投資銀行の年収ガイド|平均年収・年代別・役職別・成功事例を解説

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公開日:2025/12/10 / 最終更新日: 2025/12/10

企業や公的機関など大口顧客を相手に資金調達支援(株式・債券の発行など)やM&Aアドバイスを行う投資銀行部門。投資銀行は特に高度な専門性とグローバルな視野が求められる職種であり、証券会社や銀行、コンサルティングファームなど、さまざまなバックグラウンドをもつ方が活躍しています。近年ではFinTechやデータ分析との融合も進んでおり、英語力や財務・法務の知識、PM(プロジェクトマネジメント)経験をもつ方は、高年収を得やすい傾向があります。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)がサポートした成功例をもとに、投資銀行職での年収の実態、年収アップのポイントを解説します。

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投資銀行とは?

投資銀行とは、企業の資金調達(株式・債券発行)、M&A、IPOなどを支援する金融機関のことを指します。証券会社の法人部門や外資系金融機関が該当し、財務・法務・経営戦略に精通した専門方が活躍する領域です。高い専門性やグローバルな対応力が求められることから、年収水準も金融業界の中でトップクラスとなっています。

投資銀行の詳しい転職動向についてはこちらをご覧ください。

投資銀行の平均年収は972.0万円、年代別年収なども解説

JACの実績によれば、投資銀行職の平均年収は972.0万円です。年収のボリュームゾーンは800万円〜1,300万円に集中しており、30代後半から40代で収入がピークを迎える傾向にあります。

特にアドバイザリー(1,504.6万円)、WEBディレクター(1,310.0万円)、クオンツ・金融工学領域(1,245.6万円)などの職種では高い年収水準となっています。

また、職種に限らず「英語力」「財務・法務知識」「データ分析スキル」「PM経験」などをもつ方は、より高年収を得やすい傾向も見られます。

さらに国内企業でも、グローバル案件やM&A支援などを担当するポジションでは、1,400万円を超える年収事例が多く見られ、外資系企業に匹敵する報酬水準となる場合もあります。

年代別平均年収

年代平均年収
20代後半723.4万円
30代前半872.6万円
30代後半1,015.7万円
40代前半1,144.2万円
40代後半1,237.1万円
50代以上1,234.7万円

役職別年収

役職平均年収
メンバー(課長未満)880.1万円
管理職(課長以上)1358.8万円

※当社実績(2023年1月~2025年8月、想定年収)より

職種別年収(抜粋)

職種平均年収
IT系プロジェクトマネージャー1109.1万円
セキュリティエンジニア1032.0万円
社内SE(インフラ)1143.3万円
WEBディレクター1310.0万円
アドバイザリー1504.6万円
金融リテール営業1010.7万円
金融法人営業915.1万円
法人営業1012.2万円
M&A926.9万円
PE1110.0万円
クオンツ・アクチュアリー・金融工学・数理分析業務1245.6万円
コーポレートファイナンス832.7万円
ストラクチャードファイナンス957.1万円
トレーダー・ディーラー902.4万円
ファンドマネージャー・アナリスト1162.4万円
マーケティング・商品開発(金融)1086.6万円
リスク管理1067.0万円

投資銀行の最新求人情報

JACでは多くの投資銀行関連職の求人情報を取り扱っています。ここではその一部をご紹介します。

●日系大手金融グループ系証券会社:投資銀行業務(カバレッジ・バンカー)

●大手証券会社:投資銀行部門(Analyst~VPクラス)

●政府系金融機関:投資業務

●大手証券会社:投資銀行業務システム向け プロジェクトマネージャー/ビジネスアナリスト

●デジタル・証券事業:デジタル投資銀行

●非公開:投資銀行部門向けシステム Webアプリケーションエンジニア

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年11月最新)

JACでは、上記以外にも多数の求人を取り扱っています。取り扱い求人の約7割は、ご登録いただいた方のみご紹介可能な非公開求人です。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

投資銀行で年収アップを目指すには

投資銀行業界で年収アップを実現するには、企業が求めるスキルセットとキャリア戦略を的確に捉えることが不可欠です。特にハイクラス層では、次に挙げる5つの要素は、投資銀行で高年収を目指すうえで重要なポイントです。

「財務・法務・英語の三位一体スキル」を磨く

投資銀行職では、財務分析力、法務知識、英語での業務遂行力が三位一体で求められます。特にM&AやIPO支援では、契約書の読解・交渉、海外企業との連携が日常的に発生するため、これらのスキルを実務で発揮できることが、年収アップに影響する傾向があります。

「M&A・ファンド・IRの経験」を“コア業務の即戦力”としてアピールする

投資銀行の求人票では、M&Aアドバイザリー、ファンド運用、IR(投資家対応)などの経験が高頻度で求められています。特に管理職ポジションでは、これらの経験が非管理職よりも高い割合で登場。職務経歴書で実務経験を明示することで、即戦力としての評価につながります。

「コンサル・監査・金融機関出身」を“信頼性のあるバックグラウンド”として活かす

コンサルティングファーム、監査法人、銀行・証券会社などでの実務経験は、投資銀行業界で高く評価されるバックグラウンドです。特に管理職求人では、監査法人出身者が多く見られ、業界理解や業務遂行力の証として年収交渉の際にも有利に働きます。

