金融業界の転職市場は、デジタル化や新サービスの拡大により、20代にとって新しいキャリアチャンスが広がっています。かつては経験者中心だったポジションでも、近年は第二新卒や未経験者を含む若手採用が増加しています。
本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が保有するデータをもとに、20代の金融業界における転職動向や求められるスキル、年収傾向、成功事例を詳しく解説します。
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目次/Index
金融20代の現状と転職動向
金融業界の20代転職市場は、業界構造や働き方の変化を背景に、若手採用の幅が広がっています。特に次の3点が顕著です
業界・職種・技術領域の拡大
従来の銀行・証券といった伝統的金融機関に加え、不動産投資やファンド運用、アセットマネジメント(AM)、プロパティマネジメント(PM)、プライベートエクイティ(PE)など、より専門性の高い投資・運用領域へと転職の幅が広がっています。求人票には、「私募ファンド」「リスク管理」「ファンド組成」「バリューアップ」といったキーワードが並び、オルタナティブ投資への関心も高まっています。
職種の多様化と異業種受け入れ
アセットマネジメント、コーポレート業務、プロジェクトファイナンス、FP&A、M&A受託など、職種が多様化し、金融、不動産、IT、コンサルが交差する複合領域で採用ニーズが急増しています。「コンサルティングファーム出身者歓迎」「会計事務所経験者歓迎」といった記述も増え、異業種からの転職も積極的に受け入れられる傾向です。
事業拡大・新規事業・組織変革推進が採用背景
近年、業容拡大にともなう増員や新規事業の立ち上げ、M&AやPMI部門の新設など、成長フェーズや事業モデルの転換期にある企業が増えています。こうした企業は、例えば「不動産投資を変え、社会を変える」や「GameChangerを目指す」といったミッションを掲げ、採用を通じて新しい価値の創造を推進しています。
金融業界の20代向け転職市場では、「組織変革」と「多様性」が重要なキーワードです。企業は、社内公募制度の導入などを通じて、多様な経歴をもつ人が活躍できる環境づくりを進めています。さらに、グローバル展開を視野に入れた人員体制の強化も加速しています。

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金融転職20代で求められるスキル・経験・マインド
20代の金融転職では、専門的な実務スキルに加え、IT・語学力、資格・コンプライアンス対応力など、多面的な能力が求められます。これらを磨くことで、変化の激しい金融業界でも競争力を発揮できます。以下、20代に求められる主なスキル・経験・マインドを解説します。
1.金融実務に直結する専門スキル・経験
金融分野で評価されやすいのは、日常業務やプロジェクトを通じて培われる実務力です。例えば、M&Aや資産運用、リスク管理、内部監査、財務分析など、これらの経験を重ねることで、業務プロセスの理解や数字を扱う精度・スピードが向上します。
金融機関やコンサルティングファームでのアナリスト、バックオフィス、監査、コンプライアンスなどの職務経験は、通常、キャリア中盤で評価されるものです。20代で経験を積んでいる場合、その希少性は高く、十分なアピール材料になります。
近年では、ESG投資やFinTech関連実務も重視されており、調査・分析、外部ベンダーとの協働、マニュアルやレポート作成の経験は大きな強みになります。数年でも複数の案件に関わり、幅広い業務領域に携わった方は、高く評価されやすいでしょう。
2.IT・デジタルリテラシーと語学力
金融分野ではDX対応が急速に進んでおり、Excel・PowerPoint・Wordなどの基本的なオフィスソフトに加え、PythonやSQLなどのデータ分析スキル、SASやBIツール(Tableauなど)の活用経験が強く求められています。これらのスキルは、システム導入や業務効率化、金融商品の分析・報告業務で即戦力として評価されます。
