月収30万円の手取り額はいくら?計算方法や生活レベルを徹底解説

  1. 転職年収

公開日:2026/01/26 / 最終更新日: 2026/01/26

月収30万円は、日本の給与分布において中位層を示す水準です。手取り額は社会保険料や税負担、世帯構成によって変わるため、自身の状況に合った正確な手取り額を把握することが重要です。

近年は転職市場でも報酬水準の二極化が進み、同じ月収30万円でも業界や職種によって今後の伸びしろが大きく異なる傾向があります。

本記事では、月収30万円の手取り額の実態に加えて、収入を高めるために押さえるべきポイントを、JAC Recruitment(以下、JAC)がわかりやすく整理して解説します。

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月収30万円の手取りはおおよそ月間24万円

月収30万円の場合、手取り額はおよそ24万円になります。これは2025年11月時点の制度をもとに算出した一例です。そのため、勤め先の制度や扶養状況、自治体によって金額は変動します。

  • ●月収30万円の手取り額計算
  • ●【参考】月収別手取り額早見表

出典:国税庁

出典:日本年金機構

出典:全国健康保険協会(協会けんぽ)

月収30万円の手取り額計算

以下は、月収30万円の方を想定し、2025年11月時点の保険料率・税制をもとに算出した手取り額の一例です。年間の社会保険料と税額から、月あたりの手取りを算出しています。

項目月収年収
額面収入300,000円3,600,000円
所得税6,220円74.640円
住民税12,308円147,696円
健康保険14,865円178,380円
厚生年金27,450円329,400円
雇用保険1,650円19,800円
介護保険2,385円28,620円
手取り235,122円2,821,464円

手取り額を把握する際には、毎月の控除項目を正確に分解することが重要です。社会保険料の比率が大きいため、額面と手取りの差が大きく感じられやすい点も押さえておきたいところです。

【参考】月収別手取り額早見表

以下は、2025年11月時点の保険料率・税制をもとに作成した、月収30万〜200万円の手取り試算例です。実際の手取りは企業制度・扶養の有無・自治体の住民税によって変動します。

額面月収月間手取り(概算)手取り比率
30万円約240,000円約80%
40万円約315,000円約79%
50万円約385,000円約77%
60万円約455,000円約76%
70万円約520,000円約74%
80万円約590,000円約74%
90万円約660,000円約73%
100万円約730,000円約73%
150万円約1,050,000円約70%
200万円約1,400,000円約70%

給与水準が上がるにつれて、手取り比率が緩やかに低下する傾向があります。これは、社会保険料と税負担の割合が累進的に増える構造によるものです。

【世帯構成別】月収30万円の手取り・生活レベルをシミュレーション

月収30万円の手取りはおよそ24万円になりますが、この金額でどの程度の生活が可能かは世帯構成によって大きく異なります。ここでは世帯パターンごとに支出の目安を整理し、手取り24万円でどのような生活が成り立つのかを確認していきます。実際の家計は住む地域や生活スタイルによって変動しますが、支出項目を分解して把握することで、無理のない範囲の生活イメージをつかみやすくなります。

出典:総務省統計局「世帯類型別にみた家計」

独身一人暮らしの場合

独身一人暮らしで月収30万円(手取り約24万円)の場合の家計を見ていきます。住む地域や働き方、生活スタイルによって家計の形は大きく変わります。特に住居費と食費が家計の中心となりやすく、どの水準を住まいに充てるかが生活の安定度を左右します。

ここでは都市部で働く独身の方を想定し、日常的に必要となる支出項目を整理したうえで、仮に以下のような支出をした場合に、どのような家計バランスになるのかを見ていきます。

■ 月収30万円(手取り約24万円)・独身一人暮らしの支出例

支出項目月額(目安)補足コメント
家賃75,000円・都市部の1K〜1DKを想定
・立地により上下する
食費35,000円・自炊中心だが外食が週に数回あるケースを想定
水道光熱費10,000円・季節変動あり
・一人暮らしでは1万円前後が一般的
通信費8,000円・スマホ+自宅Wi-Fiを含む設定
保険(医療)7,000円・医療保険を最低限に抑えた場合の目安
日用品・雑費10,000円・生活用品や消耗品の購入を想定
交通費12,000円・通勤距離により変動
・都市部の一般的な水準
交際費・娯楽費25,000円・飲食・趣味・レジャー費を含むゆとりある設定
その他(美容・衣服など)15,000円・身だしなみや衣替えを想定し、月に1.5万円を設定
合計197,000円・生活の基本を過不足なく整えた一例

