コンサルタントのキャリアパスにおける「パートナー」は、多くのコンサルティングファームで重要なポジションとして位置付けられている役職です。
特に近年は、企業の全社変革や産業構造の急速な変化を背景に、戦略系から総合系、専門特化型ファームまで幅広い領域でパートナークラスの採用が活発になっています。
本記事は、パートナーという役職の定義やディレクターとの違い、そしてパートナーに到達するためのキャリア戦略を、JAC Recruitmentが詳しく解説します。
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目次/Index
パートナーとはどのような役職?
コンサルティングファームにおけるパートナーは、職位体系の最上位に位置し、共同経営者として収益面・経営面の双方に責任をもつ存在です。以下では、パートナーの位置付け、「ディレクター」「プリンシパル」との違い、コンサル業界以外での一般的な意味を整理します。
- ●コンサルティングファームにおけるパートナーの位置付け
- ●パートナーと「ディレクター」「プリンシパル」の違い
- ●【参考】パートナーの一般的な意味やコンサルティング業界以外の例
コンサルティングファームにおけるパートナーの位置付け
パートナーは、コンサルティングファームの最上位に位置する「共同経営者」です。個々の案件だけでなく、ファーム全体の収益構造や事業ポートフォリオの設計に責任を持ちます。
代表的な職位体系と経験年数の目安は下記のとおりです。
| 役職(呼称例) | 経験年数の目安 |
|---|---|
| パートナー(マネージングディレクターなど) | 15年目以降 |
| プリンシパル(ディレクター・ヴァイスプレジデントなど) | 10〜15年目前後 |
| シニアマネージャー | 7〜12年目前後 |
| マネージャー(プロジェクトマネージャー・シニアコンサルタントなど) | 5〜10年目前後 |
| コンサルタント(アソシエイト・シニアアナリストなど) | 2〜6年目前後 |
| アナリスト(リサーチャーなど) | 1〜3年目前後 |
アナリストやコンサルタントの段階では、主に分析や仮説検証、ドキュメント作成といったプロジェクト遂行の実務部分を担います。マネージャー以降は、プロジェクトの計画策定やチームマネジメントを通じて、複数メンバーを束ねながら成果創出を求められます。プリンシパルに至ると、複数案件の統括や新規案件の提案リードなど、ファームの対外的な顔としての役割が強まります。
パートナーは、案件獲得とデリバリー品質の確保に加え、出資者としてファーム価値向上にも責任を負います。どの職位でも高い専門性が求められますが、パートナーはそれに加えて事業ポートフォリオ全体を俯瞰し、中長期の成長を描く経営者としての視点が不可欠です。

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パートナーと「ディレクター」「プリンシパル」の違い
パートナーは「経営」。ディレクター/プリンシパルは「案件統括」。この違いが最も本質的です。
パートナー、プリンシパル、ディレクターは、いずれもファーム内で高位の役職ですが、責任範囲と意思決定レベルには明確な違いがあります。パートナーはファーム全体の経営に直接参画し、インダストリーやソリューション単位でのP/Lを負うことが一般的です。対して、プリンシパルやディレクターは、主としてプロジェクト群や特定クライアントのアカウントに対する実行責任を担う位置付けになります。
パートナーは、経営会議などで中長期戦略を議論し、投資領域や重点インダストリーを決める役割を担います。同時に、CxOクラスの意思決定層と継続的な関係を築き、数億円規模の大型案件を継続的に創出することが期待されます。採用や育成、評価制度の設計を通じて、ファーム全体のタレントポートフォリオを構築する責任も負います。ここでは、「どの領域に経営資源を振り向けるか」という視点が重視されます。
一方で、プリンシパルやディレクターは、多くの場合、複数プロジェクトの品質と収益性を管理する「実行側の最高責任者」として位置付けられます。提案活動にも深く関与しますが、営業活動の全体設計やファームとしての投資判断は、パートナーが中心となるケースが一般的です。プリンシパルは、パートナー候補として案件獲得力やチームビルディング力、クライアントからの信任を証明する段階ともいえます。

