建設コンサルタントの年収ガイド|平均年収・年代別・役職別・成功事例を解説

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公開日:2025/09/03 / 最終更新日: 2025/09/04

都市インフラの再構築、災害リスクの低減、脱炭素社会の実現――こうした社会的ニーズの高まりとともに、建設コンサルタントの役割はますます重要性を増しています。技術力だけでなく、行政や民間企業との調整力、プロジェクト全体を俯瞰するマネジメント力も求められるこの職種は、専門性と実行力を兼ね備えた方にとって、次のキャリアステージとして非常に魅力的です。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の成約データをもとに、建設コンサルタントの平均年収や年代別・役職別の年収傾向、企業タイプ別の違い、年収アップを実現した転職成功事例などを解説します。現在募集中の求人情報も紹介し、キャリア形成に役立つ実践的な情報をお届けします。

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建設コンサルタントの平均年収は710.8万円、年代別年収も解説

JACの成約データによると、建設コンサルタントの平均年収は710.8万円です。年収のボリュームゾーンは600万円~900万円で、特に40代では800万円を超える水準が一般的となっています。

下記の表は年代別の平均年収ですが、企業規模や担当領域、経験によっては、30代・40代でも年収1,000万円以上のオファーが提示されることがあります。40代で年収がピークを迎える傾向があり、専門性やマネジメント経験が年収に大きく影響します。

特に、「都市開発」「インフラ整備」「海外案件」などの大型プロジェクトに関わるポジションでは、年収が大きく広がる傾向が見られます。これらのポジションでは、英語力を活かしたグローバル対応や、より高度な専門性を要する職種(例:技術コンサルタント、プロジェクトマネージャー)などを求める企業が多くなっています。

役職別年収

役職平均年収
メンバー(課長未満)651.2万円
管理職(課長以上・部長以上)876.6万円

※当社実績(2023年1月~2025年8月、想定年収)より

建設コンサルタントの最新求人情報

JACでは多くの建設コンサルタントの求人情報を取り扱っています。ここではその一部をご紹介します。

非公開:【環境】業界トップクラスの建設コンサルタント
非公開:大手建設コンサルタント アグリビジネスエキスパート
大手国際開発コンサルタント:【業界海外売上No1企業】国際開発コンサルタント 森林管理エキスパート(管理職候補)
株式会社プランテック:<コンサルタント>
大手建設コンサルタント:大手建設コンサルタント プロダクトプロデューサー※管理職候補※
非公開:大手建設コンサルタント 海外交通計画技術者
大手建設コンサルタント:東証プライム上場/大手建設コンサルタント】CM・施工管理部門
大手建設コンサルタント:東証プライム上場/大手建設コンサルタント】技術系の各専門コンサルタント

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建設コンサルタントで年収アップを目指すには?

建設コンサルタントとして年収アップ・専門性アップを目指すなら、昨今、企業が求める人物像やスキルを知っておくことが大切です。ここでは、企業が求めている建設コンサルタント像、スキルや経験について解説します。

大手企業やグローバルプロジェクトでの経験
技術士・RCCMなどの専門資格
英語力や海外案件対応経験
マネジメントスキル・プロジェクト推進力
行政との折衝経験やPPP/PFI案件の企画提案力

大手企業やグローバルプロジェクトでの経験

大手企業や国際的なプロジェクトでの経験は、年収アップに直結する重要な要素です。複雑なステークホルダーとの調整力や高い品質基準への対応力が求められ、高度な業務遂行能力が培われます。特に海外インフラ案件やODA関連プロジェクトなどに携わった経験は、グローバルな視点と実務力を兼ね備えた即戦力として高く評価され、年収交渉において有利に働きます。

技術士・RCCMなどの専門資格

技術士やRCCM(シビルコンサルティングマネージャー)などの国家資格は、専門性の証明として非常に強力です。これらの資格を保有することで、設計・計画・施工管理などの業務において責任あるポジションを任されることが多くなり、年収レンジも上昇します。特に技術士は、公共事業や大型インフラ案件での入札要件にも関わるため、企業側からの評価が高く、転職市場でも希少価値のある方として歓迎されます。

