薬剤師40代の転職事情|平均年収や求められるスキル経験を解説    

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公開日:2025/09/30 / 最終更新日: 2025/09/30

ジェネリック医薬品が普及し、バイオ医薬品の開発が促進されるなど、医薬品を取り巻く業界がめまぐるしく変化をしている中、薬剤師の転職市場に変化はあるのでしょうか。

本記事では、 JAC Recruitment(以下、JAC)が、40代に特化して薬剤師の転職状況や転職を成功させるポイント、求められるスキル、経験などについて解説します。

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薬剤師40代の現状と転職動向  

40代の薬剤師は、メディカル業界・バイオメディカル業界で特にニーズが高く、医薬品メーカー、CRO、医療機器メーカーなどが主な転職先です。バイオ医薬品や再生医療などの成長分野での採用も増えており、専門性を生かせる求人が増加しています。

メディカル業界・バイオメディカル業界での募集が大多数

JACがサポートした40代の薬剤師のほとんどが、専門性を生かせるメディカル業界、バイオメディカル業界に転職しています。
さらに、業種を細かく見ると医薬品メーカーへの転職が最も多く、CRO、診断薬・ライフサイエンス、医療機器メーカーと続いています。
職種を見ると、プロダクトマネージャーやブランドマネージャー、CMC薬事、品質保証・品質管理、メディカルサイエンスリエゾン(MSL)、メディカル学術、MR、臨床開発関連業務など幅広い業務に就いていることが分かります。

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化学メーカーで薬剤師が活躍する事例も

医療業界・メディカル業界とは大きな開きがあるものの、転職先として次に多い業種はEMC業界です。EMC業界に分類される化学メーカーの中には、製薬事業を行っているケースがあります。

創薬研究のほか、医薬品の原材料となる化合物の開発や、化粧品・ヘルスケア製品などを扱っている企業もあり、研究・開発、品質管理、薬事申請などに薬剤師が活躍しています。

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バイオ医薬品や再生医療など、成長分野での採用が増加中

現在、がんや自己免疫疾患の治療に有効なバイオ医薬品の開発が盛んに進められています。
また、再生医療、病気や怪我で失った体の組織や器官を、生体から採取した細胞などによって修復・再生する研究も盛んです。これらの成長分野では、医療や医薬品に関する専門知識を備える方の採用が活発化しており、薬剤師の有資格者を募集する企業も増加しています。

特定の疾患に関する知識や臨床での経験、医薬品メーカーなどでの経験が評価され、40代薬剤師の方が成長分野に転職する事例が増加中です。

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薬剤師40代で求められるスキル・経験・マインド

JACのサポート事例や取り扱い求人をもとに、40代の薬剤師に求められるスキルや経験、マインドなどについてご説明します。

医薬品の知識と関連分野における実務経験

医薬品業界やバイオメディカル業界、化学メーカーの研究開発職や治験関連業務、MR職には、医薬品の成分や作用機序などに関する知識が求められます。加えて、関連分野における実務経験も必須な求人がほとんどです。

そのため、薬剤師資格を保有していても、未経験分野への転職は難しい状況にあります。例えば、製薬企業やバイオメディカル企業の創薬関連求人であれば創薬に関する経験が、治験関連業務においても臨床開発経験が求められます。

ただし、わずかながら、メディカルサイエンスリエゾンの求人などでは、薬剤師資格と英語力があれば未経験でも応募できるケースも見られます。

マネジメント経験と課題解決能力

40代の薬剤師を対象とした求人の多くは、募集分野の実務経験を求めています。
さらに、CROや製薬企業の開発、マーケティング、安全性調査部門などにおいて、プロジェクトマネジメントの経験も必要な求人が増加しています。
プロジェクトマネージャーには、プロジェクト推進中に発生する問題や課題への原因追究力や、課題解決に向け積極的に行動し最適な解決策を見いだす主体性、論理的思考力も必要です。
これらの課題解決量力が、マネジメント経験に加えて求められるスキルの一つです。

