SCMコンサルタントの転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説

  1. 転職マーケット×コンサルティング業界

公開日:2025/12/28 / 最終更新日: 2025/12/28

SCM(サプライチェーンマネジメント)コンサルタントは、企業の調達・生産・物流・販売といったサプライチェーン全体を最適化し、コスト削減やリードタイム短縮、リスク分散を実現する専門職です。近年はグローバル供給網の混乱や脱炭素対応、AI・DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入加速を背景に、戦略策定からシステム導入まで一貫して支援できるスペシャリストの需要が高まっています。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントが、SCMコンサルタントの年収相場や、求められるスキル・経験について解説します。

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SCMコンサルタントの転職動向

SCMコンサルタントの転職市場は、製造業・IT・コンサルティング業界を中心に需要が高まっています。製造業ではグローバル展開やサプライチェーン最適化への投資が進み、IT業界ではDX推進によるシステム導入やデータ活用が加速。一方、コンサルティング業界では戦略立案や業務改革を担う方の需要が高まっています。

職務内容は、従来のオペレーション支援から、戦略設計や新規事業支援、ロードマップ策定、コスト削減、データマネジメントなど、より成果志向型の業務へと進化しています。採用企業は第二創業期やグループ統合期にあるケースが多く、組織変革や新規サービス創出、グローバルSCM構築といった戦略的目的が示されています。

募集背景には、新しいビジネスモデルの構築、海外展開の強化、DXによる業務効率化・競争力向上、そしてスペシャリストの確保といった意図が顕著にみられます。これらの動きは、SCMコンサルタントにとって転職先の選択肢を広げ、キャリアアップや領域拡張のチャンスを生み出しています。

SCMコンサルタントで求められるスキル・経験・マインド

SCMコンサルタントの転職市場では、以下のようなスキル・経験・マインドが重視されます。

・SCM戦略立案・業務設計力

・ERP導入・ITシステム経験

・データ活用・分析力

・プロジェクトマネジメント能力

・語学力・グローバル対応力

ここから、それぞれ解説します。

SCM戦略立案・業務設計力

SCMコンサルタントは、サプライチェーン全体の構造や業務フローを理解し、現状分析〜課題抽出から改善策提案まで主導しなくてはなりません。そのため、業界特有の課題に対応した「戦略立案」「業務プロセス改善」「ロードマップ策定」などの経験が重視されます。さらに、調達・製造・物流・販売など各機能を横断的に最適化できる設計力も求められる傾向があります。

ERP導入・ITシステム経験

SCMコンサルタントには、企業の基幹システム(SAP、Oracle、Kinaxisなど)やSCM領域向けシステムの導入・運用経験が必須です。例えば、新規システムの選定から要件定義、設計・導入・運用までの実務経験があると評価されます。また、ERP・S&OP・BIツールの知識活用やDXの支援スキルも強みになります。

データ活用・分析力

SCMコンサルタントの転職市場では、SCM領域におけるデータマネジメント、KPI設計、BIツール(TableauやMicroStrategyなど)の活用経験が求められます。膨大な業務データやグローバルサプライチェーン情報を活用し、課題抽出・改善提案・効果測定までを担う分析力が不可欠です。また、AI・IoT・デジタルトランスフォーメーション(DX)関連のプロジェクト経験も評価ポイントです。

プロジェクトマネジメント能力

SCMコンサルタントは、複数部門やベンダーがかかわるプロジェクトを推進し、進行管理・納期調整・品質管理をリードする能力も必須です。具体的には、PMOやリーダーとしての経験、タスク管理、クライアント折衝、課題解決に向けたファシリテーション力などが重視されます。

語学力・グローバル対応力

グローバルSCM構築や海外拠点連携案件では、高い英語力(ビジネスレベル以上)が必須です。海外の製造・調達・物流部門との調整や英文ドキュメントの作成、交渉を行える方が強く求められます。さらに、TOEIC高得点や中国語対応力もあれば、評価が高まります。

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SCMコンサルタントの想定平均年収は990.8万円

JACの実績※では、SCMコンサルタントの平均年収は約990.8万円です。年収のボリュームゾーンは900万円~1,200万円となっています。ただし、これまでのご経験によって、20代でも年収が850万円を超えるケースや30代・40代で年収1,300万円以上のケースもあります。