英語力や海外案件対応経験

英語での業務遂行能力は、海外案件や外資系企業との連携において不可欠です。技術文書の読解・作成、国際会議でのプレゼン、外国人スタッフとの協働など、英語力があることで業務の幅が広がり、年収アップのチャンスも増えます。特にASEAN諸国や中東、アフリカなどのインフラ開発プロジェクトに関与した経験は、国際的な実績として高く評価され、グローバルポジションへの登用にもつながります。

行政との折衝経験やPPP/PFI案件の企画提案力

官公庁との折衝経験や、PPP(官民連携)・PFI(民間資金活用)案件の企画・提案に関わった実績は、ハイクラス層に求められる高度なスキルです。これらの業務では、法制度の理解、契約スキームの構築、利害関係者との調整など、複雑な要素を統合する力が必要です。特に都市開発や社会インフラ整備において、行政との信頼関係を築ける方、戦略的ポジションでの採用が進み、年収面でも高く評価されます。

建設コンサルタントの年収アップ転職成功事例

事例①専門工事会社から大手建設コンサルタント会社へ

Wさん(男性/40代後半)

業種職種年収
転職前海外法人の管理運営ゼネラルマネージャー650万円
転職後建設技術・開発コンサルティング業建設コンサルタント(海外営業職)1,000万円

Wさんは、専門工事会社にて長年技術営業として従事。施工現場との連携や技術提案に強みをもち、特に官公庁向けの案件で高い評価を得ていました。海外プロジェクトへの関心が高まり、キャリアの幅を広げたいという思いから転職を検討。JACに登録後、コンサルタントとの面談を通じて、語学力とマネジメント経験が明確に整理され、非公開求人の中から海外営業ポジションをご提案しました。

新たな職場では、国際インフラ案件に携わる建設コンサルタントとして、技術提案だけでなく、現地政府やパートナー企業との折衝も担当。これまでの営業経験に加え、英語での交渉力やプロジェクト推進力が活かされる環境です。年収は650万円から1,000万円へと大幅にアップし、専門性とグローバル対応力の両面で評価された結果となりました。今後は、海外拠点の立ち上げや若手育成にも関わる予定で、キャリアの展望がさらに広がっています。

事例②個人事業主から総合建設コンサルタント会社へ

Mさん (40代前半/男性)

業種職種年収
転職前個人事業主(設計監理業務)意匠設計  600万円
転職後総合建設コンサルタント業意匠設計  830万円

Mさんは、一級建築士として長年にわたり建築設計業務に従事。商業施設や住宅、特に保育所の設計に豊富な経験を持ち、基本計画から監理業務まで一貫して担当してきました。新築だけでなく改修・リノベーションにも実績があり、現在は個人事業主として活動中です。

転職にあたっては、キャリア形成の機会を重視。請負案件の区切りがついたタイミングで、組織での就業を検討し、JACに相談されました。コンサルタントとの面談を通じて、設計監理の専門性と一級建築士としての資格が明確に言語化され、非公開求人の中から建設コンサルタント企業をご提案しました。

新たな職場では、交通・道路・橋梁・河川・港湾・上下水道・地質・建築・環境など多岐にわたる分野で技術者として活躍。特に公共建築物の意匠設計や工事監理においては、これまでの経験が活かされています。年収は600万円から830万円へとアップし、専門性と汎用性の両面で高く評価された結果となりました。

今後は、65歳定年制のもとで長期的なキャリア形成が可能であり、技術士やRCCM資格を活かして、インフラ整備を支えるプロジェクトに継続的に関わる予定です。

建設コンサルタントの転職ならJAC Recruitment

JACでは、建設業界に精通した専任コンサルタントが、あなたの専門性やキャリア志向を的確に捉え、将来につながるポジションをご提案します。業界構造への深い理解と非公開求人の豊富な選択肢を背景に、技術力やマネジメント経験が正当に評価される環境へと導くことで、年収面でも納得感のあるオファーを実現。短期的な条件だけでなく、中長期的なキャリアの可能性まで見据えた転職支援を行っています。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。