さらに、英語力(TOEIC800点以上が目安)があると、外資系金融機関や海外案件への対応力を示せるため、選考での競争力が大きく向上します。金融業界はグローバル化が進んでいるため、英語による資料作成や会議運営、海外顧客対応の経験は非常に有利です。
3.資格取得・コンプライアンス対応力
転職市場では、CFA、USCPA、証券アナリスト、内部監査士(CIA)、公認不正検査士(CFE)などの専門資格が高く評価されます。これらの資格は、金融知識や法令対応力を裏付ける指標として信頼性があり、さらに金融業界特有のコンプライアンス業務(AML/CFT:マネーロンダリング対策、FATCA、各種監督当局対応など)での経験や実績も重要視されます。資格取得までの努力自体が、成長意欲や学習能力のアピールポイントになります。特に、20代で取得者が増えているCFAやUSCPAは、キャリアアップや将来的な管理職候補として採用側から高く評価される傾向です。
また、業界標準の資格や最新ルールへの対応経験は、専門職としての信頼性をさらに高めます。
金融転職20代の平均年収は687.9万円
■20代全体の平均年収
JACを介して転職した金融20代の平均年収は687.9万円です。専門職が多く、20代でも即戦力として期待されるため、他業界と比べて年収水準は高めです。特にファイナンスや投資、リスク管理、デジタル領域などでは、20代でも700万円超のオファーが提示されるケースも増えています。
■役職別平均年収
| 役職区分 | 平均年収 |
|---|---|
| メンバークラス | 684.8万円 |
| 管理職 | 733.8万円 |
役職別にみると、金融業界での20代の平均年収はメンバークラスで684.8万円、管理職で733.8万円と、マネジメント層に近づくほど報酬水準が高まる傾向があります。
■企業属性別平均年収
| 企業タイプ | 平均年収 |
|---|---|
| 外資系 | 641.8万円 |
| 日系 | 690.7万円 |
企業属性別に見ると、金融業界での20代の平均年収は「外資系:641.8万円」「日系:690.7万円」と、日系企業のほうがやや高い水準となっています。外資系は成果連動型で、実績次第で若手でも高い評価を得やすい一方、日系企業は役職や職務拡大にともなう年収上昇が基本で、安定したキャリアパスを描きやすい点が特徴です。
■転職者が多い職種別平均年収(抜粋)
| 職種名 | 平均年収 |
|---|---|
| M&A | 801.4万円 |
| VC・PE | 883.0万円 |
| コーポレートファイナンス | 642.3万円 |
| ストラクチャードファイナンス | 734.3万円 |
| ファンドマネージャー・アナリスト | 702.7万円 |
| マーケティング・商品開発(金融) | 673.8万円 |
| リスク管理 | 643.3万円 |
| 金融ミドルバックオフィス | 600.0万円 |
転職者が多い金融職種の年収をみると、M&A(801.4万円)やVC・PE(883.0万円)、ファンドマネージャー・アナリスト(702.7万円)など、高度な専門性をともなうポジションほど年収水準が高い傾向にあります。特に投資・ファイナンス領域は、スキルや経験がそのまま評価や報酬に結びつくため、若手でも実力次第で高年収を得られるチャンスがあります。このダイレクトな評価構造が、転職市場での注目を集めています。
一方、ミドルバックオフィスやリスク管理などの職種は、安定性があるものの、専門領域でも報酬差が生じやすい点が特徴です。
金融20代の転職を成功させる5つのポイント
20代の方が金融業界への転職を成功させるためには、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。以下で各ポイントを詳しく解説します。
・デジタル&金融リテラシーの積極的アピール
・顧客基点での「提案力・リレーション構築力」
・高度化する専門領域へのアーリーキャッチアップ
・国際感覚・グローバル金融への対応力
・転職エージェントの活用
1.デジタル&金融リテラシーの積極的アピール
20代はDX推進の担い手として期待されています。そのため、PythonやRなどのデータ分析スキルや実務経験を簡潔に示すことが重要です。ネット証券やフィンテック企業では、AI与信モデルやブロックチェーンなど、新しいビジネスモデルやテクノロジーへの理解も評価されます。
