メンバーとして、経営企画・事業企画・営業企画などの経験者を求めるケースもあります。一方、ホールディングカンパニーが、業績が振るわない子会社の経営陣を入れ替えて改善を図るに際し、経営者の経験者を採用するケースもあります。

このようなポジションでは、これまでのキャリアにおいて、いかに経営目線で事業を推進してきたか、または経営経験があるか、という点が重視されます。採用企業の規模やステージによって、求められる経験値はことなります。

海外事業に関わる採用が再開

2020年以降ストップしていた「海外事業」関連の採用が、少しずつ動き出しています。

ある上場メーカーでは、北米での拠点立ち上げを担うトップを募集。また、別の大手メーカーでは、グローバルのコンプライアンス強化にともなう採用を行いました。

求人数については2020年以前までには戻っていないですが、これから、海外人材のニーズは確実に増えてくると期待できます。海外事業に関わる仕事への転職をお考えの方、特に、海外駐在をはじめ海外事業の経験をお持ちの方は、ぜひ、今からJACを活用し、情報収集の準備をしておくことをお勧めします。

「社外取締役」を求める

近年のコーポレートガバナンス強化の潮流を背景に、社外取締役のニーズが高まっています。

大阪エリアでは、2021年後半から社外取締役を迎える動きが活発化し、今後も継続すると見込まれます。

以前の「社外取締役」といえば、形式的に置いておく企業も多かったのですが、最近では経営会議に入って影響を与えてくれることを期待する傾向が見られます。そのため、自社よりも規模が大きい企業で経営の舵を取ってきた方が求められます。

また、ダイバーシティ・SDGs施策の一環として「女性」へのニーズも非常に高い状況です。

従来は「知人」を社外取締役に招聘することも一般的でした。しかし最近では、「独立性の担保」「しがらみがない分、後々のトラブルを防げる」といった観点から、JACのような転職エージェントを介して迎え入れるケースが増えています。


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大阪エリアのエグゼクティブで求められる人材像


昨今、エグゼクティブに求める要素として「実務に長けている」ことが重視されるようになっています。

先行きの不透明感が強く、変化とスピード感が必要な現在、「現場感」「マーケット理解」が不可欠。エグゼクティブクラスといえども――むしろエグゼクティブであるからこそ、実務に関する高い知見と、ハンズオンで取り組む姿勢・行動力が求められています。

アーリーステージの企業では、現経営陣と同世代の30代を求めるケースもあるものの、一般的には上記を満たせば50代の方も歓迎され、実際に採用に至っています。

エグゼクティブには事業の推進・変革が期待されますが、過去には、自身のやり方を一方的に推し進めた結果、会社になじめず短期間で退職した事例も残念ながらあります。 

謙虚な姿勢と柔軟性を持ってその会社のカルチャーに融合し、人間関係を築いたうえで、推進できる方が求められています。

特にアーリーステージ~IPOステージの創業社長は「カルチャーフィット」を重視する傾向が見られます。経験・スキルがマッチするだけでなく、カルチャーにフィットするかどうかという視点で企業を選ぶことも大切です。


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大阪エリアのエグゼクティブ40代・50代のモデル年収


大阪エリアのエグゼクティブ採用における、提示年収の一例をご紹介します。

40代/大手製造業法務管理職年収1,000万円
50代/中堅建設業IT部長年収1,230万円
50代/中堅サービス業人事部長年収1,200万円
50代/中堅IT業営業部長年収900万円
50代/中小建設業COO候補年収1,500万円

当然ながら企業や個人によって異なりますので、あくまで目安としてください。

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エグゼクティブの転職エージェント・大阪エリアNo.1を目指して


JACのコンサルタントは長年にわたり、大阪エリアの企業とコミュニケーションを重ね、関係を築いてきました。経営トップとも語り合い、各社の戦略や今後のビジョンを理解しているため、「求人」として顕在化していない、本質的な採用ニーズもつかんでいます。

そのため、エグゼクティブの皆様の経験・スキル・志向を伺い、「あの企業で生かせるのではないか」と想定することができます。そして、その企業から求人が出ていなくても「このような経験者がいますが、採用を検討してみませんか」と提案し、マッチングが成立するケースもあります。

私たちJACはエグゼクティブの転職エージェントとして「大阪エリアNo.1」を目指し、エグゼクティブの皆様に寄り添い、キャリアの選択肢や可能性を広げるお手伝いをいたします。

この記事を監修した転職コンサルタント

北郷

北郷

大阪エグゼクティブ部門 部長

関西大学工学部を卒業後、『経営・組織・人材』に携わる仕事を志望しJAC Recruitmentへ入社。
入社後、3年は大阪支店でIT領域、4年は神戸エリアを担当。
2014年7月~2016年12月:大阪に戻り、広島・岡山を中心とした中国地方エリア拡大をミッションに勤務。
2017年1月~2019年12月末:中国支店(広島)を立上げ、支店長として中国支店の土台を作り上げる。
2020年1月~ 大阪支店デジタル&コンサルティングディビジョン部長として勤務。
2023年1月~:大阪支店Executiveディビジョン部長として、関西企業の代表取締役/取締役/監査役/執行役員/部門長/社外取締役等の採用・転職支援を行う部門のマネジメントを行う。


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