手取りの約24万円との差額は約4.3万円。貯蓄・資産形成や突発的な支出への備えに充てることができます。

既婚二人暮らしの場合

既婚二人暮らしで月収30万円(手取り約24万円)の場合を見ていきます。専業主婦(主夫)またはパート収入がごく限定的なケースを想定すると、実質的には一人分の収入で世帯全体の生活を支えることになります。特に、住居費と食費が家計の中心となりやすいため、この二つをどの水準に抑えるかが家計の安定度を決める、重要なポイントです。

ここでは都市近郊で暮らす二人世帯をイメージし、日常的に発生しやすい支出項目を積み上げながら、仮に以下のような支出をした場合に、どのような家計バランスになるのかを確認します。

■ 月収30万円(手取り約24万円)・既婚二人暮らしの支出例

支出項目月額(目安)補足コメント
家賃80,000円・都市近郊の1LDK〜2DKを想定
・更新料や引っ越し費用も長期的には意識が必要
食費60,000円・二人分の自炊中心を前提
・外食が多い場合はさらに増える可能性がある
水道光熱費13,000円・二人暮らしとしてはやや抑えめの水準
季節により変動
通信費12,000円・スマホ2台と自宅インターネットを含む設定
・プラン見直しで削減余地もある
交通費15,000円・主に通勤と日常の移動を想定
保険・医療費15,000円・夫婦二人分の医療保険や定期的な通院費などを含むイメージ
日用品・雑費12,000円・生活消耗品や家庭用品の購入費
・セール活用で抑えやすい領域
交際費・娯楽費10,000円・ちょっとしたレジャーを想定した控えめな設定
その他(衣服・美容など)8,000円・季節ごとの衣替えや美容院代を平準化した金額
合計支出225,000円・二人暮らしとして必要最小限に近い水準

手取り約24万円に対して支出が22万5,000円となるため、残りは約1万5,000円です。この範囲が貯蓄や突発的な出費への備えに充てられる余力となります。この場合、大きな不測の支出が重なると赤字に転じやすく、住居費や固定費の管理が、家計防衛の鍵になります。

既婚二人+子ども一人(中学生)の場合

月収30万円(手取り約24万円)で中学生の子ども一人をもつ三人世帯の場合を見ていきます。中学生になると食費の増加に加え、学校関連費や部活動費など、日常的に必要となる支出が膨らみやすく、家計の負担が大きくなる傾向があります。ここでは都市近郊の三人暮らしを想定し、仮に以下のような支出をした場合に、どのような家計バランスになるのかを確認します。

■ 月収30万円(手取り約24万円)・既婚二人+子ども一人(中学生)の支出例

支出項目月額(目安)補足コメント
家賃90,000円・都市近郊の2DK〜2LDKを想定
食費72,000円・成長期の食費増も加味する必要あり
水道光熱費16,000円・季節で1〜2割変動
通信費17,000円・スマホ2台+自宅Wi-Fi+子どものスマホの最低限プランを想定
交通費18,000円・通勤・通学・部活動などの移動を含む
保険・医療費14,000円・夫婦の医療保険+子どもの医療費の発生を考慮
日用品・雑費15,000円・消耗品・衛生用品など三人分を想定
教育費12,000円・「公立・塾なし」の想定
・塾などを含む平均的な学習費は約4.4万円
交際費・娯楽費12,000円・外食や週末のレジャーを控えめに設定
衣服・美容など10,000円・子どもの成長による衣類の買い替えなどを平準化
合計支出276,000円・成長期の子どもをもつ家庭として標準的な水準

手取り約24万円に対し支出27万6,000円となり、約3万6,000円の赤字です。教育費と食費の削減は難しく、現状の収入だけでは家計は厳しいため、追加収入や家計補助制度の活用が必要になるケースが多い構造です。

既婚二人+子ども二人(小学生・中学生)の場合

月収30万円(手取り約24万円)で小学生と中学生の二人の子どもを育てる四人世帯の場合を見ていきます。子どもが二人になると、食費・日用品・衣類・教育費のいずれも増加しやすく、家計にかかる基礎負担が一段と大きくなります。特に、教育費は一人あたりの支出が膨れ上がるため、世帯年収が限られる家庭では、日常の出費にも厳密な管理が求められます。ここでは都市近郊の四人家族を想定し、仮に以下のような支出をした場合に、どのような家計バランスになるのかを確認します。