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【参考】パートナーの一般的な意味やコンサルティング業界以外の例
パートナーという呼称は、コンサルティング業界に限らず、専門職が集まる組織で広く用いられています。共通するのは、単なる上位職ではなく、出資や意思決定に関与する「共同経営者」であることです。英語の「partner」が示すとおり、リスクとリターンを分かち合う関係性を前提としたポジションです。
代表的な例として、法律事務所のパートナー弁護士が挙げられます。この場合、案件の責任者であると同時に、事務所全体の経営方針や採用方針にも関与し、自身のクライアントポートフォリオからの収益で事務所の成長を支えます。会計事務所や監査法人でも同様に、パートナーは監査法人の共同出資者であり、クライアント企業の監査やアドバイザリーに最終責任をもつ立場にあります。
金融領域では、投資銀行のマネージングディレクターや、PEファンド・VCのパートナーが近い位置付けになります。いずれも、投資判断や大型案件のリード、投資先やクライアント企業のトップマネジメントとのリレーション構築を通じて、組織の収益とブランドを支えます。成功報酬型の報酬体系を採用するケースも多く、高い裁量と引き換えに大きな責任を負う点が特徴です。
パートナーが担う重責と具体的な仕事内容
コンサルティングファームのパートナーは、単にプロジェクトを統括する立場ではなく、ファームの売り上げと収益構造を設計し、担当部門の将来像を描く役割を担います。ここでは、パートナーの仕事の中核となる「案件創出とCxOリレーション」「管掌部門のP/L責任と採用・育成」について、求められる視点と日々の業務イメージを整理します。
- ●ファームの売り上げを創る案件創出とCxOリレーション
- ●管掌部門のP/L責任と採用・育成
ファームの売り上げを創る案件創出とCxOリレーション
パートナーの最も重要なミッションは、クライアント企業のCxOとの対話を通じて、大型コンサルティング案件を継続的に創出することです。営業的な売り込みではなく、経営者と同じ視点で課題を定義し、自社の支援を解決策の一つとして提示する「課題発掘型」のアプローチが求められます。経営戦略やガバナンス、組織、人事、テクノロジー投資など、経営アジェンダ全体を俯瞰し変革の優先順位をともに考える姿勢が不可欠です。
業務イメージとしては、CxOとの定例ミーティングや経営合宿で中長期課題を整理し、ディスカッションペーパーや構想レベルの提案書を提示します。案件化までに一年以上かかるケースも多く、短期受注だけでなく、数年単位でクライアントポートフォリオを描く力が問われます。
案件創出は個人のネットワークに依存せず、プリンシパルやマネージャーと連携し、業界カンファレンスでの講演やレポート発信、セミナー開催などを組み合わせて信頼を構築します。こうした活動により「このテーマなら相談したい」と想起される存在となり、数億円規模の変革プロジェクトにつながります。

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管掌部門のP/L責任と採用・育成
パートナーは、自身が管掌するインダストリーやソリューション部門の「経営者」として、売り上げと利益、そして部門で働く人の成長に責任を負います。単に売り上げ目標を追うのではなく、案件ポートフォリオのバランスと稼働率を最適化し、短期の収益と中長期の競争力の両方を維持することが求められるのです。大型案件に偏り過ぎると特定のクライアントへの依存度が高まり、逆に小型案件ばかりでは単価が上がらず採算性が悪化します。案件規模やテーマ、リスクプロファイルを踏まえたポートフォリオ設計が重要な仕事といえるでしょう。
日々の業務としては、部門の売り上げ・粗利・稼働状況を週次・月次でレビューし、案件ごとの採算が悪化していないかを確認します。そのうえで、必要に応じてプロジェクト体制の見直しやメンバーアサインの変更を行い、収益性と育成機会のバランスをとります。新規投資が必要な領域については、採用人数やシニア層の補強、研修プログラムの企画などを自ら企画し、ファーム内の承認プロセスをリードします。