転職活動では「どのデータを、どのツールで処理し、どの意思決定に貢献したか」を整理し、金融知識とデジタルスキルの両面をアピールしましょう。
2.顧客基点での「提案力・リレーション構築力」
金融業界では、プロダクト知識や金融理論以上に、顧客の課題を正しく言語化し、最適な解決策を設計できる力が重視されます。リテール・法人いずれの経験でも、顧客の状況やニーズを丁寧にヒアリングし、複数の商品やサービスを組み合わせて提案したプロセスを示せることが重要です。その際、案件規模や件数、成約率などの定量的な指標と結びつけて説明できると説得力が増します。
また、20代は「経験不足」と見られやすいため、短期間で信頼関係を築いた事例や、クレーム対応・難易度の高い交渉を任された経験を具体的に示しましょう。さらに、他部署や専門家と連携して案件を完遂した実績も、年次以上の行動力を印象付けます。
加えて、オンライン面談やチャットを活用したコミュニケーション、SNSやセミナーを通じたリード創出など、デジタル時代ならではの工夫もアピールポイントになります。
3.高度化する専門領域へのアーリーキャッチアップ
金融ビジネスでは、伝統的な融資・預金・保険に加え、アセットマネジメント、プライベートエクイティ、不動産ファンド、ストラクチャードファイナンス、リスク管理といった専門領域が急速に高度化しています。
20代のうちから特定分野に軸足を置き、専門性を深めておくことで、30代以降の選択肢が広がります。例えば、運用会社・投資銀行・コンサルでのプロジェクト経験や、ファンド組成やDD(デューデリジェンス)への参画、内部統制・コンプライアンス・リスク管理に関わった経験などを積極的に獲得しようとする姿勢が評価されます。
また、証券アナリストやFP、証券外務員、不動産関連資格などの取得は、若手でも専門性へのコミットメントを示すわかりやすい指標になるため、転職時の評価材料としても有効です。
4.国際感覚・グローバル金融への対応力
クロスボーダーM&AやグローバルIPO、海外不動産・インフラ投資など、金融業界の成長領域は国際案件に直結しているケースが多く、20代からグローバル環境での実務を経験している方は希少価値が高くなっています。
TOEICスコアだけではなく「英語でどのレベルの業務を担ったか(メール、資料作成、ミーティングファシリテーション、交渉など)」を具体的に示すことで、即戦力性をイメージされやすくなります。
外資系金融やファンド、グローバルコンサルタントなどを志向する場合、「海外案件へのアサイン希望を社内で明言する」「海外拠点との共同プロジェクトに手を挙げる」「グローバルな会計・規制(IFRS、バーゼル規制など)への理解を深める」といった行動が、中長期的なキャリア形成にもプラスに働きます。
また、デジタルバンクやフィンテック企業では、海外の最新事例のリサーチや英語のソースからインプットが求められるため、「情報感度」と「英語で学び続ける姿勢」をセットで示すことがポイントです。
5.転職エージェントの活用
金融・コンサルティング特化型のエージェントを活用することで、一般には出回りにくい求人、例えばファンド新設案件や少人数採用の投資銀行ポジション、特定スキルを求めるAM・PM求人などにアクセスできる可能性が高まります。
特に20代は、ポテンシャル採用や「第二新卒枠」が活用しやすい時期であり、キャリア形成の選択肢が広がるタイミングです。求人動向や採用側の本音を知ることで、応募戦略や年収・ポジションの期待値を効果的に調整できます。
また、職務経歴書・レジュメのブラッシュアップ、ケース面接・モデリングテスト対策、面接での実績の見せ方について、金融業界に精通したコンサルタントからフィードバックを得ることで、選考通過率を大きく高められます。
特に初めての転職の場合、自身のキャリア方針を理解してくれるコンサルタントと中長期的な関係性を築くことが、継続的なキャリアアップにつながるでしょう。
金融20代の転職成功事例
JACを通じて金融業界への転職を成功させた20代の事例を2つ紹介します。
コンサルティング・シンクタンクのコーポレートファイナンス・アドバイザリーから証券会社のM&A へ