■ 月収30万円(手取り約24万円)・既婚二人+子ども二人(小学生・中学生)の支出例

支出項目月額(目安)補足コメント
家賃100,000円・3DK〜2LDKを想定
・四人暮らしではこの規模が現実的
食費90,000円・家計調査に基づく四人世帯の平均水準
・成長期の子どもがいる場合は増えやすい
水道光熱費18,000円・四人暮らしの平均的な水準
・季節変動が大きい項目
通信費20,000円・スマホ3台+自宅Wi-Fiを想定
・小学生はキッズ携帯またはなしの家庭も多い
交通費20,000円・通勤・通学・部活動の移動などを想定
保険・医療費16,000円・四人分の医療費や予防接種などを含む
日用品・雑費20,000円・トイレットペーパー・洗剤・衛生用品など四人分の消耗品
教育費20,000円・公立小・中学校の学用品・行事費を想定(塾なし)
交際費・娯楽費15,000円・外食や週末の家族レジャーを控えめに設定
衣服・美容など15,000円・子ども二人の成長にともなう衣類買い替えを含む
合計支出334,000円・子ども二人家庭の平均的な負担を踏まえた水準

手取り約24万円に対して支出33万4,000円となり、毎月約9万4,000円の赤字です。子ども二人の教育費・食費は削減が難しく、一人分の収入では家計維持が現実的ではありません。共働きや補助制度の活用が不可欠になるケースが多い状況です。

ひとり親+子ども一人(小学生)の場合

月収30万円(手取り約24万円)で、小学生の子どもを育てるひとり親世帯の場合を見ていきます。共働きなどの選択肢を取りにくいだけでなく、家事や育児の負担も集中しやすく、経済的・時間的な制約が大きくなります。特に子どもが小学生の時期は、学用品・学校行事・学童の利用など、日常的に必要となる支出項目が多く、生活水準は住居費と食費の設定方法に大きく依存します。ここでは都市近郊で暮らすひとり親家庭を想定し、仮に以下のような支出をした場合にどのような家計バランスになるのかを確認します。

■ 月収30万円(手取り約24万円)・ひとり親+子ども一人(小学生)の支出例

支出項目月額(目安)補足コメント
家賃70,000円・1LDK〜2DKを想定
食費55,000円・小学生1人+大人1人
・食事作りの負担が大きい時期
水道光熱費12,000円・二人暮らしの平均水準
・季節により1〜2割変動
通信費8,000円・スマホ1台+Wi-Fi
交通費10,000円・通勤のほか、学校行事・習い事・通院などに対応
保険・医療費10,000円・ひとり親医療費助成制度の対象になる場合は負担が下がることもある
日用品・雑費12,000円・二人分の生活用品・衛生用品の購入を想定
学童・教育費15,000円・公立小学校の学習費+学童利用料の組み合わせを想定
交際費・娯楽費8,000円・外食・レジャーを控えめに設定
衣服・美容など10,000円・成長期の子どもの衣類・靴の買い替えを含む
合計支出210,000円・ひとり親世帯の生活実態を踏まえた標準的な水準

手取り約24万円に対して支出21万円となり、毎月約3万円の余裕があります。小学生一人のひとり親家庭は、生活はギリギリではあるものの成り立ちやすい層であり、住居費を抑えられれば、残った余裕資金を貯蓄や緊急時の備えに充てられる可能性もあります。ただし、急な医療費や習い事の開始、家電の故障などがあると負担が一気に増えるため、一定の余力は維持したいところです。

月収30万円の難易度は?平均月収との比較や人口割合

日本全体の平均月収や年齢階層別の分布を見ることで、月収30万円がどの程度の立ち位置にあるのかを把握できます。本章では、平均月収との差分と人口割合の双方から、月収30万円に到達する難易度を整理します。

  • ●【性別・年代別】月収30万円と日本の平均月収との比較
  • ●【性別】月収30万円の人口割合

【性別・年代別】月収30万円と日本の平均月収との比較

年代ごとの平均給与を踏まえると、20代の月収30万円は平均をやや上回り、30代以降では一部の層で標準的な水準に位置づけられます。

<年齢階層別の平均年収(国税庁データ)>

年齢階層全体男性女性
19歳以下10万円12万円8万円
20〜24歳23万円25万円22万円
25〜29歳34万円37万円31万円
30〜34歳37万円43万円30万円
35〜39歳40万円48万円29万円
40〜44歳43万円53万円30万円
45〜49歳45万円55万円31万円
50〜54歳47万円59万円30万円
55〜59歳48万円61万円30万円
60〜64歳39万円50万円25万円
65〜69歳31万円39万円20万円
70歳以上25万円32万円17万円
全体平均40万円49万円28万円

