デジタル庁の設立や自治体システム標準化など大型プロジェクトが進む中、パブリックセクターを支援する専門職が注目を集めています。行政DXやGovTech市場の拡大により、コンサル、監査法人、IT・クラウドベンダーなどで採用が活発化。公共性の高い領域で専門性を発揮したい方にとって、多様なキャリア機会が広がっています。
本記事ではJAC Recruitment(以下、JAC)が、パブリックセクターの定義や注目度が高まっている背景、関連ポジションの業務内容、最新の求人動向、「パブリックセクター支援」というキャリアの特徴を詳しく解説します。
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目次/Index
パブリックセクターとは?その定義と対象範囲
パブリックセクターは、行政機関に限らず公共サービスを担う幅広い組織を指します。ここでは、その対象範囲と構成要素を整理し、関連する概念との違いを解説します。
- ●パブリックセクターに含まれる組織の定義
- ●パブリックセクターと「ガバメントセクター」の違い
パブリックセクターに含まれる組織の定義
パブリックセクターは、公共サービスを提供する組織を階層ごとに捉えると、理解が深まります。
最上位に位置するのは中央省庁で、国家運営に関わる政策立案と執行を担います。内閣府や各省庁が含まれ、国全体の方向性を決める役割をもつ点が特徴です。
次に地方公共団体があります。都道府県や市区町村が該当し、住民に最も近い行政サービスの提供に取り組みます。地域の実情に即した施策を実行できる点が強みです。
三つ目の層は独立行政法人、国立大学法人、公的病院です。特定領域に関する専門的な公的サービスの提供に特化しています。また、政策の実施機能を分離することで、専門性の高い運営を可能にします。JICAや国立大学法人、自治体病院などがここに分類されます。
四つ目は特殊法人や認可法人です。政策金融やインフラ整備など、公共性をもつ特定の機能を提供することを目的としている点が特徴です。日本政策投資銀行や旧公団系インフラ組織が含まれます。
最後に、広義では公益法人やNPO/NGOもパブリックセクターに分類される場合があります。営利を目的としないものの、公共性の高いサービス提供を行う点が共通しています。ただし、狭義のパブリックセクターには含めない定義も存在するため、文脈に応じた理解が求められます。
パブリックセクターと「ガバメントセクター」の違い
ガバメントセクターは政府機関に限定されます。一方、パブリックセクターはより広い概念として用いられます。ガバメントセクターの中心は中央省庁や地方自治体です。これらは法律に基づく行政権限をもち、政策の立案と執行を担います。行政委員会なども含まれ、狭義の政府機能を指す点が特徴です。
一方でパブリックセクターは、ガバメントセクターを包含しつつ、公共性をもつ多様な組織を対象にします。独立行政法人や国立大学法人、公的医療機関、特殊法人、公的企業など、政府と異なる法人格をもちながら公的サービス提供を担う組織が含まれます。さらに公益法人やNPOなど、民間でありながら公共性の高い活動を行う組織を含める場合もあります。
パブリックセクターが注目されている背景
パブリックセクターがあらためて注目されている背景には、コロナ禍で顕在化した行政の対応遅れと、少子高齢化をはじめとする構造課題が背景にあります。パブリックセクターを支えるデジタル関連業務は、社会的意義と市場性を両立したフィールドとして、専門性をもつ方からの注目度が高まっています。
- ●国家課題解決の切り札として「行政DX」が急務なため
- ●「GovTech市場」が安定的かつ巨大な市場であるため
国家課題解決の切り札として「行政DX」が急務なため
行政DXが急務とされる根底には、コロナ禍での行政機能の遅れと、少子高齢化という長期の構造課題があります。給付金手続きの遅延などにより、紙と対面に依存した行政の限界が明らかになりました。また、少子高齢化に伴う人員・財源の制約から、従来の運営手法では行政サービスの維持が困難になるという認識が広がっています。
この課題に対する国家レベルの解として設立されたのがデジタル庁です。デジタル社会実現重点計画では、デジタルファースト、ワンスオンリー、コネクテッド・ワンストップという三つの原則が掲げられています。方向性は、行政手続きの起点をデジタルに切り替えることです。あわせて、同じ情報を何度も提出させない仕組みに改め、複数機関にまたがる手続きを一体で完結させます。これにより行政サービスの利便性向上と業務効率化を同時に進める狙いがあります。
