ファシリティエンジニアの転職事情|年収相場や求められるスキル経験を解説

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公開日:2026/01/19 / 最終更新日: 2026/01/19

カーボンニュートラルやSDGsへの対応が急務となる中、省エネ・CO2削減を推進する企業が増加しています。さらに、デジタル化の加速によりデータセンターの新設・拡張が進み、ファシリティエンジニアの転職市場が活況を呈しています。環境対応×インフラ整備の両軸で、今まさに注目の職種です。

そこで本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が、ファシリティエンジニアの求人動向や求められるスキルなど、昨今の転職事情について詳しく説明します。

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ファシリティエンジニアの転職動向

JACが扱うファシリティエンジニアの求人を見ると、転職市場には以下の傾向が見られます。

データセンターや半導体製造拠点関連の求人が増加

AI技術の進化やスマートフォンの普及、クラウドサービスの利用拡大により、データセンターのニーズが急速に高まっています。現在は首都圏だけでなく、地方都市でもデータセンターの建設が進んでおり、サーバーの安定稼働には、電源や空調、監視システムの運用を担うファシリティエンジニアが欠かせません。

また、半導体製造工場でも同じようにファシリティエンジニアの求人が増加しています。

製造工場の老朽化に伴う設備の刷新に伴う募集も増加

24時間、365日体制で稼働する製造業の工場も、ファシリティエンジニアが活躍できるフィールドです。バブル期と呼ばれる1980年代後半から1990年代初頭にかけて建設された製造工場が老朽化し、現在は、積極的に工場のリニューアルが進められています。設備の更新とともに、省エネや脱炭素化、デジタル化を推進する企業が増えていることもニーズ増加の理由です。

海外拠点新設にともなうファシリティエンジニアの募集も

経済のグローバル化が進む中、海外の工場やプラントの新設・改修の動きも活発化しています。こうした拠点の立ち上げや改修には、工場インフラや設備の設計を担うファシリティエンジニアが必要です。加えて、海外プロジェクトのマネジメント経験や海外施工業者との調整経験が求められるケースも多く見られます。

ファシリティエンジニアに求められるスキル・経験・マインド

JACが取り扱うファシリティエンジニアの求人情報を見ると、次のようなスキル、経験、マインドをもつ方が歓迎されています。

製造拠点やデータセンターの新設や移転プロジェクトの推進経験

製造拠点やデータセンターの新設や移転、リニューアル案件が相次いでおり、こうした建設プロジェクトの経験者を歓迎する求人が目立ちます。

特に電気設備や機械設備の設計経験、設備工事でのコスト削減ノウハウをもつファシリティエンジニアは高く評価されるでしょう。また、設計事務所での就業経験も歓迎される傾向です。

電機・空調・給排水衛生設備の設計や設計監理の経験

データセンターや工場では、電気、空調、給排水衛生設備が不可欠です。複数設備の設計や設計監理の実務経験がある方は、建物全体のインフラ構成やインフラ設備間の関係を把握できるため、即戦力として高い期待が寄せられます。さらに、外部業者との調整経験がある場合は、より高く評価される傾向です。

省エネ施策やCO2削減施策の立案・実行経験

製造業やエネルギー業界では、カーボンニュートラルへの対応が求められており、各社が省エネやCO2の削減に注力しています。新設やリニューアルする設備でも、省エネやCO2削減を目指す事例が多く見られます。このため、省エネやカーボンニュートラルに取り組んだ経験を歓迎する求人も目立ちます。

ファシリティエンジニアの想定平均年収は757.7万円

JACの2023年1月から2025年9月の実績によると、ファシリティエンジニアの平均年収は757.7万円です。ボリュームゾーンは800万円~900万円となっています。

役職別に見ると、管理職の平均年収は921.4万円で、メンバー職と比べて約200万円の差があります。しかし、マネジメント職でなくても、30代前半で900万円近い年収で転職に成功した方もいます。つまり、この職種は年齢や経験よりもスキルが重視される傾向があるといえるでしょう。

また、日系企業と外資系企業を比較すると、外資系企業の方が平均年収は高くなっています。

役職平均年収
メンバークラス711.0万円
管理職921.4万円
平均年収
日系企業715.2万円
外資系企業868.3万円

※当社実績(2023年1月~2025年9月、想定年収)より

ファシリティエンジニアの最新求人情報

JACが取り扱うファシリティエンジニア求人の一例をご紹介します。

Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社:ファシリティエンジニア

LINEヤフー株式会社:ファシリティエンジニア

大手総合エンジニアリング企業:建築設備(空調・給排水・自動制御等)技術者

大手総合化学メーカーエンジニアリング会社:設備管理エンジニア

非公開:設備管理エンジニア ~データセンター等クライアント先施設の設備管理~

※掲載されている求人の中には、募集が終了している場合がございます。あらかじめご了承ください。(2026年1月現在)

なお、JACが取り扱う求人の7割は、一般に詳細情報を公開できない非公開求人です。非公開求人は、JACに登録いただいた方のみにご紹介が可能です。登録いただいた方には、ご経験やご希望を伺い、非公開求人も含めた豊富な求人の中から最適な求人をご紹介します。ファシリティエンジニアへの転職をご検討の際には、JACにご相談ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

ファシリティエンジニアへの転職で有利となる資格

ファシリティエンジニアの求人では、電気や設備関連の資格保有を必須・歓迎としている企業も多く見られます。また、資格が応募要件でない場合でも、有資格者は高く評価されるため、以下のような資格の保有は、転職時のアドバンテージとなるでしょう。