「リスク管理・ESG・プロジェクト推進力」を“専門性の証し”として差別化する

リスク管理、ESG、プロジェクトマネジメントなどの専門領域は、求人票で繰り返し登場するキーワードです。特にESGは管理職求人での登場率が高く、金融業界の変化に対応する力として評価されます。

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「Python・SQL」を“FinTechの武器”としてアピールする

FinTech領域の拡大にともない、PythonやSQLなどのデータ分析スキルも注目されています。特に若手層や専門職での活用が進んでおり、金融知識とデータスキルを組み合わせて職務経歴書に記載することは、次世代の投資銀行のスペシャリストとして差別化を図るうえで有効です。

投資銀行の年収アップ転職成功事例

サステナブルファイナンス領域の専門性を活かし、商品開発・制度対応まで担うポジションへ

Lさん(40代後半/女性)

業種職種年収
転職前総合証券会社投資銀行業務担当(サステナブルファイナンス)1,200万円
転職後投資銀行系証券会社(投資銀行部門アソシエイト/アナリスト)2,000万円

Lさんは、環境・エネルギー分野におけるファイナンス業務に長年従事してきた方です。政府系エネルギー開発機構を皮切りに、メガバンクでのストラクチャードファイナンスや環境リスク評価、証券会社でのESG債の発行支援など、サステナブルファイナンス分野で一貫して実務経験を積み重ねてこられました。  

転職理由は「これまでの専門性をさらに深め、より戦略的な立場で業務に携わりたい」というものでした。JACでは、Lさんのキャリアを丁寧に言語化し、ESGファイナンスに強みをもつ投資銀行のポジションをご提案。選考では、環境リスク評価やグリーンボンドのアドバイザリー経験、官公庁や各種団体との連携実績も高く評価されました。  

転職後は、DCM・ECM・公開引受部門と連携しながら、国内外の発行体に対するESGファイナンスの提案・引受業務を担当。商品開発や制度対応にも携わるポジションで、年収は1,200万円から2,000万円へ大幅に増加しました。

メガバンクから信託銀行へ、マーケット業務で専門性を深化

Aさん(30代前半/男性)

業種職種年収
転職前都市銀行投資銀行部門アソシエイト/オリジネーション担当)1,000万円
転職後信託銀行マーケット業務(セールス・トレーディング・商品企画)1,200万円

Aさんは都市銀行で法人営業からキャリアをスタートし、デリバティブを活用したヘッジ提案や事業承継支援などを通じて、金融ソリューションの実務経験を積んできました。その後、本店の市場部門に異動し、企業の相場変動リスクに対する調査・分析から提案、経営層との折衝までを一貫して担当しました。さらに、社内向け勉強会や動画制作、業務改善プロジェクトなどにも積極的に取り組み、企画力と推進力を兼ね備えた方として高く評価されていました。  

転職理由は「市場業務に特化したキャリアを築きたい」という明確な志向でした。JACでは、Aさんの専門性や志向を丁寧に言語化し、マーケット業務の強化を進めていた信託銀行のポジションをご提案しました。選考の場では、デリバティブ提案の実績やデータ分析・商品企画に関する知見、さらには社内外との調整力が高く評価されました。  

転職後は、為替・デリバティブのセールスや市場性金融商品の企画・開発、データ分析を活用したマーケティング施策など、複数のユニットと連携しながら業務を推進しています。

インターネット銀行から証券会社へ、データサイエンス領域で専門性を深化

Kさん(40代後半/男性)

業種職種年収
転職前
銀行業(インターネット銀行)
データサイエンス基盤エンジニア1,000万円
転職後証券業(証券会社)データサイエンティスト1,200万円

Kさんは、不動産鑑定事務所でキャリアをスタートさせた後、IT業界へ転身しました。複数の企業で開発、インフラ、データ関連の業務を経験し、転職前の会社ではデータ分析基盤の構築・運用を中心に、マーケティング支援や業務改善活動にも取り組んできました。

またDataRobotやTableauなどのツール導入、機械学習モデルの構築、社内研修の企画など、データ活用に関する幅広い業務をリードしてきた実績があります。

転職理由は「より高度な分析基盤業務に携われる環境を求めて」というものでした。JACでは、Kさんのエンジニアとしてのバックグラウンドとデータ活用への志向性を丁寧に言語化し、証券会社のデータサイエンティストポジションをご提案。選考では、SQLやPythonを用いた分析経験、クラウド環境での基盤構築スキル、社内外との折衝力が高く評価されました。

転職後は、グループ全体のデータドリブンビジネスへの変革を推進するCoE(Center of Excellence)の一員として、各部門のデータ活用支援を担当。経営健全性指標の算出やデータガバナンスにも関わり、戦略的な役割を担っています。

投資銀行の転職ならJAC Recruitment

JACでは、金融業界に精通した専任コンサルタントが、あなたの専門性やキャリア志向を的確に捉え、将来につながるポジションをご提案します。業界構造への深い理解と非公開求人の豊富な選択肢を背景に、財務・法務・語学力などの専門性が正当に評価される環境へと導くことで、年収面でも納得感のあるオファーを実現。短期条件だけでなく、中長期のキャリアも見据えた支援を行っています。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


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