役職別年収

役職平均年収
メンバークラス860.7万円
管理職1,121.0万円

企業別年収

企業タイプ平均年収
日系企業1,010.0万円
外資系企業933.3万円

※当社実績(2023年1月~2025年9月、想定年収)より

なお、一般的な転職市場におけるSCMコンサルタントの平均年収は、600万~850万円前後がボリュームゾーンとなっています。都市部やコンサルティングファームでは1,000万円超の事例も増えており、経験・プロジェクト規模によって格差も大きいのが特徴です。

一方、若手層や初任の場合は500万円台からスタートするケースもあり、実績や専門性に応じて年収が上昇します。

SCMコンサルタント最新求人情報

本章では、SCMコンサルタントの最新転職・求人情報を紹介します。

大手コンサルティングファーム:SCMコンサルタント

日系大手コンサルティングファーム:SCMコンサルタント

外資系SCMソリューションベンダー:SCMコンサルタント

株式会社NTTデータ:【法人】サプライチェーンコンサルタント

技術コンサルティング会社:最適化コンサルタント/SCMコンサルタント

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社:サプライチェーントランスフォーメーション ビジネスコンサルタント

グローバルコンサルティングファーム:業務プロセス改革コンサルティング(SCM)

JACでは取り扱う求人の約7割が非公開求人であり、本章で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。非公開求人も含め自身の適性やキャリアビジョンに合う求人の紹介を受けたい方は、ぜひJACにご登録ください。転職支援のプロであるコンサルタントが、丁寧なヒアリングを通じて適性やご希望に沿う求人をご紹介いたします。

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SCMコンサルタントへの転職で有利となる資格

SCMコンサルタントの転職市場では、以下の資格を取得しておくと有利です。

・SAP認定コンサルタント

・Anaplan Certified Solution Architect

・Kinaxis Certified RapidResponse Author

・PMP(Project Management Professional)

・TOEIC

ここから、各資格について解説します。

SAP認定コンサルタント

SAP認定コンサルタントは、SAPソリューションの導入・運用に関する専門スキルを証明する資格です。SCMコンサルタントの求人でも「SAP ERP導入経験」が重視されており、資格保有者は転職市場で大きなアドバンテージをもちます。

取得には専用トレーニングや実務経験が必要で、難易度は高めです。学習期間は3〜6カ月程度で、試験は英語が中心です。

参照:SAP「SAP 認定資格とは」

Anaplan Certified Solution Architect

Anaplan Certified Solution Architectは、Anaplanプラットフォームを活用した業務設計やモデリング力を認定する資格です。SCM領域での予算管理・需給計画プロジェクト案件で需要が増えており、プロジェクトリーダーや設計担当の転職に有利です。

取得難易度は中級〜上級で、3〜6カ月の試験対策や実務演習が求められます。

参照:Anaplan「Certification programs」

Kinaxis Certified RapidResponse Author

Kinaxis Certified RapidResponse Authorは、Kinaxis RapidResponseシステムの構築・運用・モデリングスキルを認定する資格です。SCMコンサル案件の求人要件として記載されることも多く、グローバルSCMの最適化プロジェクトで強みになります。

認定取得には公式トレーニング(2〜4カ月)や実務経験が必要で、難易度は初級〜中級です。

参照:Kinaxis「Certification」

PMP(Project Management Professional)

PMPは、プロジェクトマネジメントの知識・実践力を認定する世界標準資格です。SCMプロジェクトのマネジメント能力を証明でき、複数部門横断型案件やグローバル案件での転職評価が高まります。

難易度は高く、実務経験3年以上と35時間の研修受講が必要で、学習期間は3〜6カ月が目安です。

参照:一般社団法人 PMI日本支部「PMP資格について」

TOEIC

TOEICは、ビジネス英語力を証明する資格で、SCMコンサル求人ではスコア800点以上が基準となることが多い傾向です。海外拠点連携やグローバルSCM構築案件の応募時に必須となり、転職時の重要度が高い資格といえます。