実行段階で鍵となるのは、ガバメントクラウド、自治体システムの標準化、マイナンバーの活用という三つの柱です。ガバメントクラウドでは、全国共通のクラウド基盤上で行政システムを運用する構想が進み、AWSやGoogle、Oracleなどのクラウドが採用されています。自治体システム標準化では、住民基本台帳や税務など二十業務を対象に、全自治体が共通仕様に移行することが求められています。マイナンバー活用の拡大も、行政データを安全かつ効率的に連携させるための重要な仕組みです。
これらの大規模な変革は行政内部だけでは完結しません。クラウドベンダー、SIer、コンサルティングファームなど、民間企業の専門性への依存度が高まっています。そのため、要件定義からシステム設計、移行プロジェクトのPMO、業務プロセス改革の支援まで、多岐にわたる案件が発生しています。結果として行政DXは国家課題の解決と民間側のビジネス機会が結びつく領域となり、高い専門性をもつ方にとって魅力的なキャリアの選択肢になりつつあります。
「GovTech市場」が安定的かつ巨大な市場であるため
行政DXの基盤となるGovTech市場は規模と安定性の両面で注目されています。GovTechはGovernmentとTechnologyを組み合わせた概念であり、政府や自治体などの公共部門を対象に、デジタル技術を用いて行政サービスや業務プロセスを高度化するソリューション全般を指します。住民向けサービスのオンライン化から、基幹系システムの刷新、データ活用基盤の整備まで対象は広く、国内のIT市場の中でも継続的な需要が見込まれる領域です。
日本国内の公共IT市場を俯瞰すると、その規模の大きさがよく分かります。地方自治体向け市場は約6,800億円、官公庁全体では約2.5兆円規模とされ、すでに兆円単位の需要が存在します。さらに行政DXを推進するデジタル庁の予算を見ると、国家としてのコミットメントの強さがうかがえます。令和七年度の当初予算は4,752億円であり、令和八年度の概算要求額は6,143億円とされています。単純な前年比でも1,391億円の増加となり、大規模なデジタル投資が継続的に拡大している状況です。
この市場の特徴は、単に規模が大きいだけでなく投資の継続性が高い点にあります。国家予算は単年度主義で編成されます。一方で、自治体システム標準化の2025年度末期限やガバメントクラウドへの段階的移行など、複数年度にわたるプロジェクトを前提とする施策が多く含まれます。景気変動によって民間向けIT投資が抑制される局面でも、基幹となる行政サービスは継続が必要なため、案件の中長期的な安定性は比較的高いと考えられます。
一方でGovTech市場は参入障壁も低くありません。行政特有の調達制度や入札プロセスへの理解が求められ、厳格なセキュリティやコンプライアンス要件に対応できる体制も必要です。結果として大手SIerやコンサルティングファーム、公共分野に強みをもつベンダーが優位性を築きやすく、実績を重視する発注慣行も相まって、取引関係は長期化する傾向にあります。
この構造により、公共領域の経験や行政DXに関する知見をもつ方は、安定した案件パイプラインを得やすく、専門性を継続的に深められる環境が期待できます。単発のプロジェクトではなく、制度変更や運用フェーズまでを見据えた長期支援が求められるため、キャリアの中で公共分野に軸足を置きたい方にとって、GovTech市場は戦略的に検討しやすいフィールドといえます。
出典:デジタル庁「令和8年度予算概算要求及び機構定員要求の概要」
パブリックセクター関連の主な転職先候補
パブリックセクター関連の転職先は、大きく「公共部門そのもの」と「公共部門を民間側から支える仕事」の二つに分けられます。ご自身の専門領域と志向に応じて「政策そのものに入るのか」「政策実行や変革を外側から支えるのか」という視点で整理すると、選択肢を検討しやすくなります。
- ●パブリックセクター本体(官公庁・地方自治体・公的機関など)
- ●パブリックセクター向けコンサルティング
- ●パブリックセクター向け監査法人・アドバイザリー
- ●パブリックセクター向けIT・クラウドベンダー(AWSなど)
パブリックセクター本体(官公庁・地方自治体・公的機関など)
パブリックセクター本体は、政策立案や制度設計など行政の根幹に関わる業務が中心です。中央省庁では国家レベルの政策に携わり、地方自治体では地域住民に近い課題解決を担います。独立行政法人や公的機関では、専門領域に特化した実務を担当します。