業務を円滑に進めるコミュニケーション能力と交渉力

ここまででも触れているように、薬剤師のキャリアは多様化しており、MR(医薬情報担当者)や治験関連職、品質管理、薬事申請業務など、企業で活躍する選択肢も広がっています。
これらを含めた多くの職種では、業務を円滑に推進するため、社内外のさまざまなステークホルダーと良好な関係を築く必要があります。

MRには医薬品のメリットやデメリットなどを正確に説明するプレゼンテーション能力や相手のニーズに応じて提案を行う提案力が必要です。
また、CROにおいて治験をスムーズに実施するためには、製薬企業担当者、治験実施医療機関の責任者と密なコミュニケーションが求められます。

互いの理解を深め、信頼関係を構築するためには、相手の意見にしっかりと耳を傾ける傾聴力や自身の主張を論理的に説明する力が必要です。
40代の薬剤師を対象とした求人では、相手を尊重しながら自身の意見も伝える、高いコミュニケーションスキルを求める事例が多く見られます。

薬剤師40代の平均年収は992.7万円

JACのサポート事例によると、40代の薬剤師の平均年収は992.7万円です。経験やノウハウの蓄積により、40代後半の平均年収が1,060.1万円と、前半(949.6万円)より高い水準にあります。特に管理職の平均年収は1,123.9万円と一般職(853.7万円)に比べて高く、職種にかかわらず実力が評価される傾向が見られます。

40代平均年収40代前半の平均年収40代後半の平均年収
992.7万円949.6万円1,060.1万円

特に部長以上のポジションでは2,000万円以上の年収で採用されている事例も見られ、高年収が期待できます。

職位一般職管理職
平均年収853.7万円1,123.9万円

また、1,500万円以上の年収で決定している職種を見ると、MRや薬事申請、CMC薬事、臨床開発、メディカル企画など、多岐に渡ります。このことから、メディカル・バイオメディカル業界では、実力が認められれば、職種にかかわらず高年収が期待できます。

薬剤師40代の転職を成功させる4つのポイント

40代薬剤師が転職を成功させるうえで重要となるポイントを4つご紹介します。

医薬品や医薬品開発に関する専門性と成長意欲のアピール

40代の薬剤師を歓迎する求人は、その経験に裏づけられる専門知識や技術を求めるケースがほとんどです。
特に、特定領域の疾患に関する知識やGMP・薬機法・GQPなどに精通している方への求人が増加しています。
面接時には、これまでの実績を交えながら、応募先企業でどのように貢献できるのか、応募求人のポジションと自身の専門性を結び付けてアピールすることが大切です。
さらに医薬品に関わる業務は常に新たな情報を習得する必要があり、新たな知識の習得など、積極的にスキルを磨き続ける姿勢のアピールも重要になります。

国際共同治験への参画経験や海外の薬事規制の知識のアピール

近年、一つの治験に複数の国や地域が参加する国際共同治験が増加しています。同一の治験計画書に基づき臨床試験を並行することで、新薬の世界同時上市を目指すことが可能です。

さらに、さまざまな条件下での症例数を多く集められるため、薬の安全性や有効性の正確な評価が可能になります。国際共同治験では、国や地域ごとに医薬品に関する規制要件や準拠するガイドラインが異なるため、海外の薬事規制や治験ガイドラインなどの専門知識は、転職時に高い評価につながるでしょう。

メディカル業界における実務経験+英語力の訴求

国際共同治験の参画にあたっては、海外の治験実施施設などとのコミュニケーションが必要になるため、ビジネスレベルの英語力が必要です。
さらに、外資系の製薬企業やバイオメディカル業界では、業務内でも英文資料の読解や作成が求められます。

日本の製薬企業でもM&Aなどによって海外進出を進めている事例があります。そのほか、多くの製薬企業が日本のみならず世界各国にあらゆる領域の医療用医薬品を展開しています。
よって、メディカル業界における実務経験に加え、グローバルビジネスに関わった経験やビジネスレベルの英語力は、企業薬剤師を目指すうえで大きなアドバンテージとなります。

実務で英語の使用経験がある場合には、活用シーンを具体的にアピールすることが大切です。
また、ビジネスシーンでの英語の活用はないものの、過去に留学経験がある場合やTOEICのスコアを取得している場合も、積極的に英語力をアピールすると高い評価を得られる可能性があります。