難易度は習熟度によって異なりますが、英語学習経験があれば1〜3カ月の対策でスコアアップ可能です。

参照:IIBC「TOEIC」

SCMコンサルタントのキャリアパス

SCMコンサルタントのキャリアは、コンサルファームでの昇格や事業会社への転身、他分野コンサルへの展開、独立、グローバル責任者など、さまざまです。ここでは、5つのキャリアパスをご紹介します。

コンサルティングファームでのマネジメント層への昇格

SCMコンサルタントからスタートし、コンサルティングファームでマネージャーやパートナーといった上位職へキャリアアップする道があります。このキャリアパスは、論理的思考力や組織マネジメントに関心があり、複数の業界・顧客を相手にリーダーシップを発揮したい方に適した選択肢です。
日々のコンサル案件で深い専門知識とコミュニケーション力を磨き、部門横断の大規模プロジェクト経験や成果を重ねることで昇格の道が開けるでしょう。

事業会社のSCM部門・経営企画への転身

コンサルティングで得た知見と改善スキルを活かして、メーカーや小売・物流などの事業会社でSCM責任者や経営企画、社内コンサル部門へと転身する例もよくみられます。現場の意思決定や全体最適に興味があり、実働部門で組織変革を推進したい方に最適です。まずはコンサルで幅広く成果を積み、業界知識と変革実績を強みに転職活動を行うのが一般的です。

  • SCMの転職事情|難易度や成功のポイントとは

    製造業の企業において、必要な部品や資材を調達するポジションがSCM(サプライチェーンマネジメント/調達購買)です。近年はデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)の影響を受け、ソフトウェア分野にも調達の幅が広がってい… 続きを読む SCMの転職事情|難易度や成功のポイントとは

他領域コンサルタントへのキャリアチェンジ

SCM領域で培ったプロジェクト推進力や業務改革経験をもとに、ITコンサルや戦略コンサル、業務コンサルなどの他分野に移るパスもあります。新規事業開発やDX推進など幅広い課題解決へ関与したい志向の方に適しています。さまざまなクライアント案件を手がけて汎用的なコンサルスキルを磨き、実績を積み上げることで転身しやすくなるでしょう。

フリーランスコンサルタントとして独立

大手ファームや事業会社で実績を積んだ後、独立して複数企業を顧客とするフリーランスSCMコンサルタントになるという選択肢もあります。自律的にクライアント支援をしたい方や、自分の裁量で案件選定・報酬交渉をしたい志向の方に適しています。実務経験・プロジェクト成果・ネットワークを築いたうえで、独立を目指すことが一般的です。

グローバルサプライチェーン責任者

グローバル指向・語学力を活かして、多国籍企業のサプライチェーン担当役員や海外事業本部へ進むキャリアも一般的です。海外拠点管理や国際物流改革、新興国プロジェクトなど広い視野で活躍したい方に適しています。まずは国内外案件でグローバルプロジェクトの経験を積み、語学力・異文化対応力・ネットワークを高めることで上級職を目指しましょう。

SCMコンサルタントの転職を成功させる5つのポイント

SCMコンサルタントの転職成功率を上げるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

・SCM実務経験・プロジェクト経験を提示する

・戦略的思考力・分析力をアピールする

・IT・システム導入経験を強調する

・プロジェクト成果を定量的に示す

・転職エージェントを活用する

ここから、各ポイントについて解説します。

SCM実務経験・プロジェクト経験を伝える

SCMコンサルタントの転職活動では、購買・生産・ロジ・販売・在庫管理などの現場実務やプロジェクト型業務の経験を、「全体最適」「業務改善」「チェンジマネジメント」といった価値に変換することが重要です。さらに、リーダー経験や問題解決力を数値やエピソードで伝えることで、コンサル現場でも通用する汎用スキルとしてアピールできます。

戦略的思考力・分析力をアピールする

SCMコンサルタントの転職では、事業会社での改善策立案や、論理的な課題抽出・解決アプローチが問われます。これまでの業務の中で「業務効率化」「在庫回転率向上」「コスト最適化」など、改善成果の根拠や考え方をエピソードとして語り、戦略構築・分析力を積極的にアピールしましょう。

IT・システム導入経験を強調する

SCM領域では、ERP/基幹系システムやBIツール、AI・IoTの導入実績や活用経験が高く評価されます。そのため、IT戦略や業務設計、システム構築プロジェクト参画事例がある場合には、導入目的・成果・自身の役割を分かりやすくまとめて差別化ポイントにしましょう。