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(p.20 – 年齢階層別の平均給与)

特に、男性は年代が上がるにつれ水準が高まる一方、女性は全体的に水準が抑えられており、月収30万円が上位に入る年代も多い状況です。

【性別】月収30万円の人口割合

月収30万円がどの程度一般的かを把握するうえでは、給与階級別の分布も確認するとよいでしょう。

給与階級別の分布を見ると、月収30万円は全体の中で中位に位置づけられる水準です。今回の統計を月収換算すると、月収30万円台は「25〜33万円(年収300〜400万円)」の階級に属し、全体の16.1%、男性の14.3%、女性の18.5%が該当します。

月収階級(年収換算)全体男性女性
〜8万円(100万円以下)7.7%3.5%13.1%
8〜17万円(100〜200万円)11.1%5.6%18.4%
17〜25万円(200〜300万円)13.2%8.7%19.0%
25〜33万円(300〜400万円)16.1%14.3%18.5%
33〜42万円(400〜500万円)15.3%16.9%13.3%
42〜50万円(500〜600万円)11.8%14.7%8.0%
50〜58万円(600〜700万円)7.6%10.3%4.0%
58〜67万円(700〜800万円)5.3%7.6%2.2%
67〜75万円(800〜900万円)3.4%5.0%1.2%
75〜83万円(900〜1,000万円)2.4%3.6%0.7%
83〜125万円(1,000〜1,500万円)4.5%7.0%1.1%
125〜167万円(1,500〜2,000万円)1.1%1.7%0.3%
167〜208万円(2,000〜2,500万円)0.3%0.4%0.1%
208万円以上(2,500万円超)0.3%0.6%0.1%

出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」(p22 – 給与階級別給与所得者数・構成割合)

月収30万円台より少ない月収に位置する人の割合は32%で、多い月収に位置する人の割合は52%です。

月収30万円は、給与分布の中位に位置します。男性は40万円以上への移行が一般的で、30万円はキャリア初期から中盤の通過点。一方、女性は30万円帯がピークとなる傾向があり、構造的な給与差が依然として存在します。

月収30万円の手取りを増やすためにできること

手取りを増やすには、支出・税負担の最適化と、収入構造の改善という二つのアプローチがあります。本章では、それぞれの具体策を整理します。

  • ●固定費の見直し・節税により手取りを増やす
  • ●戦略的な転職で年収を上げ手取りを増やす

固定費の見直し・節税により手取りを増やす

手取りを増やす最も現実的な方法は、毎月発生する固定費の最適化と税負担の調整です。固定費は一度見直すと効果が継続するため、実質的な「収入増」と同じ価値を生みます。特に通信費や保険料、住居費は影響が大きく、月数千円から一万円以上の改善も珍しくありません。

例えば、通信プランやネット回線の見直しで年間数万円のコスト削減が可能です。さらに、不要な保険契約を整理すれば、家計の固定費を大幅に安定させられます。住居費についても、家賃補助制度の利用や住み替えによって、手取り増に近い効果を得られます。

節税も有効な改善策です。iDeCoやNISAなどの制度を活用することで、税負担を軽減しながら、将来の資産形成も同時に進められます。iDeCoの掛金は全額が所得控除の対象となるため、税負担軽減につながる可能性があります。医療費控除やふるさと納税といった一般的な制度も組み合わせれば、手取りの底上げを図れます。

戦略的な転職で年収を上げ手取りを増やす

中長期的に手取りを増やすためには、収入そのものを引き上げるアプローチが有効です。特に、月収30万円の層はキャリア形成の途上にあるケースが多く、適切な転職戦略を取れば年収が大きく伸びる可能性があります。現職で評価されている専門性を基点に、より高い報酬テーブルの業界や役割へ移行することで、年収が50万円〜100万円以上増える事例も一般的です。例えば、IT・専門職・コンサルティング、大手メーカーの企画職などは、経験値の蓄積が直接的に年収へ反映されやすい領域です。

転職で手取りが増える理由は、額面給与の改善だけではありません。役職手当やインセンティブ、住宅補助などの制度によって、可処分所得が高まりやすい環境を選べるためです。特に、現職で給与テーブルに上限が見えている方や、昇給サイクルが長い環境にいる方にとって、外部市場を活用した年収改善は、有効な打ち手になります。また、年収を伸ばすためには、専門性の明確化と市場価値の可視化が欠かせません。自分が提供できる成果を言語化しながら、報酬水準の高い領域へ移行することで、手取り改善の速度が変わります。