企業薬剤師の転職支援に強い転職エージェントの活用

薬剤師資格を保有する方が活躍できるフィールドは広く、調剤薬局や病院、ドラッグストアなど、直接、患者さんに医薬品を提供する職種に就くケースもあります。
一方、製薬企業やCROなどの企業において、薬剤師の知識を生かすことも可能です。

薬剤師の転職をサポートする転職エージェントは多数あります。
しかし、調剤や服薬指導に携わる調剤薬局や病院の求人に強いエージェントと、企業薬剤師の求人に強いエージェントは分かれているケースが少なくありません。直接医療に関わる仕事を希望する場合は、医療施設の求人を多数扱うエージェントを選ぶべきです。
反対に、医薬品の研究開発やMR、治験などの業務を希望する場合は、製薬企業やCROなどとの取引実績が豊富な転職エージェントが適しています。

特に企業の場合、転職エージェントを介した採用を進めるケースが多く、一般には求人情報が公開されていないケースも少なくありません。そのため、企業への転職を希望される場合は、企業薬剤師の転職支援に強い転職エージェントの活用をおすすめします。

薬剤師40代の転職成功事例     

JACでは、これまでに多くの40代薬剤師の転職をサポートしてきました。ここでは、その中からヘルスケア業界に転職された事例をご紹介します。

CROのラインマネジメントからヘルスケア業界のCPM(Clinical Project Manager)への転職

Cさん(男性/40代前半)

 業種職種年収
転職前CROラインマネジメント850万円
転職後ヘルスケアCPM1,050万円

Cさんは、総合病院で薬剤師として勤務された後、SMOに転職され、CRCとしてさまざまな領域のプロトコールを担当された経験がある方です。その後、CRCの経験を生かしCROに転職され、CRAとしてグローバル治験プロジェクトに従事してこられました。

丁寧な仕事ぶりが高い評価を受け、チームリーダーに昇格。オペレーションリードとラインマネジメントを兼務し、さらに、部長のサポートとして営業活動にも携わるなど、幅広い業務を担当してこられたのこと。
しかし、ラインマネージャーのスキルを高めたいとの希望が強くなり、転職を決意され当社にご相談をいただきました。

当社からご紹介したのは、ヘルスケア関連企業のCPMの求人です。臨床試験の実務経験、リーダーポジションの経験、オペレーションリードの経験、SMOとの協業経験など、長く治験に携わってこられたCさんの経験を存分に生かせる職種でした。
さらに、CRAのリーダーとしてクリニカルオペレーションのマネジメントを行うポジションであり、Cさんのラインマネージャーのスキルを高めたいという希望に合致していました。

面接の際には、Cさんの治験業界での豊富な経験、前職でのマネジメント経験が高く評価され、年収200万円アップの提示を受け、すぐに採用が決定しています。

薬剤師の経験や専門性を活かす転職ならJAC Recruitment

JACは、ミドルクラスやハイクラスの転職の支援実績が豊富です。大手製薬企業はもちろん、成長著しいバイオベンチャー、外資系CRO、内資系CRO、化学メーカーなど幅広い企業の薬剤師求人を取り扱っています。

当社の特徴は、求人企業と転職希望者を同一のコンサルタントが担当する点にあります。企業を訪問し、直接、求人の背景や求める人物像をヒアリングしたコンサルタントが転職希望者に求人紹介をするため、求人票だけでは伝えきれない詳細な情報の提供が可能です。

転職を成功させるための第一歩は、転職の目的を叶えられる求人に出会うことです。先述のように、企業薬剤師の求人は一般に公開されない非公開求人が多く、これらは転職エージェントを介さなければ出会えません。JACが保有する求人の7割超は非公開求人です。当社にご登録いただいた方には豊富な非公開求人の中から、経験やスキル、希望に合った求人のご案内をしています。
また、求人紹介だけでなく、応募書類の作成や面接時への適切なアドバイスなど、転職活動を手厚くサポートしています。

薬剤師の資格と知識を生かし、40代から新たな環境でさらなる活躍をしたいとお考えの方は、ぜひ薬剤師の経験や専門性を活かす転職の実績が豊富なJACにご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


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