電気主任技術者(第一種・第二種・第三種)

電気主任技術者は、電気事業法で定められている国家資格です。高圧で受電するビルや工場では、事業所ごとに電気主任技術者を選任する義務があります。電気主任技術者は第一種、第二種、第三種の3段階に分かれており、第一種であればすべての事業用電気工作物を取り扱うことができます。

参照:電気主任技術者

電気工事施工管理技士(1級・2級)

電気工事施工管理技士は、電気工事の施工計画作成や管理、工事現場における工程・品質・原価・安全管理などが行える国家資格です。1級と2級に分かれており、1級取得者は、特定建設業の営業所専任技術者または監理技術者になることができます。また、2級取得者は一般建設業における営業所の選任技術者または主任技術者の要件に該当します。

参照:電気工事施工管理技士

建築設備士

建築設備士は、建築士に建築設備の設計や工事監理に関する助言が行える資格です。試験は、学科試験と設計製図による試験があります。

参照:建築設備士

エネルギー管理士

エネルギー管理士は、エネルギー使用量管理や省エネ推進を担う国家資格です。一定規模以上の工場では、エネルギー管理士を取得する管理者の選任が義務付けられています。資格は国家試験の受験か認定研修の受講によって取得可能です。

参照:エネルギー管理士

ファシリティエンジニアのキャリアパス

ファシリティエンジニアには多様なキャリアパスがあります。一般的には、技術を極めるスペシャリストへの道か、マネジメント業務を目指す道に大別されます。

設備運用のスペシャリストを目指す

設備の運用や保守の経験を重ね、設備保全マネージャーやチーフエンジニアなど、現場で設備の安定稼働を支えるスペシャリストを目指すことが可能です。IoTやBEMSなど最新技術を活用し、設備運用領域で活躍したい方に向いています。

設備新設やリニューアルのプロジェクトマネジメントを目指す

設計業務に深く関わりたい方は、新設やリニューアルのプロジェクトマネージャーを目指すことも可能です。設計監理や施工管理、コスト・工程管理など幅広い実務に携わることができます。外部関係者との調整などコミュニケーション力も求められるポジションです。

ファシリティマネジメント職を目指す

拠点全体の最適管理や経営資源として施設をより有効活用するための提案を行うファシリティマネジメント職も目指せます。コストの最適化や環境認証取得など、エンジニアの知識を生かした幅広い活躍が可能です。

ファシリティエンジニアの転職を成功させる3つのポイント

ファシリティエンジニアへの転職を成功させるための3つのポイントについて解説します。

1.法令対応や安全衛生管理に関する知識・経験のアピール

建築基準法や消防法、電気事業法、省エネ法、労働安全衛生法など、ファシリティエンジニアには、各種法令に基づいた運用能力が求められます。法令違反は操業停止などのリスクにつながるため、法令を順守した運用経験を積極的にアピールしましょう。

2.技術力+マネジメント能力+事業理解のアピール

技術的な実務経験だけでなく、事業全体を理解したうえで、戦略的に設備マネジメントを行った経験は高く評価されます。ファシリティエンジニアとして稼働率の改善や省エネ、コスト削減などの成果を具体的な数値とともにアピールすると効果的です。

3.トレンドに関する関心と学習意欲の強調

現在、設備管理の分野では、カーボンニュートラルや省エネ法対応、再生エネルギーの導入、IoTの活用、遠隔監視などが注目を集めています。これらの対応経験は、転職時の大きな武器となります。たとえ実務経験がない場合であっても、新しい技術への関心や成長意欲をアピールすることは評価につながります。転職理由を示す際には、新分野や技術の習得意欲を積極的に伝えましょう。

ファシリティエンジニアの転職事例

JACのサポートでファシリティエンジニア職へ転職された方の事例を紹介します。

化学メーカーの生産技術職からエネルギー関連のファシリティエンジニアへの転職

Jさん(男性/30代後半)

 業種職種年収
転職前化学メーカー生産技術850万円
転職後エネルギー開発・生産ファシリティエンジニア900万円

Jさんは大学院修了後、一貫して工場の設計から施工管理、設備立ち上げなどの生産技術職に携わってこられた方です。省エネプロジェクトを立ち上げ、大規模なコストダウンとCO2排出量の大幅な削減を実行。プロジェクトマネジメントの経験者でもあります。海外工場との折衝経験から、よりグローバルな環境で活躍したいと考えるようになりJACに登録されました。

JACのコンサルタントは世界各地でエネルギー開発プロジェクトを推進している企業のファシリティエンジニアの職を提案。Jさんの希望とこれまでの経験が生かせる求人であり、カーボンニュートラルの推進に力を入れるエネルギー業界なら、Jさんの強みが生きると判断しました。

海外駐在経験はなかったものの、プラント操業管理やプロジェクトマネージャーの経験、コストダウンやCO2排出削減の実績が高く評価され、見事採用につながりました。

ファシリティエンジニアへの転職なら、JAC Recruitment

施設の老朽化にともなうリニューアル工事やデータセンターの新設工事などが進む今、環境規制やカーボンニュートラルに対応できるファシリティエンジニアのニーズは引き続き高い水準を維持しています。

JACでは、転職希望者の経歴や今後への希望を丁寧にヒアリングし、経験や適正に合った求人を紹介しています。ファシリティエンジニアとして、更なるキャリアアップ目指す際には、JACにご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。