メーカーから転職したい方へ|主な転職先や評価されやすい経験を解説

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公開日:2025/10/07 / 最終更新日: 2025/10/07

メーカーでの経験を生かし、転職を検討する方は、どのような業界に転職するケースが多いのでしょうか。

本記事では、メーカーから転職をしたい方向けに、メーカー出身者の主な転職先や評価されやすい経験などについてJAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

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メーカー出身者の主な転職先

メーカー出身者の主な転職先を5つご紹介します。

  • ・EMC業界
  • ・製薬メーカー
  • ・消費財メーカー
  • ・IT業界
  • ・商社

EMC業界

電気・電機・化学・機械などの製造に関連するEMC業界は、経験を生かしやすいため、メーカー出身者が転職しやすい業界です。JACのサポート事例を見ても、EMC業界へ転職されたケースが最も多くなっています。エネルギー関連、化学製品、電機・電気製品、自動車・部品、機械・装置、半導体など、EMC業界には多様な業種がありますが、いずれの業種であってもメーカーで培った経験を生かしやすいでしょう。

製薬メーカー

製薬メーカーもメーカーの一つです。製薬メーカーでの実務経験がなければ就業が難しい、薬事申請や安全性情報管理などの職種もありますが、財務・経理、営業、IT、マーケティングなどの職種では、メーカーでの経験を生かすことが可能です。特に、物流に関連した実務経験などは、製薬メーカーでも存分に活用できる経験です。

  • 製薬業界の転職市場動向

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消費財メーカー

食品や飲料、化粧品、トイレタリーなどの消費財メーカーも、メーカー出身者が転職しやすい業界です。取り扱う製品は異なるものの、マーケティング、商品の企画、製造、輸送、保管、販売という一連の流れは、どの製造業でも共通となります。そのため、メーカーで培った経験は、消費財業界でも生かすことが可能です。

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IT業界

IT業界もメーカーでの経験を生かせる業界です。例えば、メーカーでIoTやAIなどを使った技術開発に携わったエンジニア、IT系のプロジェクトマネージャーとして活躍していた方などは、経験を生かし、システムインテグレーターやソフトウェア会社などで活躍できます。また、メーカーで営業に携わってきた方も、培った交渉力や提案力をIT営業で生かしやすくなります。

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流通業界

メーカーで物流やサプライチェーンマネジメントに携わってきた経験は流通業界でも生かしやすい経験です。また、設備メンテナンスや工場の管理などで培った経験、材料の仕入れ、品質管理などの経験も流通業界で活用が可能です。

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メーカーからの転職で評価される経験・スキル        


JACが取り扱っている求人情報を見ると、メーカー出身者が転職をする場合、次のような経験やスキルが評価される傾向にあります。

  • ・品質管理や品質保証に携わった経験
  • ・プロジェクトマネジメントの経験
  • ・クライアントと良好な関係を構築する法人営業の経験

品質管理や品質保証に携わった経験

顧客が安心して利用できる製品を提供できなければ、メーカーへの信頼は失墜してしまいます。「モノ」を製造するメーカーにとって、高品質で不具合のない製品を顧客に提供することは、事業を営むうえで最重要課題となります。市場に出る前に製品の品質テストや信頼性試験を繰り返す品質保証業務、不良品の発生リスクを抑える品質管理に携わった経験を高く評価する求人は非常に多くなっています。

プロジェクトマネジメントの経験

製品の開発に関連するプロジェクトやシステム開発などに関連するITプロジェクトなどで、プロジェクト全体をマネジメントした経験を求める求人も増加中です。製品開発やシステム開発だけでなく、ERPシステムの導入に関するプロジェクトをマネジメントした経験をもつ方を求める求人も多く見られます。

クライアントと良好な関係を構築する法人営業の経験

製造業は、法人営業が中心であり、自社製品の魅力を分かりやすく顧客に伝える提案力や顧客と販売後もフォローを行い、良好な関係を維持する関係構築能力などを養えます。

また、顧客と価格や納期についての折衝を行うケースも多く、法人営業の実務の中で培った折衝能力や高いコミュニケーション能力は、他業界でも高く評価されるものです。

【年代別】メーカーからの転職事情      


JACのサポート事例を参考に、メーカーからの転職事情を年代別に分けてご説明します。

20代:ポテンシャル重視で異業種への広がりも

製造現場でのOJTや品質管理、工程改善などの初期経験を積んだ20代は、将来性を評価されることが多く、ポテンシャル採用が主流です。特に、製造業で培った「現場対応力」や「チームでの課題解決力」は、商社・IT・マスコミなど異業種でも高く評価される傾向にあります。