採用・育成の観点では、単に人数を増やすのではなく、部門が中長期的にどのようなポジショニングを目指すかを踏まえたタレントポートフォリオを描くことがパートナーの役割です。どの年次帯を厚くするか、どの専門領域を強化するかを定め、その方針に沿って中途採用やキャンパスリクルーティングを設計します。入社後は、マネージャー層と連携しながら、案件アサインを通じた育成計画や評価・昇進の基準づくりにも関与します。年間で数億円から数十億円規模の売り上げ責任と、数十名規模の組織運営を同時に任される立場であり、一般企業の事業部長クラスと同等、あるいはそれ以上の負荷がかかる役割といえます。
パートナーに求められる資質・スキル
コンサルティングファームのパートナーには、高度なプロジェクト遂行力だけでなく、ファームの売り上げを牽引する案件創出力、特定領域で第一人者として認知される専門性、自らが経営者としてP/Lを管理する視点が求められます。いずれも高いレベルで備える必要があります。ここでは、パートナーの役割を支える三つのコアスキルを整理しながら、これらが不可欠な理由を解説します。
- ●ファームの売り上げを担う圧倒的な案件創出力
- ●特定インダストリーへの第一人者レベルの知見・専門性
- ●組織を率いる経営視点とP/Lマネジメント力
ファームの売り上げを担う圧倒的な案件創出力
パートナーには、単なる営業力ではなく、経営陣との対話を通じて潜在課題を発見し、大型プロジェクトへと構造化する力が求められます。CxOと向き合い、財務指標や事業ポートフォリオ、競争環境を踏まえ、「どこにリスクが顕在化するか」「どこに成長余地があるか」を整理し、経営アジェンダとして位置付けるところから始まります。ここでは、提案書作成スキルではなく、企業価値向上のシナリオを描く洞察力が問われます。
CxOとの信頼関係は短期では構築できません。案件化しないテーマでも、業界トレンドや他社事例の情報提供を継続し、「経営課題を相談する相手」として認知されることが重要です。そのうえで、課題を整理しスコープや投資対効果、リスクを明確化してプロジェクト案に落とし込み、数千万円から数億円規模の案件へと昇華させます。案件化率は低くても、一件あたりのインパクトが大きく、ファームの売り上げへの寄与度は非常に高くなります。こうした長期的な信頼構築と構想力の組み合わせが、パートナー特有のスキルといえます。
特定インダストリーへの第一人者レベルの知見・専門性
パートナーは、「何でも相談できるゼネラリスト」というより、「〇〇業界のDX戦略なら、あの人だ」と名指しされるスペシャリストとしての位置付けが重要です。特定インダストリーやソリューション領域において、経営層から直接指名されるレベルの知見と実績をもつことが前提となります。業界構造や収益モデル、規制や商習慣といった暗黙知まで含めて理解したうえで、過去のプロジェクト経験から成功パターンと失敗パターンを体系化し、再現性のある変革ストーリーとして提示できることが求められます。
こうした第一人者レベルの専門性は、クライアントとの対話の質を大きく変えます。なぜなら、一般論ではなくその業界で実際に起きている構造変化や競合の一手を踏まえたうえで、「今どの打ち手を優先すべきか」「どの領域に投資を集中すべきか」を具体的に提案できるためです。それを可能にするには、数多くの大型案件を通じた経験の蓄積に加え、業界レポートやホワイトペーパーの執筆、カンファレンス登壇などを通じた知見の外部発信が欠かせません。発信を継続することで業界内での認知が高まり、結果として新たな相談や紹介につながるという好循環が生まれます。
パートナーを目指す方にとっては、「この業界のこのテーマであれば自分がトップである」といえるようポジショニングを明確にし、その領域に関する案件経験とインサイトを意図的に積み上げることが重要です。専門性は肩書きではなく、具体的な成果と外部からの評価によって裏付けられるため、中長期的な視点で自らのブランドを築く姿勢が求められます。
組織を率いる経営視点とP/Lマネジメント力