月収30万円の社会保険料・税金

月収30万円の場合、社会保険料と税金として、月間合計約6万円弱が差し引かれます。これらの金額は、2025年11月時点の制度をもとにした一例で、加入保険や扶養状況によって変動します。本章では、それぞれの仕組みと月収30万円でどの程度の負担が生じるのかを整理します。

  • ●月収30万円の社会保険料は月間約4.4万円
  • ●月収30万円の所得税は月間約0.5万円
  • ●月収30万円の住民税は月間約1.0万円

月収30万円の社会保険料は月間約4.4万円

あくまで目安ですが、月収30万円の場合、社会保険料は健康保険約1.5万円、厚生年金が約2.7万円、雇用保険が約1,500円、合計4.4万円になります。社会保険料は「健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「介護保険」「労災保険」の五つで構成されますが、労災保険は事業主が全額を負担するため従業員の控除対象にはなりません。実際に給与から差し引かれるのは、健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険の四つです。

健康保険料と厚生年金保険料は、加入する医療保険制度や都道府県ごとに料率が異なります。健康保険は協会けんぽか組合健保かによって料率が大きく変わり、さらに協会けんぽの場合、都道府県ごとに保険料率が設定されています。上記の金額は、「協会けんぽ東京支部の保険料率」をもとに算出しています。

また、介護保険料は40歳以上から支払い義務が発生するため、同じ月収30万円でも年齢により負担額が変わります。社会保険料は手取りに対する影響が大きいため、加入制度の違いが金額を左右する点を把握しておくことが重要です。

出典:厚生労働省「全国健康保険協会(協会けんぽ) 東京支部 保険料率表」

月収30万円の所得税は月間約0.5万円

月収30万円の所得税は、復興特別所得税を含めて月に約5,000円です。所得税は課税所得に応じて税率が上がる累進課税制度を採用しており、給与所得控除や社会保険料控除、扶養控除などを差し引いた後の課税所得を基準に税率が決まります。源泉徴収により毎月自動で控除され、年末調整で年間精算が行われます。

課税所得と税率は次のとおりです。

課税所得税率
195万円以下5%
195万円超〜330万円以下10%
330万円超〜695万円以下20%
695万円超〜900万円以下23%
900万円超〜1,800万円以下33%
1,800万円超〜4,000万円以下40%
4,000万円超45%

月収30万円は年収換算で360万円となり、ここから給与所得控除、基礎控除、年間約52万円の社会保険料を控除すると、課税所得はおおよそ123万円です。課税所得が195万円以下に該当するため税率5%が適用され、年間の所得税は約6万円、月額では約5,000円となります。

出典:国税庁「所得税の税率」

月収30万円の住民税は月間約1.0万円

月収30万円の住民税は、月額1.0万円が目安となります。住民税は前年の所得をもとに算定されるため、当年の給与やボーナスにはすぐに反映されず、翌年の6月以降に金額が変わる仕組みです。住民税は「所得割」と「均等割」で構成され、所得割は課税所得に対しておおむね10%前後の税率を適用し、均等割は自治体が定める一定額を加算します。

具体的には、月収30万円で年収360万円の場合、給与所得控除や基礎控除、社会保険料控除を差し引くと、課税所得はおおよそ123万円になります。住民税は、この課税所得に一律10%前後(所得割)がかかるため年間約12万円となり、これに均等割の数千円が加算されることになります。これを12カ月で分割すると、月額約1.0万円となります。

住民税は、自治体ごとに均等割額や軽減措置が異なるため、同じ年収でも居住地により負担が変わります。また、iDeCoや生命保険料控除を活用すると課税所得が下がり、住民税の所得割を抑えられる点も重要です。安定的に毎月控除される固定負担であるため、手取り額を正確に把握するうえでも、前年の所得からどのように算定されるかを理解しておく必要があります。

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年収アップを実現するには、市場で評価される経験やスキルを正確に把握し、自身の強みが最も発揮されるポジションへと、適切に移行する戦略が欠かせません。しかし、各企業の報酬テーブルや求める専門性は細かく異なり、求人票だけでは読み取れない条件も多いため、個人だけで最適解を導くことは容易ではありません。そこで、業界特性や職種ごとの評価基準を深く理解し、年収改善につながる選択肢を見極められる専門家の支援が重要になります。

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この記事の筆者

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