地方自治体では、都道府県や市区町村で、地域医療、子育て支援、まちづくり、防災、観光振興、DX推進など、住民生活に直結する施策を企画・運営します。現場に近い課題を把握し、限られた財源と人員の中で優先順位を決め、具体的な事業として組み立てる力が必要です。住民や地域事業者との対話力も重要になります。
独立行政法人や公的機関(JICA、政策金融機関、国立大学法人、公的病院など)では、国の政策目標を踏まえた専門領域の実務を担います。国際協力、環境・エネルギー、研究開発、公的金融、医療提供など、テーマごとにミッションが明確であり、高度な専門性とプロジェクトマネジメント力が求められます。
民間からの転職では経験者採用や任期付きポストが拡大しており、デジタル、ファイナンス、コンサル、事業会社での企画経験などを評価するケースが増えています。必要なスキルとしては、政策や制度を読み解くリテラシーに加え、定量・定性の両面で課題を整理する分析力や、多様な関係者と合意形成を進める調整力、長期視点で粘り強く取り組む姿勢が挙げられます。一般的に報酬水準は民間大手より抑えられる傾向にありますが、国家や地域に対する貢献実感や、マクロな視座の獲得という点で独自の価値をもつキャリアといえます。
パブリックセクター向けコンサルティング
パブリックセクター向けコンサルティングは、官公庁や自治体、独立行政法人などをクライアントとし、政策立案支援から制度設計、業務改革、DX実装までを一気通貫で支援する仕事です。代表的な組織として、Big4系コンサルティングファーム、戦略系ファーム、総合系・IT系コンサルティングファーム、シンクタンクなどが挙げられます。それぞれ強みは異なりますが、公共政策と民間ビジネスの両方を理解し、行政の制約条件を踏まえたうえで現実的な解決策を提示する点は共通しています。
具体的な業務としては、政策立案・制度設計の検討支援、エビデンスに基づく調査・分析、行政手続きのBPR(業務プロセス改革)、自治体DXロードマップの策定、ガバメントクラウド移行に向けた構想策定・要件定義、PMO支援などがあります。複数年度にわたる大型プロジェクトが多く、官庁内の複数部署や他省庁、民間ベンダーなど、多数のステークホルダーを束ねる役割を担うことも一般的です。
民間出身の方にとっては、事業会社での企画・新規事業・DX経験や、他業界向けコンサルティング経験を公共領域に横展開しやすいフィールドです。社会課題の解決に直接関わりつつ、民間コンサルティングの報酬水準や成長環境も維持したい方にとって、適した選択肢といえます。
パブリックセクター向け監査法人・アドバイザリー
パブリックセクター向けの監査法人・アドバイザリーでは、会計・監査の専門性を基盤に、公的機関の財務の透明性や業務の効率性向上を支援します。主な担い手はBig4を中心とした大手監査法人です。中央省庁、地方自治体、独立行政法人、公益法人、学校法人、公的医療機関などを対象に業務を行います。従来の財務諸表監査に加え、内部統制評価、ガバナンス体制の高度化支援、制度改正への対応支援など、役割は多岐にわたります。
具体的な業務としては、公会計や基金管理に関する監査が挙げられます。加えて、地方公会計制度の導入・運用支援、PFI・PPPスキームに関する会計処理の助言、補助金・助成金の適正な執行状況の確認、内部監査機能の高度化支援なども行います。近年は、行政DXやデータ活用に伴い、統制やリスク管理の高度化に関するアドバイザリーも拡大しています。その結果、会計の枠を超えた支援が求められるケースが増えています。
求められる要素の一つとして、公共クライアント特有の意思決定プロセスに合わせたコミュニケーション力が重要です。指摘事項を単なる批判ではなく改善提案として伝え、組織としての納得感を得ながら是正につなげる姿勢が求められます。監査で得た知見をもとに、アドバイザリー案件に関与するクロスアサインも多いため、プロジェクトベースでの働き方に適応できる柔軟性も必要です。公共性と専門性を両立させたい会計プロフェッショナルにとって、長期的な専門キャリアを築きやすいフィールドとなります。
パブリックセクター向けIT・クラウドベンダー(AWSなど)
パブリックセクター向けIT・クラウドベンダーは、行政DXの技術基盤を支える立場として重要性が高まっています。代表的な企業として、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Oracle Cloudなどのパブリッククラウドベンダーに加え、公共分野に特化した国内ITベンダーやSIerが挙げられます。ガバメントクラウドの認定事業者や、そのうえで動く業務システムを構築するパートナー企業が、公的機関のDXを支える中核的な役割を担います。