パートナーは、管掌部門の経営者として売り上げと利益、そして組織の成長に責任を負う立場です。この責任を全うするうえでは、P/Lを読み解く力と、数字の背景にあるビジネス構造を理解する力が欠かせません。年間の売り上げ目標を設定し、それを四半期・月次レベルに分解したうえで、案件パイプラインと稼働計画を整合させることが求められます。同時に、プロジェクトごとの採算性をモニタリングし、低収益案件が部門全体の利益を圧迫していないかを把握する必要もあります。ここでは、案件の戦略的重要度と利益性のバランスを取りながら、どこに人員と時間を投下するかを判断する経営感覚が問われます。
さらに、P/Lマネジメントは数字の管理だけでは完結しません。部門の競争力を維持するには、採用と育成への投資判断も含めて考える必要があります。短期的な利益を優先し過ぎると、将来の収益源となる若手・ミドル層が育たず、逆に採用や育成投資を増やし過ぎると目先の利益率が低下します。このトレードオフを理解したうえで、どのタイミングでどの層を何名程度採用し、どのようなプロジェクトにアサインして育成していくかを設計することがパートナーの重要な役割です。
このように、パートナーに求められる経営視点とP/Lマネジメント力は、共同経営者としての立場を裏付けるスキルです。プロジェクト単位の採算だけでなく、部門全体の収益性と将来の成長力を同時に見て判断することが求められます。コンサルタントとしての分析力や問題解決力に加え、数字に基づき組織を動かす力を磨くことが、パートナーへのステップを意識する方にとって重要なテーマになります。
パートナーの年収の目安は3,000万円前後
コンサルティングファームのパートナーの年収は、一般的に2,000万円が下限で、平均は3,000万円前後とされています。ただし実態の幅は広く、個人の業績や所属ファームのビジネスモデルによっては、5,000万円から1億円超に到達する場合もあります。固定給だけを見ると1,500万~3,000万円程度が目安で、そこに業績連動ボーナスや、エクイティパートナーの場合は利益配分が上乗せされます。このため、同じ「パートナー」という肩書でも、報酬水準は一様ではありません。
ファーム種別の傾向としては、まず戦略系コンサルティングファームが最も高水準です。案件単価が高く、パートナーの一人あたりが担当する売り上げ規模も大きいため、年収レンジはおおむね3,000万~1億円超となるケースが多いです。総合系ファームは、業務・IT・リスクなど幅広いサービスを提供する分、売り上げ基盤が安定しやすく、2,000万~5,000万円程度に収まる傾向があります。IT系コンサルティングファームは、長期契約や運用案件が多く、2,000万~4,000万円程度が一つの目安です。日系ファームは、外資系と比較すると報酬レンジはやや抑えめで、1,500万~3,000万円程度に設定されることが一般的です。
下記はJACが実際に転職支援をした一例です。
| 決定企業業種 | 決定企業職種 | 年代 | 想定年収(概算) |
|---|---|---|---|
| 監査・コンサルティング(DX) | 戦略コンサルタント | 40代後半 | 約6,200万円 |
| 監査・コンサルティング(DX) | 戦略コンサルタント | 40代後半 | 約4,200万円 |
| 総合コンサルティング(戦略・業務・IT・M&A) | 戦略コンサルタント | 40代前半 | 約2,500万円 |
これらの実績からわかるとおり、パートナー/パートナー候補クラスの年収は、ファーム種別と個人の実績によって大きく変わります。年間にどれだけの売り上げを獲得できているか、クライアントからの継続発注や紹介がどの程度あるかといった指標が、ボーナスや利益配分に強く反映されます。加えて、自身が統括するインダストリーやソリューション部門の売り上げ目標の達成状況、利益率、離職率や昇進者数といった組織面の成果も評価の対象となります。
パートナーになるためのキャリア戦略
パートナーを目指すキャリア戦略は、大きく「プリンシパルからの内部昇進」と「ほかファームからのパートナー採用」という二つのルートに分かれます。ここでは、内部昇進と外部転職それぞれのルートで、どのような経験と実績が求められるのかを整理します。
- ●プリンシパルからの昇進
- ●ほかコンサルティングファームからの転職
プリンシパルからの昇進