Uさん(男性/20代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | コンサルティング・シンクタンク | コーポレートファイナンス・アドバイザリー | 750万円 |
| 転職後 | 証券 | M&A | 1,050万円 |
保険業界でキャリアをスタートし、交渉対応やリスク判断をともなう業務に従事したUさん。その後、M&A分野で専門性を高めたいと考え、コンサルティングファームへ転職し、企業価値評価(バリュエーション)やPPA、FA業務などを経験。若手ながら多様なプロジェクトに関わり、数値分析や論点整理に強みを発揮してきました。
一方で、案件全体を俯瞰しながら提案から実行までに一貫して携わりたいという思いが強まり、より裁量の大きな環境を求めて転職を決断。「M&A領域でさらに専門性を広げたい」「キャリアアップと年収向上の両立を図りたい」という明確な意向がありました。
JACのコンサルタントは、Uさんの分析力と財務知識、M&A実務経験を高く評価し、投資銀行部門で若手のうちから案件推進に関わることができるポジションをご紹介。M&Aアドバイザリーとしてオリジネーションから実行フェーズまで携われる点が評価され、希望に沿った形での転職と年収アップが実現されました。
資産運用業のエコノミストから資産運用コンサルティング業のファンドマネージャー・アナリストへ
Oさん(男性/20代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 資産運用業 | エコノミスト | 750万円 |
| 転職後 | 資産運用コンサルティング業 | ファンドマネージャー・アナリスト | 1,000万円 |
国内大手の資産運用会社でキャリアを積み、エコノミストとしてグローバルマクロ分析や市場見通しのレポーティングを担当してきたOさん。さらに、クオンツ領域にも業務範囲を広げ、ポートフォリオ構築や運用最適化、モデル開発、業務自動化など、数理分析を生かした資産運用に携わってきました。証券アナリスト資格を保有し、定量分析、プログラミング、投資理論に強みをもつ若手スペシャリストです。
しかし、前職ではパッシブ運用中心の体制によりクオンツとしての成長領域が限定されていること、また年収水準を引き上げたいという意向から転職を検討。「より高度な分析環境で専門性を伸ばしたい」「アクティブな運用・助言に関わる立場へシフトしたい」というご意向でした。
JACのコンサルタントは、Oさんの分析スキルと市場リサーチ経験、クオンツ素養を評価し、資産運用コンサルティング企業でのテクニカルアナリスト職をご提案。年金・機関投資家向けのポートフォリオ設計やデータ分析に携わるポジションで、これまでの専門性をさらに発揮できる点が合致し、年収アップとキャリア形成の両立が可能な転職を実現されました。
金融の経験や専門性を生かす転職なら、JAC Recruitment
20代の金融転職市場は、銀行・証券に加え、AM・PM・PE・M&A・PF・リスク管理などの専門領域へ職種が拡大しています。評価の軸は「関与フィールド」「成果の質と再現性」「デジタル×財務分析」「顧客課題の言語化・提案」「国際案件での協働」「アーリーキャッチアップの実績」です。若手でもプロジェクト推進、与信・投資判断、ファンド組成、英語交渉など実務まで踏み込んだ経験が差別化要素といえます。
金融のような変革領域は情報の透明度が低く、適性の見極めや機会の獲得には転職エージェントの活用が有効です。書類設計や選考戦略のブラッシュアップにもつながります。
JACは、金融業界に特化した専任チームを有し、経営幹部や部門責任者と直接連携しながら、最新の業界動向や採用ニーズを把握しています。20代の方でも、アセットマネジメント、ファンド運用、デジタル金融など成長分野での転職実績が多く、表面的な求人情報だけでなく、企業の背景や組織ニーズまで踏まえた提案が可能です。
また業界知識だけでなく、応募先企業ごとに転職後の成長や活躍までを見据えた具体性のある提案が可能です。さらに、非公開・新設ポジションやグローバル案件を含むハイクラス案件も多く、専門コンサルタントによる長期的なキャリア構築のサポートが受けられる点が強みです。
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