具体的な業務は二つのレイヤーに整理できます。第一に、インフラ・プラットフォームレイヤーです。ガバメントクラウド向けのクラウドサービス提供、セキュリティ要件に対応した環境設計、災害対策や可用性設計、ID管理基盤の構築などが含まれます。第二に、アプリケーション・業務レイヤーです。住民情報、税務、福祉、子育て支援などの基幹業務システムを、標準仕様に沿って再構築し、既存オンプレミス環境からの移行を支援します。
求められるスキルは純粋な技術力だけではありません。クラウドアーキテクチャに関する深い理解や、セキュリティ・ネットワークの知識は前提として必要です。そのうえで行政特有の要件(法令遵守、データ保護、水際対策、入札要件など)への理解と、非技術系の担当者にも分かりやすく説明するコミュニケーション力が重視されます。要件定義から移行計画策定、ベンダーコントロールまで担うプロジェクトマネジメント力も重要です。
クラウドベンダーや公共向けSIerの多くは、パブリックセクター専門の組織やチームを設置し、行政DX案件に集中的に取り組んでいます。全国一七四一自治体の基幹システム移行や、各省庁の大型刷新プロジェクトなど、数年単位で継続する案件が多いため、長期的に知見を蓄積しやすい環境です。テクノロジーの専門性を生かしつつ、社会インフラを支える実感を得たい方にとって、有力な転職先候補となります。
パブリックセクター関連ポジションの最新転職・求人情報
パブリックセクター関連ポジションの求人は、行政DXやガバメントクラウド移行、自治体システム標準化の進展にともない、幅広い職種で採用が活発です。
特にコンサルティングファームでは戦略・IT・アドバイザリー領域の募集が多く、PMOやBPR、DX推進といった上流工程を担うポジションが中心です。監査法人でも公会計・ガバナンス強化・内部統制支援の需要が継続しており、専門性を軸にしたキャリア形成が可能です。
応募条件を見ると、公共向けプロジェクト経験やプロジェクトマネジメント経験を必須とする求人が中心で、英語力を優遇条件とするケースも増えています。全体として、行政DXを起点に多様な組織で採用が拡大しており、公共領域で専門性を発揮したい方にとって魅力的な求人が揃っています。
ここからは、パブリックセクターに関する最新求人・転職情報を紹介します。なお、本記事で紹介している求人はJACが取り扱う求人の一部です。JACが取り扱う求人は大半が非公開となっています。そのため非公開求人も含めパブリックセクター関連の求人紹介を受けたい方は、ぜひJACにご相談ください。転職支援のプロであるコンサルタントが、丁寧なヒアリングを通じて適性や希望に沿う求人を紹介いたします。
●外資系大手コンサルファーム:【日本・地域のDXを牽引】パブリックセクターコンサルタント
●Nutanix Japan合同会社:Account Manager – Public Sector(官公庁/首都圏自治体)
●パブリックセクターコンサル:シニアコンサルタント~マネージャー
●日系総合コンサルファーム:Publicセクター コンサルタント
●非公開:【G&PS/I&CP】インフラ・公共セクターアドバイザリー/Infrastructure & Capital Projects
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2026年1月最新)
コンサルティング・ITの専門家が選ぶ「パブリックセクター支援」というキャリア
パブリックセクター支援は、コンサルティング・ITの専門性を生かしながら、国家レベルの課題解決に関与できる点で特別なキャリア領域です。高い公共性と専門性を両立できるため、キャリアの新たなステップとして注目度が高まっています。
- ●パブリックセクター支援ポジションで働く魅力
- ●転職前に知るべきパブリックセクターの特性
- ●生かせる専門スキルと英語力がキャリアに与える影響
パブリックセクター支援ポジションで働く魅力
パブリックセクター支援の魅力は、大きく三つに整理できます。
第一に、国家的課題の解決に直接関与できる点です。行政DX、社会保障、インラフ、防災といったテーマは国民生活に直結しています。そのため、自身の仕事が社会全体に波及する実感を得やすい領域です。民間企業の一事業に留まらず、国や自治体の制度や仕組みそのものを変える取り組みに携われる点は、この領域ならではの経験価値があります。