一方で、よりスムーズなキャリア形成を目指すなら、EMC(電子部品)や製薬など、製造プロセスや品質基準が近い業界への転職が有利です。たとえ製品分野が異なっても、製造業での工程設計や設備保全の経験は十分に活かせます。

30代:即戦力としての専門性が問われる

30代は、製品開発・生産技術・品質保証などで一定の専門性をもち、即戦力としての採用が中心になります。特に、製造ラインの立ち上げや原価低減プロジェクトの経験は、他業界でも高く評価されます。

また、サブリーダーや係長クラスとしてマネジメント経験を積み始める時期でもあり、プロジェクトマネージャーや製造部門のリーダー職としての転職も増加傾向にあります。異業種であっても、製造業での「現場改善力」や「工程管理スキル」は強みになります。

40代:マネジメントと専門性の融合が鍵

40代では、製造部門の課長・部長クラスとしてのマネジメント経験が求められます。特に、複数工場の統括やグローバルサプライチェーンの管理経験がある方は、同業他社はもちろん、消費財・流通・医療機器など製造業と親和性の高い業界での転職成功例が多く見られます。

また、品質保証・生産管理・技術営業など、管理部門や顧客対応部門へのキャリアチェンジも見られます。40代での転職では、マネジメント経験の有無が待遇やポジションに大きく影響します。

 50代:専門性と実績が武器に

50代になると、転職市場全体としては厳しさが増しますが、製造業で培った高度な専門知識や実績があれば、技術顧問や工場長、品質統括などのポジションでの採用もあります。特に、ISO対応や海外工場の立ち上げ経験などは、即戦力として高く評価されます。

ただし、求人の多くは非公開で、ハイクラス向けの転職エージェントを通じた紹介が中心となるため、情報収集と戦略的なアプローチが重要です。

メーカーからの転職を成功させるためのポイント


メーカーからの転職を成功させるために抑えておきたい3つのポイントを解説します。

  • ・DX化や業務改善に携わった経験のアピール
  • ・AIやIoT、ロボット技術など、先端技術に関する知識のアピ
  • ・メーカー出身者の転職支援実績が豊富なエージェントの活用

DX化や業務改善に携わった経験のアピール

製造業では、生産効率の向上が業績に直結します。そのため、製造業ではDX化を推進する企業が増加しており、これまでにDX化の推進や業務改善のプロジェクトに携わった経験をもつ方を募集する求人が増加中です。

業界は異なっても、DX化や業務改善で培った経験は応用できるケースが多く、面接時などには、DX化の推進プロジェクトの内容や成果などを具体的にアピールすると高い評価につながる可能性があります。

AIやIoT、ロボット技術など、最先端技術に関する知識のアピール

メーカーでは、AIやIoT、ロボット技術など、最先端技術を活用した技術開発が進められています。これらの技術を使用するITエンジニアとしての経験だけでなく、これらの技術を活用した生産ラインの設計や管理、業務プロセスの改善、営業などに携わった経験を求める求人も増加中です。

最先端技術を活用したプロジェクトに所属した経験がある場合には、担当業務の内容を分かりやすく説明したうえで、培った知識や技術を応募先企業でどのように転用できるか具体的にアピールすることが大切です。

メーカー出身者の転職サポート実績を豊富にもつエージェントの活用

転職をする際には転職エージェントを活用する方が増えています。しかし、転職エージェントを上手に活用できるかどうかによっても、転職の成功確率は変わってきます。メーカー出身者が転職活動を効率よく進め、納得できる企業への転職を実現するためには、メーカー出身者の転職サポート実績を豊富にもつ転職エージェントを活用することが重要です。

メーカー出身者の経験は、さまざまな業界で評価されます。しかし、メーカー出身者のサポート経験が少ない場合、どのような業種においてどのような経験が評価されやすいのかを把握できていないケースが少なくありません。経験やスキルを最大限に生かすには、メーカー出身者の支援実績が豊富な転職エージェントの活用が効果的です。

メーカーからの転職事例


実際にJACが転職をサポートし、メーカーからの転職を成功された方の事例を3つご紹介します。

自動車メーカーからFA機器メーカーへの転職事例

Tさん(男性/30代後半)

 業種職種年収
転職前大手自動車メーカー契約法務1,000万円
転職後FA機器メーカー法務1,800万円

Tさんは、大手自動車メーカーの法務部において、PL訴訟や労働訴訟、海外での個人情報保護法対応、契約法務など、幅広い業務に従事した経験をもつ方です。法務に関する知識を生かし、さらにキャリアアップを叶えられる職への転職を決意されたとのことで当社にご相談をいただきました。