プリンシパルからの昇進ルートでは、「現在のファームでパートナーとして通用するか」を、複数年にわたる実績で証明することが求められます。昇進の難易度は高く、プリンシパル全員がパートナーに到達するわけではありません。そのため、プリンシパルに昇格した段階からパートナー選抜を前提に、キャリア戦略を描くことが重要です。
まず求められるのが、自らの力で案件を創出する実績です。既存パートナーの紹介に依存せず、担当インダストリーでCxOクラスとの関係性を築き、年単位での対話を通じて数千万円から数億円規模の案件を毎年複数創り出せることが鍵になります。その際、単発案件にとどまらず、クライアントの中長期課題を捉えた継続的なプロジェクトポートフォリオとして組み立てられているかどうかも評価されます。
次に重視されるのが、複数案件を同時に高い品質でデリバリーする力です。プリンシパルは、自らデリバリーの現場に入りながらも、マネージャーやコンサルタントを通じて五件から十件程度のプロジェクトを並行して統括する立場に立ちます。ここで、高いクライアント満足とリピート受注、紹介案件の発生といった結果を残せているかが、パートナー昇進審査での説得力につながります。
さらに、ファーム経営への貢献も重要な軸です。新しいソリューション開発や部門戦略の策定に関与し、採用や育成にも主体的にコミットしているかが問われます。プリンシパル期間中に、自身が育成に関わったマネージャーやプリンシパル候補が複数育っている状態が理想です。こうした実績を三年から五年程度のスパンで積み上げつつ、経営会議への参加やパートナーからのフィードバックを通じて、自身のポジショニングと昇進タイミングを見極めていくことが、内部昇進を現実的な選択肢にするうえで重要になります。
ほかコンサルティングファームからの転職
外部からパートナーとして採用されるルートは、即戦力としての案件創出力と顧客基盤のもち込みが前提となるキャリア戦略です。ファーム側が外部パートナーの採用を行う背景には、新しいインダストリーやソリューション領域の立ち上げ、特定業界でのプレゼンス強化、あるいは競合ファームから優秀な人を採用し市場ポジションを強化したいといった狙いがあります。そのため転職希望者には、単なる実務経験でなく「この人を迎え入れることで、どの領域でどれだけの売り上げとブランド向上が見込めるか」という明確な期待値が設定されます。
具体的には、現職でのパートナーまたはプリンシパルとしての経験に加え、年間数億円規模の案件創出実績や、十社以上のCxOクラスと継続的なリレーションをもっていることが一つの目安になります。特定業界の第一人者として、カンファレンスでの登壇や業界誌での発信、書籍執筆などの実績があれば、新ファームでのポジショニングも明確になります。また、全社変革プロジェクトやクロスボーダー案件など、大規模かつ複雑なプロジェクトをリードした経験は、外部採用時に強いアピールポイントになります。
キャリア戦略として外部転職を選ぶ場合は、転職タイミングの見極めも重要です。現ファームで大型案件を成功させ、高い評価を得ている時期は、市場からの評価も最も高まりやすいタイミングです。そのタイミングで、戦略系から総合系へ、総合系から業界特化型ファームなど、自身の専門性と新ファームの成長領域が重なるポジションを狙うことが有効となります。
転職後は、早期に新ファーム内で信頼を得る必要があります。まずは、もち込みクライアントからの案件を確実に立ち上げつつ、既存パートナーとの協業を通じて、新しいプラットフォーム上での役割を確立していきます。そのため転職前の段階から、自身の専門領域をどう再定義し、どのような案件ポートフォリオを構築するかを描いておくことが、外部から入るパートナーには重要です。
パートナーになった後のキャリアパス
パートナーはゴールではなく、次のキャリアの起点です。ファーム内で、さらに責任範囲を広げるケースもあれば、外部の組織に活躍の場を移し、経営そのものを担うケースもあります。どのキャリアパスを選ぶにせよ、共通するのは「案件創出」「経営視点」「専門性」により培った実績を、どう再定義し次の環境で価値に変えていくかという観点です。ここでは、パートナー就任後に考えられる代表的なキャリアとして、シニアパートナーや代表への昇進と、独立・起業や事業会社のCxOへの転身について整理します。
