不動産ファンドの年収ガイド|平均年収・年代別相場・転職成功事例を徹底解説

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公開日:2025/11/23 / 最終更新日: 2025/11/25

不動産ファンド業界でキャリアを築く際には、年収水準やキャリアアップの可能性が重要な判断基準となります。一般的にこの業界は、金融・不動産・投資の要素が交差する高度な専門性が求められる分野であり、他業種と比べて報酬水準も高い傾向にあります。30代で年収1,000万円を超える方や、40代で1,500万円以上のポジションに就く方も珍しくありません。

特に、ファンド組成や投資家対応、海外不動産案件などを担うポジションでは、英語力や法務・会計の知識が評価されやすく、これらのスキルが報酬に反映される傾向があります。また、外資系ファンドや大手不動産会社のファンド部門では高年収が期待される一方で、日系の中堅アセットマネジメント会社では、成果報酬型の制度を導入している企業もあります。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が業界内で見られる年収の傾向を、年代・役職・企業タイプ別に整理し、キャリア形成に役立つ情報をお届けします。

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不動産ファンド業界の年収相場と高年収層の特徴

不動産ファンド業界における平均年収は、職種や企業規模、担当領域によって大きく異なりますが、一般的にはアソシエイトで600万〜800万円、マネージャーで800万〜1,100万円、シニアマネージャー以上では1,200万円を超える水準が目安とされています。特に外資系ファンドでは、アクティブな運用スタイルにともない、売却益と連動した高額インセンティブボーナスが支給されるケースも多く、2,000万円を超える報酬を得るシニア層も存在します。

ここでは、高年収につながる要因と企業タイプによる違いをまとめます。

高年収につながる背景

  • ●ファンド組成・投資家対応・クロスボーダー案件など、専門性の高い業務を担う
  • ●英語力や法務・会計の知識が評価されやすい
  • ●成果報酬型の報酬体系が導入されている企業が多い
  • ●外資系企業では、特にインセンティブボーナスの割合が大きい
  • ●責任あるポジション(ファンドマネージャー、投資責任者など)での活躍

■日系企業

役職  年代 年収
アソシエイト30代前半まで 600〜800万円
マネージャー30代半ば~40代 800~1,100万円
シニアマネージャー 40代以降   1,200~1,400万円
部長職以上 40代以降 1,500万円以上

※年収には残業代や賞与を含みます

■外資系企業

役職  年収
ジュニア    6,800~1,200万円
中堅  1,200~2,000万円
シニア1,200~2,000万円
部長職以上 1,500万円以上

不動産ファンド業界は、高い専門性と成果への責任が求められる職種であり、転職市場でも高い評価を受けています。特に、英語力や財務・法務の知見を活かせるポジションでは、若手層でも高年収を実現するチャンスがあります。

今後のキャリア形成においては、専門領域の深化と成果の可視化が、報酬水準と市場価値を左右する重要な要素となるでしょう。

不動産ファンドの最新求人情報

JAC Recruitmentでは、数多くの不動産ファンドの求人情報をお預かりしています。その中から一部をご紹介します。

● 非公開:リスクアドバイザリー(不動産・不動産ファンド・REIT)

●不動産ファンド運用会社:アクイジション業務

不動産ファンドの運用及びアセットマネジメント会社海外不動産投資業務フロント・ミドル担当者

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年12月最新)

JACでは、上記以外にも多くの求人をお預かりしています。当社が取り扱う求人の約7割は、当社にご登録いただいている方だけにご紹介が可能な非公開求人です。
>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

不動産ファンドで年収アップを目指すには

不動産ファンド業界で年収アップを目指すには、専門性の高さに加え、グローバル対応力や成果への貢献力が問われます。JACの実績や求人票から見えてきた、年収アップにつながる可能性のあるポイントを紹介します。

 金融・不動産領域での実務経験を積む

年収水準が高いポジションでは、信託銀行、投資顧問、証券会社など金融系での実務経験が評価される傾向があります。特に、ファンド組成や投資家対応、アクイジション業務などに携わった経験は即戦力として見なされ、年収交渉でも有利に働くことがあります。また海外不動産投資や監査法人での会計・税務経験も高く評価される傾向にあります。