当社からは、会社全体のビジネスをサポートするメーカー法務の求人をご紹介。グローバル環境で成長を続ける企業であり、国内外の法的リスクを最小限に抑える業務を担当するものです。

法務の豊富な経験はもちろん、海外駐在経験も高く評価され、大幅な年収アップの提示を受け、見事、採用が決定しています。

電子機器メーカーから自動車メーカーへの転職事例

Sさん(男性/40代前半)

 業種職種年収
転職前電子機器メーカー商品企画・戦略立案1,000万円
転職後大手自動車メーカーマーケティング・広報1,450万円

Sさんは、国内で営業を経験した後、海外に駐在し、マネージャーとして現地の市場調査や商品戦略の立案、販促活動に従事してきました。帰任後は商品企画部において、海外市場を含めたデータ分析や商品企画、戦略立案に携わっています。

新たな環境でスキルアップをしたいとの希望から当社にご相談をいただき、当社からは大手自動車メーカーのマーケティング職をご紹介しました。マーケティングだけでなく、ブランディングにも携わる業務であり、多様なステークホルダーとのリレーション構築やイベントの企画立案などにも携わります。

Sさんは、自動車とはまったく異なる業界からのチャレンジだったものの、グローバル環境下での幅広い業務経験が評価につながり、面接後すぐに採用が決定しています。

製紙メーカーから外食企業への転職事例

Mさん(男性/50代前半)

 業種職種年収
転職前製紙メーカー海外営業1,500万円
転職後外食企業経営・事業企画2,550万円

Mさんは、商社、食品メーカー、製紙メーカーなどで海外事業に携わった豊富な経験があります。赤字事業を黒字転換させた実績もあり、より経営に深く携われる業務を希望し、当社にご相談をいただきました。

当社からご紹介したのは、大手外食産業がM&Aによって取得した企業のPMIに関連する業務です。海外に駐在し、幹部候補として事業の拡大を進められる人物を募集する求人であり、難易度の高い求人でした。しかし、Mさんの海外での豊富な駐在経験、経営視点での事業改善経験などが高く評価され、1,000万円もの年収アップの提示を受け、見事、採用が決定しています。

実際、メーカー出身者はどのような業種/職種に転職している?


JACの転職サポートにより、転職を成功させたメーカー出身者は、どのような業種や職種に転職しているのでしょうか。メーカー出身者の転職先の業種と職種のトップ10を以下の表にまとめました。

【メーカー出身者が転職先として選んだ業種トップ10】

メーカー出身者の転職先として最も多い業種は、EMC業界です。また、メディカル・バイオ業界へ転職された方も多く見られます。メディカル・バイオ業界でも、医薬品メーカーへの転職がほとんどとなっているため、経験を生かして転職をされるケースが多いことが分かります。

順位業種割合(%)
1EMC50.9
2メディカル・バイオ24.5
3消費財7.6
4IT・通信3.4
5商社3.3
6建設・不動産2.4
7流通1.9
8サービス1.7
8コンサルティング・シンクタンク・事務所1.7
10金融0.8

【メーカー出身者が転職先として選んだ職種トップ10】

メーカー出身者が転職した職種では、技術系が最も多く、営業、メディカル・バイオと続きます。ほかの業界出身者に比べ、技術系の職種への転職数の多さが目立っています。

順位職種割合(%)
1技術系31.2
2営業17.4
3メディカル・バイオ12.6
4経営・事業企画7.7
5購買・物流・生産管理5.4
6IT5.3
7経理・財務4.7
8マーケティング・商品開発4.6
9人事・労務3.0
10コンサルティング・アドバイザリー1.6

メーカーからの転職なら、JAC Recruitmentへ


メーカーといっても、製造する製品は多岐に渡り、日本には多くのメーカーがあります。メーカーからの転職の場合、同分野の製品を扱う企業だけでなく、異なる分野の製品を扱う企業でもその経験は生かせるものです。また、メーカー出身者の中には、メーカーで培った経験とスキルを生かし、流通業やIT業界など、異なる業界で活躍されている方も多くいらっしゃいます。

JACでは、これまでに多くのメーカー出身者の転職をサポートしてきた実績があります。当社では、各業界の企業を担当するコンサルタントが在籍しており、転職希望者の経歴や希望を丁寧にヒアリングしたうえで、理想のキャリアを実現できる最適な求人をご紹介しています。多様な視点から経験やスキルを存分に生かせる求人のご紹介が可能になるため、ご自身では思いもよらなかった業界や職種で、スキルが高く評価されるケースも少なくありません。ご自身の可能性を広げ、最適な転職先と出会いたい方は、ぜひJACにご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。