- ●シニアパートナー、代表への昇進
- ●独立・起業や事業会社のCxOへの転身
シニアパートナー、代表への昇進
パートナーとして一定期間成果を出した先にあるキャリアの一つが、シニアパートナーやオフィス代表、カントリーマネージングパートナーといった、より広い経営責任を負うポジションです。このキャリアは、個別のインダストリーやソリューションを超えて、「ファーム全体の成長をどう設計するか」という視点が強く求められます。具体的には、自身のクライアントポートフォリオだけでなく、ほかのパートナーが担うビジネスラインも含めて、地域や国単位での売り上げ構成、利益率、人員構成を中長期で描く役割を担います。
シニアパートナーや代表クラスでは、対外的な役割も一段と重くなります。クライアント企業のトップマネジメントだけでなく、業界団体や行政、メディアとの関係構築を通じて、ファームのブランドを高める責任を負います。例えば、業界全体の議論をリードするポジションとしてカンファレンスに登壇したり、社会課題に関する提言を発信したりといった活動が増えます。内部に対しては、パートナー評価や報酬制度の設計、次世代パートナー候補の選抜など、ファーム文化そのものを形成する意思決定にも関わるようになります。
このキャリアには、案件創出力やP/Lマネジメント力に加え、パートナーを束ねるリーダーシップと、難しい意思決定を実行する胆力が必要です。自らのクライアントワークに集中するのではなく、「どのようなファームを次世代に引き継ぐか」を描きたい方にとって、自然な選択肢となるキャリアパスです。
独立・起業や事業会社のCxOへの転身
もう一つの代表的なキャリアパスは、パートナーとして培った専門性とネットワークを武器に、外部の組織で経営を担う道です。これは、さらに二つの選択肢に整理できます。
一つは、自らコンサルティングファームやアドバイザリーファームを立ち上げる独立・起業のケースです。この場合、これまで築いてきたクライアントとの信頼関係や、特定インダストリーにおける第一人者としてのポジションが、事業の立ち上がりを左右します。大手ファーム時代よりも少数精鋭の体制になることが多いため、営業、デリバリー、採用、ガバナンスなど、経営の全領域に直接関わることになります。
もう一つは、事業会社のCxO(CEO、COO、CFO、CDOなど)や執行役員として招かれるケースです。ここでは、外部から助言する立場から、事業の内側で意思決定と実行を担う立場へと役割が変わります。これまで支援してきた変革テーマを、自らの責任でやり切る立場に立つイメージです。全社戦略の策定、新規事業の立ち上げ、組織変革、デジタル投資の意思決定などに関与し、コンサルティング時代に培った構想力やプロジェクト推進力を、より腹落ちした形で生かせます。
このキャリアパスの特徴は、パートナーとしての経験を「経営そのものを担う経験」に変換できる点にあります。一方で、収益責任と組織マネジメントの重さは増し、短期的な業績プレッシャーも高まります。そのため、どの業界でどのテーマを自分の軸にするのか、どのフェーズの企業で力を発揮したいのかを明確にしたうえで選択することが重要です。
コンサルティング業界でパートナーを目指すなら、JAC Recruitment
コンサルティング業界でパートナーを目指すには、案件創出力や専門性の深さだけでなく、自身の経験をどのファームの成長戦略と重ね合わせるかという視点が欠かせません。ファームごとに求められる役割や評価軸は大きく異なり、適切な環境を選べるかどうかが、キャリアの伸びしろを左右します。
その点、JACには戦略系・総合系・専門特化型ファームに精通したコンサルタントが在籍し、各社のパートナーポジションの要件や昇進基準を詳細に把握しています。プリンシパルとして昇進を狙う方だけでなく、外部パートナー採用を目指す方にも、案件創出実績や専門領域の強みを踏まえて最適な選択肢を提示します。さらに、一般には出回らないパートナー候補ポジションや、特定インダストリー強化のための幹部採用など、機密性の高い求人にもアクセスできます。
自身の専門性を最大限生かし、パートナーとしてのキャリアを築きたい方は、ぜひJACにご相談ください。

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