資格と専門知識を強化する

不動産ファンド業界では、資格の有無が年収に影響するケースも少なくありません。特に、不動産証券化マスター、宅地建物取引士、簿記2級、証券アナリストなどの資格は、求人票でも「必須」または「歓迎」として明記されていることが多く、専門性の証明として歓迎されます。

英語力と国際業務対応力を磨く

外資系ファンドや海外不動産案件を扱うポジションでは、英語力が年収アップの大きな要素となります。TOEIC800点以上が目安とされることが多く、英文契約の締結や海外投資家との折衝経験がある方は、より高い報酬が期待できます。

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新領域への対応力を高める

近年では、セキュリティトークンや小口化商品、デジタル証券などの新領域に挑戦する企業が増えており、これらに関する知識や経験がある方にニーズがあります。ファンドスキーム構築やストラクチャリングの経験がある方は、高年収ポジションへの登用が進む場合もあります。

提案力とコミュニケーション力を磨く

年収アップを実現した方の多くは、投資家への提案や社内外との交渉において高いコミュニケーション力を発揮しています。特に、機関投資家とのリレーション構築や、ファンドの期中管理における調整業務など、対人スキルが報酬に反映される場面は多くあります。

不動産ファンドの年収アップ転職成功事例

不動産AM経験を活かし、海外オルタナティブ投資担当へ年収400万円アップ

Dさん(男性/30代後半)

業種職種年収
転職前総合リース業不動産アセットマネージャー1,000万円
転職後資産運用会社オルタナティブ投資アナリスト1,400万円

Dさんは総合リース業にて不動産アセットマネージャーとして活躍し、米国現地法人でのミドルバック業務を含む豊富な実務経験を積んできました。英語力にも長けており、宅地建物取引士や不動産証券化マスターといった資格も保有しています。

「海外不動産関連でのキャリアをさらに深めたい」という明確な志向をもち、JACのコンサルタントに相談。Dさんの国際的な業務経験や語学力、資格を活かせるポジションとして、資産運用会社のオルタナティブ投資アナリスト職をご提案しました。

選考対策では、海外不動産ファンドへの投資経験や、英語での契約・交渉対応力を具体的なエピソードで整理し、面接で自信をもつてアピールできるようサポート。結果として、年収アップとともに、グローバルな投資業務に携わるキャリアのステップアップを実現しました。

海外不動産投資の税務経験を活かし、信託銀行の運用担当へ

Kさん(女性/40代後半)

業種職種年収
転職前その他金融業税務1,140万円
転職後銀行業(信託銀行)海外不動産投資運用担当1,200万円

Kさんは総合リース業にて税務業務を担当し、米国を中心とした海外不動産ファンド投資に10年弱従事。10本以上のファンド出資に関与し、延べ40物件以上の投資経験をもつなど、専門性の高いキャリアを築いてきました。税理士試験科目合格、宅地建物取引士、証券アナリスト試験合格、TOEIC900点以上など、資格面でも高いスキルを有しています。

「海外不動産投融資にキャリアを戻し、専門性をより高めたい」という明確な志向をもち、JACのコンサルタントに相談。Kさんの投資経験と語学力を活かせるポジションとして、信託銀行の海外不動産投資運用担当職をご提案しました。

選考対策では、ファンドストラクチャー検討やドキュメンテーション、モニタリング業務の実績を整理し、面接で専門性と実務力をアピールできるようサポート。その結果、年収アップとあわせて、希望していた海外不動産投資業務へのキャリア復帰を果たしました。

不動産ファンドの転職ならJAC

不動産ファンドは、資産運用や海外投資など専門性の高い分野であり、経験や語学力、資格を活かしてキャリアアップを目指す方にとって魅力的な選択肢です。JACでは、この領域に精通したコンサルタントが、あなたの経験や志向を丁寧にヒアリングし、将来を見据えた最適なポジションをご提案します。

英語力や宅建、不動産証券化マスターなどの資格を活かせる非公開求人も豊富にご用意しており、海外不動産やファンド運用など、より専門性の高い業務へのステップアップも目指せます。

不動産ファンドでのキャリアアップを目指す方は、ぜひJACへご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。