第二に、巨大な国家予算を背景とした最先端プロジェクトに参画できる点です。ガバメントクラウド、自治体システム標準化、サイバーセキュリティ強化、データ連携基盤の整備など、数百億〜数千億円規模の大型案件が多い領域です。技術・業務・制度が絡み合う複雑なテーマに挑戦できます。プロジェクトの規模が大きいほど、要件定義やPMO(プロジェクトマネジメント支援)、業務改革といった上流工程の経験を積みやすくなります。その結果、長期的な成長につながります。
第三に、行政のトップ層と直接議論できる点です。中央省庁の課長級・審議官級や、自治体の首長・部局長クラスと調整・提案を行うことで、政策全体の方向性を理解しながら働く視座を養えます。この経験は、民間企業では得にくいマクロ視点の思考力やステークホルダー調整力を磨く機会となり、キャリア全体で大きな資産となります。公共性の高いテーマに向き合いながら、自身の専門性を高めたい方にとって、非常に魅力のある選択肢です。
転職前に知るべきパブリックセクターの特性
パブリックセクターは民間企業とは意思決定構造が大きく異なります。そのため、事前の理解が重要です。まず、行政は合議制で進むため、民間のように個人の裁量で意思決定が行われることは少ない点が特徴です。
行政では、法令や予算、関連省庁との調整を前提に進めます。そのため、スピード感よりも手続きの正確性と合意形成が重視されます。予算の単年度主義も特徴です。そのため、年度末に向けて業務量が増加し、翌年度の計画策定に合わせた進行管理も必要になります。
さらに行政特有のルールへの対応も欠かせません。入札制度の理解は必須です。また、提案書を作成する際には、行政文書の形式や表現に専門的な配慮が求められます。セキュリティやコンプライアンス要件は、民間以上に厳格です。情報管理やアクセス権限の取り扱いが細かく定められている点も、特徴の一つです。これらの要件を踏まえ、プロジェクトを適切に運営する姿勢が重要になります。
また、国会会期中や予算編成期など、行政スケジュール特有の繁忙期が存在します。重要案件が集中する時期には、民間向けプロジェクト以上にハードな働き方になる可能性があります。そのため、スケジュール管理や体力面の備えが必要です。公共領域ならではの構造を理解した上で取り組めば、行政と民間を橋渡しする専門家として価値を発揮しやすくなります。
生かせる専門スキルと英語力がキャリアに与える影響
パブリックセクター支援では、民間企業向けのコンサルティングやITプロジェクトで求められるスキルに加え、パブリックセクター特有の能力も必要になります。中心となるのは、多様なステークホルダーとの調整力です。行政内部の複数部署、地方自治体、他省庁、外部ベンダー、さらには国民生活に関わる関係者など、調整の対象は非常に広範です。それぞれの立場や制約を踏まえた合意形成を行う力は、公共領域でのプロジェクト成功の鍵になります。
ITスキルや業務設計力も重要です。ガバメントクラウド移行、システム標準化、セキュリティ強化などのテーマでは、クラウド、ネットワーク、データ関連の知識が求められます。さらに、BPRや業務要件整理、PMOの経験は行政プロジェクトでもそのまま生かせます。
また、英語力はキャリアの幅を大きく広げます。英語力は、海外の先進事例や政策研究のリサーチ、国際機関との協働プロジェクト、外資系コンサルやグローバルファームの案件に関わる際に、強い武器になります。特に国際開発、インフラ海外展開、デジタル政策の分野では、英語力がキャリアの進展に直結しやすい傾向があります。
こうした専門スキルを組み合わせることで、行政DXに精通したコンサルタントやITアーキテクトとしての市場価値が高まり、長期的に公共領域でキャリアを築くことが可能になります。
パブリックセクター関連ポジションへの転職なら、JAC Recruitment
行政DXの加速や制度改革の進展により、パブリックセクター関連のキャリアは、専門性をもつ方が力を発揮しやすい領域として存在感を高めています。
国家や自治体の仕組みを支える役割である以上、求められるスキルや経験は高度です。しかし、その分だけ社会への影響度が大きく、長期的な視座を獲得できる点に魅力があります。一方で、民間とは異なる採用基準や評価軸が存在するため、適切な情報を得て臨むことが転職成功の鍵となります。
JACは、官公庁や公共向けコンサルティング、ITベンダーなど、多様な組織の採用動向や求められる要件を熟知しています。応募先ごとの特徴や転職市場の変化を踏まえ、公共領域で一人ひとりの経験を価値ある形にどう生かせるかを丁寧に整理したうえで、最適な選択肢をご提案します。
パブリックセクターで新たな可能性を切り開きたい方は、ぜひJACにご相談ください。

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