プロジェクト成果を定量的に示す

SCMコンサルタントとしての転職成功には、過去のプロジェクト経験や業務改善への貢献を数字で明確に表現する力が不可欠です。例えば、「在庫削減率20%達成」「物流コスト10%ダウン」「ERP導入による業務工数30%削減」など、成果を定量的かつ具体的に提示することで自らの能力を客観的に証明できます。

転職エージェントを活用する

効率的に転職活動を進めるには、情報収集や面接対策を含め、転職エージェントの活用が有効です。書類添削や非公開求人紹介、業界動向情報など幅広くサポートを受けることで、希望に合ったキャリアパスが描きやすくなります。業界習慣や面接のコツも事前に知ることが可能です。

SCMコンサルタントの転職事例

ここからは、JACを活用してSCMコンサルタントへ転職した事例をご紹介します。

年収1,350万へ。経営知見×IT戦略で実現した、戦略コンサルタントへの転身

Nさん(30代後半/男性)

業種職種年収
転職前経営コンサルティング経営コンサルタント1,250万円
転職後SCMコンサルティング戦略コンサルタント1,350万円

Nさんは、経営課題の解決支援に豊富な実績をもつコンサルタントです。これまで中堅・中小企業を中心に、財務分析や営業戦略、人事制度設計など、企業の根幹に関わる領域で多面的な支援を行い、数多くの組織変革を成功に導いてきました。特に、財務データを基盤とした改善計画の策定や、営業力強化に向けた戦略立案、評価制度の構築など、経営層と伴走しながら実行まで支援するスタイルで高い評価を得ています。
さらに、拠点責任者としてP/L管理や採用・育成を担い、組織運営の安定化とメンバーの成長を両立させるなど、プレイヤーとマネジメントの両面で成果を上げてきた方です。

JACのコンサルタントは、Nさんの財務・営業・人事の幅広い知見に加え、経営層との折衝力やプロジェクト推進力を高く評価し、戦略コンサルティング領域で活躍できるポジションをご提案しました。新しい環境では、従来の経営改善にとどまらず、IT戦略やシステム再構築を含む大規模な企業変革に関与。経営とテクノロジーを融合させ、より上流での戦略立案やプロジェクトマネジメントを担うことで、これまで培ったスキルをさらに発展させるキャリアステップを実現されています。

事業会社からコンサルへ。40代PMが挑む、SCM戦略とDX実装への転身

Rさん(40代後半/男性)

業種職種年収
転職前製造業SCMプロジェクトマネージャー900万円
転職後コンサルティング会社SCM改革コンサルタント1,000万円

Rさんは、製造業におけるSCM領域で長年にわたり業務改革をリードしてきた経験豊富なスペシャリストです。サプライチェーン全体の最適化やBCP体制の構築、在庫・リードタイム削減など、事業継続性と効率化の両立に大きく貢献してこられました。現場と経営の双方をつなぐ視点で改善を進め、安定的な成果を上げてきました。

JACのコンサルタントは、RさんのSCM改革に関する深い知見と、複雑なプロジェクトを推進するリーダーシップに着目し、コンサルティング組織のポジションをご提案しました。新しい環境では、従来の業務改善にとどまらず、戦略策定からDX実装までを担う役割に挑戦。最新テクノロジーを活用しながら、サプライチェーンの高度化やデータドリブン経営の実現に向けたプロジェクトをリードすることで、これまで培ったスキルをさらに発展させるキャリアステップを実現されています。

SCMコンサルタントへの転職なら、JAC Recruitmentへ

JACにはコンサルティング業界に精通した専任コンサルタントが多数在籍し、企業の最新ニーズや業界動向を日々把握しています。各職種・業界に特化したきめ細かいコンサルティングにより、希望者の実績やスキルを活かせるポジションを独自に提案できることが、JACの強みです。

求人票に現れない組織の実情や役割、現場課題にまで踏み込んだ情報提供と、総合的な転職支援により、SCMコンサルタント転職希望者をサポートします。転職後の活躍を見据えたキャリア形成支援や面接対策も万全で、業界専門性を活かした長期的サポートを実現しています。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

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